記憶を失った少女が、ホロライブに関わって変わる話 作:ほがみ(Hogami)⛩
Holox事務所
沙花叉「うーん…」
事務所のソファーにて薄着で髪が濡れた沙花叉は唸り声を上げた
背もたれには汚れた上着がかけられており、よく見れば少し汚れている。ドロのような土汚れがついていたりや少し水で濡れていたりする
幸い、滴る程ではない。
紗「こよちゃんに手伝ってもらいた……?」
そこにやってきたこよりと紗が沙花叉に気づく
そして何をやっているのかと話を聞くと、沙花叉は丁寧に答える
沙花叉「事務所から帰ってくるときにトラックに水かけられてさ。ビショビショになっちゃったんだよね。服は洗濯すればいいけど、お風呂入るのめんどくさくて今に至るって感じ」
こより「めんどくさいって…きったないよお風呂入りな」
紗「風邪引くよ?」
辛辣な言葉をかけるこよりと心配する声をかけるも沙花叉はえぇ〜と面倒くさがって素直に入ろうとしない。だってーとかえぇーとかそんな言葉を並べて一向にお風呂に入ろうとしない
「濡れているんならタオルで十分」だと沙花叉は言うも、風邪を引く可能性はないわけではない。おそらく冷え切っているその体を放置することは体に悪い
だからお風呂に入って体を温めてあげなければならないと言っているのに「大丈夫だって」と言って聞かない沙花叉に紗はシビレを切らして言い放った
紗「じゃあ一緒に入りましょ?私が髪とか洗うよ」
沙花叉「―紗が…一緒に入ってくれるの…?」
沙花叉は今までとはうって変わって違う声色で紗に話しかける
それはまるで子供が母親に聞くような言い方であった
紗「うん」
沙花叉「ほんとに?」
紗「ホントだって」
沙花叉「じゃあ入る」
そう言って沙花叉はむくりと体を起こし、タオルや下着類を持って紗の近くに移動する
今にもお風呂入ろうっ!と言っているかのようなその瞳は普段の彼女からは感じることのできないもので、少し新鮮味があると紗は思った
すぐに紗もお風呂に入る準備をすると、こよりも一緒になってお風呂に入る準備をする。紗が一緒に入るのと聞くと大きくうなずくこより。配信前にひと風呂入りたいとのことであった
濡れた衣服を洗濯機に入れ、三人はお風呂に入る
Holox事務所付属のお風呂は広いわけではないが、三人入って苦になるほど狭くはない
シャワーは2つあって、一つに沙花叉と紗。もう一つにこよりが座った
そしていざ。紗がシャワーで沙花叉の髪を洗おうとした時。こよりは紗の体をジロジロと眺める
紗「な、なに?」
こより「いや〜いい眺めだなって思って♡」
こよりが見ているのは、白くすらっとした紗の体。その白くすらっとした体に、いつも服で隠れていて見えなかったたわわが実っている。紗の体を見たのは初めてで、しかも着痩せするタイプのためいつもとは違った紗にこよりはすこし頭ピンクになる
紗「は、恥ずかしいよ///」
沙花叉「え?!沙花叉も見たい!」
紗「ま、まずは髪を洗ってから!///」
ちぇーという沙花叉の髪に一度温かいシャワーをかける。シャンプーをかける前にシャワーで汚れを落としてから次にシャンプーに移行。手のひらに出したシャンプーを泡立ててから髪にわしゃわしゃと洗い始める
―その時の沙花叉の表情は幸せそうであり、若干鼻歌も聞こえる
紗「気持ちいい?」
沙花叉「うん♪昔を思い出すな〜♪」
紗「昔?」
沙花叉は思い出すように話を始める
―沙花叉にも紗と同じように師匠と呼んでいた人がいた。その人は実の家族ではないが、実の家族のように親しく接してくれた人であった。今みたいにその師匠が髪を洗ってくれていたという
そのように沙花叉がいうと、こよりは初耳であると答える
沙花叉「今まで言う機会ないし、誰も聞いてこなかったからね」
こより「ほぇーまだまだ知らないことあるんだねぇ」
紗「沙花叉、流すよ」
沙花叉「はーい♪」
沙花叉の目に入らないように紗は沙花叉の髪の上についた泡を流す
泡が流されて汚れが落ちた後の沙花叉の髪はサラサラになった
沙花叉「〜♪」
こより「気持ちよさそ〜!こよにもやってほしいな〜!」
紗「良いよ」
紗はこよりの方へ行って沙花叉と同じ用にこよりの髪を洗う。沙花叉とは違ってケモミミがついているため、その耳を洗う度にこよりの体がビクッと震える。話を聞くと少しくすぐったいのだという
こよりの髪は腰まで届くほど長く、洗っていて楽しくなってくる
アワアワになったこよりの髪を洗い流し、サラサラのヘアーになったこよりはウキウキ気分のまま配信があるためお風呂から出ていった
沙花叉は体を洗った後に浴槽に入り、紗は自分の髪や体を洗い始める
沙花叉「ほうほうこれは確かに…」
紗「――?」
紗の体をジロジロと見ている沙花叉に紗は髪を洗っているため気づかない
―そのあと、二人は一緒に浴槽に入って体を温めていると、紗は気になることを沙花叉に問いかけた
どうして最初はお風呂にあまり入りたがらなかったのかと聞くと、沙花叉は空を見上げながら口を開く
沙花叉「紗は幽霊…とか…信じる?」
紗「幽霊?」
沙花叉「そう」
紗「うーん…信じないわけじゃないけど、いないとも思わないかなって」
そう言うと沙花叉は小さな声で「そうなんだ…」とつぶやき、その後に言葉を連ねた
沙花叉「実は昔ね…幼い頃に実家のお風呂でシャボン玉で遊んでたんだけど、そのときに私以外の”誰か”が写ってて…そんな経験が多かったからお風呂が苦手になったの」
そう行って沙花叉はブクブクと湯船に息を吐いて泡を弾けさせる
そんな経験があれば誰だってお風呂が嫌いになるだろうと紗は思う。紗はそういった経験はないと思うが、もしあったとしたら沙花叉と同じようにお風呂に入ることに躊躇するようになるだろう
―そのようなことを考えていると、沙花叉は紗に抱きついてきて笑顔でこのように言い放った
沙花叉「でも今は紗がいるからだいじょーぶ!幽霊なんて怖くないもんね〜!」
パチャパチャと水が弾き合い、紗と沙花叉の肌を伝ってまた再び水へと戻る
こんなに仲慎ましい空間を邪魔する幽霊などはいない。いや、居てはならない。もし居たとしたらPON巫女かケモミミの彼女たちにお祓いしてもらおう
こより「こんこよ〜!ねぇねぇ助手くん!聞いてほしい事あるんだけどさ!」
配信内が始まった途端にこよりは視聴者である助手くんたちに自慢げに話を始めと、助手くんたちもみんな何だ何だと騒ぎ立てて早く話してくれと言わんばかりのコメントが流れる
そしてこよりは嬉しそうに話を始めた
こより「この間ルイルイのコラボ配信のときに助っ人ちゃん来たじゃん?」
コメント『:来たね』
こより「その助っ人ちゃんとさ〜いっしょにお風呂入ってしかも髪も洗ってもらったんだよ〜!」
その言葉にコメントは烈火のごとく速く流れる
やっぱりママだったか。で、裸は見たのか。などすこしライン超えのコメントもあったが、こよりは丁寧に(?)説明する
―だがそれを言う前に、助手くんたちに一つ注意喚起を促す。”無駄な詮索はしないこと”例えば、紗という助っ人は何者なのかやこよりとどういった関係なのかということを詮索しないという注意喚起をした後、こよりは話を始めた
こより「―それは―雪原に咲くスノードロップのようだったよ…」
沙花叉がお風呂嫌いな理由ってこの話で出た感じらしいですよ。いやまじで怖いよね
あ、そういえばネタが足りてないので感想などでこんな話どう?というネタがあれば教えていただけるとありがたいです!できる限り取り入れますので!