日間1位になってたのもお気に入りが6000超えてるのも未だ実感が湧いていなかったり。
本当に感謝。
誤字報告も助かってます。(名前は一応伏せておきます)
二とニの違いとかよく気づいたなとめちゃくちゃ関心しました。
○月✕日 20:00 配信開始
雑談配信と予告されていた通り、いつぞやのように風呂場の風景が映し出されることもなく、普段配信に使われている部屋の一室が映し出される。
かといって何の変哲もないかと言えばそんなこともなく、なぜか紐でぐるぐる巻きにされたオカメインコという明らかな異常が穴の空いたテーブルの上に転がっていた。
「………テ。…………シテ」
:なんでピーちゃん捕まってるんだw
:最強無敵どこいった
:よく大人しく捕まったな
:それはそれとしてテーブル穴空いたままなの笑うわw
:わかる
:というか何か言ってない?
いつもであれば鬱陶しい程のテンションで配信開始を告げるはずがどこか様子がおかしい。
口から蚊の鳴くような声を漏らしつつ、ただその場で力なく横たわるばかり。
「……シテ。……モドシテ」
:戻して?
:何か怖いことを言ってる。
:急なホラー始まったな
そこでようやくカメラが撮影を始めていることに気づいたのだろうか。
先程と打って変わってじたばたと身体を動かしながら力強く主張を始めた。
「……アイツガ! アイツガ モドッテクルマエニ!!」
:あいつ?
:眷属ちゃんのことか?
:なんかやらかしたんか
と、その時、音もなく後ろに映っていた扉が開き、たった今噂をされていたジャージ姿の少女が姿を表す。
グリーンピースが山盛りとなった小皿を手にし、一瞬ピーちゃんの姿を見て動きを止めながらもテーブルの上に手にしたものを置こうとして──、
「ハヤク ニンゲンニ モドシテエエエエエエ!!」
びくりと一度身体をすくませ、手を止めた。
:マジで洒落にならんやつやめろ
:怖い怖い
:ピーちゃん人間だったの?
:実は眷属ちゃんが黒幕だった?
:眷属ちゃんチッスチッス
:それピーちゃんのおやつ?
そして何が起きているか分からずといった具合で紙袋越しの視線をコメント確認用のモニターとピーちゃんの間を行き来させる。
一方、テーブルの上に転がっている方はと言えば。
通常鳥の表情なんてものは人と比べて豊かなものではなく読み取ることは難しい。
しかし今回ばかりは視聴者達にもその表情は何となく理解の出来るそれで。
「ア、ヤベ」
:ヤベw
:やべってwww
:ヤベwww
そこで大体のことは察したらしい。手にしたグリーンピースを置くことなくその身を翻した。
「アー! マッテェー! ピーチャンノ! ピーチャンノ グリーンピース!!」
今までの縛られていた状態はなんだったのか、慌てて紐をかなぐり捨ててジャージの裾をくちばしで引っ張るピーちゃん。
:わからせ
:わからせられた
:やっぱり縛られてないんやんけ
:力関係。眷属ちゃん>>>>>ピーチャン
:ピーチャンふざけてないと死ぬ病気なの?
そんなやり取りがちょっとだけ続いて。
「ハイ! トイウワケデ、キョウノ ハイシンヲ ハジメルヨ!」
何事もなく配信開始を宣言するピーちゃんとその横に正座し、ひらひらと手のひらを振る眷属ちゃんの姿があった。
そんなピーちゃんはといえばいつぞやのように派手なコスプレをするわけでもなく、首元にシンプルな赤いリボンを付けるのみ。
一方で眷属ちゃんはというといつもと変わらないジャージ紙袋スタイルである。
:何事もなかったように始めるな
:リボン可愛い
:これくらいでいいんだよ
:ピーちゃんが全裸全裸言うから逆にいかがわしく見えて辛い
:それな
:最近眷属ちゃんとの配信多くて助かる。
「デハ ハジメニ! キョウハ シチョウシャカラ」
グリーンピースついばみついばみ。
「トドイタ マシュマロヤ メールノ」
グリーンピースついばみついばみ。
「シツモンニ コタエルヨ!!」
グリーンピースついばみついばみついばみ。
:とりあえず食うのやめろw
:食うのやめろw
:一旦食うのやめろw
:wwwwww
「ダイイチモン! デデン!!」(めちゃ可愛ボイス)
【眷属ちゃんのOPPは本物ですか?】
:なぜ初めにそれを選んだ
:さっきワカラセられたのにこれである
:懲りないやっちゃなw
:頭ピーチャンかよ
「ピーチャンニ オマカセ!」
しかしそんなコメント欄の懸念をものともせず、テーブルから飛び降りて隣の少女の太ももの上に着地。
器用に上着を捲ると何のためらいもなくその中に侵入した。
:!?
:1?!?
:おいwww
:何してんだお前w
:暴挙が過ぎるw
そして身を捩らせる眷属ちゃんの服の中をもぞもぞと小さな膨らみが移動し、その首元からピーちゃんが顔を出した。
「ホンモノ!!」(達成感)
:エッッッッ
:ピーちゃんそこ代われ!!
:本物!やった!大勝利!!
:本物!じゃねーよwww
:今日はもうこれでいいや
と、セクハラされた少女はといえば当然なすがままでいるはずもなく、首元に手を突っ込むと達成感を顔に浮かべるオカメインコを鷲掴みにすると中空に放り投げた。
その時、それが意図したものか意図していなかったのは分からない。ピーちゃんの爪がひっかかりジャージを持ち上げた結果、瞬きにも満たない一瞬、カメラが少女のおヘソを映し出していた。
:!?
:!?
:見え
:腰ほっそ!
:エチチチチチチチ
:えっちコンロ点火あああああああああ
:くっそ見逃した!!!!
高速でコメント欄が流れていく中、原因となったオカメインコはというと、バサバサと羽音を立てて戻って来てコメント欄を確認し、
「ピーチャンノホウガ コシ ホソイ デショーガ!!」(怒)
謎の逆ギレをしていた。
:なんでお前がキレてるんだw
:細いっつーか・・・
:小さい
:丸い
:鳥の腰って意識したことなかったな
そしていそいそと服の乱れを直す少女の様子にもどこ吹く風。いつもの調子を崩さず言葉を続ける。
「ソレニ、ピーチャンノ ホウガ セクシーナノハ、カクテイテキニ アキラカ」
:なんで?
:どのへん?
:おっぱい揺れるようになってから出直してこい
「ダッテ ピーチャン、ドウガ サクジョサレタコト アルカラ!」(嬉)
:wwwwww
:なんで嬉しそうなんだコイツwww
:アレ結局判定なんだったんだ?w
:セクシー判定だったのか
:あるいは動物虐待
「ツヅイテダイニモン! デデン!!」(めちゃ可愛ボイス)
【ピーちゃんのことが好きです。結婚してください。】
「エ!?」
ぽろりと先程までついばんでいたグリーンピースがテーブルの上に転がる。
普段はセクシーだの可愛いだのと口にしていながら、あまりにも直球な好意を前にまるでそれが信じられないのか呆然と立ち尽くす様子が見て取れた。
そして数秒。やがてようやく受け止めることが出来たのか、はにかむように身体を揺らしながらその想いに応えた。
「……ピーチャンモ! ……ピーチャンモオンナジ! ピーチャンノコトガダイスキ!!」
:そうじゃねぇんだよなぁw
:両思いやったじゃん!!
:自分大好きちゃんかよwww
:ブレないなぁw
:お前はそういうやつだよ
:いつも通りのピーちゃんで安心した
「ツヅイテダイサンモン! デデン!!」(めちゃ可愛ボイス)
【眷属ちゃんの顔が見たいです。なんでもするので顔出しお願いします】
「ダメ!」
:そりゃそうだ
:でも正直見たいよな
:うん
「トイイタイトコロダケド」
ずりずりと鉛筆の乗ったノートを画面の外から引き摺ってきた。
「ピーチャンガ ニガオエ カイテアゲルヨ!!」(めちゃ可愛ボイス)
:お、おー
:おー・・・
:ピーチャン絵描けるの?
そんな視聴者達の不安を他所にいそいそと準備を始め、何を思ったか未使用の鉛筆を器用に片足で掴むとその小さな口に含み、
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ!
そして口から離し電動削りよりも滑らかに削られた鉛筆を眺めて満足そうに一度頷くと、そのままノートに向き直った。
「ジャァ、カイテイクヨー」(めちゃ可愛ボイス)
:待て待て待てw
:そのまま始めんなw
:ピーちゃんほんとなんでもありな
:お腹壊さないのかそれw
そして数分後。
「デキタ!!」(めちゃ可愛ボイス)
:お
:待ってた
:わくわく
眷属ちゃんの手でノートが立てられカメラの前にその絵が
突然だがシミュラクラ現象という現象がある。
逆三角形に配置された点を目にした時、人はそれを顔として認識してしまうというものだ。
それを踏まえた上でピーちゃんの描く眷属の似顔絵というのは、
:・・・顔、かなぁ
:たぶん顔!!
:頑張ったのは認める
:オカメインコ界世界一の画家
:わからん!全然わからん!
たぶん顔!
「ジャァ、シツモンハ コノヘンニシテ、
キョウノ ホンダイニ ハイルヨ!!」
:本題?
:また変なこと始めるんか
:嫌な予感
:もう何やらかしても驚かない
コメント欄が疑いで溢れるのは日頃の行いか、あるいはこれも信頼の証と言えるかもしれない。
「ピーチャンノ イショウヲ ミンナノ コメントヲ モトニ ケンゾクガ デザインスルヨ!」
:お?
:おおおおおおお
:結構まともな企画で驚いた
:やっぱ今までの服は眷属ちゃんが作ってたのか
「トイウワケデ アイデア オネガイ!」
そのピーちゃんの一言を皮切りにコメント欄が溢れ始める。
:セクシー路線ばっかだったから清楚で
:清楚とは
:白ワンピとか
:白い幅広帽子とか
:田舎のお姉ちゃん感
:ピーちゃんにおねショタは無理ぞ
:でもピーちゃんらしさも欲しい
:最強!無敵!一兆度の炎!
コメントをもとにさらさらと先程の鉛筆を用いてデザインを起こしては画面に映し、その度にコメント欄が中々の盛り上がりを見せる。
一方で本来主役であるはずのピーちゃんはといえば、絵に関してはまるでやることがない。
はじめのうちこそコメントに反応したり、デザインを起こす眷属ちゃんの周りをちょろちょろと動き回っていたものの、いつの間にやら山盛りだったグリーンピースと共に姿を消していた。
:眷属ちゃんめっちゃ絵うまいな
:グリーンピースないなってる
:ピーチャンどこいった?
:お前のように感のいいガキは以下略
そんな噂されている本人はといえば、姿を消してそう間を置くこと無く、テーブルの上をコーンの缶詰を転がしながら現れた。
それも何やら歌を口ずさみながら。
「キイロイ~ツブツブ~ カンニツメテ~♪」
:まだ食うんかお前w
:まさかのお代わりwww
:オカメインコって毎日こんな食うの?!w
「アマミヲ~ トジコメルゥ~♪」
:何この歌?w
:オリジナルか?www
:急に歌うよ!
「アマクテ~♪」
「オイシイ~♪」
「コーン~♪」
「アマクテェエ!」
「コーンハァアア!!」
「オイシイィイイイイイイイ!!」(クソデカボイス)
:ピーちゃんうるせぇw
:静かにしてろ!w
:でも結構可愛いw
:なんだよこの歌w
ひ鳥で器用に缶詰にくちばしを引っ掛けて開封した後、コーンをついばんでいるその間、一方の肝心なピーちゃんのデザイン案はというと、まさにクライマックスを迎えようとしているところであった。
次々と流れるコメント欄の意見を集約しピーちゃんらしさを追求した結果が以下の通り。
全長:八寸(約24cm)
服装:白いワンピースと白い幅広帽子
特徴:ピポポポポポと鳴きながら追いかけてきて「ピーチャンカワイイ?」と聞いてくる。
:グリーンピースを投げつけると気を取られて逃げ切れる可能性が高まる。
:一兆度の炎を吐いてくる。
ここに新たな都市伝説、八寸様が爆誕した。
:あっれえええええええ?
:どうしてこうなった
:今回ピーちゃん何もしてなかったのになんで
:これも全部ピーちゃんが悪い・・・!
:太陽系ごと消し飛ばす系都市伝説
:グリーンピース!グリーンピース!(退散の呪文
コメント欄が混沌としていく最中、ピーちゃんだけが満足そうにコーンを食べていた。
──この配信は終了しました。
コーンの歌を適当な歌に差し替え。(23/02/13)
次回バレンタイン回を予定。でも当日には間に合いそうにない。
次回予定はいつも嘘にしかならないので話半分でどうか。
八寸のサイズ記載を合わせてちょっと修正(23/02/13)
ダイイチモン⇒太字指定抜け修正(23/02/13)
八寸様の特徴追加(23/02/13)
コメント欄の色のスクリプトを修正。これで「ここ好き」出来るはず……
行がズレて「ここすき:おかしくなってたら申し訳ない。(23/02/19)