記憶を失った少女が、ホロライブに関わって変わる話 作:ほがみ(Hogami)⛩
今日のHoloxの秘密基地はなんだか忙しいような雰囲気がある
ドタバタとはしていないが、空気が忙しいと言っているかのようにその空間を表す
ルイは紗に似合うような服を選んだり、帽子を被らせたりと、紗をコーディネートすることでいっぱいになっている
ルイ「これも似合うかな…」
紗「ル、ルイねぇ…忙しいよ」
なにかに気づいたかのようにハッとするルイは、紗に謝る
―そう、忙しい理由は2人にあった
本日、この基地には誰もいなくなる
だが紗1人にしておくのもどうなのかという話になったため、ルイと一緒に行動しようということであった
本日のルイの行動は、初めにホロライブ事務所へ行ってその事務所内にあるスタジオにてとある収録を
その後、事務所を出てルイの自宅にてホロライブのEnglishの子と交流するのだとか
その最初の準備として紗はルイから着るものを借りて、身なりを整えているところであった
ルイ曰く、女の子だし、いつも同じ服よりはオシャレとかした方がいいとの事。それにいい気分転換にもなるかもしれない
ルイ「帽子かぶった?鍵閉めた?」
紗「はいはいーバッチリです」
ギュッと深く帽子を頭に被り、鍵が閉まっていることを確認して紗はルイの方へと歩み始める。記憶を失ってから初めての外は暖かな空気と空でかなり心地が良い。春日和と言うのがふさわしいと言える心地良さだ
いつもと違うルイもそれを感じているようで、すごくいいねーと紗に呟きながら目的地へと向かう
周りに気をつけながら進むルイ。一応有名人ではあるため、軽度の変装はしているが、本当に気をつけなければならない
アイドルとはそういうものなのだ(って雑誌に書いてあったことを紗は思い出した)
しばらく道をすすむとビル街が出てきて、そのビル街の内、ひとつのビルの前で立ち止まった
ルイ「ここが私たちが所属する会社だよ」
紗「すごい…ですね…」
紗はその風貌に若干の恐怖を覚えつつルイの声に反応した
なぜ恐怖を得ているのかは、彼女も分からない。だが、心理的に拒否するのだ
ルイ「もしかして怖い?」
紗「はい…なんだか恐怖を感じます…」
ルイ「もしかしたら記憶を失う前にこんな感じの職場だったのかもしれないね…無理はしなくていいんだよ?」
紗「いえ…いけます。ここで逃げちゃったら何も変われない…そう思うんです」
紗は決意を固めルイに言葉を返す
それの決意は、記憶を失う前の彼女に紗が対抗する瞬間であった
ルイはその言葉を受け入れ、2人ともビル内部に入ってゆく。事前にルイはマネージャーに紗が今日、共に行動する旨の話をしていたため、ゲスト用証明証を入手し、事務所に行くことが出来た
事務所に入るやいなや、メガネをかけてリボンでうしろ髪をまとめた女性が紗に話しかけてきた
「あ。もしかしてあなたはルイさんが言っていた紗さんですか?」
紗「そ…そうです」
Aちゃん「やっぱりそうでしたか!私は友人A、気軽にAちゃんと呼んでください」
紗「Aちゃん―さん?」
紗のつぶやきにAちゃんは「Aちゃんでいいですよ」と一言。悪い人ではないようだと紗は思う
話を聞けば、ルイのマネージャーがルイ経由で紗の話を話していたのだとか。すべてというわけではなく、ルイが感じた紗の雰囲気や人のことをよく見ていることなど、好評的な話になっているようだ
―その話に嘘はなく、また誇張も一切入ってない。少し話をしたAちゃんは、聞いていた話通りの可愛らしい子だなと、本人が望めばホロメンにもなれそうだなとちょっと思った
Aちゃん「まぁ話はここまでにしておいて…ルイさん、スタジオの準備はできてますので、準備ができたら行きましょう」
ルイ「わかりました。ちょこ先輩とあやめ先輩はもういらっしゃいますかね?」
Aちゃん「あやめさんはもう来てますが、ちょこ先生は…まだ来てないみたいですね。ちょこ先生のマネちゃんに確認してみます」
ルイは了解したとの意思を表し、紗も一緒に楽屋に行って良いかとAちゃんに聞く。回答はYES。理由としては、Holoxだけでなく、他のホロメンにも触れ合ってほしいからだという。そのほうが心のリラックスにもなると予想され、いろいろと良いと思われるから…とのこと
紗「ありがとうございます…Aちゃん」
Aちゃん「うん。記憶がなくて大変かもしれないけど、私たちはいつでも協力するからね」
紗「はい――本当にありがとうございます」
Aちゃんにお礼を言ってから先をゆくルイについていく
その姿を後ろから見続けていたAちゃんは彼女について思う
―どのくらい厳しい環境に居たのかはわからない。だけど、新しい環境は以前のようにはさせない。否、ならないだろう。ホロライブはきつくはあろうとも楽しい場所だ
「Aちゃんさん―――」
Aちゃん「のどかさん。どうかしましたか?」
Aちゃんはホロライブ新人スタッフの春先のどかは、先輩であるAちゃんに声をかける
のどか「さっき噂の子…来てましたか?」
Aちゃん「来てましたけど、もう行っちゃいましたよ」
のどか「えっ?!私もお話したかったんですが…」
ちょっと残念そうにつぶやくのどかにAちゃんはすこしふふっと笑いつつも、またすぐに会えるだろうと先輩として威厳のあるような回答をした
タレント控え室
ホロライブ事務所の一角にはスタジオも入っている。本日、スタジオにて収録がある。そのスタジオで収録するタレントたちの控え室に、一人の少女がポリポリと煎餅をちいさな口で食べていた
―ちょこ先生とルイちゃんこないなーと思う彼女はぼーっと空を見つめていた
「まだかなー」ポリっ…
少女の声と共に煎餅を食べる音が響く
ここで待ち続けて早5年。嘘。そんなにはたっていない。だが、待ってる時間は多いと思っている
時間オーバーしているのでは無い。ただ彼女が早く来すぎてしまっただけの事。あいにく暇を潰せるお菓子があるため、待つのは苦ではなかった
「そういえば今日、ルイちゃんが"子供"連れてくるって言ってたなー!どんな子か楽しみ―!」
彼女はそう言って置いてあるペットボトルのお茶を1口飲む
その時、控え室の扉がガチャリと開き、ルイと紗が一緒に部屋に入ってきた
彼女はルイと挨拶を交わしてから、そのそばにいる紗に目を向けた
「…ルイちゃんの子供って結構おっきいんだね」
ルイ「…子供?」
不思議そうに首をかしげるルイに彼女は再び問う。「え?その子はルイちゃんのお子さんなんでしょ?」と
するとルイは違う違うとその質問に意義を唱える。紗はルイの子供ではなく、Holoxで保護している子であることを明かす
――というより、ルイははっきりと言っていたはずだった。前日に明日はHoloxで保護している子が一緒に行くかもしれないと言ったはず。しかしなぜかそれを彼女はルイの子供と勘違いしている
ルイ「…あやめ先輩、この子はHoloxで保護している子って言ったはずですが――」
あやめ「あれっ?!そうだっけ?!ごめん余。余、勘違いしてた」
あやめと呼ばれた少女は、えへへと頭をかく
ルイ「改めまして…紗、こちらは私の先輩の百鬼あやめ先輩です」
あやめ「はじめまして。余は百鬼あやめ。よろしくな」
紗「はい。よろしくお願いします…」
紗はペコリと頭を下げる。あやめは少し緊張したのが解けるように下を向いてしまった
あやめは沙花叉のように初対面の人にガツガツ行けるほどのコミュ力が乏しい――というよりは、人見知りであるため、今紗にどんな言葉をかければいいのかわからなくなっている
対する紗も、あやめと似ており、身知らずの他人と盛り上がることは少し難しく感じている。時間をかければ、普通に話ができるようになるのだが…
――この子と仲良くしたいな―――
二人は口には出さないが、同じ事を思う
この人と仲良くしたい―だが、仲良くなるための話の材料がない――
ルイ「それじゃ、私は一旦着替えてきますね」
そのままルイは控え室を出ていってしまった
―取り残された二人は、なんとも言えない雰囲気が漂う
二人((なにか…話す内容を―――))
ということで、二人が話す内容をアンケートで決議します!
多かった順にやってきます
あやめと紗の会話の話題…
-
お菓子のこと
-
ルイのこと
-
あやめ⇒紗のこと
-
紗⇒あやめのこと
-
好きな料理
-
ホロライブのこと