記憶を失った少女が、ホロライブに関わって変わる話   作:ほがみ(Hogami)⛩

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あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!
今年最初の投稿は、前回の続きとなっております!


記録:黒狐と笑顔

紗「う…ん…?」

「―お、やっとお目覚めか?」

 

仰向けに寝た紗はゆっくりと目を開けると、そこに映ったのは知らない人。知っているのに知らない人

フブキにとても似ているが、色が全く違う。彼女は白に対して今目の前の人は、黒と赤。フブキの親戚なのだろうかと勘ぐってしまうが…

 

?「フブキの奴ならいねぇよ。お前の看病するために色々買い物に出てるからな」

紗「あの…貴女は…?」

黒上「俺か?俺は黒上フブキ。あいつの友人だ」

 

目つきが鋭い黒上と名乗るフブキは、少し口角を上げて微笑む

 

黒上「起きれるか?出来れば早く起きて欲しいんだが」

紗「それはどうして――あ」

 

紗は今の状況を考えた

床より少し浮いたところにある頭。見下ろされる様に覗き込む黒上……そう、紗は今黒上フブキに膝枕してもらっている状況なのだ

申し訳なく思った紗は、すぐにスっと移動する、黒上は「お前が起きるまでに、足が痺れなくて良かった」と一言呟く

 

黒上「そういえばお前、なんで気絶してたか覚えてるか?」

紗「えっと………」

黒上「…覚えてないんだな」

 

紗がか細い声ではいと答えると、黒上はまぁそうだろうなと言う

 

黒上「お前、あいつとホラゲーやってたんだよ。それでエンディングの最後の脅かしで気絶した――まぁ仕方ない。人には得意・苦手分野があるからな」

紗「そう…ですよね…すみません」

黒上「謝んなよ。悪いのは度量を量り切れなかったフブキが悪い。お前も1被害者なんだから」

 

そういう黒上は立ち上がって、お茶を持ってくると一言言い残し、その部屋を後にした

1人になった紗は黒上のことを考える。口は少し厳しいが、その裏には優しさがあるように感じる。ツンデレ…とはまた違うが、紗には新鮮な性格だった

 

黒上「待たせたな」

紗「いえ、ありがとうございます。…美味しいです」

黒上「それは良かった」

 

ピクピクと立派な黒い耳を動かしながら、黒上は座った紗のことをじっと見つめる

何か気になることでもあるのだろうか…

 

紗「…な、なんでしょうか?」

黒上「お前、フブキのことどう思ってる?」

紗「フブキさん…ですか?」

黒上「そうだ。今日の出来事を踏まえて教えてくれ。率直な意見でいい。あいつはまだ帰ってきてないしな」

 

突然そんなことを聞かれても、どう答えればいいのか分からない

率直な意見と言われても、本音を言うべきか、少し美化して言うべきか…紗は数秒悩みながら言葉を紡いだ

 

紗「―フブキさんは…いいひとです」

黒上「ほう?その理由は?」

紗「こんなつまんない私に、一緒にゲームをしよう!って誘ってくれたんです。料理を作った時も美味しいって言ってくれるし―」

黒上「今日あんなことがあったのに?」

紗「あんなことがあっても、私はフブキさんの笑顔が見れたので満足ですよ」

 

その言葉は美化もなんにもされていない、紗の心の奥からの言葉であった

その言葉に満足したのか、黒上はそうかと一言言って、「そうらしいぞ!」と扉の"向こう"にいる彼女に向かって声を上げる

すると扉がゆっくりと開き、そこには買い物が終わったフブキが、今にも泣きそうになりながら立っていた

 

紗「ふ、フブキさん?!」

フブキ「紗…」

紗「どうしたんでs――うわっ!」

 

泣き顔のフブキは突如紗に抱きつき、そのまま後ろに倒れてしまった

フブキはホラゲーで気絶させてしまったことに後悔しており、合わせる顔がなかった。もしかしたら嫌われてしまったのかもしれないと思っていた時に、紗の本音を聞けたから、こうなってしまったらしい

 

黒上「お前が倒れたあとのフブキの慌てようったら面白かったぜ!どうしよ!あわわあわわってn―」

フブキ「クロちゃん」

黒上「……」

 

フブキの一言で黒上は黙ってしまった

そしてフブキは紗に対して謝る

 

フブキ「…紗ちゃん…ごめんなさい」

紗「謝らないでください。フブキさんはなんも悪くないですよ。ほら、顔上げて笑ってください」

フブキ「でも、白上のせいで紗ちゃんが気絶して…」

紗「フブキさんのせいじゃありません。それに…私も楽しかったですし」

 

紗がそう言うとフブキは、ふぇ?という声と共に顔をあげる

紗の目に映ったフブキの顔は、まるで幼児が悪いことを反省するかのような顔であった

 

フブキ「楽しかった…?」

紗「はい。あのようなゲームは初めてでしたし、なによりフブキさんの笑い声に助けられました」

フブキ「ふふっ…なにそれw」

紗「本当ですよ?フブキさんの笑い声と笑顔は心の支えになったんですから!」

 

紗のその言葉にフブキはなんだか笑えてくる

嫌われてしまったかもなどという野暮な思考で固まっていた自分がバカバカしく思えて、次第に笑顔になってしまう

 

紗「なので…悲しい顔はやめてくださいね?」

フブキ「わかったよ。白上は紗ちゃんの心の支えになるようにこれからも頑張ります!」

紗「そうそう。それの笑顔です」

黒上(なーんか置いてけぼりになってるが…まぁフブキの珍しい顔見れたからいいか)

 

黒上はすっと部屋から退出し、紗とフブキの2人だけの空間になる

すると、部屋にお腹がなる音が響き渡った

その音の主は紗で、長時間プレイしていたことも相まってお腹がすいてしまったみたいだ

 

フブキ「白上特製の美味しいご飯ご馳走しますよ!」

紗「フブキさんが作ってくれるんですか?楽しみです!」

フブキ「ふんふ〜ん♪この白上にまかせんしゃい!あ、苦手なものとかある?アレルギーとか………」

 

2人はそのまま部屋を出て、一緒に食卓へと向かう

 

その後の話はーーまた別の話。




黒ちゃんはあんたのためにじゃない系のツンデレと認識してます。口は厳しいけど、その片鱗に優しさが垣間見えるというか…
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