記憶を失った少女が、ホロライブに関わって変わる話   作:ほがみ(Hogami)⛩

89 / 94
続きです。
お酒を飲むと夢現になります。もしかすると、今この状況も夢なのかも知れませんね…


日記:酔夢

今日―いや、もう日が回ってるから昨日になるが、紗とべーは一緒にロベルの店でお酒と料理を楽しんだ

その後、ベロベロに酔ったべーのことを紗は自宅に連れて行っている

 

べー「紗ちぁゃん〜」

紗「なんですかー?」

べー「めっちゃいい匂いするぅ〜」

 

背中ですーっと紗の解いた髪に顔を押し付け、紗の匂いを嗅ぐべーに紗はなんだか恥ずかしくなってくる

セクハラされながらだが、紗は家に着いた。べーは紗の背中で開けてーとあたかも自分の家かのように言う。ハイハイと肯定しながら紗は鍵を開けて部屋に入る。家の中には誰もおらず、真っ暗だ

それもそのはず。この家は、holoXの基地とは別なのだ。仕事で帰るのが遅れたり、holoX基地に帰れない時に使用する家なのだ

 

家に入りべーの靴を脱がして紗はべーを自分のベッドに座らせると、べーはベッドだぁ〜!紗の匂いがする〜!と元気にはしゃぎまわっていた

だが次第にそれも薄れてきて、段々と体調が悪そうな顔色になってくる

紗はそれを見越して水を用意してきた。

ごくごくと水を飲み干すべー。その顔はまだ惚けているように見える

 

紗「早く寝な?明日も配信あるんじゃない?」

べー「あるけど…!紗ちゃんとの時間を大切にしたーい」

 

そう言ってベットに横になるべー。しかしなんだか眠そうな顔をし始めてきた。紗はべーに今日のことの感謝を伝え、色々話を始めた

ロベルのこと、お酒のこと。そして日頃の感謝を伝えている時。ふと紗がべーを見ると、既にすやすやと心地よさそうな寝息を立てていた

 

紗「まったく…自由なんだから…」

 

そう言ってべーの目にかかっている前髪をサッとどかし、優しく頭を撫でる。そして風邪をひかないようにタオルケットをかけてあげた

その安らかに休息を取っている顔を見ると、紗も心が安らぐように感じる

 

紗「…いつもは恥ずかしくて言えないけど…今ならいいよね?」

 

その言葉の後、紗はべーの顔が目と鼻の先に来るくらいに近づいた

 

紗「――いつもありがとうね。大好き」

 

(*-(  )チュッ♪と額にキスをする

お酒で酔っているからかいつものように羞恥心は無かった

―さて、お風呂に入って…とその場を後にする紗。先程の行為は誰も知らないと思っていた。だが当事者は朧気ながらにそのことを覚えていた

 

べー(ん〜?今何かされたらような気がぁ〜)

 

今の行動を1つづつ思い出して頭にうかべる

すると紗の衝撃的な言葉と行動を思い出した時、胸が張り裂けそうなくらいにドキドキが始める

 

べー(こ、これ夢だよね…?!お酒に酔って寝ちゃっただけだよね?!)

 

ドキドキする左胸で踊り狂う臓器を必死に抑えながらべーはベッドに面している壁とにらめっこ。もし起きてると紗にバレたら…と思うとなんだか目を向けられない気がするから

まさか紗があんなに積極的だとは思わなかった…今日誘ったのはただしかったのだと酔いが覚めた心で思う

でもまだ残っている酔いがべーの瞳を静かーに落として行った

 

(アヒルが1匹…アヒルが2匹…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

眠気を誘う朝の空気は二日酔いになりかけているべーの頭を覚醒させた

チュンチュンと鳥が鳴いている声がべーの耳に届く。眠くなりながらもムクっと体を起こすと、キッチンからいい香りが漂ってきた

紗が料理を作ってくれているのだろうか

重い体を起こし、べーはキッチンへと向かう。キッチンには、動きやすいように髪を結んだ紗の姿があった

 

それを見たべーは昨日のことを思い出す

お酒に酔ったせいなのか、大好きとの声と額にされたキス。その夢のおかげかなんだか紗が色っぽく見えてくる

 

紗「おはよう。よく眠れた?」

べー「う、うん。よく眠れたよ?」

紗「それは良かった。もうすぐご飯出来上がるから、顔洗ってきて」

べー「わ、わかった」

 

いつも通りの紗にべーは少し困惑している。昨日のは本当に夢だったのだろうか。それとも…

とにかく顔を洗って目を覚まそう。そう思い洗面所へと向かったのだった

顔を洗って戻ってくると、リビングには美味しそうな味噌汁と焼き魚が置いてあった。見事な和風料理

2人は手を合わせていただきますと言い、ご飯を食べ始めた

 

べー「ん〜酔った体に味噌汁が染みるぅ…」

紗「すっかり日本に馴染んでるね」

べー「紗ちゃんのご飯が美味しいからかな?」

 

他愛のない話をしながら朝ごはんを済ませる

美味しかったぁーとべーは膨れたお腹を撫でていた。その後仲良く皿を洗い、べーは帰る支度を始めた

そして玄関まで歩いて靴を履く。トントンとつま先で地面を叩いてくるりとべーは紗に振り返った

 

べー「紗ちゃん泊めてくれてありがとう」

紗「いやいや!こちらこそお酒を誘ってくれてありがとう。おかげで新しい味を覚えることが出来たよ」

 

謙虚そうに言う紗にべーは微笑んだ

あれは夢だったのだ。紗はいつも通りでお酒を飲んだことによる副作用の夢だったのだ

そう思いくるりと足を返して立ち去ろうとすると、紗が待って!と一言言った。

べーはなんだろうと思い、また振り返ると紗は大胆にもべーの額に再び口付けをしたのだった

 

紗「(*-(  )チュッ♪」

べー「?!」

紗「ま、また来てね!///」

べー「うん―また来る…?」

 

―夢ではなかった。いや、これすらも夢なのかもしれない

だが口付けをした本人は家の中で紅潮し、手で顔を覆い隠していたのは事実だ




こういう話も良いなと。
これが現実であれ幻であれてぇてぇには変わりない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。