仕事忙しいのとスランプ治らんのと気分転換()にゲームしてたらこんな具合に。
前にパソコン壊れてからどうにも調子悪いのと単純に遅筆過ぎる。
☆月○日 14:00 配信開始
配信時間となり待機画面から一転。直後画面の中に映し出されたのは地面に直接座り込み両の羽を地につけたピーちゃんの姿であった。
「キョウハ ピーチャン オマエラニ アヤマラナイトイケナイ」
:コンニチピーチャン!
:謝るとは
:ピーチャンが謝る!?ピーちゃんが!?
:まぁかなり騒ぎになったからなぁ
:なんならまだ影響抜けてない
:元気出してピーちゃん
ミサイル撃墜宣言から記者会見にまで至った例の事件から約二週間。国内外にまで波及した一連の騒ぎはここに来てようやく落ち着きを見せ始めていた。
「マサカ ピーチャンモ コンナコトニナルトハ オモワナクテ……」
:元気だしてー
:いつもの勢いはどうした
:他国のことなんか気にすんな
:別に謝らんでええんやで
:悪いことするって言ったわけじゃないしな
:謝る必要はない
:ピーチャンは悪くないよ
普段見せない弱々しい様子にコメント欄にもピーちゃんを気遣うものが溢れ出す。
「デモソレダト ピーチャンノ キガスマナイ!」
意を決した様に一度カメラに目線を向けると、そのまま勢いよく地面にその小さな頭を押し付けた。
「ピーチャンノセイデ ショウシカ ススンデスマナイイイイ!!」(めちゃ可愛ボイス)
:ん?
:ん??
:ん?
:知らん問題出てきた
:風向き変わったわね
:どうせそんなとこだろうと思った
:分かってただろうにお前らも付き合いいいよな
「オマエラノ セイヘキ コジラセテスマナィイイイ!
ピーチャンデシカ コウフン デキナクサセテ スマナィイイイイイ!」(めちゃ可愛ボイス)
:お前は何を言っとるんだ
:うん、ごめんね。騒ぎになったのはそれじゃないんだ
:事実無根
:訴訟
:出たピーチャンの謎の自信
:勢いだけは認める
:知ってた
:こじらせてねーんだわ
:エロい目で見てやるから眷属ちゃん出せつってんだろ
「コノトウリイイイイ!!」(めちゃ可愛ボイス)
土下座の姿勢から頭と両羽で体を支え天に向かって足をピンと伸ばしたその姿。それは頭をより低く下げることを追求した究極の謝罪の形。
:うーん、これは百点満点の謝罪!!
:謝罪か?
:土下座?
:むしろ土下立ち
:三点倒立・・・ですね
:三点倒立
:三点倒立だね
:三点倒立だわ
:俺たち体育でそんなもん習ってたのか
そしてそのまま前に倒れてくるんと一回転。
「ハー、アヤマッタアヤマッタ」
フーヤレヤレと読みづらい表情の中に達成感を浮かべるピーちゃん。満足げである。
:謝った?
:誤ったではなく?
:おかしいなフルパワーで馬鹿にされたようにしか聞こえない
:俺も
:私も
:謝るんならちゃんと謝れよw
:そうだそうだー
:やはりピーカスはピーカスだった
「ハー? チャント アヤマッタデショウガ!」
見当外れな謝罪と謝罪と称するにはあまりにもアクロバティックな態度。
当然の結果としてコメント欄には否定的なものが目立つも、ピーちゃんは納得していない様子。
「テノヒラニノルヨウナ、チイサク カヨワイ ピーチャンヲ セメルナンテ……」
「ナントイウ ゴクアクヒドウ! コレハモウ キチクノショギョウダ!」
:か弱いとは?
:ピーちゃんとは無縁だろ
:ん?最近どっかで聞いたセリフだな?
:か弱い(地球上の兵器無効)
:お前みたいなか弱い奴がいてたまるか
:刀鍛冶の里辺で見た
:半◯狗
:半◯狗だな
:本体のサイズ感は似たようなもんだし
:性根も似たようなもんだわ
:捻じ曲がった性根
「オマエラハ、ピーチャンガァ、カワイソウトハ オモワンノカァアアアア!!」(めちゃ可愛ボイス)
:やはり半◯狗
:思わん
:思わない
:思わないっすね・・・・
:自業自得じゃないっすか
:ピーちゃんが半◯狗なら仮に追い詰めたら更にパワーアップするんか?
:元々どうしようもないやつが更にどうしようもなくなるのか
:スーパーピ◯チクラッシャー?
━━と、そんな茶番をしばらく続けたりなんかして。
「ハー、オマエラニ ツキアッテルト キリガナイカラ、イイカゲン キョウノハイシン ハジメルヨ!」(めちゃ可愛ボイス)
:誰のせいだと
:おまいう
:おまいう
:おまいう
:お前じゃい!
:やっと始まるのか
:始めるのはいいけど今日ゲーム配信するんじゃなかった?
:俺も気になってたわ。
視聴者たちに浮かぶ疑問。というのもピーちゃんが背にしている木々を見るからに、明らかに屋外。
「ゲームハイシンデ マチガイナイヨ!」(めちゃ可愛ボイス)
しかしゲーム配信をすることに間違いはないらしい。
:外じゃん
:ゲームとは言ったけどテレビゲームとは言ってない的な?
:ポ◯GOみたいに歩き回るやつかも
:それかド◯クエウォーク
:背景が完全に山なんだが
:あふれんばかりの大自然
:まさか街中出ちゃうってこと!?
:!? 引きこもってる場合じゃねぇな!
コメントに挙がったタイトルのように外を歩き回るものもあるものの、やはりゲームというのは配信に限らず室内で行うものが一般的である。
そして今まで数度行われたピーちゃんのゲーム配信も室内。仮に室外向きのものであろうとこの山々をゲーム配信の舞台とするにはあまり適さない。かといって街中に姿を現すこともまた考えづらい。
とはいえ、ゲーム配信をすると口にするからにはピーちゃんにもそんなことは百も承知なわけで、ただ青空の下でゲームをするだけなんてことをこのオカメインコがするわけないわけで……。
「ゲンジツセカイデ テ◯アキン ヤロウトオモウ!」(めちゃ可愛ボイス)
:は?
:は?
:は????
:ん?
:なんて?
:ごめん、聞き間違えたようだ
:もう一回言って?
「ゲンジツセカイデ テ◯アキン ヤロウトオモウ!」(めちゃ可愛ボイス)
:ハ?
:はぁ?
:はぁああああ!!?
:ハァハァ三兄弟
:二回聞いても何言ってるのかわかんねぇや
:大事なことなので(ry
:聞き間違いじゃない・・だと?
「ソノタメニ ヨウイシタモノガ、コチラ!」(めちゃ可愛ボイス)
声に促されるようにカメラの向きが変わり、最早見慣れたジャージ姿と紙袋━━眷属ちゃんと、その背後に大量に積まれた木材の数々。
一体どこから調達したのだろうか、板材から角材まで様々なサイズのものが眷属ちゃんの背と同じ高さまで積まれていた。
:眷属ちゃんヤッホーーー!
:眷属ちゃん俺だああああああ!
:ピーちゃん許してあげるから侘び乳を要求する
:セクハラやぞ
:眷属ちゃんは俺が守る!
:あんまり眷属ちゃんにセクハラしてるとピーちゃんに処されそう
:というかこんな木材どっから調達したんや
:ホームセンターとかあるんかな
「ソリャア、コウヤッテコウヨ」
言うや否や一番上に積まれていた角材の上に飛び乗り、何でも無い様子でそれを宙に放り投げた。
「ピーチャンカッター↑ピーチャンカッター↑」(めちゃ可愛ボイス)
そして意味もなくリズムに乗ったセリフと共に放たれる目に見えない刃。中空で三枚に下ろされる角材。
:なんだそれ!?
:こわー
:会いたかったーのリズムで言うな
:君に~
:山にある木切ったんか?
:乾燥とか気になるけどピーチャンならどうにかしてるか
:最近あまり驚かなくなってきて驚いてるやつ見ると微笑ましい気持ちになる
:ちょっとわかる
「ジャァ マズハ、イドウシュダン ツクリマショウネェエエエエ」(めちゃ可愛ボイス)
バラバラにした木材に目もくれず進行を続けるピーちゃん。視聴者達にとってその程度最早慣れたものなのか、あまり驚いている様子もない。
それを訓練されていると称すべきか毒されていると称すべきか。いずれ多少の事件や事故程度では驚かなくなりそうで少し心配である。閑話休題。
さて改めて。この場合の移動手段を作るとは何か。
ゼ◯ダの伝説最新作テ◯アーズオブザキングダム、略してテ◯アキン。その特色が何かと言えば様々な物を作成可能、これに尽きる。
車や飛行機どころか戦車や巨大ロボ、果ては拷問器具まで作られてしまう始末。ネット上で少し調べるだけで様々なアイディア商品()に出くわすことだろう。
それと同じ様に現実世界でも物を組み合わせて移動手段を作ってしまおうということなのだろう。
しかしプレイしたことのある人間であれば気づくことがある。それらの作成を可能にするには有る物が足りていない。
━━ゾ◯ウギア。車輪や扇風機を始め、果ては火炎放射器やレーザー装置等様々な種類を有する装置の数々。
動力となるそれらを無しにいくら木材を組み合わせようとも動くことのない模型に過ぎない。それに対してピーちゃんがどうするかと言えば……。
「ホイホイットナ」(めちゃ可愛ボイス)
A:虚空から取り出す。
現実では当然存在しないそれらが突如虚空から現れ地面に転がり落ちる。
角材がバラバラになった程度では最早驚かない視聴者達もこれにはさすがに無視することは出来ないようで。
:ウッソだろお前
:え?本物?
:現実世界でテ◯アキンて本気でやるつもりなんか
:いつそんなもん用意したんだ
:配信休んでる裏でそんなことしてたのか・・・
:ピーちゃん最強最強言ってるけど技術面でもそうなの?
:ほんとなんでもありすぎるなこのオカメインコ
「ピーチャンノ ギジュツハ、セカイイチィイイイイイ!!」(めちゃ可愛ボイス)
:セカイイチイイイじゃねーんだよ
:ほんとに作ったの?
:え、作ったん?
:作ったー!?
:なわけない・・・よな?
:そんなもん作れるならコントローラーも自分で作れよ
:確かに
:それな
:見た目だけの偽物じゃね?
「トイウワケデ、マズ ケンゾクニハ イマカラ ノリモノ ツクッテモラウヨ!」(めちゃ可愛ボイス)
コメント欄を一瞥した後、眷属ちゃんにアイコンタクトを決めるピーちゃんとそれを見て頷く眷属ちゃん。
おもむろに手をかざすとパーツの数々が一人でに宙に浮き始め一つの形を作り始めていく。
:え?眷属ちゃんも超パワーあったん?!
:だったら何気に初公開よな
:右手なくてもウ◯トラハンド出来るのね
:なんとなく眷属ちゃん弱いイメージあったけど俺等より強いんか
:ジツハピーチャンガウゴカシテルダケ!
:コメント欄に出てくるな
:接着剤もないのにどうやって付いてるんだろ
:たし蟹
「ブンシノケツゴウヲ ユルフワニシテ チョイチョイヨ!!」
:またなんか怖いこと言ってる
:ピーちゃんは怖い生き物
:ゲルバナ思い出した
:ゆるふわってこんな怖い単語だっけ
:それ核分裂とかおこさない・・・?
:だ、大丈夫だろ(震え声
:こんな配信で地球の危機とか俺やだよ
と、そんなやり取りをしている内に木の板の側面に木の車輪、背部に動力のための扇風機を据え、中心に操縦桿の座した比較的シンプルな四輪の車両が完成していた。
:上手に出来ました~!
:おー!!
:乗ってみたい
:乗り心地悪そう
:サスペンションないからなぁ
:リ◯ク乗り物酔いしないからな
:いや待て扇風機の向きが
:え? あ?
:逆だああああ
━━が、時既に遅し。コメント欄の様子に気づくことなく眷属ちゃんが車両に乗り込み操縦桿を握り込んだその瞬間、家庭用扇風機の比ではない猛烈な風が眷属ちゃんを直撃。今まで何があっても外れることのなかった鉄壁の紙袋が無慈悲に吹き飛んだ。
:!?
:!?!?!?!?
:!?!?!
:!?!?!?!?!???
:紙袋が!
:顔が!
:くそ!背中向けてるから見えない
幸いカメラを背にしていたため、紙袋の中に収められていた長い髪が火柱のように揺れる様子しか伺うことは出来ない。
思わずといった具合にカメラの方に振り向き、今までその一切が隠されていた素顔がカメラの前に晒されるかという正にその瞬間、
「デハミナサン、ココデ リクエストニ オコタエシテ、ピーチャン ウタイタイトオモイマス」(めちゃ可愛ボイス)
突如、カメラの中心に超至近距離で映り込んだピーちゃんによって遮られた。
:どけぇええええ!
:どけ!
:ドケええええええええええ
:どいてえええええええ
:ピーチャンそこどいて!眷属ちゃんの顔が見えない!
:聞きたいって言ったけど今じゃねぇええええ
:やはり眷属ちゃんと結婚するためにはこのオカメインコが邪魔だ・・・!
「ソレデハ キイテクダサイ。ピーチャンデ、『キョウフウオールバック』」
そしてそんなピーちゃんが口にしたタイトルは今流行りに流行り様々なパロディ作品が量産されているそれ。
:今流行ってるやつうううう
:聞きたいけど今じゃない!
:むしろこのために風吹かせたと見た
:眷属ちゃんいい加減怒っていいのよ
:いやテ◯アキンしろよ
:眷属ちゃんが歌ってくれ
:落ち着いて聞けねぇ!
:状況的にはある意味似たようなもんではあるが
風の勢いと同等かあるいはそれ以上の勢いで賑わい始めるコメント欄。当然ピーちゃんがそんなもの気にするはずもなく、気持ちよく歌い始めた。
「ソ、ト、デッ、タ、シュンカン、オワッタワ♪」(めちゃ可愛ボイス)
パンパン(画面端から現れ拍手だけして引っ込むピーちゃん)
「テンキハ、イイノニ、ススメナイ♪」(めちゃ可愛ボイス)
「カ↓ゼ↑ ツヨスギテ、オナクナリ♪」(めちゃ可愛ボイス)
パンパン(画面端から現れ拍手だけして引っ込むピーちゃんx2)
「テイキテイキテキニ オールバック♪」(めちゃ可愛ボイス)
ピッ↑↑(チーン) ポ ピポポー ピポポー ピポポピ
ピッ↑↑(チーン) ポ ピポプー ピポポー ピポポピ
ピッ↑↑(チーン) ポ ピポポー ピポポー ピポポピ
ピッ↑↑(チーン) ポ ピポポー ピポポペピ
「チ、カニ、モグリタイナ……」(めちゃ可愛ボイス)
「……ッテ、オモイマシタ♪」(めちゃ可愛ボイス)
「カ、ゼ、サエ、ナクナレバ……」(めちゃ可愛ボイス)
「アッタカイノニ」(めちゃ可愛ボイス)
:ボ◯ロ系歌わせるの相性いいな
:可愛いけど!可愛いけど!今じゃない!
:どけえええええええ
:聞きたいけど集中して聞ける時にしてくれと
:テ◯アキンと言い、ピーちゃん結構流行に乗るスタイルなのね
:結局ピーちゃんが車作ってたんなら全部仕込みじゃないですかー
:最強生物が安易に紙袋取れるの許すはずもなかったな
:それはそれとして結構好き
:切り抜き職人頼んだやで
「ズット、スワリタイナ」(めちゃ可愛ボイス)
「ッテ、オモイマシタ♪」(めちゃ可愛ボイス)
「イ、ヤ、イヤ、ト、ソトデタラ」(めちゃ可愛ボイス)
「ハト、ハト、ハト、ダイラントウ」(めちゃ可愛ボイス)&ハトの代わりに荒ぶるピーちゃんズ。
━━中略。
「カ、ミ、ノケ、キョウフウ、オールバック♪」(めちゃ可愛ボイス)
最高に気が散る状況の中、最初から用意されていたとしか思えない謎演出を交え、約二分の中に中毒性を秘めたその歌を気持ちよく歌いきった。
「ゴセイチョウ、アリガトウゴザイマシタ!」(めちゃ可愛ボイス)
:8888888
:8888888888
:88888888
:思いの外良かった
:聴き入ってしまってて悔しい
:普通に可愛かった
:調子乗るから褒めたくない
:今度きちんとしたところでもう一回歌って
:で、眷属ちゃんどこやった?
:さっき紙袋破れてなかったか?
:所詮紙袋だからなぁ
と、様々な感想が溢れる中、歌いきったピーちゃんの元にスタスタと歩み寄るジャージを着た人の足が映り込む。眷属ちゃんだ。
カメラが上を向き、
:見えない!
:くそ!くそ!
:結局見えない
:ピーちゃんどけえええええ
:可愛いけど数多いのめっちゃきもいなw
:息出来てるんかそれ
:一応ぎり前見えてるのか
:もっと他に隠し方ないんすかねぇ
その腕の中には車両を作るのに使用したものか、あるいは使わなかった別のパーツか、先程騒ぎの原因となった扇風機。
それをピーちゃんの横の地面にドンと勢いよく降ろすと、作りが甘かったのかその衝撃でパカリとその蓋が開くとそこにはいつぞやのようにタオルで体を隠すピーちゃんがいて……、
「キャー! エッチー!」(めちゃ可愛ボイス)
非難がましい声を張り上げていた。
:ピーちゃんじゃねーか!
:いつか見たやつ
:エッチーじゃねーんだわ
:どうせそんなとこだろうと思った
:作ったのガワだけかよw
:世界一とは
:技術力とは
:インチキじゃないですかー
ピーちゃんの配信はまだ始まったばかりだ。テ◯アキン配信の行方はどっちだ。
━━後半に続く。
1話にまとめようとしたけど長くなりすぎたので切りました。
次はちゃんとテ◯アキンするんじゃないかな?(白目
扇風機の向き間違えるのはみんなやると思う
リコーダー役ボイス:ピーちゃん
カスタネット:ピーちゃん
トライアングル:ピーちゃん
JASRACで配信◯だったから問題ないと思うけど版権ネタはちょっと怖いねっていう。
あとブルプロやってるので見かけたらよろしくおなしゃす。
(名前全く蟹と関係ないけど)