Call of Duty: Modern Warfare Ⅴ   作:アレクサンデル・G・ゴリアス上級大将

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ドレッドノート

実は、トキノミノルを1年だけ育てていた。



#3 "昇進または入部"

解説 衝撃砲(ショック·カノン)

 

ドレッドノートが現役競争バ時代に差しで走る際、最後のコーナーで最後方の一番外側に陣取り一気に加速する戦法。最初に踏み出す右の一歩があまりに強く半径2メートルのクレーターが発生し衝撃波が競バ場全域に伝播することから名付けられた。他のウマ娘が至近の場合は配慮して使わないようにしていた。尚、これを使うと右足が衝撃に耐えられず100%骨折する副作用があるため多用はできない。これを使って凱旋門賞·天皇賞秋にて勝利しているがやはり病院送りになっている。出力を調整すれば加速力こそ下がるが骨折リスクを低減できる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チーム"TF-141"司令部 応接室

 

「どうぞおかけ下さい。」

 

「失礼します。」

 

「SP隊長さん。用件を伺いましょう。」

 

「端的に申し上げます。殿下を141に加入させていただきたい。」

 

「···それは我々の本職が裏の仕事(ウェットワーク)であることを承知の上での要請ですか?」

 

こんなタイミングで我々に接触してきた以上我々が裏で何をしているかは承知の上だろう。アイルランドの次の王の経歴に傷がつく可能性は明らかであるにもかかわらず何故···

 

「殿下は様々な階層·立場の者達と交流なさり学んで参りましたが、シェパード少佐、いいえ、TF-141の皆様のような"英雄"と交流を持ったことがありませんでした。殿下はそれを望んでおられます。」

 

「···我々は汚れ仕事(ウェットワーク)をこなしてきたドブネズミ。それに我々は英雄なんかじゃない。大勢の人々のより善き明日を願う気持ちと犠牲を背負い義務を果たした(CALL OF DUTY)だけです。だが結局表の、それも王族が関わるべき輩ではないことに変わりはない。ファインモーション殿はそれを承知でTFに加わると?」

 

「はい。『リスクをとってでも"英雄"と呼ばれる人達から学びたい』と殿下の強い御意向を汲んで、私はここにおります。」

 

「···これは高度に政治的な問題です。参謀本部に確認の後返答致します。数日時間がかかりますが御了承いただきたい。」

 

昨日ケツが痒くなったのはこれが理由か···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「坊主。」

 

「?」

 

「奴さん、お前さんの正体を知っているのか?」

 

「どうでしょう。確実にわかっているのは我々が直近3年間でやっていたことを王太子殿は知っているということだけです。」

 

「···。」

 

「大丈夫ですよおやっさん。私は父さんからあらゆる技術と人脈をそのまま引き継ぎました。将軍達の協力も仰げばそこらの小国の小娘になど負けませんよ。」

 

「···そうだな。引き続き政治(そっち)は任せるぞ坊主。」

 

「勿論。それが私の仕事ですから。」

 

政治をやってくれてた父さんは既に亡く、ラズウェル支局長は壊滅したラングレー(CIA本部)の復興にかかりっきりになっている以上私が政治(そっちの工作)をやるしかない。おやっさんとアレハンドロとて出来なくはないだろうけど本人達が嫌がっている以上TF-141総司令官代理たる私の仕事だ。

 

 

プルプルプル プルプルプル

 

「失礼。」電話を取る

 

 

「?」

 

 

 

 

 

 

 

「···Fuck.」 電話を切る

 

「また昇進の話か。」

 

「我々はインナーサークルやアル·カターラ残党そして各国の過激派から身を隠さねばならない身分なのに昇進、しかもいきなり准将になれと言われて頷くバ鹿はいませんよ。」

 

「准将?」

 

「『一応もう陸軍指揮幕僚大学出てるし将官すら足りてないから今のポストと在日米陸軍司令官を兼務して欲しい』と。ロシアは今後150年は悪さできないレベルでボロボロ。中国は今次大戦の結果分裂し、北朝鮮など視線に入れるまでもない(吠える犬は噛みつかない)以上在日米軍そのものの重要性が著しく低下しましたからね。参謀本部はこれを機に陸軍総軍と欧州陸軍再編に集中したいと。」

 

「だが日本とてアメリカにとって現状唯一まともな貿易ができる(復興に利用できる)同盟国である以上将官をある程度の頭数置いとかないと軽視していると見なされる(拗ねられる)、ということか。」

 

「はい。そうならないようにトレセンで暇してる私を将官にと。」

 

「兄弟、悪い話じゃないんじゃないか?いつまでも俺達の司令官が少佐というのもすわりが悪いからな。」ニヤニヤ

 

「アレハンドロまでイジワル言うの?」

 

「それにさっき接触してきた奴の王太子(ご主人様)相手に少佐なんて階級じゃ些か役不足だろ。だが将官なら先方からナメられることもない。」ニヤニヤ

 

「ルディ···ここに味方はいないの?」

 

「「「いない(な)(に決まってるだろ)。」」」

 

「マジか···。」

 

「昇進祝いだな兄弟!あんたの奢りでな!」

 

「ソープ···なんで祝われる側が奢る側なのさ···。」ガックリ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌々日

 

バージニア州アーリントン郡 

アメリカ国防総省 陸軍省参謀総長執務室

 

「···」 トントントン ドアノック

 

Come in(入りなさい).」

 

 

 

 

 

 

「···」入室する

 

「シェパード准将。」

 

「···」敬礼

 

「座りたまえ。」

 

「···」ソファに座る

 

「今回は我々の我儘を聞いてくれて感謝する。」

 

「閣下は恩人です。公私共に。できればやりたくありませんでしたが、私個人の我儘を通す訳にもいきません。それに141の皆悉く私を閣下に売る気満々だった以上自分から逝った方がまだマシなケジメかと思いまして。」

 

「アイツと違って良い意味での諦めの良さは評価に値する。すまないな。」

 

「いえ。こうなれば開き直って出世しヴァルハラにいる伯父(父さん)に親孝行することにします。」

 

「ありがとう。早速だが裏の仕事だ。」書類を渡す

 

「失礼します···これは···。」

 

「インナーサークル残党が君達を探し回っている。問題は触手が日本に回ってきたということだ。防諜に気を配りつつ必要なら撃滅して構わん。民間人の被害は日本政府が隠蔽できる範囲までなら許す。」

 

「承知しました。それと閣下一つ確認したいことが···。」

 

「厄介なVIPが君達を嗅ぎ付けた件なら長官経由でアイルランドに秘密裏に抗議しておいた。そしたらね、よりによって···国王陛下直々に君達に学ばせてやって欲しいと頭を下げられてね。」

 

「···つまり我々に受け入れる以外の選択肢が無いと。」

 

「在日米陸軍兵士諸君の命、141の面々、アイルランドとの外交問題、インナーサークル残党の始末。大仕事ばかり押し付けてしまって済まないが、我々が託せるのは君だけだ。融通はできる限り利かせる。すまないが、頼む。」

 

「シェパード准将、任務に邁進します!」敬礼

 

「健闘と生還を祈る!」答礼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうだ坊主、35にもならないのに将軍になった気分は?」

 

「最悪です。おやっさん達を指揮しながら在日米陸軍司令官とインナーサークル残党の始末を一緒にやれとか控え目に言って地獄ですよ。」

 

「少佐、じゃない准将、パーティー用にあんた名義のツケでスシとアサヒスーパードライと、俺が獲ってきた鹿肉を用意しといたぞ。」

 

「レシートある?」

 

「この位だ」レシートを渡す

 

「うっそーッ!!!」

 

どうやれば寿司とビールだけで10万も飛ぶの!?まさか···

 

「オグリキャップ、スペシャルウィークとソープのバカが大食い競争するつもりでお高いスシ頼んだらそりゃそうなるだろ。」

 

141屈指に食べれるソープと、オグリ君スペ君が宅配で高級寿司屋のネタで大食いとかマジで地獄だ···早速おやっさん厚焼き玉子とツナマヨ軍艦でスタウト飲んでる。まだ不器用だけどちゃんと箸で食べてるwかわいいw

 

「頼んじゃったものはしょうがない。皆心行くまで食べて。」

 

しばらく点滴の生理食塩水生活か···まあ良いけど。

 

「准将。」

 

「ケイエス君、シービー君キング君遠慮しないで食べて。」

 

「しかし···。」

 

「調子乗って注文しまくったバ鹿共は後で〆るけどケイエス君は何も悪くないから。美味しいよこの本マグロ赤身。」

 

「いただきます···美味しいです。程よい脂が心地良い。少佐、じゃない准将も召し上がって下さい。」

 

「ありがとう。」

 

 

 

 

 

 

「ちょっと出掛けてくる。」

 

「了解だ兄弟。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

職員用宿舎

 

 

「···」コンコンコン ドアノック

 

「はーい。」

 

「シェパード少佐。」

 

「駿川秘書、ウチのチームのお寿司が余ったのでお裾分けに参りました。」

 

「ありがとうございます!どうぞお入り下さい。」

 

「失礼します。」

 

 

 

 

「···」扉を閉める

 

「···そろそろ大丈夫か。久しぶりだね······ミノル君。」

 

「お元気そうで何よりです、先輩。」

 

私が日本に来て最も会いたかった、そして最も会いたくなかった友···ミノル君。

 

「ミノル君、脚は大丈夫?」

 

「はい♪先輩が教えてくれたリハビリのおかげです♪」

 

「いやそもそも破傷風で脚壊れたの私のせいなんだから憎まれこそすえ感謝される訳にはいかないよ。私は治療(ダメージコントロール)こそ多少できたけどはっきり謝ることもせず学園から姿を消したクソ野rムグ」口を塞がれる

 

「消えたのが伯父さんの要請だったことも承知しています。あの怪我は私の勝手な自主トレの結果の自業自得なんですから気に病まないで下さい。もう私に引け目を感じないで、先輩。私は先輩の唯一の友達なんですから昔のように気軽に接して、ね?」

 

「わかった。すまなかった、そしてありがとう我が友トキノミノル。君は私の誇りだよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先輩そんな危険な任務に従事していたんですか!?」

 

伯父さん(父さん)の現場代理人として頑張ってきたよ。マカロフのクソ野郎もプライスのおやっさんと一緒に抹殺した。ウルフもバルコフもゴーブラニもハッサンも、私達が始末した。これ以上は最重要機密だから教えられないけど、ここ3年間はそんな感じだった···。兄弟達は、皆悉く死んで逝った、私のミスで···。」

 

「···。」

 

「口がかなり固いミノル君だから教えたけど、漏洩したらミノル君はCIAに消され私も軍法会議行きだから宜しくね。」

 

「わかりました。墓まで持って行きます。」

 

「ありがとう。じゃあ私は戻るね。大食い競争始めたバ鹿共を〆ないといけないから。今度一緒に出かけようミノル君。」

 

「はい♪こちら私の連絡先です。」

 

「登録しとく。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう食べられません···。」満足

 

「流石にキツい···というよりソープトレーナーあんたは本当に人なのか?」ある意味ボテ腹

 

「あぁ、れっきとしたヒト息子だぜ。」腹一杯

 

「満足した?」

 

「満足したぞ准将。ごちそうさま。」良い笑顔

 

「トレーナーさんありがとうございました!」良い笑顔

 

「ソープ?」

 

「悪い兄弟。食い過ぎた。」

 

「お前ら明日の朝食は抜きね。」

 

「「え」」

 

「え じゃないよ。」

 

「頼む准将!それだけは勘弁して欲しい。朝はあんたのおにぎりが無いと1日が始まらないんだ!」懇願

 

「こんだけ食べて明日の朝食を要求するとはな。呆れるぜ。」

 

「流石のセイちゃんも引きますよオグリさん···。」

 

「ゴースト、スカイ君もっとこのバ鹿共に言ってやって。一晩で10万も消し飛ばしやがって。」財布が空

 

せっかくミノル君とのわだかまりも解けて帰ってきてみればこれだよ···

 

「やっちゃえ バーサーカー(おやっさん)♪」

 

「了解だ。」

 

「嘘だろ!?」首根っこ掴まれる

 

「「私も(か)(ですか!?)」」連行される

 

「お前らプライスに少し頭冷やして貰え。」

 

「大佐助けてくれ!」

 

「オグリ今回ばかりはお前さんが悪い。ちょっと怒られてこい。」

 

「そんな···」

 

「プライストレーナーさん許して下さいーッ!!」

 

「その妊婦より膨れきった腹が収まったら許してやる。」

 

「そんな無茶なッ!」

 

 

 

この日ソープのバ鹿とスペ君オグリ君は一晩中おやっさんの折檻(笑)を受ける羽目になった。明日が土曜日だったからおやっさんも容赦しなかった。食うことを否定はしないけど節度を持って欲しい···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

「ファインモーション殿下、USARJ(在日米陸軍)司令官兼TF-141総司令官シェパード准将です。」敬礼

 

「はじめましてシェパード准将。よろしくお願いします。」

 

「上の要請ではありますが貴女は我が部隊の一員となりました。装備するか否かはお任せしますが、これを。SP隊長さん以下護衛の皆さんにも差し上げます。」141ワッペンを渡す

 

「これが141(英雄部隊)の記章···。」

 

「経緯はどうあれこれで我々と貴女方は兄弟です。裏切り行為を働かない限り···我々は貴女方を見捨てないし貴女方も我々を見捨ててはならない···このたった一つの鉄の掟を遵守していただく。」

 

「一つ質問です。」挙手

 

「どうぞ。」

 

「『裏切り行為』って具体的にどんなことをしたら認定されるのか教えて下さい。」

 

「仲間をテロリストに売る、作戦行動に支障が出るレベルでの情報の出し渋り、保身の為に仲間を抹殺或いは抹殺しようとした場合がそれに該当します。我々が過去3年間何をしていたのかご存知の殿下なら私のこの言葉が脅しではないことはご理解いただけると思います。ファインモーション殿下、例え貴女様の立場でもこの掟を破ればハッサンのクソ野郎同様脳天に大きな風穴が空くことを予め警告させていただきます。我々はもう裏切られるのはウンザリなものでして。」

 

「···。」感心したかのような表情

 

「それとちょうどサブトレーナーに一人空きがいましたので彼に殿下を担当させます。ルディ!」

 

「どうした?」

 

「メキシコ陸軍特殊作戦群"ロス·バケロス"副司令官のロドルフォ·パラ少佐です。彼が殿下の担当になります。ルディ、挨拶を。」

 

「ロドルフォ·パラ少佐です。小官が殿下をサポートします。」敬礼

 

「宜しくお願いします。パラ少佐。」

 

「···ではこちらなりに誠意をまず示すので殿下におかれましても今後は誠意ある対応をお願い致します。······インナーサークル残党が我々141を探しています。ラングレー(CIA)から日本に奴らの触手が伸びてきているという情報も来ています。我々による駆除が終わるまで大人しくしていていただきたい。在日米陸軍兵士諸君·兄弟達の生命、そしてインナーサークル残党殲滅命令、そして貴女様。私の胃がストレスで崩壊寸前です。くれぐれも御自重いただきたい!」胃薬を流し込む

 

「は はい!なるべくご迷惑おかけしないよう頑張ります。」

 

これだけ言っとけば余計なことはしない···と信じたいが···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私に面と向かって『裏切ったら脳天をブチ抜く』って堂々宣言できる胆力···益々気に入ったね。」

 

「殿下···。」

 

「隊長、何とか彼をウチの軍に引き込めないかな?顧問みたいな感じで。」

 

「···米陸軍の将軍達全員を敵に回すことになります。彼は年齢の割に政治力がずば抜けていますし何よりアメリカとて今回の大戦で他国程酷くはありませんが将官の戦死者を多数出している以上引き抜きは不可能かと。」

 

「···惜しいな。こんなにヒトかモノを『欲しい』って思ったのは初めてだよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前さんに脅された時の彼女の表情。あれには見覚えがある。」

 

「ルディ?」

 

「俺の娘がまた小かった頃の話だが、可愛い女の子向けの自転車を強く欲しがってな。問題はそれが日本製の最高級品で当時の俺の給料じゃ手を出せない代物だった点だ。その時は諦めさせたが、アイツはその時、歳の割にかなり据わった目をしていた。次の日からアイツは家庭菜園を始めて金を貯め4年かけてその自転車を自費で買った···。」

 

「···凄い執念だね。」

 

「女特有の執着だ。俺達男には理解できん。彼女は王族として文字通り何不自由無く育った。周りは基本イエスマンばかり。そんな中はっきりモノを言える奴が来たら自ずと興味を持つ。自分には無いモノを羨み、欲しくなるんだ。お前さんも妙な奴に目をつけられたな。」

 

「···さっさとインナーサークル残党を殺っちゃおう。唯一且つ最大の懸案を処理できれば今後が楽になる。」

 

「我がバケロスにも諜報ができる奴は何人かいる。警察庁や情報本部と協力すれば何とかなる。」

 

政治工作は(そういうことこそ)私の仕事。交渉は任せて。」

 

「頼むぞ兄弟。」

 

「やってやるさ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ドレッドノート

実は、現役時代走っていたのは母親同然に慕っていた義伯母の笑顔の為である。
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