記憶を失った少女が、ホロライブに関わって変わる話   作:ほがみ(Hogami)⛩

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今回で紗とルイの話は終わりです
以外にも長くなってしまいましたが、いろんなホロメンと交流することができたので、よしッ!


記録:朝

微かに聞こえる子鳥のさえずり

暖かな光がルイの部屋の窓から入り込み、朝が来たことを伝える

ルイは若干二日酔いになりながら、体をゆっくりと起こすと、なんだか普段の香りとは違う優しい香りが空間に広がっていることを感じた

 

ルイ「なんの匂いだろ…」

 

辺りを見回してその匂いの招待を探る

ルイの近くにはクロニーが寝ていて、少し離れた窓際にべーが紗が来ていた上着を毛布代わりにして幸せそうな顔で寝ている

…と、その紗はどこに行ったのかとルイは考える。この優しい匂いと紗がいないことは、因果の関係で繋がっているのではないか。それが真実であれば、優しい匂いを作り出しているのは紗ということになる―と考えていると、キッチンの方で少し騒がしいような音がしていることに気づく

 

ルイ(どうしてさっきまで気づかなかったんだ…?)

 

酒で頭が回ってないのか、少しふらつく足でおぼろげにキッチンの方まで歩いていく。歩けば歩くほど歪みそうな視界をどうにか正常に保ちつつキッチンを覗くと、そこに立っていたのは、部屋にいなかった紗であった

紗はいつもルイが使っているエプロンを着用し、火にかけられた鍋の目の前に立ち、何やら作っているようで、匂いの源もその鍋からのようだ

 

紗「あ!ルイねぇ起きたの?お水いる?」

ルイ「あぁ、ありがとう…」

 

紗に蛇口を捻ってコップに入れた水をルイに手渡す

そして色々使ってしまったと謝りを入れるが、それよりもルイは気になることがあった

 

ルイ「それ…何作ってるの?」

紗「お味噌汁。酔いには効くって話だし、朝っぽいでしょ?あとは焼き魚と白米。もうすぐ出来上がるから、ルイねぇはべーちゃん達を起こしてくれるとありがたい」

ルイ「わ、わかった」

 

そう言ってクロニー達が寝る部屋に戻る…まえについでに顔を洗っておくルイ

―紗があそこまで家庭的な子だとは知らなかった。いろはとルイが真剣に料理を教えた賜物なのか、それとも記憶を失う前の…

ともかく、クロニーたちを起こすことに専念する

 

ルイ「クロニー!Goodmorning!」

クロニー「………」

べー「うぅ〜ん―!」

 

クロニーを起こしたつもりが先にべーが起きた

いつもは元気いっぱいなべーでも、さすがに朝早くはきついようだ

 

ルイ「ハコスちゃん、Goodmorning」

べー「おはようございます…ルイ…」

ルイ「まだ眠いかな?」

べー「そこそこ…」

 

かくっと落ちそうになる頭を必死に振りほどいて睡魔を飛ばす

そして自分にかけられていた紗の衣服を見てニコリと微笑む。夜になにかあったようだが、ルイは深くまで聞かない。聞かれたくないこともあるだろうし、二人の秘密は二人だけのものにしなければならない

べーは衣服をたたみ、クロニーの方へと歩いていく。そして、クロニーの上に跨がり…

 

べー「Hey!!kronii!!!Goodmorning!!!!」

クロニー「umm(うぅ)It's kind of heavy(なんだか重たい)...」

 

クロニーの上ではしゃぐべーに違和感を感じたクロニーは目を覚ます。このように素直(?)に起きることは珍しく、ホロENのイナ情報だと、クロニーの上で枕のタワーを作って崩壊したときでさえあまり反応を―というより無反応であったという。癇癪を起こさないだけマシではある

そうこうしているうちに紗がこっちに来て、朝「ごはんできたけど顔とか洗う?」とお母さんのように聞くと、べーは眠そうなクロニーを引っ張りながら洗面台まで連れていく

すれ違いになるように、紗は朝食を机に運んでいく

 

そしてふたりが戻ってきて席に着くと、四人は合わせて朝食を食べ始めた

ルイの腕までは至らない紗の手料理。だが、その手料理には彼女なりの優しさが入っており、3人の酒が回っていた体を芯から浄化してくれるようだ

 

べー「あぁ…美味しいぃ…」

クロニー「私のおばあちゃんの味と似てる…優しい」

 

二人は普段自炊をしないわけではないが、こうやって人から料理を作ってもらうことはそうそう無い。だからこそこうやって人に作ってもらったご飯が恋しいのだ。お店も人が作っているだろうとも言えるが、共に知っている人が作ってくれるご飯はまた別であり、特別なものと言えよう

その感覚はHoloxのルイであっても感じる感覚。やっぱり人から作ってもらうご飯はいいなと言葉には出さないが、そう思っている

 

 

 

 

 

 

 

朝食が済んだ後、しばらく休憩してから二人は荷物を持って玄関に行く

そして「楽しかった。またお邪魔したい」等の挨拶を笑顔で交わして二人はルイの自宅から離れた

ルイは紗の方を見ると少し寂しそうな顔をしていることに気づき、紗に話かける

 

ルイ「寂しい?」

紗「少し…もっと話したかったなって」

ルイ「この宇宙からいなくなるわけでもないし、また会えるよ」

 

ポンッと紗の肩に手を乗せるルイ

昨日今日でたくさんの人と交流した紗は以前よりも確かに成長している。今後もたくさんの人と交流させるのが彼女のためにもなるし、彼女の心のケアもできるかもしれない

 

 

――「Aちゃん:わかりました!今後ともよろしくお願いしますね。紗さん」

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