記憶を失った少女が、ホロライブに関わって変わる話 作:ほがみ(Hogami)⛩
紗「それじゃ、行ってきますね〜」
ラプラス「あーい。」
いつも通り紗は仕事へと出かける
何気ない日常。何気ない毎日が最近では楽しいと思えるようになってきている。
いつも通りタイムカードを押して仕事を始めると、隣に見慣れないパソコンが置いてあった。よく見れば真新しいようにも思える
紗「このパソコン…なんだろ…」
そう思っていると誰かが紗に話しかけてきた
後ろを振り向けば、そこに居たのはえーちゃんと見慣れない女性。ショートヘアで小柄な人…このような人事務所にいたっけか
物覚えの良い紗の記憶には居ない人物―誰かと思っていると、えーちゃんが説明してくれた
えーちゃん「紗さん、紹介しますね。こちらはは新人社員の"泉"さんです。紗の直属の部下に当たるのでよろしくお願いしますね」
泉「泉です。よろしくお願いします」
紗「紗です…よろしくお願いしま…す?」
えーちゃんの言葉に違和感を感じる
直属の部下?つまりは後輩に当たるということ?
紗「私の後輩…ってとこですか?」
えーちゃん「そうなりますね。紗さんの働きは社員一同実感してます。丁寧なスケジュール管理表に、番組の裏スタッフ。そして最近は食堂のシェフまでして頂いてるので、大変な日々かと思いまして。谷郷社長と相談して人員を増やすことにしたんですよ」
簡単に言えば負担を減らしたいということみたい
話を聞けば泉は新卒採用社員だそうで、ぴかぴかの新人さんらしい。だが…どこか場馴れしている感じがするような…
紗は後輩というのを初めて持ったから、教えられるか不安になる
紗「わ、私に教えられるでしょうか…?」
えーちゃん「大丈夫ですよ!紗さんの教え方上手でわかりやすいですし!」
にこやかに言うえーちゃんに感化されたのか、やれる気になってきた
頑張りますと一言言うと、えーちゃんは頑張ってと一言言ってオフィスへ戻って行った
残された2人。とりあえず自己紹介をー
紗「じ、じゃあ自己紹介しましょうか。えーっと、私は紗です。えーちゃんからもあった通り、タレントのスケジュール管理とか裏方作業の他にも食堂のシェフしてます。これからよろしくお願いします」
泉「泉です、よろしくお願いします。先輩の技を早く習得できるように頑張ります」
そう言って泉は頭を下げた
なんだかしっかりとした人だなぁと思いながら、とりあえずどのくらいスキルがあるかなどを聞きいた
パソコン操作は慣れているみたい。なら、1度仕事を見てもらった方が早いかも
紗「立ちっぱもなんだから座って。私が簡単に作ってみるけど、見て欲しいポイントとしては…」
説明しながら作ること20分。タレント1人のスケジュールが完成した
泉「凄い…見やすくてわかりやすい…」
紗「えへへ…褒められるとうれしいねぇ…とにかく、こんな感じで作ってもらえれば!」
泉にはいきなりタレントのスケジュールを任せるのもいけないかなと思った為、スタッフの勤務スケジュールを作ってもらうことにした
しばらくして、泉は紗のことを見つめ始めた
どうかしたのかと紗が聞くと、泉は仕事とは関係ない話ですが大丈夫ですか?と聞いてくる
気分転換は大切だ。関係ない話だけするのはご法度かもしれないが、少しならいいと思う
泉「先輩って結婚なされてますか?」
紗「へ?!い、いきなり何を―!」
泉「不躾な質問で申し訳ないのですが、先輩って仕事はできるし説明は上手いし、しかも料理もできる。そして何より美人ですから結婚しててもおかしくは無いかと思いまして」
紗「ほ、褒めてくれるのは嬉しいけど!結婚はしてないです!」
いきなりすぎて紗は焦りを隠せない
褒められるのは嬉しいが、そのような褒められ方は経験がないためどのように対応すればいいか…
泉「なるほど同居人は居ない…と…」
紗「?なにか言った?」
聞こえないくらいの声でボソッと呟いた声は紗には聞こえなかった
泉ももう一度言うことは無かったため、特に重要なことではなかったのかと思い、仕事を続けた
またしばらくすると、泉がスタッフのスケジュール作成が終わったと言うので、紗は確認をする
その出来は紗のスケジュール管理表と瓜二つという程に完成度が高かった。思わず紗は唖然とする
紗「…完璧ですよ…」
泉「ありがとうございます。先輩の教え方が上手でしたから」
そういう泉。どこかで学んだのでは無いかと言うくらい上出来
これなら心配無さそうだと思い、スタッフの勤務表を続けて作ってもらう事にした
泉「お先失礼します」
紗「はーい。お疲れ様でしたー」
定時になり、泉は帰路に着く
紗は少し残って今作ってるスケジュールを完成させてから帰ることにしようと頑張っているところ、えーちゃんが今日の泉について話を聞きに来た
えーちゃん「どうでした?」
紗「かなり優秀な方ですね…まるで役所に勤めていたかのような…」
えーちゃん「かなり真面目そうな方ですもんね〜」
そんな話をしてる中、部屋に一人の女性スタッフか入ってきた
その人はどうやら泉に用事があるようだったが、もう帰ったことを知って少し残念そうだった
「彼女、ものすごく元気で楽しそうな子だったから挨拶しなきゃなーって思ってたんですけど…」
…元気で楽しそう?少し引っかかるところはあるものの、緊張していたからだろうか?今日の彼女からは想像もつかなかったが…
とにかく早く仕事を終わらせて家に帰ろう!ラプラスがお腹を好かせて待っているかもしれないから!
事務所を出た泉は足早にその場を離れようとする
泉(間違いない。彼女はー―)
考えながら歩いていたら、誰かにぶつかってしまい、そのまま尻もちをついた
ごめんなさいというと、そのぶつかってしまった人も謝り手を差し伸べてくれた
「ごめんな。怪我は無いか?」
泉「はい。こちらこそすみません」
「いやいや、私がよそ見してたのが悪いからー」
ふとぶつかってしまった人が足元を見ると、泉が落としたと思われる白いハンカチのようなものが落ちていた。
それを拾い上げ泉に返そうと振り向くと…そこに泉はもういなかった
ただその場所にあったのは、雨でも降ったかのような水溜まりのみ
「もういなくなっちまったか―ん?」
ハンカチをよく見ると、太陽に重なる六角形のエンブレムが刺繍されていたーどこかで見たような………と、頭の中に記憶していた大事な記憶にひとつ思い当たる節がある
「これ…スバル先輩から依頼されてたやつじゃーー!」
「ーー報告を」
「はい。報告致します。某事務所に所属していると思われている彼女は情報通り記憶や服装や髪型は変わっていましたが、写真から確認できるように間違いなく彼女でした」
「ーーまさかこのような場所に隠れていたとはな。」
「話によれば、同居人は居ないそうですが…どう致しますか?」
「ーー…作戦は明日夕刻に。同居人が居ないのならば、明日の朝まではバレることは無いだろう。手筈通りにー」
「は。【
タレントとの絡み合いが思いつかな酢豚