記憶を失った少女が、ホロライブに関わって変わる話   作:ほがみ(Hogami)⛩

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ラプラスの記憶:喪失

ラプラス「はぁ…はぁ…」

 

必死になって逃げるラプラス。裸足のままで、少し足が痛い

しかもコートとか全部置いてきたし、あるのは連絡用携帯のみ

でも止まってしまえば、多分やれれる。だから逃げるしかない

 

と、息が切れながら走っていると、後ろの方からつくねとつみれが土煙の中からラプラスの靴を。がんもはラプラスのコートを嘴で啄んで持ってきてくれた

ー走りながらどうやって着替えるんや

それを察したのか、カラスはラプラスの肩を両足で掴んで少し宙に持ち上げて飛行した

少し浮いたラプラスの両足に装着される自らのブーツ。なんだかアイ〇ンマンになった気分だ

 

ラプラス「おー便利…いっそこのままでもいいかも」

カラス「一緒に例の巨人に嬲られたいんなら、このままでもいいが?どうする?」

ラプラス「あはは…やっぱり自分で走ります…」

 

路地裏のような場所を駆けて何分経っただろうか。以前背中のむこうにはあの男が進んでくる

大通りに出るのも手だが…無関係の人を巻き込みたくは無い

ーなぜ私のことを襲ってくるのか。それは一切分からないけど…とにかく逃げなきゃ…

 

ラプラス「はぁ…はぁ…まい…たか?」

 

後ろを振り返っても何もいない。どうやらちゃんと巻けたみたい?

壁に手をついて息を整える。そしてルイに電話をかけてみよう…なにか分かるかもしれない

プルルル…プルルル…呼出音かラプラスの耳に響く。早く出てくれ…そう思いながら心を落ち着かせた

 

ルイ『ラプラス?!無事だったの?!』

ラプラス「ルイ!いったいあいつはー」

 

電話に出たルイは安心したような声を漏らしたあと、事情を説明し始めた

ルイが勤務している会社の極秘計画資料を見てしまったところ、抹殺シーケンスなるものが作動して、本人とその住居を破壊するという命令が先程の大男に下されたそうだ

大男の正体は人造人間。人であるが人では無い存在で、脅威の再生能力、攻撃力と闘うために作り出されたものなのだとか

なぜルイの勤務地にそんなものが…

 

ルイ『私の会社…表向きは普通の会社なんだけど、あの資料によれば"プリスキュウム"っていう組織に繋がってるんだとか。その組織がラプラスの元に行った大男の出生地ってわけ。

ところで…今どこ?すぐに向かいたいんだけど』

ラプラス「えっとここは―」

 

その時、ラプラスが手をついてもたれかかっていた壁が音を出して崩れ、そこから先程の大男の手が出てきた

ラプラスは驚くまもなくその手に頭を掴まれ、宙ぶらりんになる

どうにかして逃げないとと思いたがらもがくと、大男は壁から完全に出てきて、ラプラスのことを少し見たあと、掴んでいる手でラプラスのことを投げ飛ばした

 

またごろごろと転がるラプラス

飛ばされた先は、円形の広場でなんか闘いが始まりそうな、ボス部屋みたいなフィールドだ。逃げようにも何故か四方八方瓦礫やらなんやらに防がれている

大男は、ヒョイっとジャンプしてラプラスの前に立った

 

ラプラス「っ…こいつはちょっと厳しいな!」

 

周りを見てどうにか打開する策を考える

瓦礫の中になにかないかと見ていると、ガスタンクみたいなものがまとまってある場所を見つけた

あれを爆発出来れば…打開できるかも!

 

ラプラス「いっちょやってみるか!」

大男「………」ドドドド

ラプラス「よっと…」

 

イノシシのようにタックルしてくる大男の攻撃をヒョイっと避け、ガスタンクを爆破する方法を考える

銃火器があれば、某バイオみたいに爆破できそうなものだが…生憎そんな便利なものはない

あるとすれば瓦礫に紛れてある鉄片――

 

ラプラス「―それだ。あのガスタンクに鉄片をぶつけてその散った火花が引火してくれれば…!」

 

思い立ったが吉日

ガスタンク近くに向かい、大男をこっちに誘う

 

ラプラス「へいへい!こっち来いよっ!」

大男「……!」

 

またタックルしてくるのをかわしてうまく体制を変える

大男は止まれないまま、ガスタンクのまとまりに思いっきり突っ込んだ

―プシューとガスが漏れる音。ここだと思ったラプラスは、思いっきり鉄片をガスタンクに投げつけた

 

ガンッと鳴り響く金属音と火花が散る

その瞬間、たけましい音と共に豪炎が宙に広がった

ラプラスはあちぃー!と思うくらいで無傷だが、大男は炎に揉まれている

 

ラプラス「や、やったのか…?」

大男「…!!!」

 

安心したのも束の間。大男は炎の中から蘇り、素早い動きでラプラスの首を掴んで宙に持ち上げた

 

ラプラス「が…はッ…」

 

どうにかして逃げ出そうともがくラプラスに、カラスが助太刀に入った

大男の顔を嘴で攻撃したり、足で目を狙ったりと攻撃をしていたが、大男に動きを読まれてラプラスを掴んでいない逆の手でカラスを鷲掴みにした

その後、カラスは大男に地面に叩きつけられ、力なく倒れてしまった

 

ラプラス「か、カラス…!!くそ……」

 

意識が遠のいていくのを感じる

その時、大男の足元にカラン…と丸い何かが転がってきた

何かとラプラスは横目で見ていると、その丸いのは突如爆発して、ラプラスは大男の手から逃れられた

 

ラプラス「ガハッっ…いったい誰が…」

ルイ「ラプラス!大丈夫?!」

 

苦しかった喉を抑え上の方を見ると、ルイが建物の屋上からスナイパーライフルを持って叫んでいるのが見えた

その肩には、つくねつみれがんもがおり、彼らがルイを呼んでくれたのだろうと推測出来た

 

ムッと表情を、変えた大男は燃えている瓦礫を掴んでルイに投げつけた

ルイはそれを避けて大男の頭に銃弾を撃ち込むが、全く倒れない

ラプラスは気が逸れているうちに、カラスの元へと這って向かう

 

ラプラス「カ、カラス…!」

 

カラスはぐったりとして動かない

―どうして、なぜ私たちがこんな目に合わなければならない。

共にすごした友達を失わなければならない

 

胸の奥から溢れる感情と共に腕の枷が光り輝いた

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