記憶を失った少女が、ホロライブに関わって変わる話 作:ほがみ(Hogami)⛩
紗「うーん――んっ!」
心地の良い日差しを受け、紗はベッドから目を覚ます
今日はいい日になりそうだとベッドから降り、私服に着替えて朝食を作る準備を始めようと自室のドアを開けたら…
「紗おね〜ちゃん!おはようでござる!」
そう言い放って紗の腰に抱きついてくるのは、いろはのような顔つきをした小さな子であった
どういうことかと困惑していると次に来たのはルイのようなロリっ子。その子もいろは(仮)と同じように紗おね〜ちゃんと行って紗に抱きついてくる
紗「えぇ?えぇぇ???」
「紗ちゃん!おはよー!」
紗「あ!こよちゃ…ん?」
聞こえた声は確かにこよりの声であったはずだ
なのに目の前にいるのはまたもやロリ化したこよりのような子供。髪はストレートになっており、いつも結んでいるところが解かれている
再び紗はこよりなのかと問うと、こより(子供)は元気に自分は正真正銘こより本人であると手を挙げる
紗「どうしてみんな子供に…?」
こより「それを語るには昨日の夜まで遡る必要が…」
そう言ってこよりは事の経緯を話し始めた
昨日の夜の話
こよりは実験室に籠もって、とある実験をやっていた
その実験は数多のホロメンと視聴者を喜ばせるものだ。それはホロメンの夢であり、視聴者(一定数)の希望を実現させることのできる夢のようなアイテムなのだ!
こより「ふっふっふ…これをフブキ先輩に渡せば…ふっふっふ…」
ルイ「こよーちょっとこっちきてー」
こより「はーい!今行くねー――わわっ!!!!」
ルイに呼ばれたこよりは勢い余って実験物を落としかけてしまい、急いで取ろうと手を伸ばす。しかし一向に手に収まる気配はなく、逆に手のひらで踊るかのようにポンポンと弾みながら扉の方へ向く
その時ちょうどのタイミングでルイが扉を開き、ピョーンとロビーの方へ実験物が飛んでいってしまい、聞き心地の悪い嫌な音がそのロビーに響き渡る
こよりは顔を青ざめる。せっかく成功した実験物が今、水の泡となり無惨にも空へ消えてしまったのだ
しかもあの実験物は要密封であり、一定時間空気に触れてしまうと気化してその成分が空気中に分散してしまう。それを吸ってしまった人はそれから数時間後には…
こよりが我に返って処理を始めようとしたときにはすでに時遅し
すでに実験物は気化し、空気中にその成分が撒き散らされてしまっていたそこに居た紗を除くHoloxメンバーは全員その気化したものを吸引してしまったため、朝に目が覚めたらこよりたちのようにロリ化していたということだ
こより「まぁこよの不手際です…」
紗「それは…まぁ…というかなんでこよちゃんはみんなと違って子供っぽくないの?」
確かにこよりは他のメンバーに比べて知性があるように見える
ルイやいろはは未だに紗の腰に抱きついているというのに
こより「多分…こよはいろんな薬飲んでるから知らぬ間に抗体が出来てたのかも」
そのようにこよりが言ったすぐにいろはは顔を見上げて可愛らしく言葉を放った
つぶらな瞳で可愛らしいその様は大人のいろはにはない特別な魅力があり、なでなでしたくなるほどである
いろは「紗おね〜ちゃん、お腹すいたでござる…」
紗「すこし待っててね。今作るから!」
いろは「わかったでござる!待ってる!」
そう言っていろははちょこっといつも座る椅子に一生懸命になって座る
紗はそのままキッチンへと向かい、素早く丁寧に料理を作る準備をしている最中、ルイはじっと紗のことを見上げてなにか訴えようとしてくる。どうしたのかと紗が聞くと、ルイはなにか手伝えることはない?と意気込んで聞いてきた
紗は少し考えたあと、ラプラスと沙花叉を起こしに行ってほしいと頼むとわかった!と言って走り去って行ってしまった
朝食後
紗はAちゃんに今この状況を報告した
するとAちゃんは「こよりさん、時間経過で効果は切れるんですね?」とこよりに問う。こよりはそのはずだというと、Aちゃんは「ならば視聴者の方々には私から説明しますので、効果が切れるまで保護していてください」
との指示を受けた
紗「けどさ…」
沙花叉「いろはちゃんそれさかまたの〜〜!!!!」
いろは「かざまがさいしょににつかってたでござる〜〜!!!」
こより「ラプちゃんかわいいねぇ♡もっとこっちにおいで〜?」
ラプラス「怖いから私、いやだ」
みんな自由気まま
知性を持ったこよりでさえその状況を楽しんでいる。唯一いつもとあまり変わらないのは、ルイだけであった
まぁそのルイもいつもとは違うのだが…
とにかく、この状況を紗一人だけで対処するのは骨が折れそうだ
紗「こよちゃんは体が小さくなっただけなんだから頑張って対応してよ…」
こより「こよはこの状況を楽しむっていう大事な役割がある!でも反省はしてるよ?」
紗「なら体を戻す薬を出して!」
こより「子供の成長を邪魔するのは野暮ってもんだぜ〜?紗ちゃん」
こよりは子供とは思えないおじさん風な声で紗に問いかける
つまりは薬など作っていないということだ。聞いた話だが、この薬はもともと先輩に渡す用であり、時間経過で効果切れるんなら別に特効薬なんかいらなくね?という考えのもと進んでいった話なんだとか
誰か助っ人を呼ぼうと思い、今度は知り合いに連絡することにした
紗(すみません…どなたかお暇な人いらっしゃいませんか…?)
メールを送るや否や数人からすぐに返答が返ってきた
『:今すぐ行くよ〜!』
との言葉が2、3件連なって着信がくる。まだかな〜とラプラスたちの相手をしながら待っていると、HoloX基地のインターホンが鳴り響き、紗は出迎える
そこに居たのはつい最近会ったロボ子さんとAZKiとちょこ先生だった
紗「来てくれてありがとうございます」
ロボ子「困ったときはお互い様だよ〜」
AZki「一人で子供の相手するのは大変だろうからね!」
ちょこは紗に挨拶した後、小さくなったルイに向かって愛らしいと見るような目線を送った
それはまるで目の中にハートが浮かんでおり、行き過ぎた愛情があるようにも見えてくる
ちょこ「ああ〜ルイ様♡こんなに可愛らしく小さくなってしまって♡」
ルイ「おねぇさんはいいひと?」
ちょこ「ええ♡私はいい人よ♡だからこっちにおいで♡」
大きく手を広げたちょこ先生にロリっ子ルイは近づいていく。そしてちょこの大きなたわわに吸い込まれていってちょこにギュッと抱きしめられた
そして、胸の中に収められたルイのことをちょこは一生懸命ナデナデする。「あぁかわいい…」など幸福の声をもらしている
沙花叉「いろはちゃ〜〜〜ん!!!!」
いろは「かざまのぉぉぉ!!!!」
おもちゃの取り合いをする二人に向かってAZKiは仲裁するかのように二人に話しかける
AZKi「そのおもちゃ二人で一緒に使ってみたらどうかな?」
沙花叉「いっしょに…?」
いろは「つかう…」
AZKiのその言葉に二人は大人しくなり、ごめんとふたりとも謝り始める
取り合いはなくなり、二人は仲良くおもちゃで遊び始めた
AZKi「うんうん。謝れてふたりとも偉いよ」
そう言って二人の頭を撫でるAZKi
一方、ロボ子はロリっ子こよりはロボ子と薬のことについて話をする。どのような成分なのか、効果時間はどのくらいか、そしてその目的はなんのためなのかという話し合う
そのすべてをロボ子さんの脳内データベースに保存し、これまでの情報からその効果時間を調べる
高性能だからそんなことは簡単にできるのさ
ラプラス「おい紗」
紗「何?どうしたの」
突然話しかけてきたラプラスは紗にジュースが飲みたいと所望する
紗はコップに”麦茶”を入れてこれはジュースだと言い張ってみた。すると、ラプラスはこれはジュースじゃないと一言言い放つ
ラプラス「私をバカにするな」
紗「今はこれしかなくてごめんね」
ラプラス「む…ならこれでいい」
大人しく麦茶を飲むラプラス
その瞬間…
ロボ子「計算出来たけど――もう効果切れるね」
ぽんっという音と共にロリ化していたみんなの体から白い煙が舞う
そしてその煙が晴れると…ぽかんとした顔でみんなは元の体に戻っていた
いろはと沙花叉は何をしていたのかわからないと言わんばかりに顔を見合わせ、ラプラスは手に持った麦茶のコップを奇妙に眺める
こよりは自分の体の感覚を確かめるように指をグーパー動かす
そしてルイは…
ルイ「あれ…私…」
ちょこ「あ、あ…お、おはよう!鷹嶺ルイ!」
あたふたするちょこ
ルイはわけもわからないままちょこに抱きついている状況に更に困惑するが、ちょこの肌から伝わる人肌の暖かさや鼓動が、ルイの肌に伝わってだんだんと落ち着く感覚になってきた
―そして知らぬ間にちょこの腰に手を回し、今度はルイは抱きしめる
ちょこ「た、鷹嶺ルイ?」
ルイ「うん…うぬ…」
ちょこ「ね、寝てるの?」
寝ていると思ったちょこはルイの頭をぽんぽんと優しく撫でる
そのようなルイの姿とちょこの姿を見たことがなかった紗はすこし新鮮な気持ちになった
しかし、二人も思っていなかったが彼女――寝ていると思われているルイは内心焦る
ルイ(やばい…寝ているフリ設定したけど起きるの恥ずかしっ…///でもちょこ先生の鼓動と体温…温かいな…)
ラプラスが「私」なのはミスではなく設定です
私の勝手な思いですが、子供の頃は私だったけど色々あって「吾輩」になってたら面白いなと思っているだけです
いつかHoloxの過去編とか作ってみたいな