記憶を失った少女が、ホロライブに関わって変わる話   作:ほがみ(Hogami)⛩

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これは風真いろはの記憶…旅が再開する大切な記憶…


いろはの記憶:旅立ちでござる

「風真さーん!こっちだよ!」

風真「は〜い!」

 

青い快晴の元、風真はピカピカの木材を骨組みだけの建物に向かって運ぶ

そこは以前風真が働いていた宿屋があった場所だが、先日の事件でほとんどが燃えてしまったため、今リニューアルして新築で作り始めようとしている

以前から人気があったからか寄付金や職人が多く集まり、計画はかなり早く進みそうだ

 

トントンといいリズムで打たれる釘を叩く音。進捗状況はおおよそ40%と行ったところか

職人は多いが、時間で交代するため効率はあまり落ちることはない。それどころか自分の思い出の場所を早く作り直そうと効率が上がっているようにも感じる

 

―みんなこの場所で様々な思い出を作ったんだなと風真はしみじみ思う

 

風真「よいっしょっと…」

「風真ちゃん、お疲れ様!」

風真「あ!元気だったでござるか!」

 

お茶を持ってやってきた少女に風真は笑顔で答える

療養のためにしばらく休んでいた。あの時もっと早くに行ければよかったと風真は後悔しているも、少女はわたしのために火事の中に飛び込んで助けてくれただけでも嬉しいという心の音を話す

 

「今日…だよね…」

風真「そうでござるな…」

 

二人は悲しい顔をする。その理由は、風真は今日でここを去ってしまう。風真と同じく旅をしているラプラス達の用心棒として一緒に旅をすることに決めたから。ラプラスに貰った名の礼を返すまでは、用心棒を続けようと思っている

すると少女は寂しくなるなぁ…と声を漏らした。風真も寂しい。少ない期間だったが、この街で過ごした時間はとてつもない思い出として心に残っている

そういえば、まだ約束が残っていたような…

 

風真「あっ!」

「どうしたの?」

風真「一緒に街を回る約束をしたでござるよな!いまから回ろうでござる!」

 

そう言うと少女の顔がぱぁっと明るくなり、可愛らしい笑顔でうんと答え、風真の手を掴んで一緒に立ち上がった

担当者にすこし抜ける旨を話したそのままで、一緒に走って街を観光し始めることにした

―以前と変わらぬ街並み。

一緒に並んだ駄菓子屋も行き交う馬車も、いつもの光景へと変わってきている

 

風真「ここのお菓子もおいしかったでござるな~」

「そうだね~」

風真「また一緒に食べるでござるよ~」

 

またこのお団子屋に並んで一緒に団子を食べたいが、今はそのような時間はない

今度はにぎやかな商店街にきた

そこでは野菜や肉、その他諸々もたくさん売っており、にぎやかなのも頷ける

そんな中二人は足を止める。二人の目の前には、アクセサリーなどを売っている雑貨屋がたくさんの品を揃えて客を呼び込んでいる

すこしここに寄って行こう

 

「これ可愛いね〜」

風真「そうでござるな〜!」

 

微笑ましい二人に店員も思わずにこやかな顔になる

少女は様々なものを興味そうにみて、何を買おうかと悩んでいる

風真は星の形があしらわれたネックレスや、動物の形のブレスレットなど様々ある中で、少女が興味ありそうにずっと眺めていたタヌキのネックレスを少女に内緒でこっそりと買った。あとでプレゼントしよう

 

 

雑貨店を出ると少しお腹が空いた。次はご飯を食べられるところに行こう

すこし歩くと、今度は軽食を扱っているお店の前で、肉まんがほかほかといい匂いを立てて行く人に、空腹を与える。二人は顔を合わせてふふっっと可愛らしく笑う

肉まんを手に取って近くのベンチで一緒に頬張る。あたたかい生地に包まれたしょっぱい具が口の中でダンスを始めるように踊り始める――みたなことを風真が言うと、少女に笑われた

 

風真「旅の途中で、またこの街に来れれば良いでござるな~~」

「帰ってこられるように約束しよ!」

風真「約束でござるか?」

 

首を傾げて聞く風真に少女は笑顔で答える

 

「うんっ!帰ってこれるためにね!」

風真「それはいいでござるな!それじゃあ―――」

 

 

「「もう一度、あのお菓子を一緒に食べる!!!」」

 

 

息があった二人はまた笑顔で笑い合った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕刻

街の外に繋がる門の前には、たくさんの人だかりができており、風真はラプラス達と共にお世話になった人たちに別れを告げている

ラプラスに幹部と呼ばれた女性と博士と呼ばれたピンク髪の子は商人と色々話していた

 

幹部「うちのこよりを雇って頂き、本当にありがとうございました」

「こちらこそ助かりましたよ。こよりさんの処理スキルもそうですが、鷹嶺さんの事務処理及び金銭の処理のスキルは本当にすごい…おかげでギルドの悪点が判明しましたよ」

 

一方のラプラスは少しの時間だが世話になった子供たちと別れの挨拶を交わしている

 

ラプラス「お前たちとのあそび楽しかったぞ」

「俺達も楽しかったぜ山田!」

ラプラス「山田じゃねぇっての!ったくこればっかりは最後まで治んなかったな!」

 

Yes my darkが聞き取れなかった子供は、やーまーだーに聞こえたらしく、それ以来ラプラスは山田いじりをされている…が、満更でも無さそうだ

風真は少女や宿屋の店員と会話する

 

風真「短い間でござるが、世話になったでござる!最後に宿屋の完成を見れなかったのが残念でござるが…」

「帰ってきた時の楽しみってことにしておきな!私たちもあんたの帰りをいつまでも待ってるさ!」

 

男っぽい宿屋の女将が風真に向けて言葉を放つ

その傍では、すこし涙ぐんでいる少女がいた。どうやら風真との別れが悲しいようだ

それもそうだろう。せっかく仲良くなった人が、あっという間にどこかに行ってしまうのだから

風真は少女に近づいてぎゅっと抱きしめる

 

風真「大丈夫でござるよ。風真はきっと帰ってくるでござる」

「でも…でも…寂しいよ…」

風真「―なら…これを風真だと思ってほしいでござる」

 

そういって風真は昼に買ったタヌキのネックレスを少女の首にかける

それをみた少女は、はっとした顔をして泣きながら風真のことを抱きしめた。ありがとう―大切にするよと。そんなこと言われたら風真も泣きそうになるが、ぐっとこらえる。涙の別れはなによりも悲しいから

 

―そろそろ旅立ちの時が近づいてきた

ラプラスに呼ばれる風真は、最後に少女を一生懸命抱きしめて別れの言葉を言う

そして背を向けてラプラスの方へと向かうと、その後ろから少女が大きな声で叫んだ

 

「いろはちゃん!また…また来てね!!!絶対だよ!!」

 

いろはは嬉しくなって笑顔で少女に答えた

 

風真「絶対帰ってくるでござる!ここはもう風真の故郷みたいな場所でござるからな!!!」

 

そういって小さくなっていくいろはに、少女は貰ったネックレスを握りながら旅の安泰を願った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラプラス「なぁ~幹部(ルイ)、次はどこにいく~?」

 

ルイ「うーん。日本に長くいたからちょっと遠出してみる?英語なら私喋れるし。こよはなにか意見ある?」

 

こより「海外行くなら、ヨーロッパの方行きたいな~…なんて」

 

ルイ「あ、それいいかも!ちょうど私の知人もいるし、困ることはないと思うよ」

 

ラプラス「よしっ!じゃ、決まり!次の目的は海外進出だ!――ん?緊張してるのか?安心しろ!お前は吾輩たちを守っていればいい。それと……楽しめよ!さむらい!」

 

いろは「――わかったでござる!風真、一生懸命頑張るでござる!」




これにていろはの記憶は終了となります。長い間ありがとうございました!
最後の方に伏線的なもの書いたり?してますが、いったん終了となります。
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