アルまど様「干渉できない特殊な宇宙が増えてたので見てみたら自分が犯されてた」   作:夜月工房

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 それは、とても重大な発表でした。マギレコのサ終(終焉)です。
 作者は諸事情により2023年の11月末にプレイ環境を失った事で休止状態でしたし、公式アカウントのある某SNSはXになってから足が遠のき情報収集も怠っていたのが災いし、気付いたのは今年のお盆過ぎでした。
 プレイしていたはずのリアフレから特に嘆きや連絡が来なかったので友情の終わりをしみじみと感じずにはいられないけふ(今日)この頃、皆様いかがお過ごしでせう(しょう)か。私は一通りいじけてから復帰したところです。

 とはいえ、いろはちゃんが円環の理になった時点で物語は綺麗な一つの終わりを迎えていましたし、ピュエラ・ヒストリア(実質2.5部的な後日談)で希望も見えました。これにはハラァ…いっぱいだと満足したプレイヤーも少なくなかった事でしょう。作者は締めのログインストーリーとか後期のイベント見れてないがな!
 仮に第三部があるとしたらいよいよ宇宙の意思と対立する形になりそうですから、スケールが大きすぎてついていけなくなるプレイヤーも出てくるでしょうし、外伝で本家より先に宇宙そのもの因果をひっくり返すのは脚本を考える側としても気後れするのではないでしょうか。
 もっとも、フライングでオリジナルの終着点を披露するのは長期連載漫画のアニメ化で見かけるので、言うほどではないのかもしれませんね。

 そんなわけでこの世界線では舞台装置の魔女だった魔法少女もリハビリ患者としてマンションにそっと押し込めておき、色々と前提が破壊された状態ではありますが第二部相当の物語に移ろうと思います。
 図太くしぶとく生き汚く、恥知らずに参りましょう。多分短いので。


アルまどちゃんは第二部未視聴勢

 神浜の空にイブが飛翔しワルプルギスの夜がこんばんはしたあの日から数日が経過しました。

 マンション組は神浜市が受けたスーパーセルとかいうデカゴンボールに出てきそうな敵のゲームオリジナル形態みたいな名前をした自然現象として人々から認識される舞台装置の魔女による被害への復興支援に、寄付をしたり炊き出しをしたり瓦礫撤去を手伝ったりと大忙しの毎日です。神浜市までの進路上にあった市町村への補填は予算の都合という悲しい現実の前に実現できませんでした。ですが、この悲劇をバネに新たなる飛躍を遂げてくれる事でしょう。

 キュゥべえバスターズ(VRMOARPG)の運営は事件が解決して雨風が止んだ一時間後には職場に集まり、死力を尽くした後でしたので、休暇を与えています。彼ら彼女らの頑張りにより、今日も全国の魔法少女(プレイヤー)達は普段通りキュゥべえをしばき倒せるのです。

 在宅ワーカーなのに現場へ駆り出された結果として力尽きて荒巻スカルチノフ状態だった三輪みつねちゃんは、影の英雄と称えられてしかるべきなのではないでしょうか。これには潤さんも涙を拭ったに違いありません。

 

 他に特筆すべき事項としては、まずマギウスの処遇が挙げられるでしょう。

 結論から言いますと、イブによる破壊(ベストアート)を描こうと考えつつも環姉妹の魅せる運命への抵抗または生命の輝き(一足早く見出したアートの形)を見届ける目的で最後まで悪役(マギウス)を貫き通す事により地味に他二人(灯花とねむ)の罪まで背負った黒幕筆頭(アリナ)は、各魔法少女からお仕置きと称して前衛芸術品(冒涜的なオブジェ)に仕立てられました。まぁ神浜市の魔法少女界隈ではそう珍しいものではなく、日常に過ぎません。

 最終的に後輩少女(御園かりん)の事情聴取により真相が発覚し、更には当たり前にアリナとメッセージでやり取りしていた久遠から神浜市内を覆う結界の維持をし続けていた事や魔女化の防止策(ドッペルシステム)そのものは稼働していた事が周知された事により、罪と罰に功績を加えて相殺する形で決着しました。

 なお、当のアリナ自身は魔女の飼育をスルーされたので儲けたと思っていたようです。そういうとこだぞと言われそうなのですが、幸いにもそんなツッコミは確認されていないご様子。

 実際にはこれも久遠からグリーフシードの安定供給に関する説明と使い魔上がりの魔女を家畜化する研究という功績を掲げられた事で、魔法少女側から経過観察処分の判決をもぎ取ったからなのですが。その辺の説明をアリナにしていないのは、久遠とアリナの奇妙な友情(魔女モンバトル仲間)が関係しているのでしょう。

 マギウスで唯一おぼこ(未経験者)のままですが、彼女の場合は芸術家なので下手に処女を奪う(強烈な刺激を与える)わけにもいきません。結婚や出産を経て変わったと称される人は少なくないのです。

 小説家のねむちゃんは半ば自棄だったとはいえ自分から望んだ事なのでセーフです。年齢的には何もセーフじゃない事(今年12や進級前との記述)からは必死に目を逸らしましょう(登場人物は全員十八歳以上です)

 あ、ねむちゃんは原作(マギレコ)と違って五体満足どころか常人以上の身体能力ですし、一度は切った電子媒体での作品販売の契約も結び直す意向なのだとか。記憶をなくし悪意の影響を受けていたようですが、少々やらかした事に対して処罰(都合)()すぎる気もしますので、何かしらのお仕置きはされるかもしれません。

 そして残る灯花ちゃんですが、頭の良さに反比例するような性格の悪さ(呼吸並に自然なおガキ様ムーブ)が目に余るので普通にお仕置きされました。事件解決に動いた魔法少女一人につき十発のお尻叩きです。

 その場に居合わせた魔法少女は全員強制参加だったので、まどかちゃんやアルまどちゃんも参加していましたが、さすがに手加減していました。明らかに音が違いましたが、肉体が弾け飛んでいないので問題ありません。そもそもソウルジェムが無事ならば良し、肉体なんてただの飾りに過ぎないのです。

 しかも帆奈ちゃんが暗示の魔法で十回に一回は痛いを気持ちいいと誤解するようにしましたので、悲鳴の中に艶っぽい声が混じる全方位にダメージが入る刑の執行になっていました。後半からは悲鳴の中にすら違う色が混じっていたのはきっと何かの間違いに違いありませんにゃー。

 なお、万が一に備えてすぐ側で久遠(ソウルジェム洗浄機)が待機していましたので、執行する側も含めソウルジェムに濁りが見えた場合の対策は万全だったと言えるでしょう。実際に何人か、他人を傷つける事で心を痛めてしまう優しい子がお世話(犠牲)になっていました。

 こうして魔法少女から吸い取った穢れのおかげで、使い魔から弱いのにグリーフシードを高確率で落とす魔女を育てる事ができるのです。今日も今日とて品種改良された立ち耳の魔女改は、全国の魔法少女に成功体験とグリーフシードを届けている事でしょう。本体はいい加減泣いても良い気がします。アルまどちゃんなら正体の魔法少女を知っているでしょうし。

 

 

 

 さて、ワルプルギスの夜として魔法少女の間で言い伝えられるらしい伝説の魔女が討伐された事は非常に喜ばしい事であり、魔法少女の抱える問題が一つ解決したと言っても良いでしょう。あんまりな方法すぎて別の宇宙(マギレコ)を知っているアルまどちゃんが何を思ったのかは、本人にしかわかりません。

 人類的にも異常気象(スーパーセル)とされている現象の一因が消えた事は朗報に違いありません。一部の気象学者は永遠に解けなくなった謎を胸に抱えて生きるかもしれませんが、諦めてもらうしかないかと思われます。

 これを記念して、キュゥべえバスターズで舞台装置の魔女を模したキュゥべえを対象にしたレイドイベントの開催を決定しました。それを告知する動画で初見攻略に挑戦し、成否に関わらず現実での撃破報告を混ぜ込む腹積もりです。

 主な対象が魔法少女なために貯金額の兼ね合いでスパチャが期待できない物悲しさはありますが、成人済一般プレイヤーがノリでスパチャしてくれる事をお祈りしましょう。

 というかむしろスパチャのせいでもやし生活になりリアルでイジメに遭うなんて事があってはなりません。未成年はスパチャ禁止です。

 お給料やアルバイト代は大切な人のために使いましょう……魔法少女は家庭に闇を抱えてる子が少なくないので配慮が必要(親孝行はNGワード)なのは皆さん知っていますね?

 

 しかしながら、喜んでばかりもいられません。マギウスが魔女を呼び寄せる電波をピピピしてたせいで獲物が減り飢え死に(魔女化)した魔法少女はおそらく零ではないのです。そしてそんな形で仲間(友達)を失った魔法少女もいるはず。

 つまり、復讐が待っています。恨み妬みで浄化(ドッペル)システムの恩恵を受けている神浜市の魔法少女全体を敵視する魔法少女がいた場合、なりふり構わぬテロ活動走る可能性は決して低くないでしょう。

 もっとも、中央区を中心に生身の時点でバトル漫画の住人かと言いたくなる魔法少女が点在するので、テロリストの皆さんは注意が必要となります。いっそ破壊しようと思っていたソウルジェムで逆に殴られ武器を破壊されて返り討ちに遭う危険性もあるのですが、市外はおろか区外の魔法少女ですら結構な割合で知りません。改心後のねむちゃんによるウワサが隠蔽でもしたのでしょうか。

 

 ウワサといえば、この宇宙では風の伝道師のウワサが作られているのかも気になるところです。宇宙の意思によると思われる魔法少女の秘匿効果は働いていませんし、堂々とネットゲームや動画配信で扱われています。手段を増やすにしても、寿命を削ってウワサを創造してまで広めようとするかと言われたら、微妙でしょう。

 それに、ウワサがなくても因果は佐鳥かごめを魔法少女にするような気もします。最近になってまどかちゃんのペットをしているめんたいこ(メンタルブレイクした個体)経由で久遠と連絡を取れるようになった上司が変わって規制が厳しくなった営業(キュゥべえ)は、いつも素質ある協力者(絶望先生)を求めていますので。

 

 話を近く神浜市に訪れるであろう復讐者に戻しますが、強化されていない真っ当な魔法少女を狙っても、ひょんな事からこの宇宙(パウチュウ)に居座る事となった等身大アルまどちゃん(欠片だろうと心は女神)狙撃(救済)されかねないのが神浜市です。魔法少女並に能力が落ち機能は著しく制限されていますが、彼女の存在こそが円環の理そのものなのです。むしろ精神性に人間らしさが混じった事で、平行世界だろうと魔女化前だろうと容赦なく導かれてしまう(しまっちゃう女神様される)可能性すら生まれています。

 

 しかしテロリストにとって何が一番問題かと言えば、日本国内でメジャーな長距離移動手段である電車を選び、移動時間や乗り換えの手間を考慮ひて急行等を利用した場合、運ばれる先は中央区です。

 そして降りたが最後、強化済モブ魔法少女の探知能力に引っかかり鎮圧されて運ばれた先で容赦なく更生(ジェム姦)されたり、あるいは野性の久遠に辻浄化(ちゅーちゅー)されてお持ち帰りされたりで、最終的に大人の階段を昇る(教育を施される)危険性が潜んでいるのです。

 最早その辺の魔女が裸足で逃げ出すどころか魔法少女か裸に剥かれる性質(たち)の悪さを誇る生物(ナマモノ)と化していますが、何しろ彼は宇宙の意思から力や権限を奪い取って宇宙を又にかけるウサギモドキ(キュゥべえ)の元締めと呼んでも差し支えない存在となった人でなしなので、極めて順当とも言えます。善意による人助け感覚なのもサイコパス加減に拍車を掛けていますが、残念ながらそれを指摘してくれる人は今のところ現れていません。

 

 

 

 そんな不安を煽る前置きをしましたが、ではここでテロリスト候補筆頭の二木市で活動する魔法少女達に目を向けてみましょう。

 彼女達は普段から魔法少女同士のナワバリバトルで赤いペンキをぶち撒ける日々を送っている修羅勢です。この少子高齢化に真っ向から逆らう魔法少女の数はなんなのでしょうか。少しくらい現実に分けてほしいものです。

 さておき、血の花咲き乱れる日々を送る二木市の魔法少女達ですが、ある時からマギウスが『こっちの水は甘依存』と魔女を誘致してしまったのでさあ大変。魔女の数が減り、グリーフシードを確保するために同業者を減らすしかないと争いが激化してしまいました。

 そんな中、キュゥべえバスターズがリリースされ、魔法少女向けの情報発信と援助をする団体の存在が知れ渡りました。そして気合を入れて視聴者プレゼントに応募し、無事当選して――実際には発送を以て当選の通知とさせて頂くと言いつつ応募者全員サービス状態で――送られてきた大量のグリーフシードで人心地つきました。

 ただ、放送を視聴していたら魔法少女の真実を暴露され、最悪の未来(どうせみんないなくなる)を想像したり、過去に魔女を倒した自分が実質殺人犯だったと認識したり、絶望から魔女化してしまった魔法少女もいました。悲しいね。

 ですがそこは修羅勢の二木市です。むしろ今までの無駄死によりはマシ、討ち死にするくらいなら魔女化してグリーフシードを落とせという風潮になったそうです。武士の集まりか何かでいらっしゃる?

 そしてまた日を改めた配信で魔女を集めるマギウスの存在と所行を知り、それはもう怒り狂いました。普段から修羅ってる二木市の魔法少女達であっても、外部で起きたやらかしの煽りで余計に苦労させられるのは許せなかったようです。

 三つに分かれていた勢力のトップは手早く手打ちを決め、打倒マギウスついでに恩恵を受けていた神浜市の魔法少女への復讐で結束しました。これが魔法少女専門テロリスト集団、プロミストブラッド結成の流れです。

 

 とはいえ、二木市と神浜市は行き来するのが現実的ではないくらいに距離が離れていました。そりゃそんな修羅の国が近かったらバイキングの如き伝統的な略奪をされてたでしょうし、マギウスの翼がロックス海賊団のように内輪揉め上等な過激派武装組織になっていた可能性もあります。構成員はモヒカンと肩パッド、バイク騎乗が義務。ただし世紀末というよりは大航海(後悔)時代ですが。契約してしまった的な意味で。21世紀を迎えたばかりですし。

 そこへ現れたのがどれだけ酷く扱っても見映えのいい便利生物(キュゥべえ)です。今回はちゃんと二木市の魔法少女にとって有益な、それはもう画期的な移動方法を引っ提げての登場でした。

 ですが魔法少女の真実を知っている修羅勢が取る行動は悪・即・斬(敵見必殺)。憐れ特定外来生物(キュゥべえ)は言葉に耳を貸してもらえません。信用って、大事ですよね。

 しかもちょうど例の魔法少女向けチャンネルとしか思えないゲームの公式から、神浜市の復興を周知するキャンペーンとして交通費と宿泊費、一部施設入場料が実質無料になる神浜観光ツアーの募集が告知されているではありませんか。今まで散々地元(神浜市)をディスって来ないように言っていた過去は忘れてしまっ(なかった事にし)たようでした。

 これには頑張って貯めたお金を出し合って旅費を捻出する計画を立てていた二木市の魔法少女達も思わずガッツポーズ。異口同音にこれだ、と叫ぶ声が、市内の至る場所から聞こえてきました。

 そしてグリーフシードを当てた実績を持つ事から意気揚々と応募した結果、幸運にも初回に四名の枠を獲得したのです。

 補足しておくと、応募から抽選するシーンは生放送されており、第一回の人数制限を満たした後も続いて第二回、第三回の開封作業――放送中のコメントを借りるなら公開処刑――が続いていましたので、当選者の操作は一切見受けられませんでした。

 

 

 そんなわけで直近の三連休を使いツアーへ参加したプロミストブラッドのトップ層。参加(犠牲)者は紅晴結菜、大庭樹里、笠音アオの三名と、当初の持ち寄った旅費を使ってついて来た煌里ひかるにモブ魔法少女を加えた総勢十名。カチコミ(斬首戦術)には十分な戦力だと自負しながらの参()です。

 鈴鹿さくやと智珠らんかは別世界線(マギレコ)の通りに神浜市の学校へ()入をしているので実質無料です。というかこの世界ではマギウスの存在が示唆された時点で準備を始め、舞台装置の魔女が到来する前から神浜入りを果たしています。到着早々にこの世の地獄(バグった戦闘力)を見せられ、復讐しようと考えている相手が住む地域の復興作業を手伝わされる、彼女達の心境やいかに。

 ちな、らんかちゃんに至っては久遠の会社への潜入捜査も兼ねていたのでバイトしており、既に経験者(捕食済)です。ほどほどに強化もされましたが、魔女も強く魔法少女はもっと強い環境なので強化後の実力を正しく把握できてはいない様子。

 スパイである事は白状していませんが、元よりゲーム好きの共通点があるため多少打ち解けており、地元の惨状やゲームセンターの話もしてしまっています。意図せず埋伏の毒と化していますが、そのおかげで今回のツアーに二木市の魔法少女達が当選していた部分もあるため、功罪差し引きゼロなのではないでしょうか。彼女自身、ツアーは二木市勢と日程を合わせて社員への福利厚生枠で参加者側に指定されていたりします。

 あくまでバイトであるために、久遠達とはお互いの目論見を知りませんので、些細なすれ違いは間違いなく起きるでしょう。それが喜劇か悲劇かは、まだ誰にもわかりませんでした。

 

 

 

 送られてきた切符を使い、二木市から電車を乗り継いで、遠路はるばるやって来ました神浜市(危険地帯)。到着しての第一声が「ここがあの女達のハウスね」な辺りに結菜さんの意気込みが感じられます。帰りの電車賃も旅行代理店というか企画側が負担しているので、人違いの相手にせびる(元ネタのような)真似はしなくて済みそうです。

 が、ツアーそのものを久遠が計画した以上、それ自体がある種の罠である事は疑うまでもないでしょう。ツアーコンダクターが瀬奈みこと(やべーの)更紗帆奈(もっとやべーの)な時点で、彼女達の命運は尽きていたと言わざるを得ません。

 とはいえ、初対面の場で暗示をかけるなどという暴挙に及ぶ事はありませんでした。既に固有(暗示)魔法が展開されており、中央区一帯が効果範囲内なので手遅れだったのですから。

 

 ざんねん!! かのじょたちの ふくしゅうは ここで おわってしまった!!

 

 なお、結菜さんは組織の長としての立場から動画視聴者でしたし、樹里ちゃんはゲームをストレス解消に使っていました。アオちゃん(と、らんかちゃん)に至ってはランクマガチ勢です。残るひかりちゃんはマメな性格なので情報収集しており、ツアコン二名についても触りくらいは知っていました。

 ですがあくまで知っているのは動画配信者としての二人です。魔法少女である事も動画内で言及していたので知ってはいましたが、固有魔法(初見以外も殺し)については知らなかったのです。これはバイトのらんかちゃんであっても、です。

 

 しかしながら、こればかりは責めるに責められないでしょう。動画内では固有魔法の話題は個人情報でNGでしたし、その上でポロリした内容は『単体相手』『便利は便利』『汎用性が高い』等々でした。単体に関しては、当時はまだ固有魔法の可能性を探っている最中だったので嘘ではありません。子供の成長は速いのです。

 そんな中、配信における二人のアバターについて神浜市在住の魔法少女がうっかり本物とクリソツやんとコメントした事により本人の再現(現実と同じ能力)だと勘違いされる事件がありました。そして二人の使う固有魔法が少し癖のある強化魔法と回復魔法だったことから、現実でもそうだと思い込ませるミスリードになっていたのです。

 しかもこの頃の二人は久遠との出会いにより生活環境が一変し、満たされた分だけ性格も丸くなっていました。なので動画内の質問コーナーに寄せられた悩み相談にも共感、肯定、助言を返しており、視聴者からはそれぞれ天然だけど優しいもやし料理家と突き放してるようで見捨てないツンデレと認識されていました。契約時の荒れ具合は微塵も感じさせなかったのですから、勘違いも仕方ありませんでした。

 人間、自分で導き出した予想に関しては疑う能力が落ちるもの。すっかりみことちゃんの固有魔法は強化魔法で、帆奈ちゃんの固有魔法は回復魔法だと信じられていたのです。

 

 余談ですが、実装予定のレイドボスを当たり前にペアで狩るワザマエは、事前に練習していたとしてもこんなの絶対おかしいよ(もうチートや!チーターやろそんなん!)と評判でした。ランクマトップ層は伊達ではありませんでした。




 いっそハジケて魔法少女の概念を再構築して、契約成立時に固有魔法だけでなく契約した個体(キュゥべえ)をパートナーとして獲得し、そのまま育成したキュゥべえ(無限の進化先を持つ獣)を主体で戦わせる世界線を創造しようかとも考えましたが、ポケモンやデジモンとのクロスオーバーで良くねと脳内会議のメンバーに突っ込まれて諦めました。そしてどうせやるならメガテンとクロスオーバーして絶望マシマシにしたいです。 
 それでも諦めきれず後で設定を流用したオリジナル作品にしてカク○ムさんにでも投げようと思っていたのですか、ネクストにプレ○ンがいたので逃走一択です。あちらは可愛いキャラと光に満ちたストーリー傾向なので住み分けはできそうですが、そもそもレベルやステータスが違いすぎて同じ分類と思う事すら烏滸がましい話でしょう。闇の帝王も因果の果てに待つのがこいつ等では絶対に勝てぬと言っています。

 または原点回帰してマスコットの綺麗なキュゥべえと一緒にちょっとした悩み解決していくハートフルなストーリーはどうだろうと考えてもみました。
 ただし魔法少女の数が多すぎて熾烈なシェア争いから凄惨な事件に発展し、組織が乱立してそれぞれの野望や思惑が入り乱れ、最終的にみんな死ぬしかないじゃないエンドを迎え神浜市が滅亡する未来が見えたので流れました。

 あ、第二部と言いつつキモチが存在しないので争奪戦は起きませんし、各地から魔法少女が復讐やら勉強やらを目的にやって来てはあはーんな事をされたり、過去の魔法少女がサルベージされてうふーんな事をされるくらいですぐに終わります。
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