アルまど様「干渉できない特殊な宇宙が増えてたので見てみたら自分が犯されてた」   作:夜月工房

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アルまど様とイろはちゃんが順調に駄目な方向へ進んでいる話

 一夜明け、連戦(にゃんにゃん)の疲れも何のその、元気に小学校へ向かう久遠。一方で相対した魔法少女二人は互いに身を寄せ合い安らかな寝息を立てています。さっきまでこの間に挟まっていた男がいるなんて信じられないくらいにぴったり寄り添っています。アルまど様が尊死しています。

 普通であれば男は搾りに搾られゲッソリグッタリしていて、女はツヤツヤして元気に一日を始めるものですが、どうにも久遠は魔法少女のソウルジェムから穢れを吸い取ってエネルギーに変換できるようなのです。どこぞの殺してもまた湧くアレ(キュゥべえ)や、近い将来に神浜市を覆う自動浄化システムを思わせる機能ですが……細かい話はその内にされるでしょう。

 あ、魔法少女二人の母校へは体調不良による欠席の連絡をしてあるのでアフターフォローもバッチリです。

 

 魔法少女二人が目を覚ましたのはお昼近くで、学校をサボってしまった事や昨夜の感想についてお喋りしています……二人とも、笑顔でした。ベッドの上でお互いの体温を感じながら睦み合う少女の様子に女神二柱(デバガメーズ)は尊さを噛み締めておりました。人の生死という運命までが変わっているので宇宙として少し心配な部分もありますが、割とよくあるといえばよくある事態ですし、これも救済の一つの形なのではないかと概ね好評です……きっかけというか方法は少しアレ(フフフ……セッ)ですが。

 

 その後、自分たちの部屋に帰らず管理人室で過ごした二人は、学校から帰って来た久遠と三人で今後について軽く話し合いをしました。

 まずは転校するかどうか。東への偏見から来る敵意、特に大義名分を振りかざす正義バカの嫌がらせを避けながらの登下校は負担の高いものです。みことちゃんはぶっちゃけ学校に友達も思い入れもないので心機一転するのも選択肢に入ります。

 籍はともかく、住所の手続きもしなくてはなりません。

 実の家族に対しては、現状をありのまま認めるよう暗示の魔法をかけておけば問題ないでしょう。役所の手続きに使う書類へのサインも楽々です。凄いぞ暗示の魔法。

 その中で、みことちゃんは久遠に暗示の魔法を使おうか悩んだことを告白していました。帆奈ちゃんも実は私もと乗っかります。

 久遠は至って平静で、繋がった相手を見捨てる事はないから信じて安心してほしいと声を掛け、同時に個人の日記や会社の日誌があるので暗示を掛けられても内容次第では疑問を持ち解ける可能性が高いことも告げました。

 魔法の扱いに慣れるためなら協力する旨も伝えられて、二人は勝てないなぁと笑い合いました。それはそれとして、ちょっぴり腹が立ったのでその日の夜は暗示の魔法で久遠に『自分は控え目で大人しい性格であり、初めてこういう事(大人の遊び)をする』と思い込ませた上で戦いに臨みました。途中までは魔法少女の優勢だったのですが、すっかり久遠に合わせた最適な形になってしまっている二人の体はとある瞬間(超エキサイティング)を迎えた際にあっさり陥落してしまい、久遠も知らないはずのものを知っている違和感から暗示を破り復活したのでした。王道ながらも珍しいシチュエーションに、女神は良いものを見させてもらったと感激していましたとさ。用意したティッシュで何を拭いたのかは知りませんが。

 

 そんなちょっと未来の話はさておき、次の話題はずばり付近で活動する魔法少女への挨拶回りです。

 通常、魔法少女は魔女を狩ってグリーフシードを手に入れる必要があります。

 そのため魔法少女の多くは縄張りを意識しており、新しい魔法少女の存在を歓迎するとは限りません。狩猟民族の悲しい実態がここにありました。農耕や牧畜は魔女の栽培、飼育に相当するので、一般人の被害的に考えてもなられては困りますが。

 瀬奈&帆奈はグリーフシード(意味深)である久遠の存在から、魔女狩りを行うのはストレス発散や人助け、自衛といった理由になり、戦利品(グリーフシード)は不要になります。なので、引っ越しの挨拶としてお蕎麦のごとく一個や二個は出会った魔法少女に配る方向で話がまとまりました。

 久遠に渡してソウルジェムへ戻す戦力増加案も出たのですが、当の久遠から地盤固めを優先するべきと助言されたので後回しになった結果です。小学生ですが企業人でもある久遠の言葉は、魔法少女要素を除けば只の小娘でしかない二人の参考になったようです。アルまど様もそういうものかー、と感心していました。

 イろはちゃんは組織の代表をして紛争じみた事をしていたので気持ちは良くわかります。理由があったとはいえ、身内が付近の魔女を呼び寄せてしまったことで各地の満足に遠出できない子供でしかない魔法少女たちがグリーフシード不足という飢饉に見舞われ、共食いしなければ生きていけないヒャッハーな世界を作り上げる原因になってしまいましたからね。これだから理系はと言われるのです。

 でも魔法少女って素質(因果)はともかくとして、能力的には基本的に思慮不足で配慮や行動力に欠けた(キュゥべえにカモられる程度の)子が多いから、人間社会の中で見ると割とヒエラルキーの下に位置しやすいんですよね。他人のために願いを使う子ですら、許可を得ずに勝手な願いを押し付けているだけでもあるのです。サプライズプレゼントにしても規模と頭がおかしいねんお前ら。その究極形がアルまど様な現実からは全力で目を背けましょう。魔女になっても大切な人を逃がすために暴れた元呉キリカや、自分からグリーフシードを差し出した元浅海サキなんかもおるんやぞ。救済とか慈悲とか言って世界滅ぼす魔女もおるらしいがな!

 

 閑話休題。それから数日、話し合いで決めたあれこれを済ませつつ夜は集まって楽しい時間(にゃんにゃんパラダイス)を過ごしていましたが、週末がやって来ました。

 

 そう、久遠の帰省(お泊まり)です。

 

 唐突に告げられたお預けに二人――特にドはまりしている帆奈ちゃんが拗ねましたが、謝罪の言葉とハグであっさり懐柔されました。チョロ。みことちゃんが平日の夜について約束を取り付けるのも忘れません。してなくても勝手に集まって宣戦布告もなしに開戦していた事実からは目を逸らします。これには女神も苦笑い。

 

 念のために確保してあった外れの(使い魔から成長した)グリーフシードを渡して、久遠は出発しました。

 女神二柱としては、恐らく二人で慰め合うであろう魔法少女組に後ろ髪を引かれる思いでしたが、振り切って久遠に焦点を当てます。あくまでこれは調査なので。

 

 

 

 やって来ました見滝原。そして鹿目家。とはいえ、久遠は何の気負いもなく帰宅の挨拶と共に玄関を開けるのでした……が。

 我らがお姉ちゃん(ヤンデレ)によるアンブッシュだ! 背後から急襲してきたまどかちゃんは見事なワザマエを披露し抱っこちゃんまどかへと進化しました。

 正々堂々手段を選ばず真っ向から不意討って来たまどかちゃんの成長に女神たちも大満足。既にアルまど様からは同姓同名の他人扱いです。

 ギャグ時空とはいえモニターの描写範囲外から謎のポーズを取ったままスライド移動して来てからの画面暗転、後ヤドラン的進化。正直、反応に困ります。

 このまどかちゃんが魔法少女になったら、舞台装置の魔女が車をスクラップにするミニゲーム扱いになってしまう予感がして悪寒が止まりません。ほむらちゃんや織子様の行く末にも暗雲が立ち込めていると言っていいでしょう。

 おっと、そんな感慨に耽っていたらまどかちゃんから知らない牝の臭いがする発言です。これはヤンデレ(ぢから)が高い。

 まどかちゃんは久遠相手に一歩も引かない実力(夜の)を持っていますから、()なる戦士へ覚醒済なのでしょう。先の身体能力もそういうことなのでしょうか。アルまど様にはわかりません。イろはちゃんはとっくの昔に理解を放棄しています。学生の身で寿(おめでた)の可能性を受け入れて夜戦に臨む猛者やぞこいつ。

 

 お姉ちゃん(ハイパーヤンデレ)に迫られる久遠ですが、対応は慣れたもの。人助けをしたから匂いが移ったんだねと返しながら、いつまでも玄関の扉を上げたままではいけないのでただいまの言葉と共にお家の中へ入ります。

 まどかパパからのお帰りなさいを受けながら洗面所に向かい手を洗い、抱っこちゃんまどかの手を片方ずつ丁寧に洗います。石鹸を使って他人の手を洗うのはどことなく淫靡な香りがしますね。洗われているまどかちゃんもどことなく体をくねらせモジモジしています。アルまど様の目は誤魔化せません、こいつ(わたし)発情してやがるぜ!

 で、まどかちゃんのお部屋に移るとベッドに座るよう促され、着席と同時にまどかちゃんが! 捕まえて! まどかちゃんが! 画面端(???)ィ! 押し倒してぇ! まだ迫るぅ! まどかちゃんが……近付いて! まどかちゃんが決めたぁぁぁ(ズキュウウウン)!!

 そしてそのままお姉ちゃんの命令(ファイト一発)に応えた(を終えた)両名は改めて話し合いに移ります。駆けつけ一杯的な割にいつまでも褪せないその色(性的な意味の)は抜群の安定度。女神としても内容はわかりきっているのについつい夢中になってしまう魅力が詰まっているのです。

 とはいえ、魔法少女のことは非現実的なのでそのまま伝えるわけにはいきません。特定年齢の少女だけがかかる特別な病気と、その数少ない治療方法という説明で、久遠はまどかちゃんに自分(まどか)以外の少女と接触する必要があることを伝えました。

 こうなると、心優しいまどかちゃんとしては私以外(ほか)の牝なんて見捨てて私だけを見てよとは言えません。そんなひどいことを言ってしまえば久遠に嫌われてしまうかもしれませんし、何より自分を許せなくなってしまいます。

 本音は本音で伝えつつ、それでも久遠の意思を尊重することを告げたまどかちゃん。その目に光る涙の輝きは尊いものでございました。

 だからそのまま慰めックスに突入したのも仕方ないことなのです、多分。女神二柱はホクホク顔だったので、それはもう甘々な雰囲気だったのでしょう。

 だからって午前中に帰宅してからお昼ご飯をスルーして夕飯前までずっとお部屋で運動会な(とても激しい)のはどうかと思います。お昼も気合を入れて料理の腕を振るっていたパパさんが若干しょんぼりしていましたよ。

 なお、当然のように声が駄々漏れていたので、夕飯時にご両親からもうちょっと声量を抑える努力はしてね、と言われてしまいました。まどかちゃんは恥じることなく応、と力強い返事をして、ママの(拳骨)を注いで貰っていました。闘魂の間違いじゃないかな。

 そしてその夜、女神二柱は見てしまいます。義姉弟だけでなく、ひそかに当てられていたご両親もまた熱い夜(ママによる補食)を過ごしているのを……。

 大人って、凄い。

 二柱は声を揃えて言いました。この宇宙ではまどかちゃんの弟が一人じゃない可能性も出てきましたね。

 

 それからしばらくは穏やかな日々が続きました。

 可能性を確かめたい獣(キュゥべえ)からの度重なる刺客(魔女や魔法少女)を適度にいなしつつ、瀬奈&帆奈も環境に慣れてきたので落ち着いた軽めになった夜戦をこなし、会社の様子を伺い指示を出す平日。

 週末のまどかちゃんは今まで以上にべったり(自分の匂いで上書きしようと)で、下手をすると神浜市の中学を受験してマンションに引っ越して来かねませんでしたが、家族会議により会えない時間が育む愛もあると説得できたので、安定の見滝原中学校ルートです。

 恐らくまだ眼鏡(本体)掛けている(捨てていない)であろう暁美ほむら女史も安心したことでしょう……代わりに魔法少女になって全てを理解したまどかちゃんから親切で久遠を紹介(脳を破壊)される確率がぐっと高まった気もしますが。

 一人暮らしで孤独感を抱えたマミさん(アヴェンタドール)なんて即落ちしそうな気もしますし、正確には見滝原の魔法少女ではありませんが杏子ちゃんも確保されそうな気配があります。ゆまちゃんを抱えていたら尚更です。手法の問題で避けるかも知れませんが、暖かい食事にふかふかのベッドという誘惑に耐えるのは非常に難しいと思われます。

 さやかちゃんは一途な想いから拒否するでしょうが、場合によっては人魚の魔女(久遠の餌)からの強制回帰と昏睡プレイ(レイ○)が待っていることでしょう。

 同中(オ○ニー中毒)である呉キリカ、そこから経由して美国織莉子や風見野組も巻き込まれることでしょう。芋づる式というやつです。女の子に芋だなんてひどいわ!

 

 アルまど様はそんな彼女らの未来を憂い、せめて強く生きろと念を送ったのでありました。既に未来を確認していたので避けられない運命(皆仲良く竿姉妹)なのは内緒です。

 隣から向けられるイろはちゃんの視線がチクチク刺さりますが、知らんぷりでした。カウンターでまどかちゃん(知り合い)仲良し(ハッスル)タイムの度に息が荒くな(高ま)ってブルリと体を震わ()していることに気付いているぞと言わないだけ有情なのでした。

 女神様は今日もとっても仲良しです……最近、すぐ近くに性癖を満たしていて性欲解消を手伝ってくれそうな女神がいるんだよね~と互いに身を思ってはいるけど声には出さない日々が続いているのは内緒です。が、秒読みな気もします。

 果たしてアルまど様とイろはちゃんはどのような関係を迎えるのでしょうか。期待が高まり今後も目が離せません。いるのなら急ぐんだ悪魔ほむらちゃん、間に合わなくなっても知らんぞーっ! でもこれだとマギレ()の悪魔ほむらちゃんが来ちゃいそうですね。

 

 こうして久遠が次にイベントを起こすまで、月単位の時間が流れます。イベント名を付けるなら、そう、魔法少女拾った(原作がまた壊れた)

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