記憶を失った少女が、ホロライブに関わって変わる話   作:ほがみ(Hogami)⛩

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記録:月夜の一話

ハプニングもあったが、無事に(?)オフコラボが終了し、四人はオフコラボ後の晩酌会の準備としてまた料理を作ったり、そのための準備を始めている

クロニーが作った天ぷらをはじめエビの天ぷら、そしてそれに合うようなお酒の準備などいろいろと忙しいような雰囲気が漂っている

 

ルイ「お酒買ってくるけど、ハコスちゃんとクロニーちゃんは何がほしいですか?」

べー「ボクはえっと、ビールでお願いします」

クロニー「私は…えー…Baeと同じビールをお願いします」

 

ルイの問いかけに即答するべーと少し悩んでから回答するクロニー。話を聞けばべーはビールをよく嗜み、味的にものどごし的にも極めて好きなのだという。一方のクロニーは、ビール及びお酒は飲まない訳では無いが、酔っ払うとあらゆるものを破壊する破壊神になってしまうとか…?だけど、せっかくオフなのだからできるだけセーブして色んな話をできたらいいなと思っている節もあるみたいだ

 

ルイは一応メモして出かけていく

その間3人は料理を作ったり、少しばかりの水周りの掃除などを行った

すぐにルイは戻ってきて、2人ビールの他にお茶とルイ自身が飲むお酒が入った袋を冷蔵庫の中に冷やしておく

ちらりと紗が袋の中のお茶を見ると、心が通じあっているかのように紗が好きな銘柄のものであった

 

準備が終わり、席に着く4人の目の前にはたくさんの料理と飲み物が並んでいる

 

ルイ「えー皆さん、今日はお疲れ様でした〜!紗も初めて配信に出て大変だったと思いますが、いい経験になったと思います。それじゃ―乾杯〜!」

 

ルイの声を共に金属のきれいな音とガラスが鳴る音が部屋中に響き渡ると、楽しい晩酌会は今始まったのだと改めて実感できる

べーはゴクリとビールを飲み込み、幸せそうな顔を浮かべて満足そうな声を漏らす。今回飲んだものはいつも飲んでいるものとは違うが、これもまた良いよいものであると思えたそうだ

紗はクロニーが作った天ぷらをパクっと一口かぶりつくと、サクッとした食感から溢れ出す素材の味。そして下味時につけられた塩加減がとてもマッチしていて、食べていて飽きないものだった

 

紗「クロニーさんが作った天ぷら、美味しいです!」

クロニー「Oh…よかった!紗が作ったエビの天ぷらも…とってもおいしいー!」

紗「初めて作ったんですが、お口に合って良かったです!」

 

ラプラスから天ぷらが食べたい―なんて言われることはなかった。それ故作るきっかけが無かったのだ

作り方は一応のため学んだ。その成果が今回果たされたのだった

―やっぱり料理を作って美味しいと言ってくれる人がいるのは幸せだ。紗は料理を食べながらつくづくそう思う。個人差はあろうけど、もし、一人で生活していて頑張って作ったのに美味しいって言ってくれる人がいなかったら、少し悲しいんじゃないかと紗はHolox及びホロライブに関わることができて本当に良かったと感嘆した

 

ルイ「そう言えば、Aちゃんから紗に連絡来てたよ」

紗「Aちゃんから…どんな内容でした?」

ルイ「”本日の配信、お疲れ様でした。初めてとは思えないとても素晴らしいアシスタントでした。紗さんが良ければですが、今後の配信にて裏方出演という形で出演してみませんか?”…とのことだそうで――紗、どうする?」

 

突然のことに紗は驚く

やりたいー!という気持ちはあるものの、配信では認められたとはいえ突然現れてずっと居続けるのもどうかとは思う

だから紗はこのように回答した。「気まぐれで登場するという形でお願い出来ますか?」と。ルイはそのようにAちゃんに報告し、紗に「すぐには回答は返ってこないだろうけど、おそらくOK出ると思うよ」と言った

 

べー「もしかしたらボクたちの配信でもお世話になるかもしれない」

クロニー「可能性はないとは…いえない。もし…出来るなら、紗と一緒にゲームとかしたい…!」

 

紗はクロニーの案に賛同する。紗自身もクロニーと仲良くしたいし、べーとも仲良くしたい。ゲームは苦手ではないことが(こよりの実験によって)最近わかったということもある

でもそれだとHoloxの付き人としての勤めを果たせないかも?そこはラプラスと要相談しなければならないだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗「ん……」

 

眠たい目を擦って紗は体を起こす

どうやら晩酌会中に寝てしまったみたいで、辺りには何故か服を脱いで横たわるクロニーとそれに相反するように綺麗に横たわるルイの姿が

…と1人かけていることに気づいた紗は、その1人を探す。彼女であれば、すぐに寝そうな感じはあったが紗の記憶にあるかぎり起きていたように感じる

 

どこか行ってしまったのかと思い、近くを探すと、彼女はベランダ付近に座り込み、差し込んだ月の明かりに照らされている姿があった

 

べー「起きたの?」

紗「ちょっとね…べーさんは?」

べー「ボクは…えっと…暗いところが苦手で…パって目が冷めたら暗かったしちょっと怖かったから月明かりをあびてたんだ」

 

べーは再び月を見る

その姿は少し哀愁が漂うようにも見えるが、なにかを思い出しているかのようにも見える

紗はそんなべーが心配になり、べーの側に座る。べーからは若干お酒の匂いもするが、べーの表情に夢中になるとその匂いも気にならなくなる

 

べー「…紗は暗いところは平気?」

紗「平気…とまでは行かないですけど苦手。なにか怖いものが来る感じがするし」

べー「そっか――ボクもその感覚わかるよ。急な脅かしとかあるかもだし」

 

そう言ってべーはグラスに入った水を少し口に含む

そしてしばらくした後、べーは言葉を連ねた

それはまるでひとつの物語のようで、彼女の過去の―思い出の話であった

 

べー「ボクがまだみんなと知り合う前…議会の議長を任される前の話なんだけど、ボクは良いとはいえない環境で過ごしてたんだ。

仕事で何度も失敗して、その度にボクに何も出来ないって落ち込んで塞ぎ込んで……こんな世界なんか壊れちゃえ―なんて思ったりしてさ。でも結局は何も出来なくて…今日みたいな月の夜だった」

紗「………」

べー「でもその月は塞ぎ込んでるボクの事でさえ照らしてくれて、そこでなにか思いついたんだ。ボクにもなにか出来るかもしれないって」

 

悲しそうな顔をするべー。それを紗は慰めようと顔を再び見ると、もうその悲しそうな顔は一切なく、いつものべーに戻っていた

 

べー「そこからネットで色々調べていくうちに、ホロライブと出逢って、先輩達を知った。元気をもらった。そして思ったんだ。ボクもこんなことをしてみたい、どんな風にしたら先輩たちみたいに人に元気を分けれるのかってね。そうして、みんなに会えたし、紗にも会えた」

紗「…べーちゃんも大変だったんだね」

べー「うん。暗闇が苦手なのもその時のことがあるから。ごめん、こんなこと語っちゃって。つい思い出しちゃった、さて、ボクはもう寝ようかな」

 

べーはそのようなことを言ってその場を離れようとする

しかし紗はこのままでいいのかと少し自分に言い聞かせる、べーを悲しい思い出を思い出したままで寝させていいのかと。どうにかして安心して眠らせるのがいいのではないかと

―勇気を振り絞り、紗はべーに声をかける

 

紗「べーちゃん。もし良かったらだけど…一緒に寝よ?」

べー「紗…」

 

両手を広げる紗のもとにべーは近寄りギュッと抱きしめる形になる

べーの身長は紗よりも小さいため、紗の胸元にちょうどべーの頭が来るような感じになりなる

 

べー(紗…温かい…あの頃にはなかった…混沌(カオス)に染まらなくてよかった…幸せ)

 

そう思ったべーは抱きしめる力をさらに強めると、2人はごろんと床に寝そべって、今日という日を終えた

 




※べーちゃんの話は必ずしもホントとは限りません。この世界線のべーちゃんが体験した話ですので、私たちが見ているべーちゃんの記憶とは違うものがあると思われます。それもまた混沌です(?)
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