アルまど様「干渉できない特殊な宇宙が増えてたので見てみたら自分が犯されてた」   作:夜月工房

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アルまどちゃんは無限大いろはちゃんの扱いに困っています

 その日、アルまどちゃんから重大発表がありました。無限大いろはちゃん送還できない問題です。

 聞かされた久遠達(マンション組)としましては、休日でもない朝食の場でそんな事を言われても即応できません。流れで自己紹介してくれた無限大いろはちゃんは、シンプルに清楚な女神感のあるアルまどちゃんと違って豪華な装飾を伴う女神様な感じでした。それでもいろはちゃんとは明らかに、こう、毛色? 画風? とにかく存在感が違いました。

とりあえず、責任の所在がはっきりしているため、無限大いろはちゃんの食事代はアルまどちゃんのお小遣いから立て替えておく事を告げました。かたじけないと返す無限大いろはちゃんの様子は、なるほど出身(マギレポ)違い(風味)を感じさせるものでした。

 

 そんな珍事がありましたが、時間は無情にも過ぎていきます。とどのつまりが事件(イベント)発生です。

 痺れを切らしたネオ・マギウスが第二回小学生児童二名(ねむちゃんと灯花ちゃん)の誘拐を企み、決行してしまったのです。

 地味に二度目です。初回は失敗……いえ、ただでさえ少ないネオ・マギウス(モブ魔法少女集団)から神浜ユニオンへの移籍者が出てしまったので大失敗と言うべきでしょう。

 まぁ、今回(二度目)も失敗したわけですが。前回の影響で実行側の戦力は弱体化し、二人への護衛や見守りの体制が強化されているため、極めて当然な結果でした。策らしい策もなく正々堂々真正面から突撃したので成功率は限りなく0に近かった事でしょう。

 と、ここでねむちゃんが一計を投じた事により、事態が一つの転機を迎えてしまいました。具体的に言うと久遠の情報です。

 このときのねむちゃんが邪魔者を押し付けたのか、それとも生贄を捧げたのかは本人だけが知っているのでしょう。いかな物語を紡ぐプロとはいえ、事実は小説よりも奇なりの真理を打ち倒せるかは別問題なのです。

 

 こうして、一縷の望みをかけてネオ・マギウス(女子中高生)はあした屋で同年代と友好を深めている最中の久遠(小学生)を襲撃しました。そして秒で鎮圧(ジェム姦)されてしまいました。

 あぁ、なんという事でしょう。彼女達は、まだお日様がまだそこまで低くなく赤くもなっていない時間帯に、それなりの人数が集まる公衆の面前で、無様にも達(不適切な存在と化)してしまわれたのです。倒れてピクピク痙攣しているところを良くわかっていない男子小学生に靴の爪先や木の枝でツンツンされる姿には、哀愁すら漂っていました。

 なお、このとき偶然にも集まったメンバーには八雲みかげ(みぃちゃん)が含まれており、事情を察して恥ずかしそうでした。もっとも、同年代の女子は全員が察し(ませ)ていたのですが。久遠へ向けられる視線は冷たいものと熱いものが混ざっていましたが、彼女がどちら側だったのかは伏せさせて頂きます。

 彼女自身は調整屋のみを利用していますが、ちょこちょこ久遠に簡単なお使い(ゲーセン景品獲得代行など)を頼まれてお小遣いを貰う仲でもありました。姉からは近付いたら妊娠すると言われ接触を禁じられていますから、ある意味では大人(秘密)の関係です。

 

 さて、襲撃を失敗し盛大に生き恥のみならずイキ恥までも晒してしまったネオ・マギウスですが、手配書の回っている黒ローブ集団なので善意の市民により通報されていたらしく、駆けつけた警察官の方々に補導(ドナドナ)されていきました。今までの事例から女性のみで構成されていた事は、せめてもの救いだったのかもしれません。

 とはいえ、非行の話が広まりご家族が神浜市にいられなくなって引っ越しする羽目になったら自動浄化システムの加護も失うのですが、果たして彼女達はそこまで考えが回っていたのでしょうか。魔法少女な以上は家庭崩壊も珍しくはありませんし、魔法少女至上主義に傾倒する娘さんと仲睦まじいとは考えにくいのですが、別世界(マギレコ)に例外がいるので何とも言えません。

 追い詰められてなのか、全体的にソウルジェムが濁り気味だったので襲撃者(ネオ☆マギ)メンバー(魔法少女)を浄化した久遠ではありますが、それ以上の干渉をする予定はないようです。残念ながら助けを求めるのではなく身柄を拘束しようと襲撃してきた相手ですから、かける情けはあまり持ち合わせていないという事なのでしょう。

 

 こうして大した見せ場もないままネオ・マギウスがレースから脱落しました。

 何のレースかは良くわかりませんが、ひとまずは神浜市の自動浄化システムを狙うレースという事にしておきましょう。

 実際には奪うというより真似をして作り出す方向で考えているようですが、そもそもういちゃんの強化が行われれば穢れの許容量が増えて自然と範囲を広げても大丈夫になる可能性が非常に高いのは内緒です。

 むしろわざわざ回収せずとも灯花ちゃんの固有(変換の)魔法を拡大解釈しながら全力で回せば直接的に世界中の魔法少女を対象にして、穢れをエントロピー低下用エネルギーに変換して、地球を中心にほんわかふわふわ拡散させれば事実上の浄化システムを実現できる気がします。もし久遠がこれに気付いたら、灯花ちゃんは大変な目に遭うかもしれません。

 実のところ、既に久遠の無自覚なやらかし(こうだったらいいのにな)により全人類を対象とした絶頂を迎える前後の落差を魔法少女のソウルジェム(希望)グリーフシード(絶望)に転化する際の感情エネルギーと同様のものとして見立てて取り出し宇宙に還元する、むしろ汚染してないかと首を傾げそうになる寿命延長システムが宇宙に敷かれています。

 つまり今この瞬間もどこかで絶頂を迎えた人類がいて、彼ら彼女らの昂りが宇宙の寿命を延ばす目的に貢献しているのです。もうやだこの宇宙。

 とはいえ、効率は魔法少女の魔女化やドッペル発動に比べて更に低いため、数で補う必要があります。母数が圧倒的に増えるので魔法少女の魔女化とドッペルを合わせるよりも総量が多い現実は喜ぶべきか呆れるべきか微妙なところでしょう。

 そして新システムの平均的な効率を見た場合、魂が物質化したソウルジェムを持つ魔法少女の方が見る事も触れる事もできない魂を持つ只人よりも高く、感情の振れ幅も思春期の(慣れていない)少女がトップ……つまり魔法少女が(にゃー)んな事になるのか最高効率なのです。今日も今日とて敏腕営業獣(キュゥべえ)は働き続けますし、おそらく今後も休みはありません。あるいは契約と並行して絶頂へ導く役割も兼ねた淫獣の名に相応しい(エロ方面に特化した)素体を製造し順次入れ替えていく可能性はありますが。

 ちなみにキュゥべえ(インキュベーター)そちら側(淫キュベーター)へ舵切りする可能性を示唆される事からもわかるように、原理上は男女の営みである必要はありません。極論すれば相手すら不要(自家発電や自然現象も可)ですが、感情的に考えれば相手を伴う方が高効率となる傾向を持つだろう事は容易に想像がつくでしょう。そして射精後不応期(賢者タイム)を有する男性を用ず回転率の高い魔法少女同士の百合百合な関係はむしろ大歓迎(ウェルカム)であり、その行為や関係性は効率厨(キュゥべえ)からも高い評価を得るに違いありません。

 

 そんなわけで、この多元宇宙から切り離された結果別の多元宇宙(リリなの世界)に漂着したものの管理外世界であるため独立を保っているパウチュウは、性快楽を覚える生物が絶滅しない限り存在し続ける事でしょう。

 あるいは少子高齢化や地球の寿命等の問題が立ちはだかる事はあるかもしれませんが、時女一族や近い思想の組織に属する少女達が願いを叶えてそれらの問題を解消し、末永くwin-winな関係を築くのではないでしょうか。

 考えてみて下さい、いやらし系な寿命延長システムにより繁殖とは別のエロという原因で惑星や人類が繁栄を続ける結果を迎えているのです。因果は深まる一方になりますから、叶えられる願いの規模も全体的に底上げされていくと考えられます。感情の振れ幅や知識量の差で狙い目は少女のままでしょうが、例外的な個体は魔法少年や魔法中年になるかもしれませんね。

 魔法少女の真実を知り本体をソウルジェムだと割り切った魔法少女が増える場合、寿命問題で最終的には魔法少女の割合が非魔法少女を上回る世界になっていく可能性もあります。

 しかしながら、魔法少女が出産したとして、産まれてくるのは非魔法少女な人類だと思われますから、どこかしらで均衡は保たれるのではないでしょうか。

 その際は貞操逆転世界になるかもしれませんし、性別に依存しない繁殖方法(女の子同士で子作りできる世界)を願う少女が現れるかもしれません。未来はいつだって可能性に満ちているのです……一寸先は闇とも言いますが。

 なお、現在は寿命延長システムの存在をやらかした本人ですら知らないために、周知もされていません。営業達の親玉(インキュベーターの母星)辺りであれば、観測された自分たちの行いともドッペルとも違う原因不明な宇宙寿命の延長という不可思議な現象の解明を急いでいる最中と思われます。

 仮に事実を知ったところで感情を持たないため学術的な視点から興味深い(面白い)と言うくらいでしょうが、原生生物を相手に自分達が介入する事で積極的に引き起こせる現象であれば最適化(触手実装)は秒読みだと予想されます。なお、実装箇所は尻尾か、股間か、あるいはクリオネのバッカルコーンに近いかもしれません。いずれにせよ、期待して待ちましょう。

 人類を大きく突き放す高い科学力をもってすれば、ジョークグッズを超える最高品質な逸品が標準装備となるに違いありません。人口を保つために手加減するかどうかは向こうの匙加減次第ですが、宇宙の寿命を考えるなら人類を滅亡させてしまう愚は犯さないと信じたいところです。

 

 さて、誰も知らないとは言え、エネルギー問題が解決したようなものです。残る課題は、改めて魔女化の予防策である浄化システムの拡大。

 ちょうど時女一族といろはちゃん一行の縁を繋いだ報酬である、ういちゃんの強化がありますから、それが行われれば進捗を一気に進められる事が期待されます。

 

 そんなわけでやって来ました、柊桜子の名前をもらい人間社会を体験中な万年桜のウワサが張り切って作った休憩用施設(ラブなホテル)を再現したウワサ空間です。

 彼女は性的な事柄に対する羞恥心が余り発達していなかったので、繋がっているサーバーから性知識をガッツリ吸収していました。これには灯花ちゃんもチベスナ顔をしたそうな。

 そして今では大切な四人(元入院組と姉)に対して完璧(性的)なご奉仕をしてみせると意気込むポンコツ不思議系卑猥美少女と化しています。挨拶代わりに真顔で下着の色を尋ねる様は紛う事なき変態と言えるでしょう。どうしてこうなった。

 実のところ、真実は創造主(ねむちゃん)別宇宙的には救い主でもあった営業(キュゥべえ)と契約する前の時点で大人の階段を上っ(最後まで致し)た事による弊害(バグ)だったりするのですが、まぁ過去は変えられないので振り返るだけにしておきましょう。

 今、彼女(桜子)にとって大事なのは、最後の一人(ういちゃん)までもが大人の階段を上(初体験を済ませ)るので仲間外れにされたくないと思いつつも魔法少女への変身を解除すれば乙女(綺麗な体)のままなので自分が経験した場合逆に仲間外れなのではという悩みです。

 なお、彼女は自分の親と呼べる存在であるねむちゃんが魔法少女になる前から経験済な事実を知りません。知ったら迷いなくウワサの強化が可能なのか自分の体で実験するよう申し出ると思われます。

 

 話を本題(環うい)に戻しましょう。彼女は緊張した面持ちで、しかし事前に待ち合わせた久遠と腕を組んで同伴出勤という形から入ってウワサ空間内の施設へと入場しました。シナリオ原案は桜子ちゃん、監修はねむちゃんです。つまりは親子の合作、感動的ですね。

 そうして部屋を選び、エレベーターでほんの少しだけ勇気を出して濃厚接触を行い、顔を真っ赤にしながらも指を絡めるように手を繋ぎ選択した部屋に辿り着いたのです。

 そこは広く、大きなベッドやソファが並び、テレビやシャワールームらしきものなどが確認できました。そしてその大きなベッドの上では変身済な実の姉(いろはちゃん)最高の友達二人(ねむちゃんと灯花ちゃん)管理人(桜子ちゃん)が待ち構えてたのです。なんかもう、台無しでした。

 その後はオーソドックスなお風呂から会話、徐々に触れ合うお肌の面積を広げていって(中略)無事に強化が施されました。最後まで控えめかつ受け身だったのですが、何しろ多対一でひたすら責められていたので攻めに転じる余裕がなかったようです。しかしそれが気心知れた仲間達の援護となったのか、気負いはなく素直に自分の感じている気持ちを受け止めていたので結果オーライというやつなのでしょう。

 

 幸せそうな顔ですやすや眠る本日の主役(ういちゃん)を尻目に、他の女性メンバーは自動浄化システム拡大をしたいので自分達も強化してほしい事を伝えました。連戦になりますが、ここで引いては男が廃ると言わんばかりに久遠は願いに応えるべく()上が(起こ)りました。

 最終的に破棄する空間だからと創造者(桜子ちゃん)のお言葉を賜ったので、部屋の色んな場所が汚れてしまいましたが、久遠以外はういちゃんの後追いで夢の世界へ旅立ったようです。何かの間違いで過去に飛ばされていたりしなければいいのですが。

 いろはちゃんと桜子ちゃんはどさくさ紛れな気もしますが、流れでそのまま強化を受け(行為に励み)ましたとさ。

 雑に初体験を流された桜子ちゃんでしたが、本人は満足していたので問題ないでしょう。最初は淡々としていたのに、弱点を発見されてからはとても感情的な姿を見せていたので、これには親御さ(ねむちゃ)んも()()りのはずです。順番的に桜子ちゃんは最後で、ある意味では二人きりの秘密なのですが、桜子ちゃんは聞かれたら淡々と答えてしまうのでしょうね。

 

 そんなこんなでみんな(女性陣)が起きてから寝汗と寝癖を解消するべくお風呂に入り、興味本位でローションを使ったら含有成分の都合もありいやらしい雰囲気になってしまい女の子同士でキャッキャウフフする場面もありましたが、久遠は介入せず予定があるからと告げて先に帰りました。

 その後、女性陣がどのような事になったのかは彼女達だけの秘密です。嘘です。神浜市で活動する魔法少女達の間では親睦を深める部屋(レジャールーム)(ウワサ)が広まり、仲の良い魔法少女のペアやチームが桜子ちゃんのもとを訪ねる姿が見られるようになったとか。

 

 余談というかある意味では本題ですが、ういちゃんの強化が済んだのでねむちゃん、灯花ちゃんと三人で固有魔法を使い能動的な浄化を試してみたところ、未だにアリナの結界が現役な神浜市内の穢れを集めきってもなんら問題なく魔力に変換され、具現化されたエネルギーが宇宙へと放出されました。

 つまりは成功です。性行した甲斐があったと言いそうになったいろはちゃんは、もうだめかもしれません。

 なお、それぞれ強化された事で固有魔法の制御に関しても大幅に能力を向上させているため、ういちゃんの回収する範囲を指定できるようになりましたし、灯花ちゃんは魔力に変換できる量が増えたためういちゃんが穢れを貯めてしまわないようにできます。ねむちゃんも同様に具現化させられる量が増えていますので、灯花ちゃんからパスされた魔力をどんどんエネルギーとして宇宙に送り出せます。

 とはいえ現状どこまでカバーできるかは不明ですので、三人の継続的な強化と並行して自動浄化システムとして見守ってくれているイブと小さいキュゥべえを具現(ウワサ)化させて久遠に強化させる必要もあるかもしれません。桜子ちゃんの献身は無駄にならずに済みそうです。

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