ただしオカメインコである。   作:タラレバ蟹

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連休前でなんか忙しかったのとワイハにかまけてて遅れました。ごめんなさい。
いつも誤字報告助かってます。


【ピーチャンネル】ゲーム配信2 ピーちゃんのピーちゃんによるピーちゃんのためのゲーム配信

☆月☓日 20:00 配信開始

 

 

「キョウモ、ゲームハイシンヤルヨー!」(めちゃ可愛ボイス)

 

コメント

:コンバンピーチャン! 

:コンバンピーチャン! 

:待ってた! 

:今日は何すんねやろ

 

 いつもの時間いつものように元気なピーちゃんの配信が始まる。

 前回のゲーム配信と変わりのない風景が映し出され、その中で動く存在もピーちゃんただ一人。眷属ちゃんの姿は見られない。

 

コメント

:眷属ちゃんおらんやんけ! 

:また途中でデンドンする気か?

:前結局一緒に操作してたんだから呼べよ

:やだー! おっぱいのない配信なんてやだーーー! 

:今日も食事中なんかな

:いちゃいけない理由なんてないんだし、いつも配信出て欲しい。

 

「ケンゾクハ、エ○デンリングガ イソガシイッテ!」

 

 いつもならピーちゃんの配信なのに! と可愛らしく切れ散らかすところだが、最早こういった反応にも慣れたもの。対応も驚くほどに冷静なものだ。

 

コメント

:おい!w

:それ配信しろよw

:おいいいいいいい

:なんでゲーム配信の裏でゲームしてんだw

:配信でろよおおおおお

:眷属ちゃんそういうのやるんだなw

:うわぁ、俺も眷属ちゃんと一緒にゲームやりた過ぎて辛くなってきた

:絶対撮れ高あるだろうになぜ

 

 むしろ迫った理由のないことに湧き上がるのはコメント側である。

 

「ヒトメ キニセズ ジックリ ヤリタイッテイッテタ!」

 

コメント

:確かに

:分かるマーン

:気持ちは分かる

:でも見たいもんは見たい

:配信の後にやればいいじゃろがい! 

:ほんそれ

:眷属ちゃんなんやかんや操作上手かったしな

:また今度D○D配信見たい

:というかあんま日空いてないけどコントローラー問題解決したんか?

 

 コントローラー問題。前回のゲーム配信ではオカメインコ差別が横行する卑劣な人間社会によって人間用コントローラーしか存在しない問題が立ちふさがっていた。

 それに対し現在ピーちゃんはオカメインコ用コントローラーを募集中である。あるのだが、その問題を解決するには随分と日が浅い。

 

「コントローラーハ、マダカイケツシテナイ!」

 

コメント

:してないんかーい

:そらそうや

:さすがに昨日の今日だもんな

:なんか考えあるってことか?

:まぁゲーム次第ではやりようもあるから・・・

:で、今日は何するん?

 

 当然オカメインコ用コントローラーが用意されているということはなかった。

 とはいえゲームと一言で言ってもその中には複雑な操作を要求しないものもあるわけで。

 

「パーティゲームスルヨ!」(めちゃ可愛ボイス)

 

コメント

:パーティゲームかぁ

:ならやりようはあるかも

:連打系ミニゲームとか異常に強そう

:刹那の見切り系とかも強そう

:覚える系は弱そう

:パーティゲームするならなおさら眷属ちゃん呼べよ

:弱そう言うなしw

:パーティゲームつっても色々あるからなぁ、タイトルによる

 

 パーティゲームというのは大体がミニゲームの詰め合わせ。

 わざわざ説明するまでもなく、タイトルだけでなくそれぞれ収録するゲームも合わせればそれこそ星の数ほど存在する。

 それらの中から選ぶとなるとピーちゃんでも操作の事足りるものは十分に存在するはずだ。それらの中から今回ピーちゃんの選ぶゲームといえば、

 

「ス○ブラ ヤルヨ!」(めちゃ可愛ボイス)

 

コメント

:パーティゲームじゃねぇw

:パーティーゲームとはw

:言いたいことはわからんでもないがw

:正月に従兄弟達とよくやってたわ

:コントローラー問題解決してないのになんでそんな操作忙しいやつをw

:ネットで野良対戦でもするんか?

:まぁそんな格好してるんだから普通のパーティゲームするわけなかったなw

 

 というのも今日のピーちゃんはレスラーのような覆面装備。

 この姿でゲームということは格闘系やアクション系を想像することは容易い。

 むしろ何故これでパーティゲームなどとのたまったのか。

 

「オフラインデ、トーナメントスルヨ!」

 

コメント

:オフラインだと?

:頭数が足りねぇ! 

:人数いるのに何故眷属ちゃんいない! 

:眷属ちゃんいない時になぜそれをやろうと思った!?

:コラボ頑なにしなかったのにまさかやるんか?

:・・・まさかとは思うが山田呼ぶ気か?

:山田wwwww

:子供も入れても頭数揃わんだろうがw

 

「ハイ! トイウワケデ、キョウハ ゲストヲ ヨンデマス!」

 

コメント

:ゲスト!?

:え?今まで断ってるって言ってたのにほんとにコラボ?

:ネットじゃなくて家に人呼んだの?

:俺も家行きてー! 

:ほんとに山田の可能性

:どうせ眷属ちゃん来るんやろ?

:眷属ちゃんの家いい匂いしそう・・・

:マジで呼ばれるやつくっそ羨ましいんだが

:未だ自分の中のピーチャンのジャンルが普通の配信者なのかVの者なのかよくわからん俺

:わかるマーン

:ピーちゃんに並び立てるゲストってマジで誰よ

:人気度ならもっと上はいるだろうけど同レベルの特別感あるやつなんていたっけ

:総理大臣とか大統領とか呼んでても俺は驚かん

 

 日頃からピーちゃんにはコラボの誘いというのはSNSのような表から見える場所でもメールのような裏からしか見えないものでもそれなりの数に上る。

 単純にピーちゃんが好きだからに始まり人気にあやかろうとするものから冷やかしまで多種多様。その尽くを断り続けて今に至っている。

 それがネット上のコラボ配信すら飛び越えていきなりのゲストお家招待にコメント欄が些か以上に沸き立つ。

 

「ソレデハ! ゲストサンイラッシャーイ!」(めちゃ可愛ボイス)

 

 コメント欄の様子にお構いなくゲストを招くピーちゃん。

 今まで頑なにコラボをしなかったというより、そもそもがそういった交流関係すら不透明。ネット上の掲示板に出没したりSNSで多少の交流は見られるものの、特定の誰かと特別仲良くしている姿は見られない。

 ピーちゃんの口調からはかなり気心の知れた相手だと知れる。そのゲストは正にピーちゃんと同格と言える存在で──、

 

「コンバンハ! ゲストノピーチャンデス!」(めちゃ可愛ボイス)

 

 ピーちゃんBがあらわれた! 

 

コメント

:増えたwww

:ピーちゃんきたーーーーー

:ピーちゃんがピーちゃんとコラボ・・・?

:予想外過ぎて鼻水出た

:お前増えれたんかwww

:一体なにと戦うんだw

:そりゃぁピーちゃんとだろ

:いやまて、トーナメントってことはつまり・・・?

 

「コンバンハ! ピーチャンダヨ!」(めちゃ可愛ボイス)

 

 ピーちゃんCがあらわれた! 

 

「ヨンデイタダケルナンテ コウエイデス!」(めちゃ可愛ボイス)

 

 ピーちゃんDがあらわれた! 

 

「ピーチャンネルニ デラレルナンテ ユメミタイデス!」(めちゃ可愛ボイス)

 

 ピーちゃんEがあらわれた! 

 

「イッショウケンメイ ガンバリマス!」(めちゃ可愛ボイス)

 

 ピーちゃんFがあらわれた! 

 

「ピーチャンノ ムネヲカリマス!」(めちゃ可愛ボイス)

 

 ピーちゃんGがあらわれた! 

 

「フツツカモノデスガ、ヨロシクオネガイシマス!」(めちゃ可愛ボイス)

 

 ピーちゃんHがあらわれた! 

 

「コンバンハ! ゲストノ……

 

コメント

:多い多い多いwww

:どんだけ増えてんだw

:マドハ○ドじゃねぇんだぞw

:メタルク○ラよりひどい絶望感

:一体くれよw

:ここまで自演

:これからも自演

 

 歴代のコスプレ衣装をまとったピーちゃんが次々と現れぎっちぎちと画面を埋めていく中、遂にはまた新たな衣装を纏ったピーちゃんが現れる。

 

「ピーチャンレッド!」

 

「ピーチャンイエロー!」

 

コメント

:どんだけ出るねんw

:自己紹介だけで配信終わらせる気かw

:まだ出てくるんかw

:まじで一体欲しい

:さっきから笑いすぎて腹いてぇwwwww

 

 一目で戦隊物を意識したものと分かるヘルメットを被ったピーちゃん。

 赤、黄と続いて次に飛び出る色はもちろん……。

 

「ピーチャンレッド!」

 

コメント

:ん?

:ん?

:ん!?

:え?

 

 視聴者達に一瞬の思考の空白を生み出した後、まだまだ追い打ちをかけるように次のカラーが登場する。

 

「ピーチャンレッド!」

 

「ピーチャンイエロー!」

 

 五色(?)揃いそれぞれポーズを決めるピーちゃん達、その名も──、

 

「ゴニンソロッテ!」

 

「「「「「ピーチャンファイブ!!」」」」

 

コメント

:ゴレ○ジャイじゃねぇかwwww

:またえらく懐かしいネタをw

:なんでピーチャンそんなネタ知ってんだw

:伝説のネタだわwwww

:コーヒー吹き出してキーボードべちゃべちゃな件

:笑いすぎて変なところの筋肉つった

 

 そして十分後。最終的に百体にも及ぶピーちゃんが画面を白く染め上げた。

 そのうち三十二のピーちゃんによるトーナメントが行われるようだ。残りは完全に賑やかしである。なぜ呼んだ。

 

 視覚的にも聴覚的にも非常に五月蝿いそんな中、第一試合の組み合わせが発表される。

 

『ピーちゃん VS ピーちゃん VS ピーちゃん VS ピーちゃん』

 

コメント

:どれがどれだよw

:ピーちゃん頑張ってー! 

:ピーちゃんなんかに負けるなー! 

:ピーちゃん VS ピーちゃん VS ダー○ライ

:ダー○ライ過労死しちゃう

:過労死どころかストレートに死ぬわw

:ピーチャンガンバッテー! 

:ピーチャンナラカテルヨ! 

:ヤッチャイナヨ! ソンナニセモノナンカ! 

:コメント欄にまで侵食するなwww

:マフピーwwwwww

 

 おそらくこのためだけに用意したであろうS○itchのコントローラーの前にそれぞれ陣取り使用するファイターを選び始めるピーちゃんズ。

 適用されるルールは次の通り。ストックは1。アイテム多め。切り札あり。ステージ選択はランダムである。

 

「セッカクダカラ、コノファイターヲエラブゼ!」

 

 1P⇒ア○スクライマー

 

「セッカクダカラ、コノファイターヲエラブゼ!」

 

 2P⇒ア○スクライマー

 

「セッカクダカラ、コノファイターヲエラブゼ!」

 

 3P⇒ア○スクライマー

 

「セッカクダカラ、コノファイターヲエラブゼ!」

 

 4P⇒ア○スクライマー

 

 ア○スクライマーとは、数あるファイターの中でも唯一二人でセットという特徴を持ったファイターである。

 直接操作するキャラと随伴するお供の姿は遠目から見て色が違うくらいしか判断出来ない。それが4セット。ややこしい。

 

コメント

:なぜ全員同じやつを選ぶ

:またややこしいやつをw

:画面の中も外もややこしいのやめろ!w

:プレイヤー同士が同種対戦してんだからせめてキャラ変えろwww

:最早どれを応援すれば良いのか

:ピーちゃんを応援しろ

:ピーちゃんを信じろ

 

 そうして長々と寄り道をした後、試合の準備がようやく完了。満を持して試合開始のカウントダウンが始まる。

 

 3

 

 2

 

 1

 

GO!!

 

 と言いたいところですが、以下、あまり代わり映えのしない試合が続くため、プレイヤー同士の直接攻撃ありの対戦中の様子をダイジェスト音声のみでお伝えします。

 

「カカッテコイヤー!」「ピーチャンサイキョウ! ナンバーワン!」「ピーチャンノホウガツヨイ!」「ゴニンソロッテ!」「ゴレンジャイ!」「チガウ! ソイツニセモノ!」「イマコノカオヲミナカッタカ!?」「バッカモーン! ソイツガピーチャンダ!」「ピーチャンガホンモノ!」「ピーチャンモピーチャン!」「オマエモピーチャン!?」「ピーチャンガ、ピーチャンタチガ」「「「「ガ○ダムダ」」」」「クーチャンガシンダー!」「ポポポポポポポポポ」「ピーチャンガヤラレタヨウダナ。シカシヤツハ、アアアアアア! コッチノクーチャンモシンダアアアアア」「ピーチャンフリーズ!」「ジャックポット」「ヤッテミセロヨ! マフピー!」「ナントデモナルハズダ!」「ピーチャンカワイイ!」「ピーチャンノホウガカワイイ!」「ピーチャン! ピーチャン! ピーチャン! ジ○ットストリームアタックヲシカケルゾ!」「ピーチャンヲフミダイニ!?」「ピーチャンファイアー!」「ピーチャンサンダー!」「クーチャーン!」「クラエ! モエモエキュン!」「ナンノ! ピーチャンバリアー!」「ピーチャンガスロウリィ?」「ハヤサガタリナーイ!」「フタエノキワミアーーーー」「ピーチャンサイキョー!」

 

 

 そして部屋内にバリアが貼られていなければ地球が三回程焦土に変わる場外乱闘と視聴者の鼓膜破壊十回を経て訪れた最終結果。

 

第1位 ピーちゃん

 

「ミンナアリガトウ!」

 

第2位 ピーちゃん

 

「フン」

 

第3位 ピーちゃん

 

「カミニカンシャ!」

 

第4位 ピーちゃん

 

「ジュントウナ ジュンイデスネ!」

 

第5~32位 ピーちゃん

 

「クッ、ピーチャンニマケタ!」

 

 

コメント

:ボー○ボwww

:ボー○ボwwwwwww

:四隅のワイプ画面気になりすぎて対戦に目がいかなかった

:終始くそうるさかったなw

:なんでゲーム内より派手な大乱闘してんですかねぇ!?

:ピーちゃんは怖い生き物・・・

:本当にコワすぎるわwww

:眷属ちゃんよくこんなんと暮らしてるなって

:途中のクーチャンクーチャンって誰だよw

:俺は眷属ちゃんの名前だと思ってる

:マ!?

 

 その後、ボス戦(マ○ニア)を終えて配信に参加した眷属ちゃんが優勝したピーちゃんを一方的にボコボコにし、

 

「ピーチャンノホウガツヨイノニ!」

 

 と喚き散らかしていた。

 そしてその日「ピーチャンノホウガツヨイ」がトレンド入りしたことをここに記す。

 

 

 

 

 

 ──この配信は終了しました。

 




ピーちゃん:LRが押せないしキー配置がデフォルトでやってるためガードと投げ縛り状態。反射神経こそ超絶いいもののキャラの動きの隙とかはあまり把握してないため総合してそこそこ強い程度。
マスクドピ○チュウー意識して覆面してた。

眷属ちゃん:マ○ニア撃破後で集中力バチクソ維持した状態でピーちゃんボコった。家での一人遊びが多かったためそこそこ以上にゲームはしてる。

ボー○ボネタはセリフの順位少し改変してます。

文字数は基本的に多い方がいいと思ってたけど勢いだけでゴリ押しするこの作品はむしろ文字数はそこそこに抑えたほうがいいんじゃないかと思い始めた今日このごろ。
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