記憶を失った少女が、ホロライブに関わって変わる話   作:ほがみ(Hogami)⛩

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別れはつらいものですが、ありがとう、これからも頑張ってねと言える時間があるだけいいのかも知れませんね…


忘れることのない記憶:愛した人、愛された人。

なんの変哲もない日

湊あくあは一人、事務所の控室にてお茶を飲んで座っていた

撮影の合間―その時間は唯一あくあの苦手な時間でもある。なぜなら―――

 

「―あ~くたんっ!」

あくあ「す、すいちゃん…やっほー…」

 

誰かしら必ずやってくるからだ

挨拶されたすいせいは座っているあくあの頭を抱きしめる

やってくる人は嫌いじゃない。でも突然来られるのは困る。話す内容とかないし…変に話して嫌われたりしないかな。と心の中であくあはひそかに思う

一方のすいせいはそんなことを一切思ってはいないようだが

 

すいせい「かわいいねぇあくたん♡ボキュと一緒にデート♡しないカナ♡」

あくあ「え、遠慮しておきます…」

すいせい「え~つれないなぁ~」

 

そう言いながらすいせいはあくあの隣に座って水を飲む

―ーひと時静かな空間が続いた。あくあにとって苦手な時間だ

すいせいはゆらゆらしながら鼻歌を歌っている。あくあは勇気をもってすいせいに声をかけた

 

あくあ「ね、ねぇすいちゃん」

すいせい「んー」

あくあ「…やっぱ何でもない」

すいせい「なにもったいぶってんの~?おしえてよ~あくすいチャンネルでしょ~?」

 

恥ずかしそうにそっぽを向くあくあの肩をすいせいは揺らしながら無理やり聞こうとした

そんな二人を影で見るひとりの少女が…

扉の影からジリジリと痛いように見てくる

あくあはその視線に気づき、扉の方を見ると、真顔を超えた真顔をしている常闇トワの姿があった

 

あくあ「ひっ…」

すいせい「ん~?――あ。」

トワ「―またトワは置き去りかぁ」

 

そんな言葉を言うトワにすいせいはトワもおいでよ〜と声をかけるが、トワは2人の間を切り裂く訳にはいかないから。と頑なに断ろうとする

そんなトワに向かってあくあは、トワちゃんもこっち来てよと言うと、トワは仕方ないなぁ〜と嬉しそうに駆け寄ってぎゅっとあくあのことを抱きしめた

 

あくあ「…ねぇ、2人とも」

 

揉まれるあくあが2人に声をかけると、2人はどうしたのー?と反応を返した

心の中から絞り出すかのように言葉を紡いだ

 

あくあ「今度…さ、みんなで焼肉行こうよ」

すいせい「!!いいよ!行こう!」

トワ「あくたんが積極的に…!トワも絶対に行くわ!」

 

その答えが聞けてあくあはよしっと拳を握った

2人は収録やらなにやらあるそうで、一旦退出することになり、あくあは一人この空間に取り残されてしまった

なぜここに来たのかを思い出す。たしかえーちゃんから大きな企画やるので、準備が整うまで待機しててくださいと言われてたはず

 

まだかなーと待っていると、次にこの部屋に入ってきたのはぺこらとマリンだった

 

ぺこら「あくあ先輩ぺこじゃん」

マリン「あくたんやっほ〜」

あくあ「ぺこちゃんにおば―」

 

突然繰り出される攻撃にマリンは即座に反応した。おばさんじゃねぇよと。相変わらずの元気さにあくあも元気をもらった

 

あくあ「2人はどうしてここに?」

 

そう問いかけるあくあに2人は答えた

単なる暇つぶし。あくあに会いたくてきたんだよ〜と2人は言った

そんな2人にあくあは「2人ともあてぃしのこと好きすぎでしょ」と決め台詞かのように口にする

その台詞にマリンは大いに肯定してあくあのことを抱きしめ、頭をなでなでする

一方のぺこらはやや否定的な言葉を返していた

そんなぺこらにマリンは少し口調強めで言う

 

マリン「おいぺこらぁッ!恥ずかしがってんじゃねぇよおめぇ!うちの可愛い可愛いあくたん♡が好きじゃねぇのかよ!」

ぺこら「いきなりどうしたぺこだよ!カルシウム足りてねぇんじゃねえのか?」

マリン「んな!マリンは毎日牛乳飲んでるもんね〜!いや、そういう事じゃなくて!実際どうなのさ!ぺこらはあくたんのことどう思ってるの?」

あくあ「ぺこちゃん…?」

 

うるうるとした目で見てくるあくあにぺこらは少し本音が漏れる

 

ぺこら「別に嫌いって訳じゃないぺこだし…なんなら好きって方だし――」

マリン「今の聞きました?!あくたん!」

あくあ「ぺこちゃんあてぃしのこと好きすぎじゃん」

 

そう言われたぺこらは顔が赤くなって速やかに退出する

マリンもぺこらを追うようにして待って〜と行ってしまった

また1人になってしまった。でもぺこらからあの言葉が聞けたのは良かったかも

そんなことしていると、突然後ろからうわぁっ!と驚かされた

―だ、誰?!と振り返ると、そこに居たのは同じ2期生の紫咲シオンがニヤニヤしながら立っていた

 

あくあ「もー!シオンちゃん!!」

シオン「あはははッ!マジで面白いわwやっぱあくあは脅かし甲斐が有るわw」

「こーら、あんまりいじめちゃだめよ」

 

そういつまでシオンに注意してくれるのは、癒月ちょこであった

その後ぞろぞろとあやめやスバルが入ってきて、ホロゾディアが完成した

みんなどうしたの?とあくあは聞くと、あやめが楽しそーに答えた

 

あやめ「それはだな!あくあちゃんを―――ムグッ」

スバル「あ、あくあとお話したかったんだよ!!」

 

口走ったあやめをスバルは口を塞ぐ。ムグムグと何かを言いたそうに手をパタパタ動かすあやめだったが、スバルが耳元であれはサプライズなんだぞ!とこっそり言うと、あやめはこくこくとわかったように頷いた

それを見たスバルはゆっくり手を離す

 

あやめ「ぷはぁ!余、サプライズって知らんかっ――」

「「うわぁぁぁぁ!!」」

 

またも口走るあやめを大声で静止する

あくあは余またやっちゃった☆(´>∀<`)ゝと可愛らしい姿を見せた

だがそうしているうちに、えーちゃんがやってきてあくあのことを準備が出来たから来て欲しいと呼び出した

 

あくあ「それじゃああてぃし行ってくるね!」

シオン「行ってらっしゃーい」

 

あくあを見送る4人は微笑みながらこっそりと後を追った

 

えーちゃんとあくあはホロライブ事務所の中をゆっくりと歩く。そしていつもの収録部屋に入ると……パンっ!と紙吹雪があくあの頭上で舞った

え?え?と訳も分からないまま、あくあは困惑していると、そらが花束を持ってあくあにこう言った

 

そら「あくあちゃん。6年間ありがとう!」

 

あくあはその手に余る大きな花束を抱え、えへへと照れる

 

おかゆ「あくあちゃん、遠くに行っても僕たちがついてるからね」

ねね「あくあ先輩の活躍をここで見守ってる!」

ラプラス「最高の先輩です…グスッ」

YAGOO「あくあさん、これ貴女のリスナーからです」

 

YAGOOからあくあの手に渡されるのは大量の写真と、おおきなneco。

 

色んなホロメン、あくあクルーからのプレゼントを抱えたあくあはみんなに向かってお礼を告げた

 

あくあ「ありがとう…!みんな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てが終わり自宅にて1人になってしまったあくあ

 

だけどもうひとりじゃない

 

心の中には強い味方が沢山いる

 

 

ーあてぃし、これからもがんばる!




あくたん6年間ありがとう!
実はこの話を記念すべき90話にするために、投稿送らせてました
この物語の卒業生の扱い方ですが、会長を見て頂ければわかる通り、絶対に出さないという訳ではありません
もしかしたらどこかのタイミングでメイドーまたはゲーマーとして登場するかも…ね?
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