記憶を失った少女が、ホロライブに関わって変わる話 作:ほがみ(Hogami)⛩
お酒を飲むと夢現になります。もしかすると、今この状況も夢なのかも知れませんね…
今日―いや、もう日が回ってるから昨日になるが、紗とべーは一緒にロベルの店でお酒と料理を楽しんだ
その後、ベロベロに酔ったべーのことを紗は自宅に連れて行っている
べー「紗ちぁゃん〜」
紗「なんですかー?」
べー「めっちゃいい匂いするぅ〜」
背中ですーっと紗の解いた髪に顔を押し付け、紗の匂いを嗅ぐべーに紗はなんだか恥ずかしくなってくる
セクハラされながらだが、紗は家に着いた。べーは紗の背中で開けてーとあたかも自分の家かのように言う。ハイハイと肯定しながら紗は鍵を開けて部屋に入る。家の中には誰もおらず、真っ暗だ
それもそのはず。この家は、holoXの基地とは別なのだ。仕事で帰るのが遅れたり、holoX基地に帰れない時に使用する家なのだ
家に入りべーの靴を脱がして紗はべーを自分のベッドに座らせると、べーはベッドだぁ〜!紗の匂いがする〜!と元気にはしゃぎまわっていた
だが次第にそれも薄れてきて、段々と体調が悪そうな顔色になってくる
紗はそれを見越して水を用意してきた。
ごくごくと水を飲み干すべー。その顔はまだ惚けているように見える
紗「早く寝な?明日も配信あるんじゃない?」
べー「あるけど…!紗ちゃんとの時間を大切にしたーい」
そう言ってベットに横になるべー。しかしなんだか眠そうな顔をし始めてきた。紗はべーに今日のことの感謝を伝え、色々話を始めた
ロベルのこと、お酒のこと。そして日頃の感謝を伝えている時。ふと紗がべーを見ると、既にすやすやと心地よさそうな寝息を立てていた
紗「まったく…自由なんだから…」
そう言ってべーの目にかかっている前髪をサッとどかし、優しく頭を撫でる。そして風邪をひかないようにタオルケットをかけてあげた
その安らかに休息を取っている顔を見ると、紗も心が安らぐように感じる
紗「…いつもは恥ずかしくて言えないけど…今ならいいよね?」
その言葉の後、紗はべーの顔が目と鼻の先に来るくらいに近づいた
紗「――いつもありがとうね。大好き」
(*-( )チュッ♪と額にキスをする
お酒で酔っているからかいつものように羞恥心は無かった
―さて、お風呂に入って…とその場を後にする紗。先程の行為は誰も知らないと思っていた。だが当事者は朧気ながらにそのことを覚えていた
べー(ん〜?今何かされたらような気がぁ〜)
今の行動を1つづつ思い出して頭にうかべる
すると紗の衝撃的な言葉と行動を思い出した時、胸が張り裂けそうなくらいにドキドキが始める
べー(こ、これ夢だよね…?!お酒に酔って寝ちゃっただけだよね?!)
ドキドキする左胸で踊り狂う臓器を必死に抑えながらべーはベッドに面している壁とにらめっこ。もし起きてると紗にバレたら…と思うとなんだか目を向けられない気がするから
まさか紗があんなに積極的だとは思わなかった…今日誘ったのはただしかったのだと酔いが覚めた心で思う
でもまだ残っている酔いがべーの瞳を静かーに落として行った
(アヒルが1匹…アヒルが2匹…)
翌日
眠気を誘う朝の空気は二日酔いになりかけているべーの頭を覚醒させた
チュンチュンと鳥が鳴いている声がべーの耳に届く。眠くなりながらもムクっと体を起こすと、キッチンからいい香りが漂ってきた
紗が料理を作ってくれているのだろうか
重い体を起こし、べーはキッチンへと向かう。キッチンには、動きやすいように髪を結んだ紗の姿があった
それを見たべーは昨日のことを思い出す
お酒に酔ったせいなのか、大好きとの声と額にされたキス。その夢のおかげかなんだか紗が色っぽく見えてくる
紗「おはよう。よく眠れた?」
べー「う、うん。よく眠れたよ?」
紗「それは良かった。もうすぐご飯出来上がるから、顔洗ってきて」
べー「わ、わかった」
いつも通りの紗にべーは少し困惑している。昨日のは本当に夢だったのだろうか。それとも…
とにかく顔を洗って目を覚まそう。そう思い洗面所へと向かったのだった
顔を洗って戻ってくると、リビングには美味しそうな味噌汁と焼き魚が置いてあった。見事な和風料理
2人は手を合わせていただきますと言い、ご飯を食べ始めた
べー「ん〜酔った体に味噌汁が染みるぅ…」
紗「すっかり日本に馴染んでるね」
べー「紗ちゃんのご飯が美味しいからかな?」
他愛のない話をしながら朝ごはんを済ませる
美味しかったぁーとべーは膨れたお腹を撫でていた。その後仲良く皿を洗い、べーは帰る支度を始めた
そして玄関まで歩いて靴を履く。トントンとつま先で地面を叩いてくるりとべーは紗に振り返った
べー「紗ちゃん泊めてくれてありがとう」
紗「いやいや!こちらこそお酒を誘ってくれてありがとう。おかげで新しい味を覚えることが出来たよ」
謙虚そうに言う紗にべーは微笑んだ
あれは夢だったのだ。紗はいつも通りでお酒を飲んだことによる副作用の夢だったのだ
そう思いくるりと足を返して立ち去ろうとすると、紗が待って!と一言言った。
べーはなんだろうと思い、また振り返ると紗は大胆にもべーの額に再び口付けをしたのだった
紗「(*-( )チュッ♪」
べー「?!」
紗「ま、また来てね!///」
べー「うん―また来る…?」
―夢ではなかった。いや、これすらも夢なのかもしれない
だが口付けをした本人は家の中で紅潮し、手で顔を覆い隠していたのは事実だ
こういう話も良いなと。
これが現実であれ幻であれてぇてぇには変わりない