シンボリルドルフ達と泊まる話&他etc   作:how-kyou

6 / 33
我ながら、最後に良い文章が書けた。
もう少しだけ続くと思います。
感想もらえたら嬉しいです!


6.皇帝は素敵な夢を見る---

---6.皇帝は素敵な夢を見る---

 

「ふぅ…気持ちいいよ、トレーナー君」

 

「…おぅ」

 

現在、俺は電動コケシを持ち、ルドルフの広背筋の辺りに当てている。

 

偶に色っぽい声を出しやがる。

非常に困る。

 

そんな中電動コケシを使っているんだ。

さながらEroticalなCommunication、しばらく続くのvibration…?

 

………事案じゃねーか!

 

俺は正気を取り戻した。

 

「…よしルドルフ、もう終わりだ」

 

「確かに夜も更けてきてるね…分かった、そろそろ床に就くとしようか」

 

なんとか、このアブないプレイは切り上げられた。

 

「…良かった、じゃあ、寝ようか」

 

安堵した。少し笑ってしまう。

 

「とするとだね…ベッドは一つしかないから、並んで寝ないといけないな……トレーナー君、君は奥か手前、希望は有るかい?」

 

「…へ?」

 

…あああああああああ!!忘れてたああああ!

やべぇ!?ベッドが一つしかないっ!?

 

ふと手に持ったコケシを見る。

プツンと張り詰めた力が抜けた。

 

……これに比べたら、どうって事ないか。

 

「ルドルフが寝やすい方で良いよ」

 

ふぅ…。少し慌てすぎていてしまったようだ。

落ち着いた今ならば…大体のことが、些細に見えてくる。

 

「そ、そうか…?なら奥で寝させて頂くよ?」

 

俺の心は先程まで正しく波濤であった。

極限に達したからか、今やその水面は嫋やかである。

 

その顔はアルカイックスマイル。

 

「どうぞどうぞ」

 

状況は改善していないが、きっと安らかに眠ることが出来そうである。

 

---

 

(同衾共枕。…自分で進めていった事とはいえ、男性と同じ布団で寝るとは…)

 

シンボリルドルフも少なからず酒気を帯びていた。そして今、それは抜けつつある。

現在、彼女の緊張は増している。

 

「………」

 

「…ト、トレーナー君、私はね?…身の幼しにさ寝し父ら、つまり私がね小さい時から数えても、同じ布団で寝た男性は父しかいなくてだね…何というか……」

 

現実感が増えるにつれ、シンボリルドルフの混乱がより明確なものになっていったが。

 

「…zzz」

 

引き換え、彼はより深い眠りに導かれていた。

 

「え?」

 

その事実に、かのシンボリルドルフですら、理解に少し時間を要す。

 

(…え!?トレーナー君、もう寝てしまったのかい!?この状況で!!?)

 

何という胆力、と驚く。

 

彼女も学生であるが、同世代と比べて大人びている。だが、あくまで大人びているだけなのだ。

こんな経験は皆無であった。

 

勿論トレーナーも、女性、ましてや学生と共寝をして事はないが…。

 

「…スヤァ」

 

雨に打たれて疲れた身体に、半分酔ってるシンボリルドルフに揶揄われて、限界を天元突破してしまったようだ。

さぞ安眠している事だろう。

 

対して彼女は、

 

(…私だけなのかな、異性と寝ると意識していたのは)

 

思わず笑ってしまっていたが、どこか哀しげ。

少なからずショックを受けているようだ。

 

(もしかして…大きな子どものように思われているだろうか?)

 

先までの記憶はあるが、曖昧だ。

彼女にも思ったより強く、影響が出ていたようだ。

 

(さっきの私は……普段の私から随分とかけ離れた、考えられないことをしていたような気がするな…)

 

酒の酔いの本性違わず。

本来の彼女の性質は、揶揄ったり絡んだり、甘えたりする、先までのようなものであった。

 

(しかし……楽しかった)

 

彼女は今、自身の深い部分で、自分の思いを認識した。

思わず、彼に手を伸ばしそうになる。

 

(ハッ…寝ている彼に、私は何をしようとしてるんだ!?)

 

しっかり目覚めているのが、功を奏してか、その行動は理性が抑える。

 

彼女自身、何故そうしようとしたのか、よく分かってない。

 

---

 

暫く、そうしていただろうか。

私にも少しずつ眠気が訪れて来ている。

 

どうやら、この夜はもうすぐ終わってしまう。

 

(猶猶、今は本調子じゃないな……トレーナー君も寝ている、私も静かに寝るとしよう…)

 

熟睡している彼をもう一度見て、背を向けて寝ることにする。

 

……彼の顔を見ると、意識してしまうから。

 

---

 

それは枕が変わったからか、はたまた誰かの悪戯なのか…シンボリルドルフが彼から背を向けて、数分のことだった。

 

「…きゃっ!?ちょっ、トレーナー君!!?」

 

突如、彼女は背後から抱きしめられた。

 

「な、ナナナ何をしてっ………??」

 

「zzz」

 

一瞬だけ脳裏に「夜這い」という単語が浮かんだが、幸か不幸かそうではなかった…。

 

(眠ったまま…だ、抱き枕にされてるじゃないかっ!?)

 

彼女は、急遽自分が置かれた状況に対して、目を回している。

 

(ど、どうしようか…?)

 

自分の相手で疲れていることを理解している。

そんな彼女に、疲れている彼を起こすつもりは、毛頭ない。

 

彼女は逡巡する。やがて…、

 

(…あっ)

 

強く抱きしめられた。

彼に引き寄せられる。

 

そして、

 

「……ルドルフ」

 

「ひゃっ!!?///」

 

耳元で名前を囁かれる。

思いの外、声が出た。

 

(…起きてるのだろう、か?)

 

後ろを伺うが、目覚めた訳では無さそうだ…。

 

(……私の名前か…一体、どんな夢を見ているのだろう……ん?)

 

密着しているからだろうか。

彼女の背中は、彼の鼓動を感じる。

 

(…ふふ、ゆっくりとトレーナー君を感じる)

 

思わず綻ぶ。

 

一時は早鳴りをしていた彼女の心は、段々と彼に近づいていた。

 

(…もしこのまま、寝ることが出来たら……同じ夢を見ることが出来るのだろうか…?)

 

そうなったら、

どれほど素敵な事だろう。

 

(…なんてな)

 

お休み…トレーナー君。

良い夢を、【2人】でみよう。

 

---

 




さーて今日の淫◯はどこでしょう。

シリウスシンボリの扱い(出来る限り頑張ります)

  • いっそ3人一緒に泊まれ
  • 泊まるのはルドルフとだけ
  • 別の機会にトレーナーと
  • そんなことより修羅場が見たい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。