Call of Duty: Modern Warfare Ⅴ   作:アレクサンデル・G・ゴリアス上級大将

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我々は弱い。間違える。
それがどうした!我々は機械じゃない。機械は恥を知らない。恥をかくのも、間違えるのも、全部我々の特権なんだ。

サンデーサイレンス




お前は我々の形をした機械に過ぎん!
だからこそオレはお前を否定する!ドレッドノート!
機械風情が我々に勝てると思うな!

ステイゴールド



#5 "戦艦と過去"

ドレッドノート

 

実は、親しい人々からは本来の名前のマクシミリアンから、"マックス"の愛称でよばれている。

 

 

 

 

 

 

解説 拡散波動砲(収束モード)

 

ドレッドノートの最終決戦兵器。実戦で使用したことは無かった。どういうものなのか謎に包まれており秘密を知るのはトキノミノルのみである。母であるヤマトの波動砲はもとより拡散モードでさえ足下にも及ばない程に凶悪らしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年代を通じて活躍したウマ娘達。その中で特に高い実力と人気、かの"孤高の戦艦"ドレッドノートからの寵愛·技術を受けた者達として、"無敵艦隊"と呼ばれたウマ娘達がいた·····

 

 

 

"艦隊旗艦"ファインモーション(9戦9勝)

 

"主力戦艦"トウカイテイオー(22戦21勝)

 

"巡洋戦艦"キングヘイロー(20戦14勝)

 

"高速戦艦"ケイエスミラクル(19戦18勝)

 

 

 

の4隻である。特にトウカイテイオーとケイエスミラクルは活躍著しく"双璧"と謳われた程であり、まさに彼女達の時代だったのだ。

 

月間『トゥインクル』 特集『"戦艦"という名誉』冒頭より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「我々戦艦一家の歴史は正に最適化の歴史だった。

 

第1世代のブリュンヒルトは確かに全てにおいて最強の戦艦だったけど、大柄過ぎるし食費トレーナー料含む維持費が戦艦一家の中で一番高かった。普通競争バの年間トータルコストは平均600万前後なのは皆も承知の通り。ブリュンヒルトは1200万だった。どれだけ金食い虫かわかるでしょ?稼いでたからなんとかなったけど。

 

第2世代のヤマトはその点は多少改善され850万前後に下がったけどまだ大柄だったし万能だったブリュンヒルトと違いダート適性がAにまで下がってしまった。まあでも日本での戦いで親子揃って生涯無敗で天皇賞春秋連覇を達成したしヤマトは凱旋門賞を新記録で勝利、私が破るまで誰にも記録は破られなかった。

 

そして第3世代、最新鋭の戦艦、私ことドレッドノート。

戦闘力はほぼヤマトそのままに大幅に小型軽量化。ダート適性もブリュンヒルト並のSS+に復活。維持費は驚異の300万にまで減少。まあこれにはカラクリがあって、私にはトレーナーが必要無かった。自分で為すべきことを全て知っていたから。それに私の時代はレース出走にトレーナーが必要無かった時代の末期だった。そして私は現役世代トップクラスに少食なタマモクロスさんよりも食べない。生理食塩水の点滴1パックで最大一週間は稼働できる第1·第2世代戦艦どころか少食で有名なウマ娘をも圧倒する燃費性能。食費は殆ど考慮しなくて良かったし睡眠時間も4時間あれば十分だった。勿論何の代償も無く小型軽量化·低燃費になれた訳じゃない。前世代の戦艦達に比して私は脆かった。だからこそ重賞に挑戦する度に病気になり骨も折れた。壊れやすい代わりに修理も早く終わるから悪いことばかりでも無かったし次の世代になれば脆さもある程度解決できる。私の次は万能無敵、故障も無いあらゆる面で最強の戦艦になる。(ブリュンヒルト)(ヤマト)(ドレッドノート)そして次も無敗、そして4代揃って生涯無敗で天皇賞春秋連覇、3代揃って凱旋門賞勝利を達成する。三女神共から呪われ勝利以上の代償を我々戦艦一家は払い続けた。これ位勝てなければペイなんて到底できないよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チーム"TF-141"司令部 応接室

 

 

 

「···はじめましてトウカイテイオーさん。おかけ下さい。それとはちみーもどうぞ。」

 

 

 

「ありがとうシェパードトレーナー!」飲み始める

 

 

 

「····では要件を伺いましょう。」

 

 

 

「うん!カイチョーからシェパードトレーナーの話聞いたんだ!シリウスシンボリ一味を更正させた凄い人達だって!だからちょっと興味がわいてさ!ボクのトレーナーになってみない?」

 

 

 

「···正直これ以上担当を抱え込むのは難しいです。が、貴女はシンボリルドルフ会長は愚かドレッドノートを超える可能性がある。彼は貴女のような者に倒されることを望んでいる。むしろこちらから宜しくお願いします。」頭を下げる

 

 

 

「じゃ契約成立だね!」記入済書類を渡す

 

 

 

「ではこれは私が記入次第理事長に提出致します。」

 

 

 

「お願い!」

 

 

 

「1700から貴女の歓迎会を行いますので1645にはまたここに来て下さい。」

 

「わかった!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チーム"TF-141"司令部1階 調理場

 

「···」鰹節を削っている

 

「准将。」

 

「ファインモーション殿下。何用で?」

 

「鰹節を削ってらっしゃるけど、今日の夕食は何が出るのかなって。」

 

「魚介類ベースの塩ラーメンです。ブリカマ·鯛のアラ·この前捕まえてきたショウジンガニのチビそして今削っている鰹節と干し椎茸でスープを作ります。麺は既に冷蔵庫に寝かせてあります。」

 

「今日もラーメン?嬉しいです♪」

 

「殿下にあらせられてはインナーサークル、アル·カターラ残党の駆除が終わるまでとはいえ外出制限をお願いしております。せめて私の手製ラーメンをそれなりの頻度で出しますのでしばらくご辛抱下さい。」

 

「勿論です。」

 

「二郎系も味噌も醤油も油そばも作れますので前日の1700までにご要望いただければ翌日の夕食で対応します。」

 

「ありがとうございます♪」

 

これでしばらく大人しくしていて頂こう···万が一無断で外出しやがったら 最悪ゴーストかギャズを警備(監視)として尾けさせれば良い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チーム"TF-141"司令部 リビングエリア

 

「ではとりあえず我が、チーム"TF-141"部隊編成完結を祝い、またトウカイテイオーさんの参加を歓迎して、乾杯(プローズィット)。」

 

「「「乾杯(プローズィット)!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「准将。」

 

「ケイエス君。」

 

「浮かない顔をしておいででしたので。」

 

「···バレてたか。今日は亡き義伯母さん(母さん)の命日。18年前の今日、勝利を捧げる対象だった母さんが亡くなり走る理由を失った。次走る予定だった高松宮記念を蹴り生徒会長職も辞し陸軍士官学校に入った。20戦20勝目指してたんだけどやる気が急に燃え尽きていったよ、母さんが伯父さん(父さん)の腕の中で冷たくなっていく中で···。」

 

「···お気鬱になる話をさせてしまいました。」頭を下げる

 

「ううん。むしろ祝いの場で愚痴を聞かせた私のミスだから気にしないで。」

 

「···。」

 

「変な隠し事はやがて積もり積もって絆の崩壊を招く。ケイエス君、私の過去を聞いてくれる?友情を築く第1基準が実力として知られるあのステイゴールドやその母サンデーサイレンスをして、『ウマ娘の形をした機械(マシーン)』と嫌われ友達もロクにいなかったドレッドノート(愚かなウマ娘)の話を···。」

 

「お聞きして良いのでしたら···。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

18年前 12月 ワシントンD.C. 某病院 

 

「母さん、明後日は以前申し上げた通り有馬記念に出ます。また配信されると思いますので確認を。」

 

「楽しみにしています。無事に帰ってきなさい。」

 

「失礼します。」退室

 

「···では看護師さん、いつも通りに。」ヒソヒソ

 

「はい。貴方のゴールインと同時にテレビを消します。」ヒソヒソ

 

「お願いします。」ヒソヒソ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

義伯母さん(母さん)は末期のガンだった。もう手の施しようがない位に。だけどね、私が新バ戦で圧勝したニュースを見たらね、もう尽きると言われてた寿命が伸び、ゆっくりだけど歩き回れるまでに回復した。愚かな私はその事実を聞いて重賞に出ることにした。勝利の栄光を母さんに捧げ、長生きして貰おうと。だけどあの時代は今より強い奴らが沢山いた。そんな中私が勝利するにはどうしたか?多少無理をした。そしてしょっちゅう怪我·病気になっていたのはケイエス君も承知の通り。だけど日本とD.C.じゃ距離があるし母さんは病院から出られないから看護師や伯父さん(父さん)と共謀すればテレビや新聞に触れなくするのは容易だった。生徒会長職とトレーニングで忙しいからあまり連絡ができないと、体裁を整え身体を壊してる事実を上手く母さんから隠蔽することができた。変に心配をかけたく無かったからね。そして私が勝ちまくった結果、本来ならとっくに死んでてもおかしくないのに余命宣告から5年経って尚、母さんはそこそこ元気に暮らしていた。けど、問題が発生した。18年前のクリスマス、有馬記念。私の最後の戦い···。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日もあの子は無事に帰ってきてくれるかしら···。」テレビ視聴中

 

「息子さんは勝ってきます!大丈夫ですよ。」リモコンを握ってる

 

「勝たなくても良いから無事に戻りなさい···マックス···。」

 

 

 

 

 

『スタートしました!ケンホウあまり出がよくありません!まずは先行争い!ドレッドノート先頭!やはり来た!今回の有馬記念は衝撃砲(ショック·カノン)も波動砲も使わずひたすら逃げると宣言しておりましたが大逃げを試みます。エムローン追いすがろうとしますが全力(最大戦速)の戦艦には叶わない!ほぼ綺麗な集団で来ますが、ドレッドノートだけは後続を引き剥がします既に10バ身差···』

 

 

 

 

 

 

「先生観戦に夢中のとこ悪いんだがコーヒー買いたいからワシを起こしてくれんか?」

 

「はーい今行きますからちょっと待って下さい。」リモコンを置く

 

 

 

 

 

 

 

 

「母さんと同室だったご老人が看護師に声をかけてしまい1分未満だったが看護師は母さんから目を離してしまった。1分もあれば隠蔽していた事実がバレるのも当然···」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『今回の有馬記念もクライマックスに、第4コーナー入りました。先頭を征くは···やはりこのウマ娘!やはりドレッドノート!既に後続とは15バ身差!後続も追い縋るが縮まない!貴方は伝説だ!無敗!前人未到!空前絶後の12冠バが誕生するか!あと100···50···たった今ゴールイン!世界競バ史に残る12冠バが誕生しました!!

 

皐月賞·日本ダービー·菊花賞、

大阪杯·天皇賞春·宝塚記念、

天皇賞秋·ジャパンカップ·有馬記念、

 

クラシック三冠·春シニア三冠·秋シニア三冠 全てを獲得!

キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスステークス、

ブリーダーズカップクラシック、

凱旋門賞、

全てに勝利した15戦15勝の伝説にして唯一の男のウマ娘”孤高の戦艦”ドレッドノート!!!!

もはや伝説ではない!貴方は、神話になりました!!』

 

 

 

 

 

 

「無事に走り終えた···良かったわマックス···?」

 

 

 

 

 

 

『ああっと!ドレッドノート転倒!左脛を押さえています!また骨折でしょうか?今まで勝利する度に骨折と病気に長く苦しんでいましたが今回もそのジンクスを破れませんでした。救急車に運ばれていきます···』

 

 

 

 

 

 

「マックス···どういうこと···?···『勝利する度に骨折と病気』?···まさか···」

 

 

 

 

母さんの笑顔と寿命の為なら何を犠牲にしてでも勝利を捧げます···それが私、ドレッドノート(マックス)の走る理由ですから···

 

 

 

 

 

 

 

 

「私の為に勝って···怪我をして···病気に···だから私に会いにくることも少なかった···私なんかの為に···あの子は······」意識を喪う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「駄目だ!フェルキナーゼじゃ話にならん!ステロイドで良い!」

 

 

「はい!」

 

 

「父さん」

 

 

「マックス···。」

 

 

「何故こんな急に···?」

 

 

「···看護師が隠蔽に失敗したらしい。」

 

「!?」

 

 

「看護師が気付いたらもう既に意識が無かったそうだ···。」

 

「そんな···母さん!私です!マックスです!目を開けて下さい!」

 

「···?」目を開ける

 

「!!母さん!私です!父さんもいます!」

 

「マックス···あなた···。」

 

「マリア!せっかくのマックスの勝利を無駄にするのか!死ぬんじゃないぞ!」手を握る

 

「もう···マックスの···身体を···私のせいで···壊したくないの···マックス···私はもう···十分···生きたわ···二人は···私の分も生きて···」

 

 

 

 

 

           ありがとう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「···あの時私は改めて実感した。自分の無力さを。だからこそ陸軍士官学校を卒業と同時に軍医の免許を取った。もう"家族"を失わない為に。それが巡りめぐって兄弟達を死なせずに済んだこともあり、ケイエス君を助けることができた。全ては救えなかったけど、多少はマシな結果を残せただけでも満足するべきだろうね。これ以上は···些か欲が深すぎるというもの。」

 

「3年前、准将に助けていただかなければおれは死んでました。親もおれも感謝しています。」

 

「···その感謝は、私の尊敬した母さん···マリアに。あの人があんな死に方をしなければ因果が巡りケイエス君を私は救えなかった···。」

 

「···今度の春休み、准将のお母様のお墓に行きたいです。」

 

「···ありがとうケイエス君。母さんも喜ぶ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ドレッドノートは死んだ』という坊主の物言いの意味。あれは勝利を捧げる対象がいなくなり走る意味を失ったということだ。やる気を失ったあいつをターフに呼び戻したいなら相応の理由が必要だ。駿川秘書···いや、トキノミノル。お前さんが理由を提供すると?

 

はいプライス大尉。私に任せて下さい。私はあの人の学生時代唯一の親友ですからそんなことはお手の物ですよ?

 

どうするつもりだ?

 

簡単です。怒らせれば良いんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三女神(ブチ殺したくてたまらない怨敵)がいらっしゃれば否応なしに怒りますよね、先輩?

 

 




次回は外伝回の予定です。

拙話は今までと違いハーレムではなく個人ルート分岐にしようかと思ってます。共通のストーリーの後に根気が続けば全ヒロインルートを書くつもりです。書くとして誰から読みたいですか?

  • 地獄を共に駆けた兄弟 ミラクル√
  • 胃痛の種 殿下√
  • 凸凹コンビ シービー√
  • ペット枠 テイオー√
  • 唯一の友 たづなさん√
  • 先輩の娘 キング√
  • その他(感想欄までどうぞ!)
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