記憶を失った少女が、ホロライブに関わって変わる話   作:ほがみ(Hogami)⛩

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記録:潜入

ぼたん『こちらししロボ。データを入手した。そちらに渡す』

こより「届いてるよ〜」

 

目の前のパソコンをいじりながらこよりは無線を繋げる

届いたデータを解析して、もっと見やすい地図データに置き換え、それを潜入するルイ、いろは、スバルチームに伝送するのだ

 

こより「あとはこれをアタッチして…」

ぼたん『…忙しいところ申し訳ないんだけどさ』

こより「ん?どうかしたんですか?」

ぼたん『これ、どう思う?』

 

ぼたんが伝送してきたデータは、写真のデータであり、それは中にいる警備員たちの姿であった

驚く程に白い肌。そして様々な顔つき―まるで生まれてきた国が違うみたいな…こよりはこの写真について考えてみる

ただの契約警備員なのかそれとも――

 

ぼたん『追加でこれも』

こより「―!これは!」

 

ぼたんから追加で送られてきた画像は、またおなじ警備員の写真――のように見えて違う写真だった。だが映っている人は同じ…

すなわちそれが示している事実は――この者たちは人ではないということだろう

しかしなぜこんな多国籍の人間を…

そう考えていると、ぼたんは『詳しくはこっちで調べておく。だから現状の作戦を』と

 

こより「…任せました。ぼたん先輩」

ぼたん『おう。任せな―』

 

そういってぼたんからの通信は切れた

なんだか気になることはあるが、とりあえず、紗の救出が一番だろう

そういってこよりは通信を開始した

 

~~~~~~~~~~~~

 

こより『みなさ~ん聞こえてますか~?』

ルイ「聞こえてるよ」

こより『ちゃんとコココロが動いてるみたいですね!』

 

こよりの声が聞こえるのは、普段こよりのポケットの中にいるピンク色コヨーテロボットのココロ。それの小さいバージョン【コココロ】だ

ハックにマップ表示、そしてリアルタイム通信と、かなりの機能を持っている今回の作戦のために作った優れものだ

 

こより『先ほどぼたん先輩とロボ子先輩が地図を入手しましたが、肝心の紗がいると思われる場所は不明なので、とりあえずししロボチームと合流してください。その後この施設のサーバーにアクセスできそうな場所に進みます。できるだけ敵に見つからないように進んでくださいね!』

ルイ「ステルスミッション…か。懐かしい」

いろは「護衛は任せるでござる」

スバル「よし…行こう!紗を助けに!」

 

そういってスバルたちは敵陣地へと進んでいった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――失礼します」

 

巨大な機械が作る旋律の中、男は呼びかけられた声に反応を示した

入ってきたのは表情を見せない女性だった

しかし男の目線は変わらず機械へ向けている。入ってきた女性はそのまま話を続けた

 

「先ほどスコーピオが息絶えました。恐らくは侵入者によるものかと」

「…死したか。奴は感情に流され過ぎるところがあるからな。妥当だ」

 

機械をいじりながら男は冷徹に話した

 

「いかがしますか?」

「撃退などしなくていい。奴らは彼女のもとへ向かうだろう――ただ、何もしないわけにはいかない。私はこれから"下"に行ってパイシーのフォーマットを行う。アクエリアス、お前もついてこい」

 

男が振り返って女性の隣を通り過ぎて扉に近づいていく

アクエリアスと呼ばれた女性は理解を示しつつも不安を男に聞いた

 

「御意。指揮はどうしますか?」

「その為にここに来たんだ。”ライブラ”に自律プログラムを撃ち込んだ。このポンコツにも役に立ってもらおう」

 

そのまま男は外へと出て行った

アクエリアスはちらりと大きな機械の傍を見る。そこには力を失くしたかのようにうずくまる小さな女の子がいた。一切動く気配はなく、まるで死んでいるのかと思うほど

アクエリアスは興味がないかのようにその場を後にしたのだった

 

その後、その女の子は立ち上がって巨大な機械を正面にして見上げる

その表情は悲しいような表情を浮かべ、寂しがるかのように手を巨大な機械へと向けた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロボ子「あの後いろいろ調べてねぇ~多分この部屋がサーバールームと思うんだよね~」

 

合流予定だった二人と出会ったスバルチームは敵に見つからないようにその部屋へと向かっている

敵数はそこまで多くない。恐らく先を行くカリオペ達が注意を引き付けてくれているのだろう

監視カメラ等の防犯物はロボ子さんがすこしちょちょいっとして見えないように弄ったそうだ

 

ぼたん「もしかしたらこの警備員たちもホムンクルスの可能性があるんだけど…どうしてそこまでしてホムンクルスに拘るのかね?」

スバル「『人に対して絶望』…こよりはそういってたけど、作られはしても人間であるホムンクルスで満足できるのかな」

 

不思議に思うスバル。本人がこの施設内にいるのだったら聞いてみたいかもしれない

どうして絶望しているはずの人間を作ろうとしているのかを

わざわざ絶望したものを作らなくても…とスバルは小さな声で呟くと、ルイが反応した

 

ルイ「…絶望したからこそ自分の手で作りたい―いや、新しく作り直す―っていう気持ちがあるのかも。昔彼にあった時はそうだったから」

いろは「なんにせよ、風真たち凡人には理解できないことでござるな」

 

走行しているうちに、サーバールームと思わしき場所にたどり着いた

ロボ子さんがハックして作ったカードキーを差し込んで扉を開ける

その部屋はとても天井が高く巨大な機械がドーンと置いてあり、様々なコードが四方八方に伸びている部屋だった

他の部屋より気温も低いように感じる。そしてコードが定期的に発光し、中央にある大きな機械に吸収されていく

 

スバル「なんだか不気味な部屋だね…」

ぼたん「気温が低いってことは、室温管理が大切なサーバールームに違いないかな」

 

5人は歩いて大きな機械まで行くと、いきなり何かが動いた

それに驚いたが、よくよく目を凝らしてみれば、そこに居たのはラプラス程の小さな少女。その子は手を大きく広げてここから先は行かせないとでも言っているかのようだった

 

ルイ「私たち、仲間を助けたいの。その機械が必要なんだけど…ダメかな?」

 

そう言っても少女は首をブンブン振って触らせることすらさせない

でもこの機械にアクセスしなきゃ紗の居場所は分からないし…

そう思っている時、大きな機械が声を上げた

 

『侵入者発見。排除プログラム起動』

 

パッと部屋が明るくなり、その大きな機械がガシャンガシャンと何かが動いている音がなり始める。なんだか良くない感じがする―と思っているところ、立ち塞がっていた少女が大きな機械に向かって何か叫んでいた

ロボ子さんがそれにいち早く気づいて駆け寄ろうとしたその時、ロボ子さんの目の前に5mほどの大きな人型のロボットが立ち塞がった

 

『侵入者―5人捕捉。第6人類ヴァーゴ作戦開始』

ぼたん「こいつ倒さなきゃあれには触れなさそうだな!」

こより「サーバーが破損しては困るので、できるだけサーバーにダメージを与えないようにしてください!」

いろは「結構無茶でござるよ…」

 

そう思いながらいろはは刀を抜いた




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