シンボリルドルフ達と泊まる話&他etc 作:how-kyou
おめでとうございます!
本当は明日投稿しようと思ったんですけど、仕事がちょいと忙しそうなので…。
僕にしては珍しーく長い文章なので、お付き合いください!
あ、アドバイス等もらえたら嬉しいです!
…もし内容が良かったら評価も下さいませ〜!
突然の来訪者、一等星
〜トレーナーside〜
「な、なぜだっ……!?」
既にほどほど、過ごしやすい季節となった。
………そうだと言うのに、背中がヤケに熱い。
何かが垂れるような、そんな嫌な感覚がある。
きっと冷や汗だろう。
「よぉトレーナー、メシまだだろ?まだだよな??…このシリウス様が作りにきてやったぜ」
「えーと…すまない、シリウス。確認なんだが、キミと何か約束していたか……?」
訪ねてきたのはシリウスシンボリだ。
そういえば…
以前にも一度だけ、自室に招いた時があったな。
たしかあの時は大事な、本当に大事なレース前だった。
誰にも聞かれたくない、作戦について話したかったから…。
本来であれば、学園内でも話が出来る場所はあったはずだったんだ。
だがその時は、学園の工事の関係で場所が確保出来なかった。
つまるところ、
結果的に、仕方なく準備を整え、十分に配慮した上で、万全を期して俺の部屋に招き入れ、話したことが……あったということを思い出した。
しかし今日は、何も思い至らない。
「僕の記憶が確かなら、今日はお互いに休みにしていたはずなんだが…」
『何故、今来たんだ?』などと、彼女の好意?……おそらく、好意か。
ともかく、それを無碍にしてしまうような一言が、思わず出そうになる。
すんでのところで、状況的にそれはやめた方がいいと、言い止まる事ができた。
それにしても…この一瞬で嫌に喉が渇いてしまったな。
きっと嗄れた、絞り出すような声で尋ねたことだろう。
「あ?そんなもん気まぐれよ……いや、待てよ。このままトレーナーの部屋を探るってのも面白いかもな……よし、気が変わった!担当からの抜き打ちチェックだ」
「は?…はぁっ!?」
……彼女はなんて言った??
もっとしっかりした声で言うべきだったっていうのかっ!?
「別にいいだろ?やましい事が何もなけりゃな…クックックッ」
突然、訪ねてきて部屋を見せろと言われている件について。
別にやましいことやモノなんてあるわけ……
あ、
そうだ…そうだそうだ!!
今日は用があった、だからそれを片付け、厳重に見つからないようにしようとしていたんだった。
…そして、ちょうどそのタイミングで来訪されたんだった!
「ま、いいさ……とにかく部屋に上がらせろ」
「いやっ!ちょっ、まっ、待ってくれ!!!」
「…ふーん、何か見られちゃまずいモノがあるということか」
「ちっちが…!そんなものは無い!!無いがッ…なんと言うか、そのっ!!」
しどろもどろになってしまう。
…俺よ、落ち着け…落ち着け!
これじゃあ、白状しているようなもんじゃないか!
「…とりあえず担当ポイント マイナス1な」
「…な、なんなんだい、それは?」
「マイナス3される度に、アンタの担当達に今日見たものを一つ伝える」
んなっ!?何ィ!!?
「待ってくれ!!そもそも採点基準が分からんぞ!!」
「採点基準はこの私さ!」
いささか、傍若無人が過ぎるんじゃないのか…ッ!!!
「そんなバカな…」
「とりあえず邪魔するぜ」
……後生だから、何もせず帰ってくれ。
〜〜〜
〜シリウスシンボリside〜
ざっと部屋を見渡す。
至って普通、むしろ綺麗過ぎるくらいの部屋だ。
「なんだよ……別に普通じゃないか」
「…掃除をしていた、最中だったんだよ」
これ以上どこを掃除するというのか。
…いや、それよりも顔を合わせてからのトレーナーの挙動が、どうもおかしい。
「てっきりエロ本でも山積みで、足の踏み場もない…なんていうのを想像していたんだがな」
「そんなわけ無いだろ!…シリウス、もしかして…何か出てくるまで、探すつもりじゃないだろうな?」
おっと、顔に出ていたか。
「よく分かってるじゃないか。ご褒美は何がいい?」
「やめろ!……いいか、絶対やめるんだ」
なんだよ、ノリが悪いな。
つまんねぇ。
「不服そうな顔をしているな…いいな?後悔したくなかったら、絶対やめろ」
「ふーん、もう取り繕わないか。…よほど見られたくないものがあるんだな?」
いいから見せろ、気になるじゃないか。
そろそろ、力ずくで見てやろうか?
そんな意思を持ってトレーナーを見てやるが。
「何が出てきても、知らんぞ」
感情を露わに、一直線にこちらを睨み返してくる。
…トレーナーから、こう…本気で睨まれたことはなかったな。
へへ、おもしれぇ。
「なんだよ。分かってるって…本気で嫌がることはしねえよ……多分な」
「………本当に頼むぞ」
ピンポーン
「ゲッ…」
「ん、配達か?」
「待て、待て待て待て…早過ぎる…‼︎」
呼び鈴が鳴ったというのに、トレーナーは何やらボヤいて動こうとしない。
やっぱり今日のトレーナーは怪しい。
「出なくて良いのか??」
「………」
トレーナーは無言でこっちを見てくる。
……今、彼が何を心配しているのかは、分かる。
「大丈夫だって、流石の私でも家主がいない所で勝手に漁ったりはしないからさ…出てこいよ」
「…本当だな?信じていいんだな??」
「ああ、早く行ってこいよ。…早くしないと、暇すぎてなんか触っちまうかもしんねえぞ?」
「分かった……ちょっと待っててくれ」
トレーナーは意を決したように、出て行った。
あの様子だと…これから到着するモノが、見られたくないモノなのだろう。
……何が着いたのか気になる。
戻ってきたら、絶対見てやろう。
そう思いながら、机に置いてあった雑誌を手に取った。
これはセーフだろう。
〜〜〜
〜???side〜
彼の家の玄関口に、
予定よりも少し、早く着いてしまっていた。
「やぁ、トレーナー君。随分と出てくるまで時間を要していたね?」
「…反対に、随分と早い到着じゃないか。いったいどうしてだ?」
「質問を質問で返されると、なんだか誤魔化されている気分になってしまうよ…ふふっ」
彼は答えない。
どうやら続く私の言葉を待っているようだ。
…そうか、早い到着の理由か。
どう伝えたものか、と少し悩むが…。
「そうだね、正直に言おうか。…トレーナー君が家で、次のレースの作戦会議をしようなんて言うもんだから、つい舞い上がってしまってね。居ても立っても居られなくなってしまい、この有り様という訳さ」
正直に答えたが…、
彼は何とも言い難い表情をしている。
「なるほどな…。ルドルフ、よく聞いてくれ」
〜〜〜
〜トレーナーside〜
「キミのその気持ちは素直に嬉しい……しかしだな」
今、部屋に先客が居る。
大きな大きなお星さまだ。
果たして、その事実をどのようにして伝えるのか。
……俺は今、とても頭を悩ましている。
「…何か問題でもあるのかい?もしかして、忙しかった、とか……」
「…いや、そういうわけじゃなくてだな。その……いきなり部屋に流れ星のシューティングスターが発動というか」
「???」
ダメだ、どう伝えても…、俺に訪れる未来は、変わることがないような気が、する…。
きっと、碌なことにならない。
……だが、埒があかない。
…そうだ。
俺は何も悪いことしてないじゃないか!
何を恐れることがあると言うんだ???
ありのまま、現状を伝えればそれでいい。
そうすれば、
「あ、そうなのかい。」
…その一言で終わるハズだ。
俺は意を決した。
「いや、実はな…シr」
「何やってんだ、トレーナー?荷物一つ受け取るのに随分と掛かっているじゃねぇか?重いモノって言うんだったらこのシリウス様が手伝って……お?」
「…む」
おい、ジーザス。
…一体全体、俺が何をしちまったって言うんだ?
「…へーぇ、そう言うことかい。隅に置けねえな、アンタも」
「トレーナー君?」
…どうしてこうなった。
誰か教えてくれ。
思わず空を見上げる。
…無駄に…良い、天気だ。
〜〜〜
〜シリウスシンボリside〜
人の往来もあるから、そんな取ってつけたような理由で、会長サマはさっさと部屋に上がった。
トレーナーはオドオドしていた。
…写真を撮ることが出来なかったのを、ほんのちょっぴり後悔するくらいには、あの表情は傑作だったぜ。
こうして、トレーナーの部屋に戻ったわけだが…「なんか、飲み物とってくる…」と悲壮感を漂わせ、肩を落とし…されど逃げるようにして、部屋から早々に出ていった。
「なんで、君がいるのかな。シリウス」
遂に声をかけられた。
「どこでどうこうしていようが、私の勝手じゃねえか……ま、アンタが自分に正直に、なんでここに来たのか告白したら…答えてやってもいいぜ?」
「…随分と面白いことを言ってくれるね、シリウス」
「…おまたせ、アイスティーしかなかったけどーーっと、良くないね。実に良くない、何か買ってくるよ」
間の悪いことに、ルドルフを煽った直後に入って来やがった。
神懸かっているだろ、今のタイミング。
ホント、おもしれーのなコイツ。
「コホン…ありがとう、頂くよ。トレーナー君」
結構大きなマグカップだったんだが、一飲みで一気に飲み切りやがった。
体裁を気にせず…余程、先の一言が気に食わなかったらしい。
吐き出す言葉も一緒に飲み込んだようだ。
「…頂いた。美味しかったよ、トレーナー君」
「そ、それはよかったよルドルフ…おかわりを」
「いや、もう結構だ…それで説明してくれるかい?」
「お!?お、落ち着くんだルドルフ…!ほら、一緒に素数を数えて落ち着こう!!1234567…」
真っ青だったトレーナーの顔は、ほとんど白へと近づいていた。
「トレーナー、アンタが落ち着けよ」
反応は面白いが、このまま気絶しちまいそうな勢いだ。
思わず苦笑し、声を掛けた。
「ち、違うんだルドルフ!なんというか、な…そこの一等星様がだな?」
…ほーう。
「私のせい、とでも言うのか?」
「……あのさ、シリウス。僕はね、今日ルドルフと次のレースの作戦について話をする約束をしてたの。それなのに君が、突然アポ無しで訪問なんてするから」
珍しく、随分強気で言ってくるな。
……ならさ、
「へー、それは悪いことしちまったな」
「……うっ」
敢えて、ワザとらしく言ってやる。
「私は邪魔か?」
「い、いや…そういうわけじゃ」
「邪魔じゃないなら、何も問題ないし良かったぜ。な、トレーナー??」
こういう言い方をされた時のトレーナーは…
「いやぁ…はは、はぁ…」
本当に弱い。
もう何も言えなくなっていやがる。
面白いくらいに弱いな。
「…トレーナー君のばか」
「……俺にどうしろって言うんだよ」
〜〜〜
〜シンボリルドルフside〜
「まあ…なんというか…その、すまない。少々感情的になってしまっていたようだ」
シリウスがトレーナー君を言いくるめた。
…しかし、トレーナー君が認めたという事実に変わりはない。
だから、
「元々、私が予定していた時刻よりもかなり早く着いてしまったから…こういうことになってしまったんだからね」
しっかりと意識してもらうよ。
トレーナー君。
「私との約束の時間の前に、トレーナー君が何をしていようと自由だからね。…本当に来て悪かった」
「!? そ、そんな風に謝らないでくれよ…ルドルフ!」
トレーナー君がオロオロした目でこちらを見てくる。
…対照的に、シリウスは睨んできてるな。
ふむ…もう一押しして、シリウスを牽制しておこうか。
「気にしないでくれ、トレーナー君。…私はキミの……その、彼女だとか、そういった類のものでもないんだから、さ」
…少々ワザとらし過ぎただろうか……?
いや、トレーナー君には効果的のようだ。
「キミが女の子と遊んでいようが…私にはとやかく言う権利はないよ」
〜〜〜
〜トレーナーside〜
「ル、ルドルフ……」
彼女の耳が垂れている。
…こんな表情をさせたかったわけではないのだが、どうしてこうなった。
「シリウス…キミにも申し訳ないことをしたね。すまなかったよ」
「いや、私も急にきたからな…気にするな」
……お?
おぉ!
何故か奇跡的に上手くいっているぞ!!
仲直りの握手をして…
「ふふっ」ギュッ
「ははっ」ギュッ
と、思ったが…全力で握りこんでいるじゃねーか。
畜生、だから鉢合わせさせたくなかったんだよ!!!
〜〜〜
〜シリウスシンボリside〜
一通りして、落ち着いた頃合いで尋ねる。
「ところでさ、本当の約束時間は何時だったんだ?」
私もレース前に邪魔をしようってつもりはない。
「えーと、大体2.3時間後位だね」
…マジかよコイツ。
どんだけ早く来てんだ??
思わずルドルフを見る。
苦笑してやがる。
……しかし、それくらいの時間まではコイツも本来であればヒマ、ということだ。
であれば、だ。
「そうか…ならルドルフ。本当の約束時間が来るまで、私に付き合え」
「?」
「……え"っ?シリウスさん??」
トレーナーは一言で察したみたいだな。
…なんで無駄にこういう時だけ、察しが良いんだよ、コイツ。
「シリウス…何をするつもりなんだい?」
「いや…ただの担当からの抜き打ちチェックだよ」
「ふふっなるほど…公平に、か。流石はシリウス……良いだろう」
「良くねえ!良くねえよ!!」
トレーナーが何か言っているが、ここは二人で無視を決め込む。
「当たり前だ……癪だが、私は……アンタが最大のライバルだと思っているからな」
「それは、…光栄だね」
「…くくく」
「…ふふふ」
「なぁ!ホラ!!外天気良いって!!!走りに行こうぜ!!!!なぁ!!!!!なぁーーーー!!!!!!」
〜〜〜
〜トレーナーside〜
「とりあえずトレーナー君。…君は普段通り過ごしていてくれ」
…出来るかぁ!?
と声を上げたかったが……二人のウマ娘に敵うはずもない。
……俺に出来るのはただ一つ、【アレ】がバレないように祈るだけだ。
想いよ、届け。
「所でトレーナー、来た時から気になってたんだが…あのクローゼットの隙間から見える薄い本………見せろ」
…何にも届いていないじゃないかぁ!!
その言葉を聞いた俺の反応は早かった。
「だめだっ!だめだッ!!絶ッ対だめだッッ!!!」
「…へえ」
「んな、まさか…トレーナー君??」
もう大人としての威厳とかそんなモノは関係ねぇ…!!
【アレ】の存在を思い出した時。
そしてそれを指摘された今ッ!!
恐怖感…いや、そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ……!もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…!!
シリウスとルドルフが近付いてくる。
担当相手にこれだけの恐怖を感じたのは…、
こんな思いは…初めてだ。
来るぞ、なんとか説得するんだ。
3 2 1 fight‼︎‼︎
「よせよせよせ!やめろっ!!これだけはやめろっ!絶対ロクなことにならんから!な!!」
秘技 泣き落とし!
「やっぱりそこに何かあるんじゃねぇか…どけ」
「トレーナー…その、私も気になってしまってね」
「やめろ!近付くんじゃ…!!はっ、はなせ!!」
両腕をガッチリ掴まれた!!
畜生ッ!!
「シリウス…トレーナー君に怪我をさせないように、ね?」
「ああ…んじゃいくぞ、せーの」グイッ
「うわぁぁぁ!」
俺は…宙を舞った。
このまま…虹の彼方に行けたら、嗚呼、倖せなのに。
〜〜〜
〜第三者視点〜
トレーナーは自分の家であるはずなのに、居心地が悪くなった。
部屋にある姿鏡に映るその姿は、さながら物言わぬ貝、それも中身がなくなったモノ…そう形容出来た。
「なんだこりゃ…私、か?……いや、私だな」
【銀浪の真ん中で 一等星との約束を】
【星屑の夏 恋人は一等星】
【星降る夜に 一番星の恋に燃えて】
「なんか、後になればなるほど。……如何わしいな」
「ふむ…こっちには、私をモデルにしたと思われるものもあるな」
【王室恋愛記 皇帝陛下は甘く囁いて】
【王妃候補生 秘密の恋人は皇帝で】
【玉座の誇り 禁断の契りは永久に】
「こ、れは…その、なんというか…はは」
若干、頬を赤らめるシンボリルドルフ。
「……終わった」
か細い声でつぶやいたのはトレーナー。
ここにある薄い本は…トレーナーが某ウマ娘から「見本誌が完成したので検閲をお願いします!!」と渡されたものだった。
トレーナー自身、その時は絵を見て「へー上手いなー」と思った程度でOKを出したのだが…後からじっくりと読んでみれば、割と大人な表現が多かったのに吃驚業天。
「君、中等部だよね?」なんて確認もしたのだが、それはまた別のお話。
さて、このトレーナーはOKを出した後に…見本誌を貰った訳なのだが…。
仮にも生徒が一生懸命作ったものを捨てるということはできない。
ましてや……担当達が上手に描かれている。
内容はどうであれ、何度か読み返す…そして、何度も読み返す。
気付けば感想を語り合い、時には一筆書いたりもする、同志と呼べる存在になった。
トレーナーがそうなった今、最初にもらった見本誌達は、彼にとって原典。
そんなお宝本となっていた。
…だが、今は。
その内容が問題なのだ。
「ははっ…そうだよな…誰がとは言わないが、バレバレだよな。……モチーフ」
「…」
「…」
聞いている二人は神妙な顔を続けている。
「『一等星』に『皇帝』だなんてな……ふぅ、だから言ったろ。ロクなことにならんと」
「なあ…なんでこんなもん持ってるんだ?」
「そうだね。トレーナー君……どうしてこんなものを?」
「…だから」
「【一等星】だけで十分じゃねぇか?」
「【皇帝】だけで十分じゃないのかい?」
「お?」
「む?」
「……は?」
ゴールはまだ先だ。
〜〜〜
〜引き続き第三者視点でお送りします〜
「ま、待て待て待て!何を言ってるんだシリウス!ルドルフまで!!」
トレーナーは思わず一歩下がる。
「だから!【一等星】の方だけでって…」
それを追いかけるようにシリウスが言う。
「それは聞いた、そうじゃなくてだな。えーっと、明らかに…いや、もう変わらんな。そのだね??トレーナーが明らかに特定の誰かを意識した、そのちょっとアレな本をな持ってるというのはだな?」
顔色を伺う様に、言葉を紡ぐトレーナーだが。
「ふむ、私は別に構わないよ?トレーナー君」
「なにっ!?」
二歩目の後退。
「私も別にそれについてはなんにも思わねぇ」
「なんですとっ!!?」
三歩目の後退。
「おいおいおい、待て、待つんだ!…君達、絶ッ対おかしいぞ?下手しなくてもトレーナー解消案件だと思う事件なんだがね!これは!!」
何故か、解消される側であるであろうトレーナーが強く発言する。
が…。
「いや、トレーナー君…そんなことよりも、だ」
「?」
「アンタは、どちらか一つを選ぶべきだ」
「??…まさかっ!?」
トレーナーは思い至る。
長い間、彼女達の担当を続けているんだ…何を言いたいかは、分かる。
「トレーナー君?窓はそこにある……どうだい【一等星】には窓から落ちる様な流れ星…そんなのが似合うんじゃないかな?」
「いやいやいやいやいや!」
今日一番でシンボリルドルフにビビるトレーナー。
否定をする首の動きは、もはや残像の域にまで達しようとしている。
「トレーナー?台所にさ、チャッカマンがあったぞ。…どれ、ここ最近【皇帝】の玉座は燃えてるじゃないか…どうだい?」
「いやいやいやいやいやいや!!?」
「チッ…おい!燃やさねえと担当ポイントマイナス10だ!」
「…お安い御用だぜ!」
「!?」
拒否されると思っていなかったのか、驚愕の表情を浮かべるシリウスシンボリ。
「良いか!?俺の痴態の一つや二つで俺の【皇帝】シリーズが守れるなら!!一生かけてでも守ってみせるぜっ!!」
恐怖やら何やらで色々と吹っ切れてしまったトレーナー。
そのやり取りをみてシンボリルドルフは。
「と、トレーナー君…一生かい?」
ときめいていた!
「…おい会長サマよぉ、今のは告白とかじゃないからな?」
「わ、分かっている!」
「言っておくが!!【一等星】シリーズも手放さんからな!俺はもうコイツを手放さない!もらった時に、そう決めたからなっ!」
「へっ、手放さない、か。…欲張りだな、アンタも」
「コホン…シリウス。私のが違うのならば…それも違うんじゃないかい??」
〜〜〜
〜トレーナーside〜
よ、よし…二人が言い争っている。
今のうちに俺の薄い本達を回収だ!!
「おい、トレーナー!」
「!?」
肩がビクつく。
呼び止めてきたのは…シリウスシンボリの方だ。
「トレーナー君、まさか逃げるつもりじゃないだろうね?」
畜生ッ!
言い争っていたんじゃないのかよっ!?
なんで、こんなに、連携とってくるんだ!!?
「いや…は、はは。そんなまさか」
「じゃあ、アンタは…その本を持って、どこに行くつもりだ?」
やべぇ…超掛かっているよ。
「え、えっと…そのだな。トイレに……」
「待ってくれトレーナー君。…それなら【皇帝】シリーズだけで良いんじゃないかい?」
こいつもかっ!!?
なんでだっ!??
賢さ練習足りなかったぁ!!?
「だから…えっと。その、コイツらをだな…」
「オイ、これじゃあキリがねえよ。そうだな…白黒ハッキリ着けた方がすっきりするんじゃねぇか?」
「ほう…君からそのように提案してくるとは、ね…随分と面白いじゃないか。それで、どうやって勝負する?」
「そうだな…トレーナー、メシ準備するからさ、食ってくれ。おいルドルフ…料理対決といこうぜ」
「ふふ…乗った!」
わー…面白そうだな……。
〜〜〜
この後だが、勝った方の本を一冊俺が残す、なんてシステムで勝負しやがった。
二人の料理を頂いた後に、今度はレース対決となったんだが……どうも今日は同着が多かった。
結果的に、二人の結果と俺の熱弁で何一つ捨てる事はなかった訳だが…。
全てが終わったその日の夜に二人から聞かれたんだ。
【一等星】と【皇帝】
どっちの作品が多かったんだ?ってね。
……言ったろ、どうも今日は ってね。
最後まで二人ともスッキリしなかったみたいだよ。
〜〜〜
良いかい?
感想と評価はねぇ…俺のエネルギーになるんだよっ!!
完全外伝を
-
このまま加えても良い
-
イチャつくならおk
-
別で連載しろ
-
早く本編書け