アルまど様「干渉できない特殊な宇宙が増えてたので見てみたら自分が犯されてた」   作:夜月工房

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アルまどちゃんは手違いで無限大いろはちゃんを召喚してしまったので証拠隠滅を試みています

 さて、メッセージ会議の甲斐あって午前0時のフォークロアとしての方針が固まりました。

 とはいえ時刻は既に夜。今から訪ねるのは少々非常識ですので、その日は就寝する事にしました。

 二人としては夜這いを警戒しつつも、一緒に寝るとそれはそれで危険(百合百合)な気もしたので、お互い自分に割り当てられた部屋で眠る事にしたようです。(∞い)ろはちゃんが見ていたら舌打ちの一つもしたに違いありません。

 というか、イろはちゃんは第一部開始前から知人のあられもない姿に興奮する性癖に目覚めてしまったので、そんな機会に溢れているこの宇宙(パウチュウ)を観測できなくなった事は諦めきれない程に惜しいと感じているはずです。今頃は血の涙を流しながら映らなくなったチャンネルをどうにか復帰させようと灯花ちゃんを全力で働かせているのではないでしょうか。

 今更ですが、変な情報を混入させてしまうと記録された魔法少女が変質しかねないので、元の多元宇宙からパージされて正解だったと思います。肝心の円環の理自体が汚染されている事実には、知らない振りで対策するしかありません。

 

 そして一夜明け、平日なので学生達は登校していきました。この世界におけるサーシャちゃんの場合、籍自体は元の高校に置いたままの不登校です。うららちゃんも義務教育中の年齢ですが、編入の手続き等をしていないので扱いとしては不登校です。転出届も出していませんので失踪状態ですが、湯国市の魔法少女に対するスタンスから捜索願が出されるかは微妙なところです。

 

 そして夕方過ぎ、帰宅を確認したので二人は久遠に話を聞くべく管理人室を訪ねたのでした。

 入った瞬間に感じたのは、女子の部屋という印象でした。これには家具の七割以上が帆奈ちゃん(上書きの女王)の私物、一割がみことちゃんの私物、約二割が共有物である事が無関係だとは到底言えないでしょう。

 さておき、魔法少女が大量にいるマンションの特異性等を主な話題に色々と尋ねていくと、事実陳列罪を適用したくなるパンチの効いた情報が次々と入手できました。話術が功を奏したというよりは隠す必要もないので教えている感じだったので、二人は困惑を覚える羽目になっています。

 その中で各地を点々としながら活動した途中で遭遇した体で湯国市の事件を伝え、反応を伺いました。ボロクソに言われました。

 

 まず魔法少女の存在は各地に伝承などの婉曲な形で残っている事も多く、例えば百年戦争のジャンヌ・ダルクやその周囲が魔法少女だったので不思議な能力を持った個人または集団という形で広める事は不可能ではないと告げられました。その事は自称人類に進化させた存在(キュゥべえ)に確認してもいいし、いっそジャンヌ本人に会わせてもいいと言うのですから驚きです。

 実は昨晩芋ジャー姿でカレーを頬張っていたと聞かされた二人は背後に宇宙を背負いましたが、傷そのものは浅く済みました。

 

 詳細は省きますが、いろは達やういちゃん達の夢(コラボイベント)で過去の時代と縁ができたせいなのか、あるいはアルまどちゃんが何かしたのか、別世界の過去(たると☆マギカ)から魔法少女が中央区のマンションに連日召喚される事件が起きていました。オマケで一般人(カトリーヌ)まで召喚されているのは秘密です。

 久遠にとっては敵も味方もありませんので、漏れなく全員が過去のわだかまりをそっちのけで和○(ワカラセ)済です。医療行為なのでイザボーだろうと問題なく浄化と強化を施しました。唯一被害を免れているのは非魔法少女のカトリーヌちゃんですが、周囲への教えて攻撃(聞き込み調査)で真実を知った後に猛アタックしてきまして、周囲を巻き込んだ勢いに負けてBまで済ませています。この話はまどかちゃん(揺るがぬ正妻)にも届いており、一応了承済で(口までなら許)す。

 なお、一番酷い目に遭っ(長く治療され)たのはラピヌちゃんさん(年齢どう扱おうかな)です。同時召喚されたリズちゃんに我が身を守る意味もあって兎娘の特性(無限ループ)を教えられたのが運の尽きだったと言えるでしょう。

 もっとも、そのリズちゃんはタルトちゃんと再会後に本人から火炙り前に汚された(そういう証言の記録もあるらしい)事実を打ち明けられ盛大にソウルジェムが濁ってしまったので、今後も継続的に穢れが溜まりそうだと判断され強化を施(色々な意味でナカ)されました。

 なお、ラピヌちゃんと同時召喚されていますが、リズちゃんはソウルジェムだけで現界しタルトの小手となり勝利を見届けています。それだけにその後の扱いを知って憤慨したのですが、タルトちゃんの限界を超えていた実感から人として去ると決意していた事を聞いて鎮まりました。

 ちなみに、召喚されたジャンヌ(タルト)のいた宇宙では火に焼かれたジャンヌ(異端認定済の魔女)が光に包まれ消えたので、天に招かれたとして某宗教や政治に大きな影響というか混乱を与えました。そして出番を奪われたアルまど様(円環の理)は大層驚き困惑したそうな。

 

 話を午前0時のフォークロアによるインタビューというか久遠のダメ出しに戻しましょう。

 

 次に、生活様式や倫理観に不可視の存在を前提としている程度には染まりやすく信心深いものの義務教育により科学を基本的な信仰先の一つとして重視する日本人に最初から非科学的なものを見せると宗教を否定された信者として発狂する可能性が非常に高いので、でっち上げでもいいから権威の強そうな肩書きや科学的な(っぽい)説明を加えて煙に巻くくらいはするべきだったと指摘されました。

 例えば民俗学者と言われても、残念ながら一般人は良くわからない胡散臭い印象を受ける事でしょう。つまり初期値がマイナスからスタートしてしまうのです。それくらいならば、いっそ医者の弟と言った方がまだ未知の症例をそう呼んでいるだけで医学的根拠があると勝手に勘違いしてくれた可能性があります。嘘みたいな話ですが、家族が医師だからと一般人の親族に怪我や病気、健康や美容に関する相談をする人間は少なくないのです。現実は動物のお医者さんのお母様のように上手くやれてしまうとは限りませんので要注意です。

 

 インタビュアーの二人はこの時点でソウルジェムが濁ってしまいました。それにより反射的(即応気味)治療(浄化)を挟んだのですが、刺激が強すぎて気絶した上に粗相してしまう事故(*おおっと*)が発生。順番的にうららちゃん、サーシャちゃんの順だったので、またしてもサーシャちゃんはうららちゃんの知られざる一面を目撃し、うららちゃんはサーシャちゃんの反応を見る事はありませんでしたとさ。

 そして復帰後、知らぬ間に着替えさせられ洗濯機が回っている事から事態を把握して絶望した二人は再度浄化(辱め)を受け、このままでは話が進まぬと関係を進めら(ソウルジェムの強化をさ)れてしまいました。おとなになるってかなしいことなの……。

 

 余りにもビビットな体験を挟みましたが、駄目押しについ最近になって魔法少女の存在を広めない働き(宇宙の意思)は無力化されてしまったと魔法少女を生み出す存在(キュゥべえ)が言っていたので、湯国市の件(灰色革命)はタイミングが悪かったと両断されてしまいました。二人はタイミングの一言で片付けられてしまいかつてない程の絶望を抱きましたが、強化されたソウルジェムはほとんど濁りませんでした。

 一応、それぞれの動きが最悪の結果を引き続けるかのような流れを偶然にしてはできすぎと言いたくなるとはコメントしてもらえましたし、魔法少女や魔女の暗躍があった可能性が0ではないと縋りたくなるような言葉も掛けられましたが、誰も気付けないならないのと変わらないと持ち上げてから落とされました。ソウルジェムはじんわり濁り、またもや浄化を受けました。

 

 ぐったりしながらサーシャちゃんの部屋に戻った二人はメッセージアプリに報告を上げましたが、少し疲れたので仮眠しますとメッセージを残しお布団に倒れ込みました。弱音を吐き合ったりしている内に一時的な気の迷いか何かで百合の花が咲いたかどうかは、各人の想像にお任せするとしましょう。

 

 

 

 そんな湯国市の魔法少女達との会話があったわけですが、ここで二ツ木市の魔法少女達(プロミストブラッド)が神浜市ツアーを終えて帰った後まで時間を遡りましょう。

 マンション組は駅でツアー参加客を見送った後、港のとある倉庫へやって来ました。

 目的はずばり白昼堂々往来で襲撃してきた世間知らずの時女一族(おもしれー女枠)の皆さんです。

 事前に中央区のモブ魔法少女達によるおもてなし(聞き取り調査)うっかり口を滑らせて(悪びれもなくペラペラ話して)くれたので、大体の事情は把握しています。穴だらけの推理ではありますが、懸念に関してはなるほど一部分を切り取ればそのような陰謀説を唱える事も可能な行いではあると久遠達も納得しました。

 今回はそれについて改めて証言の食い違いがないか確認し、裏がないの(純粋な正義感)であれば認識(情報)歪み(不足)を解消するために一肌(半分)(がす)所存です。

 

 そうして始まった取り調べでしたが、まずリーダーらしい時女静香が悪人と語る舌は持たぬと会話を拒否しました。むしろ話を聞いてくれすらしません。なんという事でしょう、最初の一歩目で躓いてしまいました。

 仕方がないので一人ずつ隔離して話を聞く事にしましたが、リーダーは暴力に屈しないだの殺すなら殺せだのと勘違い街道を爆進中です。誤解が解けたとき、果たして彼女の精神はどうなるのでしょうか。

 

 そうしてランダムに選出しながら一人ずつ取り調べを行いましたが、大半はリーダーに同調していたので成果なし(時間の無駄)でした。

 途中で神浜市在住な魔法少女(青葉ちか)に話を聞きましたが、動画や魔法少女の噂からどうせ失敗する作戦な上に、あくまで命を奪うつもりはないらしいので家族の顔を立てて参加した、との事で詳細な情報は得られませんでした。

 それはそれとして聖リリアンナ学園に通っているらしいちかちゃんと友誼を結ぶ事ができたので、久遠としては満足です。お近づきの印に浄化しようともしましたが、負の感情ではなく虚無感が支配していた彼女のソウルジェムはほとんど濁りが見られませんでした。地味に高等テクニックなのではないでしょうか。

 と、いうわけで代わりに例のグリーフシードを進呈しておきました。穢れを移して良し、孵った弱い魔女を倒して新鮮なグリーフシードを確保し直すも良しの逸品です。

 魔法少女から魔女になる際の感情エネルギーがどうこうエントロピーが云々という話に関しては、浄化システムを真似てグリーフシードや使い魔が魔女に成長する際の余剰エネルギーが宇宙に送られる仕組みになっているため問題ありません。効率の低さは数で勝負です。ドッペル以上に薄利多売なので、消費者(魔法少女)が少なくなれば別の方法になるかもしれませんね。

 

 ようやく時女一族と会話らしい会話ができたのは、広江ちはるの番になってからです。彼女は固有魔法により悪意の有無を判断できましたので、動機の確認と誤解への訂正を目的としている久遠達への警戒心が比較的薄かったのです。時女一族に参加してから日が浅い事や、探偵ドラマが好きな事も無関係ではなかったかもしれません。

 そして確認できたのは、時女静香(リーダー)の独断と一族の連帯感です。つまり(トップ)をどうにかしない事にはどうにもならない。これには久遠も頭を抱えました。

 帆奈ちゃんはいつものアレ(暗示の魔法)でいいと言いましたが、久遠が考えるに頑固な人間は視野が狭く暗示の魔法にかかりやすい傾向にあるものの、同時にその狭い部分に関する執着は強いため抜け出しやすい雰囲気を持ちます。しかも正義感と思い込みの強い相手ですので、暗示が解けたら一層強く敵認定されそうな危険と隣り合わせです。

 襲撃犯の一員がいる前でその事を告げるわけにいかないので言葉を濁しつつ、対象が頑固である事を理由に気が乗らない旨を伝えたところ、返って来た代案は普段(浄化)流れ(実演)でした。人助けをしている事実を突き付けて心変わりを促し、話を聞くように仕向けるというものです。

 それはそれで重そうな女の執着を向けられる事態になりそうなのですが、その辺の対処はまどかちゃん(突き抜けた最強)に任せてしまえば最悪地図に載ってなさそうな集落が完全に消えてなくなるだけで(最初からないではないかされて)終わりでしょう。

 

 そうと決まれば話は早いものです。広江ちはるへの聞き取り調査を終えて時女一族を集めた場所へ向かいまして、襲撃失敗から監禁されている現状に濁ってきた時女静香のソウルジェムに吸い付きました。例の如く火属性なので面白系の悲鳴を上げて体液を吹き出していましたが、ここで予想外の事態が。

 なんということでしょう、うっとりしながら今までと全然違うと呟きました。明らかに慣れを感じます。

 

 時女一族の集落は山の中にある秘境であり、御子柴が元は武士云々で、そこから体制が変わっていない以上は風習等もそのままな事でしょう。つまり時女一族の集落では夜這いが常習化していますし、場合によっては結婚していても外の血を取り込むために差し出されるような場合もあるのです。独自設定タグが物凄い回転数を記録し唸りを上げていますね。

 流石に本家の娘である静香に関して言えば婿取りは慎重に進められるため最後の一線は守られていまし(膜の残った体で)したが、他の部分に関しては集落の女衆同様に開発済ではあり、相手をもてなすための手練手管も仕込まれていました。傍目にはコウノトリやキャベツ畑を信じていそうな世間知らずのお嬢様ですが、その辺の生々しい知識は有しており、真面目だからこそ訓練にも人一倍取り組んでいたようです。

 そしてそんな自分を秒殺した久遠の事を若いのに相当訓練に励んだ益荒男であるとか納得し、自分が誤解していたようだと態度を改めました。茶番にしても酷い流れです。

 念のために言っておきますと、別世界(マギレコ)では夜這いだの貞操観念だのといった部分は確認されていません。この宇宙だけの話です。タブンネ。

 

 何はともあれ話ができるようになったので、襲撃の根拠にしていた大量のグリーフシードを獲得していた理由についてのプレゼンを行いました。

 グリーフシードの入手方法は魔女を倒す事で変わりませんが、その魔女を生み出す方法は魔法少女のソウルジェムから吸い出した穢れをグリーフシードに吹き込んだり、穢れ(感情)を生命エネルギーに変換して品種改良済立ち耳の魔女の使い魔に与えて成長させたりで行われています。流石にそれを久遠だけで行っ(がワンオペし)ている事は伏せましたが。

 通常、使い魔が魔女に成長するためには人を喰らう必要がありますので、時女一族の根拠も常識に照らし合わせれば決して的外れではない事が不幸な行き違いを加速させてしまいました。むしろ他の視聴者(魔法少女)もその点を不審には思っていたでしょうが、下手に指摘してグリーフシードの供給を止められる事を恐れた可能性は低くないでしょう。

 そう考えると時女一族の理念(日本の国と民を守る事)を貫き通した結果の行動ですし、隙を生み取り逃す可能性を考えれば()人の言い分に耳を貸すわけにいかないのも理解できる話ではあります。

 端的に言えば、そこまで利他的な魔法少女の組織が現代まで残っていると思わなかった久遠の落ち度ではあるのでしょう。だからといって学生でもあるからと連休を利用して移動し日中に仕掛けてくるのはどうなのかと言いたくはありますが、これも本来の予定だと初日は移動だけで拠点で英気を養うはずが何故か(暗示の魔法で)気付けば襲撃まで前倒ししていたのだと当人達も困惑しています。

 

 ともあれ、誤解であったとご理解頂けたので時女一族は敵対から中立まで関係を改善する事ができたと言って良いでしょう。

 時間帯はすっかり夜になってしまいましたが、まだ初日です。拠点の水徳寺へは心配をかけている事でしょうが、予定を一つ前倒しできたので結果的にはプラスだと思ってもらうしかありません。

 静香は集落の巫を救うため、そして魔法少女も日ノ本の民には違いないので救済を考えており、浄化システムに興味があるようです。そのために人を紹介してもらえないか依頼されたので、久遠はいろはちゃんに連絡を入れました。

 二つ返事で了解をもらえましたが、対価にういちゃんの強化を求められる予想外の出来事もありました。雰囲気的にういちゃんの初めては姉に見守られながらになりそうなのですね。どうやら離れていた時間がいろはちゃんの気持ちを育み彼女をシスコンへと成長させているようです……この場合はロリコンやショタコン側のコンになっている気もしますが、まぁ、誤差でしょう。

 

 そんなこんなで激動の一日は幕を下ろしました。とはいえ、久遠は地元が大変だからと週末の鹿目家訪問を取り止め(キャンセルし)ているため、まどかちゃんへ電話をする必要があります。通話時間は最低でも三時間、長ければ朝日が昇る頃までになるでしょう。

 しかも帆奈ちゃんとみことちゃんへの報酬支払い(ソウルジェム強化)もあります。まどかちゃんと帆奈ちゃんは久遠の取り扱いに関して協定を結んでいるらしいので、通話中に始まる可能性すらあります。

 

 まだまだ彼の一日は、終わりそうにありませんでした。




ふと見たら一話のUAが8585だったので深夜に笑いを堪えながら悶える奇っ怪な物体になってました。
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