記憶を失った少女が、ホロライブに関わって変わる話 作:ほがみ(Hogami)⛩
光り輝く広場。それはまるで太陽がその場にあるかのような明るさで、眩しくて目を隠さなければならないほどだった
ルイ「ラプラス…」
心配するルイは、光が晴れると同時に目をまん丸くした
ラプラスがいた場所にいたのは、ラプラスのようでラプラスではない人のようだったから
すらっとしたルイよりも高いと思われる身長に、鋭く綺麗な瞳
銀色の髪は月のように光り輝き、特徴的な角は細くなって後ろに長く伸びていた
大男は怯まずにラプラスに拳を振るおうとしたが、ラプラスはただ手を翳すだけ。それで謎の力で大男の拳は止まり進みそうにない
ラプラス?『去れ。貴様が我に触れる資格などない』
そう言って手をヒョイっと払うと、大男は謎の力によって吹き飛ばされた
一体何者なのか。とルイはじっと見つめると、それに気づいたラプラスはルイの方向に手を掲げた
すると、ルイは謎の光に包まれ、一瞬にしてラプラスの元へと飛ばされた
ラプラス?『そなたが我を助けてくれたのだな?』
ルイ「は、はい。」
ラプラスの声はなぜだか体が抑えられるような感じがする
声を絞り出してルイは質問をする
ルイ「し、質問をよろしいでしょうか…?」
ラプラス?『よいぞ』
ルイ「貴方様は…その…ラプラスなのですか?」
ラプラス?『うむ…似て非なるもの―だな。我はこやつの体に封印された悪魔。まさしくラプラスの悪魔だな』
―ルイの頭に収納された知識がそこで出てきた
ラプラスの悪魔とは―物理学において因果律に基づいて未来のことを論じるもの。玉を投げれば地面に落ちるように、原因なくして結果は無いことを証明するために使われる超越的概念
ルイ「つまりあの大男が飛んで行ったのは…貴方が吹き飛ばしたという原因によるものですか?」
ラプラス『よくぞわかったな。それこそが私の能力―そして、こやつが力を制限される所以だ。聞いていないのか?』
ルイ「…私はラプについて深くは知りません。ラプラスからもそのような話は出ませんでした」
ラプラス『ふむ…そうか。記憶の制限がかかっているな…仕方あるまい。少し話をしようか』
そう言ってラプラスは話を始めた
ラプラス『この身体と我は元はひとつであった。この星とは違う星で生まれ、そこで生を謳歌していた。楽しかった。あの星はこの星によく似てるとつくづく思う』
ルイ「さぞ素敵なところだったでしょうね」
ラプラス『あぁ。だがある日、突如別の星から侵略者がやってきた。我々は必死に戦ったが、惜しくも敗北。そのまま我の星は侵略された。そして迫害され、我は最後の希望として封印された後にこの惑星へと落ちたのだ』
そう言って悲しそうにつぶやくラプラスをルイは同情するように見る
誰でも住み慣れた地を追われるというのは辛いことだ。しかもその地によく似ている場所にいるのならば尚更…
ラプラス『コレより先の話は聞いてると思うから、我は言わぬ。ところでルイよ。そなたに頼みたいことがある』
ルイ「な、なんでしょうか」
ラプラス『我を…ラプラスをこれからも護ってくれ。我はこうだが、彼女はか弱い。我が助けることが出来れば良いのだが…溜まっていた力が尽きそうなのだ。最後にラプラスの願いを叶えて去ろうと思ってる』
気づけばラプラスの体は少しづつ光り始め、ところどころ透明になっているように見える
ルイ「尽きたら…どうなってしまうのですか…?」
ラプラス『再びこの体に眠る。今回現れたのはイレギュラーだしな。こやつの感情がまさか封印を解くとは思わなかった』
ラプラスは手を前に出し、心の底から尽きそうな力を込めた
少女のラプラスが願った思いを叶えるために。その力を放つ
ラプラス『この事は彼女には内緒にしてくれ』
ルイ「…はい」
ラプラス『ではまた逢う日まで、ラプラスを頼む』
ルイ「はい!」
ニコッと笑ったラプラスは前に出した手を上に掲げ、能力を発揮した
―共に過ごした友達が失わない世界に。この世界の理をねじ曲げる
この事を知るのはこの世界でただ1人。鷹嶺ルイのみだ
ラプラス『―我は!星を統べる者!』
ラプラスがそう叫ぶと、世界は光に包まれた
―…プ…ラプ…
誰かが私の名前を呼ぶ声がする
眠たい目を擦って体を起こせば、そこはいつもの部屋だった
助けてくれたルイの自宅。ほのかにバラの香りが香ってて、心地よい空間―確か私はデッカイ何者かに襲われていたような…
ルイ「ラプ、おはよう。もう朝だよ」
ラプラス「おはよ…あれ?あのデッカイのは?」
そういうとルイは「寝ぼけているのか」と笑って言う
確かに記憶してる。あの痛みも、恐怖も…全て夢だったのだろうか…
ラプラス「ね、ねぇルイ…プリスキュウムって知ってる…?」
ルイ「ん〜?何それwポ〇モンの名前?」
ラプラス「違うくて!なんかすごく悪い組織の名前みたいな…?」
私は必死に説明するけど、なんだか記憶が薄れてきていて思い出せない
本当に夢だったのだろうか…でも、なんだか嫌な予感を覚えている
無関係の人間がその組織に接触したことによって殺されるような夢…
私の嫌な予感ってのは結構当たるんだよなぁ…とか考える
ルイ「もしかして怖い夢でも見た?」
ラプラス「うん…ルイが仕事中にその悪い組織の秘密情報を見ちゃって怖い奴から追われる夢。…すごく怖かった。大切な友達もやられちゃって…」
私は思いついた
大切なものを守るための組織を作ろう。そして、世界から悲しみをなくそう!楽しい世界を作る!
ラプラス「ねぇ、ルイ」
ルイ「ん?どうしたの?」
ラプラス「私と一緒に…その…秘密結社やらない?」
すごく馬鹿馬鹿しいってことはわかってる
例の組織が本当にいるんなら、先に手を出すまで。毒を以て毒を制すみたいなね
夢で見た事を真に受けるなんて…と思われても―
ラプラス「や、やっぱり聞かなかったことに―」
ルイ「いいじゃん」
ラプラス「…へ?」
ルイ「やろうよ。秘密結社」
ルイの答えに私は驚くやろうとは思ったけど、まさか賛同してくれるなんて思ってなかったから
予想外の答えにあたふたしていたら、ルイは少し面白い話をしてくれた
実はルイも、私の夢と同じような夢を見たらしい!だから、ただの夢とは思えないのだとか
ルイ「何かあったら、私が守るからね」
ラプラス「ありがと!じゃあ秘密結社だから〜私―いや、吾輩は総帥だ!ルイは私の部下のかんぶね!」
ルイ「いいじゃん!仰せのままに♪」
少し楽しくなってきた。秘密結社!ここに結成ッ!
これにてラプラスの記憶は終了です
秘密結社結成後の話は、別小説の「鷹嶺の記録」にて記されると思います(未来の自分ッ!頼んだ!)