シンボリルドルフ達と泊まる話&他etc   作:how-kyou

9 / 33
新章作ってみるか…。
本当は1話だけのつもりだったのですけど、数奇なものですね。
もし良かったら、お気に入りとか評価とか感想とかもらえたら嬉しいです。


2章.やっぱり皇帝と泊まる話 (冷凍&リメイク錯誤)
1.夏合宿前を迎える皇帝


---1.夏合宿前を迎える皇帝---

 

それは、丁度初夏だった。

 

「ルドルフ、トレーニングお疲れ様!疲れているところ悪いんだが、夏合宿について伝えておきたい事がある…少し時間をもらえるかい?」

 

「ああ…もうそんな時期なのだな、構わないよトレーナー君」

 

彼らが今から話すことは、これから先の夏合宿について。

 

7月から8月にかけて、トレセン学園ではどこかしらのタイミングで夏季合宿を行う者達がいる。

そして、シンボリルドルフ達もその例に漏れていない。

 

「まず、参加するにあたってだが…おそらく、もう1人くらい、君以外の子と合同で行うことになるだろう」

 

「承知しているよ」

 

この期間は即席でタッグを組むことになる。

練習はもちろん、炊事や洗濯…そういった日々の面でも交代で行う。そうすることで総合的に自立的成長を遂げる……というのが表向き。

 

裏向きに言えば、個々個別に応対するだけのトレセン学園の補助金予算が不足、また合宿地点の人的キャパシティ、部屋不足等が挙げられる。

 

詰まるところ、ここ最近でトレセンにも人が増えた。

部屋二つならなんとかなるが一人部屋をそれぞれに用意する金も場所もない。

なんとも世知辛い話である。

 

「今年は誰と同部屋になるのだろうね、トレーナー君」

 

「うーむ、検討つかんな…欲を言えばそのウマ娘にも担当が付いててくれたら、メニューとか楽出来るんだがなぁ」

 

「むっ、打算的にそういう事を言うのは感心しないぞ?トレーナー君」

 

「だってよ、もし担当ついていない子を見るとなると、俺の仕事2倍3倍と増えるんだぞ…?」

 

トレセン学園が進める合宿計画には、担当がいないウマ娘も参加する。

そしてトレセン学園を離れ、普段と異なる環境での練習には、多少なりとも危険が生じる。

 

なので、その場で合宿をしているトレーナーにそのようなウマ娘について「その間は見てね」と義務が与えられているのである。

 

ここで、「もし担当が付いていないウマを見る事になった場合」について考える。

 

まず、担当がついているウマ娘についてだが、こちらについては普段と違う練習環境で、切磋琢磨できる相手がいる事になる。メリットはあると言える。

 

では、担当が付いていないウマ娘にとってはどうなるかというと、トレーナーと共に練習したウマ娘との相性によっては、そのまま担当してもらえる事になるかもしれない、という可能性がある。あわよくばであるが、大きなメリットだ。

 

一方トレーナーは仕事と責任が増える。

 

以上、非情である。

 

「せめて、手のかからない子ならな」

 

「また、そんな事言ってトレーナー君は…去年はしっかり見てたじゃないか」

 

「あの頃は俺も若かったんだよ」

 

「…一年しか経ってないじゃないか、トレーナー君」

 

「うるへーうるへー、20代で一年の経過は身体に重いんだよ…」

 

「ふふ、そうかそうか…ところで今回はいつ頃、その相手が分かるんだい?」

 

「そうだな…今から合宿場所とか決めて、進めていくから……早くて6月頃じゃないか?」

 

合同の練習相手が決まるのは、合宿の希望場所を各トレーナー達がまとめ、担当が付いていないウマ娘達の参加意向をまとめ、その上で合宿所と連携を取り、決めていく。…教師陣の残業代時間が増える事だろう。南無。

 

「そうか…!」

 

それを聞きシンボリルドルフの耳が年相応にピコピコと動く。

 

「ひょっとして、とても楽しみにしてる?」

 

「勿論さ、トレーナー君……ふふ、こういう表現をすると良くないのかもしれないが、楽しみにしている旅行が近づいて来た気分だよ」

 

なるほど、旅行か。

と彼は言葉を受け止める。

 

昨年の合宿は、ひたすらに練習とケアを繰り返していたような気がする。

無論その成果は有ったのだが、思えば彼女は縁日を回ったり、ビーチで遊んだりするようなことはなかった。

 

去年、彼女と共に見ていたウマ娘達が、

「ねー夏合宿、きつかったねー」

「まぁ大会近いからね、しょうがないね」

と合宿所終わりに話してたのを耳にした。

 

……よく彼女もあの内容に不満を出さなかったものだ。

いまだに耳をピコピコ動かしている皇帝を見て、彼は彼女と共に駆け抜けた今までを、脳裏に描いていた。そして様々な栄光を手にした彼女に対する誇りと、もっと過ごし方にやりようが有ったのでは、と…罪悪感を持った。

 

今、彼女にとって重要な事は、1年前と同じではない。

縁日で射的をすることやビーチでスイカ割りをする事だって、今の彼女には意味を持たせる事が出来る筈だ。

 

そうトレーナーは思った。

 

「じゃあ今回は、練習ばかりではなく多少夏を満喫出来るような…そんな合宿にしようか」

 

「本当かい、トレーナー君!?…しかしそれだと、共に合宿する子に悪い気がするんだが」

 

「大丈夫だって安心しろよ〜平気平気、俺トレーナーだから!ちゃんと納得出来る、意味のある合宿にするし」

 

「…ふふ、分かったよ!期待して待ってるからね?」

 

今日一番、彼女の耳がピコピコと動いた。

 

 

 

 

(あ、けど前の事があってからたづなさんに凄い釘刺されたんだった……ま、ままええやろ。ずーっとルドルフと2人きりって訳じゃないし大丈夫大丈夫……?)

 

人これをフラグ言う。

 

---




まーたネタ入れてるよ。
悩んでいるですけど、サブヒロインとして出すか、友人として出すか。
負けヒロインって嫌なんですよねぇ…。
誤字有ったら教えてください!

シリウスシンボリの扱い(出来る限り頑張ります)

  • いっそ3人一緒に泊まれ
  • 泊まるのはルドルフとだけ
  • 別の機会にトレーナーと
  • そんなことより修羅場が見たい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。