シンボリルドルフ達と泊まる話&他etc 作:how-kyou
番外編は書きたいかも。
---7.皇帝、終わりよければ肯定---
外の光が強くなり、それに伴って部屋も明るくなってきた。普段であれば、目覚める時間だ。
「…ん、フワフワしているなぁ?」
しかし、妙に寝心地が良いからだろうか。
瞑った目のままで、夢見心地で顔先にある物体に鼻で触れる。その触感は非常に良い。
香りが漂う、実に好みで良い匂いだ。
動物だろうか?
離したくない。
腕にも何かがある。
ジャストフィットしている。
丁度良いサイズの抱き枕だろうか。
あったかい。
思わず、手放すまいと力が腕にかかる。
「んぅ…」
声がする。
徐々に意識が明瞭になる。
自分は動物を飼っていたか…?いや、そんなはずはない。
このサイズの抱き枕なんて持っていたか…??…そもそも、抱き枕を持っていない。
では、ここは自分の部屋ではない…???
思い出してきた。
しっかりと空調が効き、温度管理がされていたため、全く寝汗をかかなかった彼。
しかし、今やその背に、多量の汗の流れを感じる。
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…心に整理をつけ、観念し目を開ける。
眼前には耳、艶やかな茶髪。
oh…ルドルフですね、本当にありがとうございました。……やっちまった?
これ以上やらかさないため、彼女の尊厳を守るため、顔をジロジロと見るような真似はしなかった。
(ライダー助けて…)
思わず助けを祈るが、よしんばライダー登場ても、この状況ではキックされるのは自分である。
「んん…トレーナー君?今日は…休みだったかな」
ファッ!?起きたかっ!?
ここは落ち着いて…。
「アッハイ」
あかん、声上擦った。
「ふふ…ならもう少し、寝かせてくれ…寝心地が良いんだ」
彼女は布団の中へと潜っていった。
スヤァ…と寝息が聞こえてくる。
…ホント朝弱いな、この皇帝。
流石の起床難だ。
ある意味リラックス出来た。
今考えたくないことは、頭の隅に追いやって。そうすると冷静に行動が出来るはずだ。
…顔でも洗うか。
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顔を洗っている間、これからの事を考える。
チェックアウトの時間は11時…ルドルフは放っておいても大丈夫だろう。
多分。
学園へ帰る道。
これも大丈夫。
見た限り日は照っている。
その眩しさは、昨日の天候が嘘のようだ。
むしろ昼くらいに帰り始めた方が、大雨の影響がより少なくなっているだろう。
では学園。
これは放置するとまずい。
無断外泊ではないが、イレギュラー対応をしている。
早めにたづなさんに連絡を入れるべきだな。
次にやるべきことが明確になった。
鏡に映る自分の顔は、先ほどよりもキリッとしているように見える。
落ち着いて、電話をかければ大丈夫!
やましいことなんてしてないからな!!…多分。
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一呼吸入れて…いざ参らん。
ピッ
prrrr
『おはようございます、トレーナーさん』
「おはようございます、たづなさん」
『昨日は本当に災難でしたね…どこか泊まれました?』
「ええ、なんとか泊まれてますよ」
良かった、何事もなく連絡を乗り切れそうだ…!
『それは良かったです!不安だったんですよ?』
「ははは、ルドルフと一緒に居ますからね。絶対なんとかしていましたよ」
これは決まったな、良いこと言った俺!
たづなポイントもアップ間違いなしだ!
『流石トレーナーさんです!…もちろん忠告しましたし、シンボリルドルフさんとは別部屋ですよね?』
「え"っ"」
……藪蛇だったぁぁ!?
『…トレーナーさん?』
お、落ち着け…まだ慌てるような時間じゃない!
お願い、折れないで俺の心!
あんたが今ここで折れちゃったら、チームの皆との約束はどうなっちゃうの?
「うーん…トレーナー君…」
ファッ‼︎?
……いや小声だ、電話越しに聴こえる訳がない!
ライフはまだ残ってる。ここを耐えれば、たづなさんに勝てるんだから!
『…なんでシンボリルドルフさんの声が聴こえるんですか?』
今回「シンボリルドルフ担当トレーナー死す」チャンミスタンバイ!
「……いや、空耳じゃないですかね」
我ながら苦しすぎるだろ。
うっそでしょたづなさん。
なんで聴こえてるんですかね…?
「…もっと強く、抱きしめて……」
ファッッッッ⁉︎⁉︎
『………トレーナーさん?』
いや、本当何もしてないんです!信じてください!なんでもしますから!
だが、そんなこと言えるわけもなく。
「…帰ったら説明しますね」
『お二人とも、お待ちしていますね』
ピッ
……終わった。二重の意味で。
電話中に声を上げた方を見る。
スヤァ。
安らかに寝ていやがる。
「ていっ」
頭に軽くチョップ。
「アタッ!…な、何をするんだいトレーナー君?」
「顔を洗ってこい…そろそろ帰る準備を始めないと、チェックアウトに間に合わなくなるぞ」
「むぅ…それにしたって、こんな起こし方しなくても良いじゃないか」
無理やり起こしたからか、少し不機嫌だ。
ふと、昨日使っていた服に触れる。
部屋に置いてあったデオドラントリセッシュのおかげで雨の匂いはもうない。
服は等しく乾いていた。
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「おお!晴れているねトレーナー君!」
ルドルフと二人、学園への帰路に着く。
「そうだな」
「こんな晴れた日なんだ、折角だし駅まで競争するかい?」
「大人気ないぞ、さてはチョップ恨んでいるな?」
「ふふ、そんなことないさ」
他愛のない話をしながら。
…ずっと続けば良いのにと思う。
「ルドルフ…」
「なんだい?トレーナー君」
「また、【2人】で行かなきゃならない所があるんだ」
「…そ、それはどういう意味だい?」
「たづなさんに呼び出されてる」
「…え"」
ずっと続けば良いのに…。
心はまた曇りはじめた。
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お読みいただき、お付き合い頂きありがとうございました!
感想お待ちしてます!
あ、後評価もらえたらバー色つくはずなんで…それも是非…!
また別作品書いてます。
シリウスシンボリの扱い(出来る限り頑張ります)
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いっそ3人一緒に泊まれ
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泊まるのはルドルフとだけ
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別の機会にトレーナーと
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そんなことより修羅場が見たい