アサルトリリィ×仮面ライダー episode of 御台場女学校 作:黒破リンク
映司vision
翔太郎の部屋にて
翔太郎「そういや映司、いつから椛と知り合いなんだ?」
ふと翔太郎さんは俺に問いかける。
映司「あぁ……。2年半前からですね。」
フィリップ「僕も少し気になっていたんだ。少し、話をしてくれないかい?」
映司「はい。……少し思い出したくないこともあるんですけど、話す上で必要なんでしっかり話しますよ。」
翔太郎「無理に思い出す必要はないんだぜ?」
俺を思ってか、心配してくれる翔太郎さん。
映司「いいんですよ。これは自分への戒めでもありますから。……では、話しますね。」
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2年半前、とある戦いの時
映司『あの日、俺は大切な家族を亡くした。』
映司「兄さんっ!!比奈姉ちゃんっ!!」
信吾「映司、比奈は俺に任せて、お前はヒュージを倒しにっ!」
映司「でも…!」
信吾「いいから行け!俺たちの故郷を守れるのはリリィと、仮面ライダーのお前だけだ。」
映司「……ごめん!!兄さん!!」
俺は姉である比奈ちゃんを任せてヒュージを追っていった。
映司『あの時は、アンクがいなかった時だったから、メダルは自分が全部持ってたんです。今思えば、かなりの無茶をしていた時だった。アンクなしで1人で戦っていられるか、とか、家族を守れなかったらどうしよう、とか色んなことを考えてた時だったんです。』
映司「変身!!」
『タカ!トラ!バッタ!』
『タ・ト・バ・タトバ・タ・ト・バ』
オーズ「俺がみんなを………守るっ!!!」
映司『メダジャリバーを持って、ヒュージに挑んでいた。
でも、大量のヒュージと屑ヤミーに次第に押されていった俺は、逃げる途中だった家族を守りきることができなかった。
それに気づいたのは、不完全ながら蘇ったグリード達に敗れてすぐだった。』
映司「兄さん……!!比奈姉ちゃんっ!!」
信吾「映司……お前は生きろ…。俺たち兄妹の分まで……。」
比奈「生きて…映司くん…。」
2人はそう言って、息を引き取った。
映司「比奈姉ちゃんっ……!兄さんっ……!!」
俺は守ることが出来ず、泣くことしか出来なかった。
映司「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
突然後ろからスタンガンを打ち込まれた俺は気絶して、目が覚めたらGEHENAのラボに閉じ込められてた。
映司「ここは…?どこなんだ……?」
研究員「やぁ、市ヶ谷映司くん。いや、不知火映司くん、と言うべきか。」
映司「あなた…一体誰なんですか!ここは一体どこなんですか!!!」
研究員「ここはGEHENAさ。君は私たちの実験対象だ。」
そう言われた俺は反発しようとする。
映司「なっ……。!?外れない…!!」
研究員「言っただろう。君は我々GEHENAの実験体だ。逃げられると思うなよ。」
映司「くっ……!!離せっ!!離してくれっ!!」
研究員「断る。君にはこれを埋め込んでもらおうか…。」
そう言って、紫のメダルを取り出し、俺に向かって投げる。
映司「?!ぐぅぅぅっ!!ああぁぁぁぁぁぁっ!!!!!(なんだこれ…!!体が……っ!!)」
研究員「くくく…。はははっ!!今の仮面ライダーオーズはこんなものなのか!」
そう叫ぶ研究員。
映司「何を……言ってるんだ……!?」
研究員「君には……グリードになってもらおう……。」
映司「嫌だ……!!やめろ…。やめてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
映司『叫んでからは俺の記憶はない。
気づいたら、GEHENAのラボが壊滅し、目の前が血の海になっていた。』
映司「一体…何が起きた……?」
俺は……まさか……人を殺した…のか…?!
映司「はぁ…はぁ…。あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!俺は取り返しのつかないことを……!!!」
その後俺は、お台場を彷徨っていた。
そして……お台場海浜公園で力尽きた。
映司「(このまま……俺は死ぬのか…。記憶が無いとはいえ…人を殺した俺への罰…か。)」
??「人…?!あなた、大丈夫ですか?!ゆず、ガーデンに連絡を!!」
??「わかったよ、椛。」
映司「(誰…だ……?この制服、御台場女学校の……?)やめてくれ…。化け物の俺が…あなた達まで殺してしまう……。」
椛「何を言ってるんですか…?あなたは化け物じゃないんです。あの…立てますか…?」
そう言って手を出す椛。
映司「助けてなんて頼んでない…です…。」
??「椛、連絡完了したぞ!あんた、ほんとに大丈夫か?」
映司「大丈夫ですから…!!俺から離れてください…!!」
椛「さっきから何を……?」
??「椛、この人の腰についてるの…なんか翔太郎とかがつけてるようなものじゃないか?」
椛「この人も仮面ライダー…?本当なの?ゆず。」
楪「わかんないけど、多分そうだと思うよ。」
映司「さっきからあなた達は何を言ってるんですか…?いいから…俺から離れて…!!」
そう言うも、引き下がらない2人。
椛「嫌です。今のあなたを放ってはおけません!」
楪「それに、あんたがここで野垂れ死にする様なんて見たくないよ。悪いけど一旦うちのガーデンまで運んでいくよ。」
そう言って2人は俺を、御台場女学校まで運んでいった。
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御台場女学校……。
映司「あの……。何から何までありがとうございます…。」
椛「いえいえ、当たり前のことですよ。」
映司「あの…あなたは……?」
椛「わたくしは月岡椛と申します。このガーデン、御台場女学校のリリィです。」
彼女は自分の名前を名乗る。
映司「俺は市ヶ谷映司…って言います……。」
俺は弱々しく自分の名前を名乗った。
椛「ところで、何故あの場所に…?」
映司「……GEHENAのラボに囚われてて、気がついたらラボが崩壊してて、彷徨ってたらあの場所に……。」
椛「先程の大きな爆発……。あなたが?」
映司「………記憶がないんです…。本当に俺がやったのかも分からなくて……。目の前が瓦礫まみれで血の海になってて…。でもわかるのは、恐らく俺がやったんだと思うんです…。」
椛「さっき自分を化け物だと卑下していたのは…?」
映司「…ほら、俺の腕を見てくださいよ…。」
そう言って俺は左腕を見せる。
椛「何も…ないですよ?」
見せた瞬間突然苦しくなる……!!
映司「ぐぅぅぅっ!!あぁぁぁぁっ!」
椛「大丈夫ですか?!」
映司「あぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
そう言って俺は、怪物に変化してしまい、窓から飛び出して行った。
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映司グリード「ぐぅぅぅぅぅっ!ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
俺は怪物に変化して、そのまま外を彷徨っていた。御台場のリリィが俺を追って来ていたようで……。
蛍「どうなってるの?!」
昴「あれは、ヒュージ………では無さそうですね。」
槿「いいから何とかするわよ!」
そう言い、俺に襲いかかる。
映司グリード「がぁぁぁぁっ!!あぁぁぁぁ!!」
俺は無我夢中に腕を振り続けていた。
蛍「なんなのこの怪物!?強すぎない?!」
昴「こんなのが市街地に出れば、被害は大きくなります!ここで討伐しなければ!!」
槿「昴、蛍!行くよ!!」
映司グリード「がぁぁぁっ!!!」
蛍「なになになに?!」
昴「…っ?!」
槿「やばっ!?」
3人「「「うわぁぁぁぁぁぁっ!!!」」」
槿「なんなのよ…この馬鹿力…!!」
昴「今までとは比べ物にならないくらい強い…!」
蛍「こんなの倒せって無理でしょ…!!」
映司グリード「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
蛍「え?!なんか力増してない?!」
映司グリード「ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
雪「ふっ…!!」
槿「雪様!?」
雪「大丈夫?行くわよ。」
蛍「でも!」
雪「助けが来るまで持ちこたえるわよ。」
昴「はい…!!」
誰か…俺を止めてくれ……!!!
俺は目の前の4人に襲いかかる。
すると後ろから声が聞こえた。
椛「待ってください!!」
蛍「椛!?」
槿「何考えてるの?!」
椛「この怪物は人です…!!人が変化した姿なんです!!」
昴「何を言ってるんですか!!」
雪「…もしそれが本当のことなら、かなり不味いわね。」
映司グリード「がぁぁぁぁっ!!」
椛「?!くっ……!!」
攻撃を受け止めて、俺に語りかける。
椛「目を覚ましてくださいっ!!本当のあなたを取り戻して!」
映司グリード「あぁっ……!!がぁぁぁぁっ…!」
俺は元に戻ったようで…。
映司「うぅ…。がはっ……。」
蛍「嘘っ?!」
槿「本当に人だったの?!」
昴「椛の言っていたことは本当だったんですね。」
雪「運ぶわよ。」
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保健室……
映司「うぅ…。」
目が覚めたら、俺は布団に寝かされていた。
椛「目が…覚めましたか?」
映司「ここは…?」
椛「ここは御台場女学校の保健室です。」
倫夜「あら、目が覚めたのね!?」
映司「なんでここに…?俺は一体何を?」
倫夜「あなたは化け物に変貌して、リリィと戦っていたの。」
映司「……。じゃあ…俺はここにいたらまずいんじゃ…。」
倫夜「ダメよ?あなたの体はボロボロなの。とても動ける状態じゃないわ。」
映司「でもまたいつ暴れてしまうか…。」
倫夜「そうしたら、また止めるわよ。」
映司「……。」
椛「倫夜先生、2人っきりにして貰えませんか?」
倫夜「いいわよ。じゃあ、この子は任せたわね。」
椛「はいっ!」
そう言って、倫夜と名乗る先生はどこかへ行ってしまった。
映司「あなたは…俺を助けてくれた……。月岡椛さん…でしたっけ…。」
椛「はい、そうですわ。」
映司「比奈姉ちゃん……。」
椛「え?」
映司「いや……。俺の姉にそっくりで思わず…。」
椛「そうなんですか…?」
映司「はい…。姉にすごく声もそっくりだったんで……。俺は兄と姉を守れませんでした……。目の前で死んでしまったんです……。」
椛「それは…災難……でしたね…。」
映司「俺は……守りたかった………っ!!大切な家族を……!!自分の手で守りたかったっ!!」
俺は泣きながら椛さんに打ち明ける。
映司「大切な相棒も!家族も!!全部っ!!!!全部守りたかったっ!!!」
椛「映司さん…。」
映司「家族も守れない奴が…人を守るなんて出来るわけないっ!!!」
すると椛さんは俺を抱きしめた。
映司「えっ……?椛…さん…?」
椛「貴方が守れない分は、わたくし達が守ります。そして貴方自身も。だから、わたくし達を信じてください。」
映司「椛……さん…。ありがとう……ございます……。」
椛「わたくし達を頼ってください?わたくし達はあなたの味方です。」
そう言われた俺。そして俺は比奈姉ちゃんを思いだし……
映司「椛………姉……。」
椛「えぇっ?」
映司「あの……椛姉って呼んでいいですか……??」
椛「わたくしが、映司さんのお姉さん…?」
映司「はい……。姉ちゃんのような人…だから……。」
椛「いいですよ?わたくしは拒みませんから…。映司さんの好きに呼んでください?」
映司「ありがとうございます…。なら俺からもいいですか?」
椛「はい、なんでしょうか?」
映司「椛姉も俺の事、さん付けで呼ぶのやめて欲しい…です。」
椛「はい、構いませんよ?なら……映司くん、と呼ばせて貰ってもいいですか?」
映司「はい、いいですよ。」
それから椛姉は、俺の体が回復するまで、毎日保健室に来てくれた。自分に自信が持てないことや色んなことを話してくれた。
そしてしばらくして……御台場迎撃戦を経験することとなる。
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映司「と、まぁ……こんな感じ……です。」
ふと話終わると……
翔太郎「うぅ……。えいじ、お前……辛かったな……。」
映司「翔太郎さん?!なんでめっちゃ泣いてんですか?!」
翔太郎「いやほら……だってお前も辛いことあったんだからな……。」
フィリップ「それだけ辛い思いをしても挫けなかったのは椛のおかげなんだね。」
映司「フィリップさん……。」
フィリップ「辛いことを思い出させてしまったね。すまない。」
映司「いえいえ…いつか話そうと思っていたので、今話せて良かったです。」
翔太郎「映司……!!お前…ほんとに良い奴だな……!!」
fin
映司くんの過去……そして椛様との出会い。
椛様と関わるうちに、映司くんは好きになったんですね。
明日からは本編に戻ります。