・サキュバスが占拠したスラムを散策した
・サキュバスが作ったコンビニを冷やかした
コンビニを出ると隣の建物が気になった。
ランジェリーショップと書いてあるが、わざわざコンビニの隣にある理由が謎すぎた。
下卑た男連中が入店しているのも不気味で、今回はやめておくことにした。
奴隷仲間やご主人サマにでも聞くとしよう。
なんて考え事をしていたためか、建物の中からする嬌声も気にもとめなかった。
建設予定地を見てみると、明らかに不自然なくらいに広い場所を確保しているようだった。
地面がえぐれていたり、周辺の建物が変に欠けていたりと、明らかに真っ当に用意された土地じゃなさそうだ。
まあ私には関係なさそうなのだけど。
中の作業員に声をかけると現場責任者とかいうのに案内された。
話を聞くと勤務内容は荷運びとか雑用とかをすればいいらしい。
作業日は週5で計40時間で昼に1時間休憩が入るらしい。
作業後にちょっとした娯楽があるとのことで是非参加して欲しいらしい。
あの口ぶりからすると、自由参加なのは作業員であって、
作業員から来る無遠慮な視線からしてあまり愉快な目に合わないことが想像できた。
それでも私はここで働くことにした。
闘士として力を示すなら闘技場は絶対必要なのだ。
私の返事を聞いた現場責任者は暑苦しい顔をほころばせ、私の体に手を伸ばし
まさか勤務日前からこんな目に遭うとは思わなかった。
体中すっかりドロドロで、水浴びもできずに外を歩く羽目になった。
あくまで業務の一環なら目溢しされるらしい。
ただ、殴られることはなかったので、そのあたりはご主人サマから念押しがあったのだろう。
完全に下着が役割を放棄しているが、脱ぎ捨てるわけにもいかないので、周辺の野次を背にしながら移動せざるを得なかった。
ん……下着?
そういえばランジェリーショップなんてのがあったっけ?
現場責任者とか作業員から渡された金額で足りるかは分からないが。
ランジェリーショップとやらに入ってみると一面下着売り場だった。
半数以上が下着の役割を果たせそうもない薄手のものや穴あきのものだったが。
売り場を見ていると、薄手の一枚を着た痴女に声をかけられた。
【下着店員サキュバス】
「あっいらっしゃーい」
「奴隷ちゃん、ここはハジメテ?」
「よかったら説明してアゲよっか?」
【リナ】
「うん、お願い」
【下着店員サキュバス】
「この店はね、見ての通り下着を売ってるし買い取りもやってるの」
「新品を即売りしても半額にしかならないけど、使用感があれば高く買い取ってアゲルの」
【リナ】
「うん……うん????」
まるで意味がわからない。
でもまあ、下着を売り買いするだけで多少の資金源になるなら活用すべきなんだろう。
【下着店員サキュバス】
「せっかくだしこれ、買い取ってアゲル」
「それなら新しい下着も買えるでしょ?」
できれば水浴びしてから新しいのを着たいのだが……。
というか備品としてもらったものを勝手に売っていいのだろうか?
【下着店員サキュバス】
「ん?別にいいんじゃない?」
「アタシが欲しいし、新しいの着て帰れば同じでしょ?」
「だってこれはもうキミのものだもん」
「あっシャワーはあっちね」
「ここのボタンを押すと水が出て、これを押すと水が止まって、コレを押すと壁が透明になったり戻ったりするよん」
【リナ】
「と、透明?」
【下着店員サキュバス】
「いい感じに野次馬にアピールするとおひねりがもらえるのよ」
「お金に困ったり、見せたくなったりしたらやってみたら?」
「そうそう、シャワー代もちゃんと貰うから払えるなら払ってネ」
……手持ちのお金では足らなさそうだ。
見せびらかすしかないか……?
まあこれ以上見せる相手が増えても誤差だ。
覚悟決めていこう。