アルまど様「干渉できない特殊な宇宙が増えてたので見てみたら自分が犯されてた」   作:夜月工房

9 / 29
アルまど様とイろはちゃんが変わらず元気な話

 団地から帰った夜、久遠がバイトの募集要項を考えていると、十七夜さんが落ち着いて話をできそうな日を連絡(メッセージ)してきました。

 久遠一行は話し合いの末、なる早がいいだろうと一番近い日付を指名しました。

 その際、十七夜さんの固有魔法である読心により秘密が暴かれる可能性を考慮した三人は、暴露大会を決行することに。

 辛い過去や醜い本音、恥ずかしい趣味、性癖など、話題は多岐に渡ってまさに大盤振る舞いです。内容が内容なので、互いに多少なりとも傷付き、怒り、涙し、笑い合いました。

 そうして秘密を共有した三人は今まで以上に相手を知ることができ、いっそう仲を深めたのです。

 大会の締めが本音トークで主に自己嫌悪から濁ってしまったソウルジェムの浄化、からのお祭り騒ぎ(フィーバータイム)だったのは言うまでもないでしょう。早速みんなで暴露した性癖を刺し合い、過去最高に盛り上がっていました。

 普段ならテンション上がりっぱなしなアルまど様ですが、一般的とは言えないプレイの数々に、特殊性癖! そういうのもあるのか、と感心してじっくり鑑賞しており、生唾を飲む音が響いているように感じるほどいつもの騒がしさが鳴りを潜めていました。

 イろはちゃんは幾つかの性癖に共感があったらしく、真剣な表情で呼吸を荒くしながらの鑑賞でした。気付くと女神はティッシュに伸ばした手と手が触れ、そのまま握っていたので、禁断の関係に一歩進んだようにも見えます。

 

 そして迎えた十七夜さんへの説明会。わざわざ買い揃えたビジネススーツに服装を統一して挑んだマンション組の姿に、本音が伝わったのでしょう、十七夜さんも思わず姿勢を正しました。ちなみに、どう贔屓目に見てもスーツに着られていて微笑ましい感じです。三人ともまだ学生なので無理もありません。

 今回のバイトに関する説明ですが、簡単に言うとVRを用いた配信を行う新事業の立ち上げに伴うスタッフの募集でした。十七夜さんにお願いしようと考えているのはスケジュール管理や細かな連絡の統括です。魔法少女の取りまとめをしてもらうわけですね。

 現時点では来年の夏を目処に本格始動となるので、働き始めるのもすぐというわけではありません。

 内容的に就業時間が不規則というか時間外労働になる部分が多く、参加人数が増えるほどに管理する人数も増えて負担も増えていくため、時給ではなく出来高制にするかは採用側としても悩みどころでした。

 相談の結果、労働時間や時給の条件は久遠側の提案が通ったのでそのまま決定しました。

 十七夜さんの反応はまずまず、といったところです。魔法少女にも東西の確執があるため、上手くできるかやや心配な様子。

 そんな十七夜さんに、横から帆奈ちゃんとみことちゃんから共通の話題(魔法少女や竿姉妹)で打ち解けられるはずだと助言がありました。

 この二人もTRPGに参加して魔法少女になりたての頃に苦労した話や慣れてからも悩んだ話をする側になるので、十七夜さんの世話になる形です。

 ほとんど話がまとまったこのタイミングでジェム姦被害者の会(竿姉妹)の話題が出て、十七夜さんの表情が変わりました。非常に珍しい……おそらく別の宇宙(マギレコ)では見せたことのない、取り繕った笑顔を浮かべようとして失敗した様な感じです。口元がふにゃふにゃで顔が赤くなっていました。

 アルまど様がどこからともなくサングラスを取り出してかけると、簡潔に一言……続けて、と先を促しそうな雰囲気を出していました。そう、この宇宙を観測してから急速に鍛えられたラブコメならぬエロコメに対する嗅覚が今後の展開(シーンの始まり)についてキャッチしたのです。イろはちゃんの分も取り出して差し出しましたが、受けとるだけ受け取ってそっとアイテムボックスのスキル的なサムシングにしまいました。分類はだいじなものです。

 そんな茶番を女神がしている内に、あれよあれよと話が進んでいました。変身中に致しても変身を解除したときの身体は清いままだとか、ちょっぴり刺激の強いマッサージみたいなものだとか、十七夜さんの心配事を二人の魔法少女が解していきます。サイズ的に初めてでも安心とか地味に攻撃(殺傷)力の高い発言も飛び出していますが。

 そして気付けば十七夜さんは説明会場だった大東区の喫茶店から、中央区のマンション(アジト)、その管理室(事件現場)に連行されていました。ちょっとした暗示の魔法の応用で、道中すれ違う人々からの陰口や中傷はシャットアウト済。おかげで、空気を悪くすることはありませんでした。

 最初は体に触れられることから慣れていこうと、変身はしないまま普通のマッサージから始まりました。さすがに学院の制服のままではいけないので、久遠の性癖でもあるぶかぶかなサイズの(ジャージ)に着替えてもらいます。これはレアスチルですね。

 地味にまどかちゃん(契約してない)相手ですら着エロだったせいでコスプレ性癖とチラリズムとに目覚めつつあるイろはちゃんの鼻息が荒くなってきました。アルまど様はとっくに手遅れ(開眼済)です。

 用意された折り畳み式のマッサージベッドに乗ってうつ伏せになり、普通のマッサージを受ける十七夜さん。バイト戦士の身体は割と疲労が蓄積していたらしく、凝りを指摘された十七夜さんは少し恥ずかしそうです。たまに漏れる声がセクシーで女神たちの期待が高まっていました。

 背中側が終わったので、仰向けになってもらうのですが、そこで十七夜さんの視界に映ったのは変身済で悪い笑顔(帆奈ちゃん)申し訳なさそうな笑顔(みことちゃん)を浮かべる二人の魔法少女。十七夜さんは敵地に乗り込んでおきながら変身(警戒)していなかった自分の失敗を悟りましたが、時既に遅し。バッチリ暗示の魔法を受けてしまいました。

 内容的には相手の指示に疑問を持ちにくく、少しだけ身体が敏感になり、性的な物事への心理的なハードルを低くしました。いずれも効果は弱く、十七夜さんにそういった(異性との接触)経験がなかったので、知らなかったけど実は……くらいで納得してしまう範囲です。

 そんな暗示の後ですが、マッサージ自体は真面目に行いました。暗示のせいで身体が敏感になった十七夜さんは、マッサージが終わる頃には準備が整(とろとろにな)ってしまいましたが。

 後は調理するだけとなった十七夜さんはいよいよ行為(お試し)に移り、指示に従って変身しました。可愛い服装ではないからこういう場面には合わないと、コンプレックスのように語る十七夜さんの姿が見られるのはここ(この宇宙)だけでしょう。イろはちゃんは興奮の余り飲んでいたコーラのカップを握りつぶしてしまいました。

 もちろん、久遠はそんなことは(医療行為認識なので)気にしません。ただ、めっちゃスカート(女の子)やんとツッコミを入れられ、後で突っ込まれもしました。特に効果のある暗示は掛けていませんでしたが、痛みはほとんどなかったそうです。お腹の下辺り(赤ちゃんの部屋)を撫でられ続けて自分が女の子だ(ママになる)と認識させられたのが大きかったようです。

 基本的にノーマルなプレイだったのですが、普段とのギャップは破壊力が高かったらしく、凄かったと同席者(瀬奈&帆奈)もこぼすほどでした。モニター前のイろはちゃんに至ってはわが生涯に一片の悔いなしとばかりに立ち上がり右手を天に向かって突き上げていました。

 

 しばらく時間が経って落ち着いた十七夜さんでしたが、思っていた以上だったと感想を言ってから、知り合いの魔法少女を紹介したいと話を切り出しました。

 魔法少女の名前は八雲みたま。何でも戦う能力を持たないそうで、自力では魔女の使い魔すら倒せずグリーフシードの確保が事実上できないため、久遠を頼りたいとのことでした。久遠としては問題ないため、首を縦に振ります。

 事情(マギレコ)を知っているイろはちゃんはラスボス(みこと)元凶疑惑(みたま)の邂逅に嫌な予感を隠せません。しかもこの時点では調整を教わっていないため、真に無力な状態です。そして何よりも、果たして(みかげ)と同年代な久遠(異性)そういう(アバンチュールな)関係を持って精神的な意味で無事に済むのでしょうか。近い将来、姉妹の仲がどうなるのか今からワクワク(心配)が止まりません。

 

 

 

 そんなイろはちゃんに心配されたみたまさんとの出会いでしたが、みたまさんが無気力状態なので反応は薄く、話そのものは比較的スムーズに進みました。

 ですが、魂に一家言ある久遠によるソウルジェムの調査と聞き取りから、契約時の願いに応じていると思われる魂の歪みが確認されたことを聞くと、みたまさんは感情(呪詛)を爆発させました。

 その際にポロっと漏れたみたまさんの読んだ破かれたノートのページに関する話でみことちゃん(書いた人)のソウルジェムが濁り、突然の事態に言葉を止めてその理由を聞いてしまったみたまさん(願った人)のソウルジェムが濁り、おかげで久遠はあっちでジェム姦(ちゅーちゅー)こっちでジェム姦(ちゅーちゅー)と大忙し。その活躍ぶりは獅子奮迅と呼ぶに値するものだったと言えるでしょう。とっさのことで手加減しなかったため対象(被害者)二名がアヘ顔ダブルピースを晒していますが、それぞれの相方(パートナー)が面倒を見ているので問題ありません。

 しかもちょうどいいと言った久遠により、そのまま流れでみたまさんが大人になり(少女を卒業し)ました。医療行為扱いの久遠に配慮(情緒)躊躇い(へったくれ)もありません。途中で正気に戻ったみたまさんが混乱と恐怖からソウルジェムを濁らせましたが、当然即浄化されて行為の助けにされました。これには女神も合掌したそうな。

 治療(行為)が終わって、最終的に自分から求めていた(完璧に墜ちた)みたまさんは元気が出たらしく、年上のお姉さんぶって(手遅れだけど)久遠を叱りました。

 一人っ子の久遠は満更でもない様子だったので、帆奈ちゃんとみことちゃんは心のメモにしっかりと優しいお姉さんによる常時女性上位オネショタの概念を書き込みました。今夜の晩御飯が決定した瞬間です。ちなみにみことちゃんは絶賛ムラムラ継続中です。

 

 改めて一息ついた後、無気力状態から復活したみたまさんから十七夜さんとの出会いや関係について聞かれたので答えていく内に、バイト――新事業の話になっていきました。

 実際の配信内容についてですが、主な内容としては魔法少女を参考に(流用)した現代ファンタジーのTRPGを作ったので、それに関するプレイ実況やリプレイ動画を用いた解説、情報発信等のネットラジオを考えています。ついでに参加してもらう魔法少女(被害者たち)の趣味や特技を活かしたコンテンツにも派生させていく予定だとか。

 この事業、採算は考えておらず、狙いは魔法少女のネットワーク構築です。暗に示す程度ではありますが、神浜市の現状をネガキャンして転覆への流れを作る目的もあります。

 その内容にみたまさんは自分の願いが影響を与えたのではと疑心暗鬼に囚われましたが、久遠の両親を失った日からずっとという言葉で疑念を霧散させました。

 配信ではキャラのなりきりをしている設定で素の魔法少女生を語って貰い、視聴者の中にいる魔法少女にメッセージを送って炙り出します。

 また、基本的に魔法少女の真実は当の魔法少女の間ですら広まっていません。なので、TRPGを通して暴露します。

 

 と、ここで初めて魔法少女の真実を知ったみたまさんがソウルジェムを濁らせたので安定の治療(吸出し)。そして最近覚えたと副作用を魂への干渉で打ち消しました。

 これには魔法少女各位も女神もガタッとなら(ご褒美が減るのかと心配せ)ざるを得ませんでした。が、みたまさんの様子がおかしいことに十七夜さんが気付き、久遠(犯人)に問い掛けました。

 返って来た答えは、強い尿意のようなものに変換されたというものでした。実際に出るようになるわけではないため、トイレに行っても解決されず、妙な焦りが収まらない感じになるそうです。満場一致で禁止されました。

 

 みたまさんがなったように、そのままでは視聴者の中から魔女が生まれるかも知れませんので、魔女になっても戻る可能性という希望を撒いておくのも忘れてはなりません。内容的には聖地巡礼の名目で神浜市まで来いという、遠くに住む魔法少女にすれば無茶振りでしかない希望な訳ですが。このせいで各地から魔女が神浜市に集まる流れが出来るとは、女神の目でも見抜けませんでした。

 そして最重要項目なので、白毛赤目の小動物(キュゥべえ)はTRPGでもインキュベーター(キュゥべえ)の名称そのままで出します。契約の手口を詳しく解説、メリットとデメリット、願いと固有魔法の関係等、判明している情報を垂れ流して新たな契約(犠牲)者の予防を促す予定です。

 そのため、TRPG内ではモブやネームドのNPC魔法少女にはバシバシ死んだり魔女になったりして、現実の厳しさを伝える教材になってもらうつもりだそうです。

 実際問題、みたまさんを除いた三名の魔法少女はある日を境に姿を見なくなった魔法少女を知っているため、警告は必要だろうと声を揃えました。同時に、言葉だけでは止まらないだろうという意見も揃いましたが。

 配信内容の説明が終わり、質問者であったみたまさんは知りたいことが知れて満足そうでした。ついでに神浜市の現状に対するヘイトは並々ならぬものを抱えているため、配信に参加したいと立候補、即採用の内示を受けました。

 これで協力者は四名……と言いたい所ですが、実はこのマンション、久遠が当たりのグリーフシードから戻したモブ魔法少女(戸籍がっがが)が住んでいます。中にはかなり昔に生きていたり、遠くの出身であったりする少女たちもいて、魔女の時の記憶がぼんやりとあるため精神的に重症な子が多く、引きこもり状態です。

 魔法少女の悲劇を知る者として、新しい犠牲者(契約者)を出したくない気持ちは強く、同時にみんな自分と同じ(魔女)になればいいんだという気持ちもある難しい子たちですが、幸か不幸かマンション組には心を開きつつあるので(股は開いたがなガハハ)近く協力が得られることでしょう。久遠の予想では年明けの夏頃でしょうか。

 

 と、いうわけで現状は四名ですが、久遠(事業主)がGMを担当し十七夜さん(管理職)をプレイヤーにすれば卓を囲めるため、新事業の宣伝はしても良さそうです。

 そんな話をして、その日は解散となりました。夜は我慢の限界に達していたみことちゃんが大ハッスル(ルパンダイブ)したそうですが、真相は定かではありません。

 なお、みたまさんと連絡先の交換を忘れていたことに気付くのは次の日の朝のことで、みたまさんは就寝前に気付きひそかに泣いたそうです。埋め合わせで搾られた際は女神の応援が届いたのか、終始優勢を保ったのはここだけの話です。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。