記憶を失った少女が、ホロライブに関わって変わる話 作:ほがみ(Hogami)⛩
マジですみません…まだ休みは続くんですが、頑張って執筆していきたい…!
収録が終わり再び控室に戻ってきたルイは、身支度を整えて紗と共に事務所をあとにする
紗はすこし心残りのような悲しい感情があるが、次に行く目的地に期待を馳せて進んでいく
途中、近くにあったスーパーに立ち寄り、さまざまな具材を買い物かごの中に入れていく
詳しく説明すると、エビやホタテなどの海鮮物もあれば、キノコやナスなどの野菜類(厳密にはキノコは野菜ではないらしい)も入っている。一貫性がないその食材たちをみて、紗は何を作る気なのかと不思議に思う
紗「ねぇルイねぇ、何を作ろうとしてるの?それともストック用?」
ルイ「それもあるけど、今日これからのオフコラボの食材。色々作りたいものとかあるしね〜」
そう言ってルイは次々に食材を買い物カゴに入れてゆく
天ぷら粉や蕎麦…お好み焼きの粉やたこ焼き粉と様々なものも追加でどんどんカゴが埋まっていく
―本当にルイは何を作ろうとしているのだろうか。紗は気になって気になって仕方がないが、それをルイ本人に聞くのはなにか負けたような感じがして聞きづらい
とにかく、様々なものを作るのだということだけを頭に入れて紗はスーパーを出た
しばらく歩いて、ルイの自宅についた
ルイ「さっ、上がって」
買い物袋を携えながら、ルイは紗に向かって声をかける
ルイの部屋はかなりキレイに掃除されており、Holoxのルイの部屋とほぼ変わりはなかったが、強いて言うなら女の子らしいといった点だろう
部屋の香りも森林のような心地の良い香りになっており、生活臭(?)というものは一切なく、この場にいて不快感は一切ない
例えるならHoloxの部屋は仕事用であり、この自宅は完全に私生活だと言える
紗「ルイねぇの部屋、結構可愛いね」
ルイ「そ、そんなこと無いでしょ?普通だよ」
紗「いやいや可愛いよ。少なくとも沙花叉よりはね」
沙花叉の部屋はものすごい……女の子といって良いのかというほど散らかっている
スボラで面倒くさがりなのか彼女の性格的にそうなってしまうのかわからないが、掃除屋の称号を(仮)をつけて変更したほうが良さそうなほどまである
それに比べれば――というか比べるベクトルが違うから比べるのは失礼か
すこし照れたルイは茶化しながら買ってきたものを冷蔵庫に入れていく
その途端、ルイの家のインターホンが鳴り響いた
ルイ「もう来たのかな?出てくるから待っててね」
そう言ってその場からルイは離れ、紗はルイの後を継ぐかのように冷蔵庫に買ってきたものを入れる
冷蔵庫の中も部屋同様に綺麗に整頓されており、どこに何が入っているか、どのようにしまえばいいかなど簡単にわかるようになっている。紗はそれに従って買ったものを入れていく
―その作業を始めて数分後。ルイを含む複数人の楽しそうな声が紗のもとに近づいてくる
扉の先に見えルイの姿。しかしその姿の後ろに、ルイよりも高い身長のシルエットが見える。紗から見たらルイも相当高い身長ではあるが、それ以上の高身長はちょこ先生しかみたことがない。故に若干怖さもある
紗(仲良くできるかな…)
あやめやみこと関わったことによって、以前よりも知らない人と関わることに対する恐怖は薄れてきたが、仲良くできる自信がない。ましてや海外の子となれば、言葉は通じない可能性もあるし、話題が合うかどうかもわからない
―扉が開き、ルイとともにその姿が露わになる。ルイよりも身長が高い女性は、整った顔立ちで蒼めの長い髪が左右にゆらゆらと揺れる。それと同時に彼女のたわわなものも揺れる。それをみた紗は――
『
彼女は英語でルイに話しかける。もちろん、紗にはその内容がよくわからない。しかし、その仕草、表情から紗のことが気になるという感情が見て取れる
するとその背後からひょっこっと、赤い髪にところどころ白や黒の髪の毛が混じった小さな少女が顔を出した
よく見ればその少女には、こよりともぽこべぇとも違う可愛らしい耳が生えており、その耳に挟まれる真ん中に可愛らしいネズミのような動物がつぶらなひとみで、こちらを見ていた
その小さな子は、身長の高い女性に英語で話しかける
『
『
身長の高い女性はどぎまぎしたような表情を見せながら言葉を発した
クロニー「私は…えっと…オーロ・クロニー…です。えっと…日本語は…なれないけど、よろしくね」
ハコス「ボクはハコス・ベールズです!べーって呼んでください!紗ちゃんのことはルイからいろいろ聞いてます。えっと、ボクは日本語も喋れるので、仲良くなりたいです!」
クロニーとハコスは紗に挨拶をする。そして紗もまた2人に挨拶をする。英語は分からないが、仲良くしたいという気持ちがあれば言葉の壁など軽々と超えて行けるはず
クロニーの身長は、紗が見上げなければいけないほどで、ハコスの身長は紗よりも小さかった
ルイ「…あ!あれ買ってこようと思ってたの忘れてた!」
ルイは突然何かを思い出し、外へ出る準備を始める
3人はついて行こうかと提案するも、すぐ近くだから待っててと3人をこの場に留めた
―ルイが再び買い物に行って、静まるこの部屋。何せ初対面だし、話題も何を言えばいいか分からない。話したいのに
と、そんなことを考えているとき、クロニーが紗に話題を振った
クロニー「紗…」
紗「な…なんですか?」
クロニー「えっと…好きな食べ物は…なに?」
クロニーは高鳴る鼓動を抑えながら言葉を発する
海外の人は陽気な人だろうと勘違いされやすいが、実際のところ日本と同じような感じらしい。陽気な人は陽気だし、陰気な人は陰気だそうだ
べーを陽と仮定するならば、クロニーは陰の部類なのかもしれない
紗はクロニーに聞かれた質問に答える。「パッと思いつくのはオムライス」だと
クロニー「オムライス!いいね!」
紗「クロニーさんは何が好きですか?」
クロニー「私はいろんな食べ物が好きだけど…えっと、たこ焼きとか…寿司とか…私のおばあちゃんの作ってくれる日本の食べ物が好き」
紗「おばあちゃんは料理得意なんですか?」
クロニーは自分のおばあちゃんのことを話す。紗の話し方なのか、クロニーはかなり話しやすいと感じている。紗の相手に対する表情や質問のライン、そのほとんどが素晴らしい物であった
あまり触れたくないような内容には触れず、極めて快適な空間になっている
紗はそれを意識している訳ではないが、自然とそのラインを見極めて会話をしている
紗「べーさんはどんな食べ物が好きなんですか?」
ベー「ボクも日本の物好きだけど、特に好きなのはコンビニの焼き鳥(鳥皮)ですね。あれがお酒とよく合う……――そういえば紗ってお酒飲めるんですか?」
紗「お酒…ですか?」
紗はよく考える
記憶を失う前は飲んでいたのか、飲んだことはあるのか、そもそも飲めるのかという疑問。年齢もいまだ定かではないし、耐性があるかどうかもわからない。だけど興味がないわけではない
この間、月を見ながらワインを飲んでいたルイを見て少しいいなと思っていたことがある。それはルイに対する憧れなのかもしれないが…
―そのような話をべーに伝える。するてべーは「飲めるようになったら一緒に飲みましょう!」と目を輝かせて言うのであった…
その後、三人たちが話は、ルイが帰ってくるまで仲睦まじく話し合ったとさ
ENは好きですが、JPとの呼び方ってあんまりわかってないんですよね。そこちげぇよてめぇってところがあれば教えていただけると幸いです!