パワーも無い!スピードも無い!波紋もそれほど走ってない!そんな幽波紋使いが箱庭に来てしまった件について 作:BサインからCサイン
でもたくさんのスタンドが書きたかったから投稿しました。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
突然だが、神様転生というモノを知っているだろうか?
そう、二次創作でもっとも有名で王道な物語ともいえるアレだ。
本来転生とは、死後に別の存在として生まれ変わること。肉体・記憶・人格などの同一性が保たれないことから復活と区別されるなどなど。
まあ僕もこっちについては詳しいわけじゃあないから、イアン・スティーヴンソンとでもググって自分で調べてくれ。有名な「生まれ変わり現象」の研究者だ(調べろとは言ってない)。
そして神様転生。これは通常の転生とは大きく異なる。
ネットでよく見かける人もいるだろうが、物語の主人公と言われるオリジナル主人公、通称オリ主がトラックに跳ね飛ばされる子供を庇ったりして死んで 気が付いたら真っ白な空間にいました。
そして神様が現れミスで自分を殺しちゃったから二次元転生で勘弁してくれってことになり、好きな自分の好きなマンガやラノベの世界に生まれることができる……っていうのが神様転生。
まあ一言で言えば、「ご都合主義」。
剣が振りたければRPG系、ラブコメがしたいなら学園モノ、アニメキャラのように暴れまわりたいならバトルアクションなど、好きな世界に連れて行ってもらえるわけだ。
馬鹿げている。こんなのは所詮空想の世界で生まれた妄想だ。こんなことに憧れている奴は世間から見たらただの"現実逃避"をしているに過ぎないと僕は思う。"自分の世界に閉じ籠っている""自分の都合のいいような世界を望んでいる"だけなんだ。フッ の笑いで済まされるようなくだらない考えだ。
だいたい、自分がなんらかの事故で死んだとして、それが神様のミスだとして、たった一人の人間への謝罪のためにワザワザ転生なんてさせると思うか?僕は思わない。
二次創作で見れば…そういうオリ主なんかはニートや平凡な学生が多い。
確かに将来は国会議員や歴史に名を残す偉人に成長しているかもしれないがそれもただの"可能性"だ。それもかなり薄い。そんな小さな命が亡くなっただけで、なぜ神様が人を殺していちいち謝らなければならないのだろうか?
相手は神様だ、人間なんてこの世に何十億人といる。他の生物も合わせれば何十兆という数まで生命は存在するわけだ。姿形が違うだけで人間は特別扱いされるのか?僕はそうは思わない。
動物だって僕たちの知らないところでこの世の役に立っている。
轢き殺されて死ぬよりも悲惨な死を遂げる虫だっているんだ。ただの有象無象が一人死んだだけで神様が頭を下げるとはどうも考える事が出来ない。
僕が神様だったら、子供を助けて死んだ高校生よりもこの前ゴキブリポイポイに捕らえられて死んでいたゴキブリをテラフォーマーズの世界に転生させてやりたいね。
まあこんな考えは僕の勝手な想像にすぎない、が。
ただ、一つだけ言おう。神様転生は"実在"する。
なぜなら、僕がこうして体験しているからだ。
おっと、自己紹介が遅れたな。僕の名前は如城 輝之助(ゆきむら てるのすけ)。
○県○市に住んでる現役高校生で、家は雑貨屋を経営している。
さて、話を戻そうか。
僕は神様転生を”体験している”んだ。現在進行形で。
そこで突然だが、みんなは転生をしたら何が待っていると思う?転生をしたらどうなると思う?
真っ黒な穴に落とされる?違う違う、そうじゃあない。
僕が言いたいのは、転生するとして、”どこからスタートするのか”っていうことさ。
さて、ここで問題だ。僕は先ほど転生していると言ったが、どのように転生してのか?
目が覚めたら0才からやり直して、見た目は子供、頭脳は大人な某名探偵の少年のような感じになるのか。
そして原作開始までメインキャラやサブキャラと幼少期の交流をしながら過ごすのか。
死亡時のままの姿でそのままの姿で転生し、原作開始直前からスタートするのか?
容姿を美少年美少女に変え、勝ち組で第二の人生を謳歌するのか。
しかし僕の場合は"どれでもなかった"なぜなら僕の場合は、前触れもなく襲い掛かってきたモノなのだから。
【プロローグの件について】
僕はその日、いつもと同じように過ごしていた。毎日の退屈さや社会の最悪さを娯楽で誤魔化すために一人で本を読んでいた。言ってはなんだが、僕は学生らしく友人を作り、楽しい学園生活を送っている訳じゃあないからな。一人でいた方が好きなんだ。
だって一緒にいてもつまらない奴らと遊んだって、楽しいことなんて一つもないのだから。
学校生活で仲のいい友人ができたとしても、それで築いた人間関係が将来役に立つことはない。せいぜい困ったときに金をたかる資金源の一つとして利用されるのが関の山だ。昔のクラスメイトや先輩に騙されて違法ドラッグに手を染めたり借金の保証人となって人生が破滅してしまったという人間が何人いると思う?
子どもの頃からのくだらない仲間意識がいじめ問題へと繋がるんだ。
だから僕は、最低限他の奴らと関わらないようにしている。
成績は平均点を必ず超えるようにしているがそれでも”中の上”から”上の下”に上がろうとはしない。部活も文科系だがこれといった実績も残さないような同好会レベル。人数も少ないし集まりも悪い。
他のメンバーは、今頃どこかに遊びに行っているだろう。学園モノみたいに部長が率先して行動に移すなんてこともない。
ゆえに僕は、こうして一人で本を読んでいるのだ。
そして、さて、そろそろやめようかと本を閉じた瞬間。
突然と意識を手放した。いや、何も見えなくなったというべきだろうか。
それは本当に突然だった。まるで歩いてだけなのに頭に鳥のフンが落ちてくる不幸のように何の前触れもなかったのだ。
そしていつの間にか手に持っていたはずの本は消え、椅子に座っていたはずなのに僕の体制はなぜか丸まっていた。かくれんぼをしている時に狭い場所に無理矢理入っている時みたいな体制だ。
突然の出来事に戸惑った僕はかなり慌てた……何があったと手探りで状況を探ろうとした。
だが無駄だった、思うように手足は動かなかった。目も開くことができない、匂いも感じない。
体はドクン、ドクン、と波打つ液体の中にいるような感覚だった。
地震でもあったのか?僕の身に今何が起きているんだ?五感が働かない状況の中で僕は身の毛もよだつような恐怖を味わった。"何もわからない"ということは恐ろしいことなのだ。
そして何もできないと諦めた僕は、動こうと思っても動けないので、考えるのを止めた。
……どれくらいか時間が経った。考えるのを止め、深い眠りについていたはずの意識が再び呼び起された。
だがやはり、未だに僕は動けないままだ。相変わらず五感は働かない。だが、前と違う点があった。
声が聴こえるのだ。
それも複数、何度も何度も同じことを繰り返し言い聞かせるような声、短い単語のやりとり、鳴り響く機械の音、痛みで苦しそうな女性の声―――――――――――
そして急に視界が明るくなった。
気づけば僕の身体が大きな腕に抱かれていた。未だに目は開かないが、周りからは"奥さん"や"生まれましたよ"などの声が聴こえてくる。
つまり何が起きたのかと言うと――――――――目を開けると、僕は赤ん坊になっていた。
何を言っているかわからないと思うが僕にもわからなかった。頭がどうにかなりそうだった……
おかしい、なぜ僕は赤ん坊になっているんだ?さっきまで本を読んでいたんじゃあないのかッ!?
僕はあまりの恐怖に耐えられず盛大に泣き出し―――――――――――眠ってしまった。
勘のいい人ならもうここでわかっていると思うが―――――――――そう、僕は気がついたら"転生"していたんだ。それもなんの前触れもなく。
赤ん坊になった僕に与えられた名前は”如城 輝之助”。祖父は雑貨屋を経営しており、父親は有名なチェーン店の会社員で母親は普通の専業主婦。どうみても一般的な家庭だった……前とまったく同じだ。
ある程度自分の状況がわかったとき、僕は"もしかしたら自分は転生しているんじゃあないか?"と考えた。
しかし、それなら僕がなぜ転生したのか覚えていないのはおかしいだろう。神様に"数年後記憶を思い出すようにしてほしい"と頼んだとしても、それならば生まれた時から前世の自分を覚えているのはおかしいはずだ。
それに、転生したのならなぜ環境が"前とまったく同じ"なのか。この家も、家族も、僕の名前も姿もまったく変わっていない。"過去にタイムスリップした"という方が相応しいと思う。だがこれもおかしい、僕が赤ん坊になる前に見たカレンダーには2014年と書かれていたはずだ。そして今、家にあるカレンダーには2014年と書かれている……"西暦がそのまま"なのだ。
まさかこれが転生なのだとはいうまい。
しかしいったいなぜ僕はこんな奇妙な体験をしているのか。
なぜ前世の記憶はあるのに転生に対しての記憶だけがないのか。それともただ単純に神様転生をしていないのか。なぜ自分の姿が赤ん坊に戻っただけで西暦はそのままなのか。どういう経緯がありこんなことになっているのか。
この世界はなんなのか。前世とまったく同じ世界?パラレルワールド?仮想世界?はたまた何か特別な機関でも存在するのか。
いきなり転生したが、これからどうすればいいんだろうか。前世の知識でも活かして、歴史に名を残す偉人にでもなればいいのか。二度目の人生として、好きなことをして好きに生きればいいのか。
でも…それはなにか"違う"気がする。でもそれがなにかはわからなかった。
だが現実はそんな僕の不安を取り残して、どんどん進んでいくのだった………。
こうして冒頭部分へ戻る。
僕の親は寝ている横で自分の息子がこんなことを考えているとは夢にも思わないだろう。
子守唄を歌っている母さん、どれだけ歌っても僕は狸寝入りしかしないからで早く食器洗いとかしてください。
なかなか僕が寝ようとしないからって毎晩毎晩寝かしつけるのは勘弁してくれ、僕こういう体質なんだ。時間かけさせてる罪悪感が半端ないからヤメテ。マジで。
……さて、西暦以外が過去にタイムスリップ状態の奇妙な体験にどう対処すればわからないまま日々その日暮らしな僕は現在、近所の公立小学校に通っている元気な元気な小学生になっていた。なんだか泣けてくる。
唯一の救いは精神まで戻っていないことと、記憶を失っていないことだろう。
いやそのせいで精神的に辛いわけなんだが……何が悲しくて小学生レベルの勉強をまた学ばなくちゃあいけないのか。夏休みの宿題はやっぱり面倒だと思う。
テストは当然全部百点、運動神経はクラスで一番上、成績はほぼ5で親から叱られることもなく、何不自由ない人生を送っていた僕は今――――――――――――――――――――
―――――――――――――目の前にいる変な巨人に絶句していた。
ベッドから起き上がったら自分のすぐ目の前に身体に?マークがいっぱい付いた2m級巨人がいた。
どうやらこの世界には進撃の巨人がいるらしい(錯乱)
いやいやいやいやいや落ち着け、こういうときは素数を数えて落ち着くんだとプッチ神父も言っていたじゃあないか。1…3…5…7…9……あ、これ素数じゃない。
ま、まあでもとりあえず落ち着くことはできた。さあ状況を整理するんだ如城 輝之助……!
「……………」
………思い出したぞ。確かこいつの名前は―――――――――――
確か僕が大好きだったあの漫画家 荒木飛呂彦先生の超有名作品『ジョジョの奇妙な冒険』に登場した精神エネルギーのオーラが具現化したモノ それが
そして今僕の目の前にいるスタンド 〈エニグマ〉。こいつは【第四部 ダイヤモンドは砕けない】に登場したスタンド能力で"対象を紙にしてファイルする能力"を持っている。
しかし 単純な殴り合いの戦闘力は低く、人を殺すことさえも不可能というデメリットを持ったスタンドだ。
それがなぜ今、僕の目の前にいるんだ………?
「まさか―――――――僕はスタンド使いになっていたのかッ!!」
おっと、思わず大声で叫んでしまった。
しかし、これは思わぬ大発見だ。赤ん坊からの人生リセットで退屈な日々を送っていたが まさか僕がスタンドを使えるなんて!今なら杜王町のスタンド使いやジョセフの血吸血後のDIOが『ハイ』になっていた気持ちがわかるッ。
「僕はスタンド使いになったんだァ―――――――ッ!!」
「――――輝之助?いったいどうしたの、突然大声を出して…」
ガチャリと部屋の扉を開けられ、下にいた母さんがやってきた。ビビったが「なんでもないよ」と返事をすると母さんも「そう」と言って下に戻って行った。
……音を立てずに部屋の鍵を閉め、改めて〈エニグマ〉を見つめる。
やはりこいつは母さんには見えていなかった……こいつは"本物"だ。
〈エニグマ〉は僕の思い通りに動かせるがやはりパワーはないようで 辞書を一冊持ってくるどころか部屋のドアを開け閉めするのに精いっぱいだった。
……僕の身体をかなりの疲労が襲っている気がするが たぶん気のせいだろう。
だがやはりこいつは良い。家の本や私物、冷蔵庫にあったアイス なんでも紙にファイルすることができる!
このとき、普段の僕ならもっとこのことを深く考えただろう。スタンド使いになったとしても なぜ〈エニグマ〉なのか。どうして今になってスタンドが出せるようになったのか。それが今の状況にどう関係しているのか…など、不可解な点を考えていただろう。しかし――――――――――――――
「最高に『ハイ!』ってやつだアアアアア!アハハハハハハハハハーッ!!」
―――――――このときの僕は テンションが上がりすぎてそんな事を考えている暇はなかったのだった。
←to be Continued
〈エニグマ〉
【第四部 ダイヤモンドは砕けない】で登場。
【破壊力-E/スピード-E/射程距離-C/持続力-A/精密動作性-C/成長性-C】
能力は対象を紙にして封印する。物質なら無条件で封印できるが、生物を封印したい場合、その生物特有の「恐怖した時に思わずしてしまう行動」を見抜かなければ封印できない。文字通りパワーもスピードもないが、ファイルする時の攻撃は絶対に防ぐ事は不可能。
このスタンドの本体は人を殺したわけでもない不憫過ぎると思う最期だった。音石と差が有り過ぎじゃあないだろうか?
輝ノ助「そういえば〈エニグマ〉って巨大なモノもファイルできるのか?……試してみるか」
~翌日~
[次のニュースです。昨日、E市のビルが一夜で移動するという異変が起こりました。ビルの周りはまるでごっそりビルがそのまま移動されたような跡があったということです]
輝ノ助「……………」
次回 【僕がスタンド使いになった後の件について】