記憶を失った少女が、ホロライブに関わって変わる話   作:ほがみ(Hogami)⛩

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彼女は止まっても私たちホロリスは止まれない
でも、共に楽しんだ日々が色褪せることは無い
未来は不透明でも、過去は透明だから




記憶:夜空の先へ

暗い事務所に光るパソコンのディスプレイ

ここに1人、紗は珍しく残業をしていた

最近、お助けスタッフばっかりやっていたから、カレンダーの進捗が少し滞っている。仕事に支障が出るほどでは無いが、でも遅れているのは確か

 

紗「よし…ここまで進めよう…」

 

真剣にパソコンと向き合い、着々とカレンダーを完成させていく

紗自身のボーダーラインが存在しており、そこに到達するまでもう少しとなった

 

―やっとのことでカレンダーが完成!ふぅ…と一息つく紗に、何者かが「お疲れ様」と声をかけてきた

誰かと思った紗は後ろを振り向くと、月明かり差し込むそこに立っていたのは手を後ろで組んだ夜空メルだった

 

紗「メルさん?どうしたんですかこんな夜に」

メル「ちょっと紗ちゃんの様子を見に来たんだよ。今日は遅くまでやってるんだね」

紗「えぇ…すこし進捗状況が遅れているので、取り返そうかと。それもたった今終わったばかりなんですが」

メル「じゃあさ!メルと一緒に休憩会しよ!」

 

そう言ってメルは後ろの手にあったと思われる白い袋を嬉しそうに胸元に上げた

そこに入っていたのは、美味しそうな焼き菓子と暖かいお茶。一息つくには丁度いいもの。紗はその誘いに乗ることにする

 

夜中友人と2人で対面してお菓子を食べる…今までにない経験だが、これもまた一興。メルが持ってきてくれたお菓子はこれまでに食べたことの無いようなとろける味わいで、ほっぺが落ちそうだ

 

メル「おいしい〜」

 

それはメルも同じようで、幸せそうな顔を浮かべもぐもぐと焼き菓子を頬張る姿はまるでリスのよう。見ているこちらも幸せになる

―凝視しているのがバレたのか、メルは紗に向かって「メルの顔になにか…ついてる?」と首を傾げた

なにも付いていない…と答えようと思ったのだが、よく見れば頬っぺたにクリームと思わしきものが付着していた

 

紗「メルさん、ちょっと動かないでくださいね?」

メル「な、なに?―ん…」

 

紗はメルの頬っぺたに付いていたクリームを丁寧にティッシュで拭き取り、メルにそのことを話す

するとメルは、恥ずかしい(/ω\*)といって顔を赤くしてしまった

 

メル「お、お菓子も食べたし、今度は一緒に遊ばない?」

紗「遊びですか?何して遊びます?」

メル「ふふー実はメル、ゲーム持ってきてるんだ!このゲームで遊ぼ!」

紗「ゲームですか?負けませんよ?」

 

メル持参のゲーム機をテレビにセットし、愉快なBGMが部屋に響き渡る。このゲームは2人で協力して目的の場所まで行くというゲームだ

よーし負けないぞ〜!と張り切るメルは、目をキラキラさせながらテレビを見つめる

 

メル「よし!紗ちゃん、パース!」

紗「はい!持っていきますね〜」

 

メルが持っていたアイテムを、紗はキャッチして運んでいく。そうすると先に進むための道が解放され、次のステージへと行けるのだ

のんびり愉快なこのゲーム。息抜きには丁度いいだろう

 

メル「む、この敵強いな」

紗「任せてください!ほいっ!」

 

今度は敵も出てきた

器用にアイテムを使って2人はまた先へと進む

 

メル「ここで〜これっ!」

紗「ナイスです!」

 

『gameClear!!!!!』

という大きな表示と共に鳴らされるファンファーレ。2人は無事にゲームをクリアすることができたのだ

―やったーー!!!と介抱しあう2人。事務所には誰もいないから心置きなくできる

 

紗「楽しかったですね!」

メル「そうだね〜!紗ちゃんと初めてゲームやれてメル嬉しいよ!」

紗「私もです!その…メルさん、お願いがあるんですが…」

メル「何?メルにできることなら何でもするよ!」

 

そういうのメルに紗は初めて会った時からの願いを言った

メルのほっぺをぷにぷにしたいと。するとメルは「いいよ!メルのほっぺは減らないからね!」といって紗の近くに寄ってきた

紗は失礼してメルのほっぺをぷにぷにする…

―とても柔らかい。予想はしていたが、予想以上に柔らかく指が吸い込まれていくかのようだ!

 

紗「_(´˘`_)」

メル「しょんなにしゃわりたかったの?」

紗「はい!メルさんのほっぺがとても気になってまして!いやー想像以上です!」

メル「それは良かったよ!」

 

紗は1度手を離す

するとメルはしみじみと紗に話かけ始めた

 

メル「メルね、ホロに入ってほんとに良かったと思う。みんな面白いし、優しくて温かい。メルを認めてくれる人もたくさんいてこんな人たちなかなか居ないよ」

紗「そうですね」

メル「だからね…紗ちゃんにはもっと色んな人と関わって欲しいな。そしてホロをもっともーっと!好きになって欲しい!メルからの願いなんだけど、紗ちゃん。受けてくれる?」

紗「…そんなの決まってるじゃないですか。私もまだ知らない方々とも仲良くしたいって思ってますよ」

 

そういうとメルは静かな声で「良かった」と呟いた

そして立ち上がって窓際まで歩く。紗はどうしたのかと思い、一緒に立ってメルを追いかける

 

メル「ありがとうね紗ちゃん。ありがとうかぷ民のみんな。ありがとうホロライブのみんな」

 

振り返った彼女は寂しそうな顔をしていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「紗………紗さ……紗さん!」

紗「ん…」

 

眠い目を擦って紗は体をあげる

どうやら残業している中で寝てしまっていたようだ

起こしてくれたのはえーちゃんで、珍しく残業している紗を見つけて声をかけてくれたらしい

 

紗「ありがとうございます…Aちゃん」

Aちゃん「いいって!こんな寒いとこで寝て風邪引かれても困りますし、何より残業なのでね!同じ民として支え合わないと行けないですから!」

紗「同じ民って‪w‪‪w残業しないのが1番ですけどね〜」

Aちゃん「そうだね〜。あ、もう終わったの?」

紗「はい、これから帰ろうk―」

 

仲良く会話する2人

夜空には1匹のコウモリが白く光り輝く月に向かって羽ばたいていた




この物語には、ホロ以外のVは基本的には出演しません。卒業生は出る可能性はありますが、卒業生でない方は基本的に出演しない事になっております
かぷ民の皆様、私の勝手な規則で申し訳ありません

最後に、長い間私たちホロリスに笑顔をくれた彼女に感謝の意を表します。今まで本当にありがとうございました。貴女の進む道に数多の幸せがあることを、心から願っています。
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