シンボリルドルフ達と泊まる話&他etc 作:how-kyou
第三幕:皇帝の綻ぶ心
堂々たる受諾。
しかし彼は気付かない。
彼女の胸の奥に、
言葉にならないざわめきが生まれ始めていることに。
『愛してる』──それは、軽率には言えない言葉。
二人は机を挟んで向き合う。
空気が張り詰め、外の雨脚が窓を叩いた。
「……始めようか?」
「いつでも、言ってくれていい」
大胆不敵に、シンボリルドルフは彼を直視している。
深呼吸ひとつ。
口角をわずかに上げ、できるだけ自然に——。
─でも、万感の思いを込めて。
「……愛してるよ、ルドルフ」
その瞬間、彼女の瞳が……かすかにだが揺れた。
背筋こそ崩れないが、その呼吸が一拍遅れた。
「……ふむ。確かに──胸に響くものだな」
彼女は努めて平静を装い、静かに返す。
「私も言おう。——愛しているよ、トレーナー」
すかさず、カウンターを放つ。
彼の心臓は予想以上に跳ねる。
(…これは本物だ、乱される)
だが彼も伊達ではない。
シンボリルドルフのトレーナーを務めているのだ、そう簡単に崩されることはなく顔は保つ。
だが、声の震えまでは抑えきれていない。
「そ、そうか……俺もだ」
視線が絡み、空気が熱を帯びる。
彼は自分を誤魔化すように、でも、本心で…言葉を添えた。
そうして、初回の応酬を重ねたころ、
——彼女のの睫毛が震えた。
「……っ///」
彼女の頬にわずかな紅。
彼の目が見開かれる。
(効いてる……?)
「ど、どうした?ルドルフ…ギブアップするかい??」
「……な、なんでもないさ。うん」
普段見せない狼狽。
すぐに取り繕い、真っ直ぐ見据えて言い切る。
「……愛している」
その声が、ほんの少し震えていた。
彼の胸に勝利の確信が芽生える。
(これは——勝てる!)
「ルドルフ」
「……なにかな、言っておくがギブアップなど認められ…」
「愛してる」
確信を帯びた静かな声。ルドルフの肩が小さく揺れ、——次の瞬間。
「っ……!」
彼女は両手で顔を覆った。
とても真っ赤だ。
「………わ、私の負けだな…!///」
雨音が激しさを増す中、その宣言だけが鮮やかに響く。
彼は呆然とし、ついで大きく息を吐いた。
(……本当に勝っちゃった!?)
顔を隠したまま、彼女はしばし動けない。
「なぜ……どうして私は、こうも……」
小さく震える声。
やがて顔を上げると、ほんのりとした赤面…その瞳は悔しさと戸惑いに揺れている。
「……もう一度だ、トレーナー君。今のは不意を突かれただけだ」
「えっ、まさか——」
「自分からギブアップは云々と言いながら、負けてしまったんだ…今度は負けない。愛している、愛している、愛している……いくらでも言ってみせよう」
挑戦の炎が灯る。
彼は思わず笑う。
(やっぱり、負けず嫌いだ)
そして『愛してるゲーム』は、さらに熱を帯びていく——。
そんな3話目。
感想評価 誤字脱字報告(プルプルプル)
お待ちしております。
完全外伝を
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このまま加えても良い
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イチャつくならおk
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別で連載しろ
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早く本編書け