アサルトリリィ×仮面ライダー episode of 御台場女学校 作:黒破リンク
オーズ「ヴァァァァァァァァァァァァァァッッッ!!!」
映司は地面からメダガブリューを取り出し、ギガフロートのコアへと飛んでいく。
その姿を見た1年生達は驚いていた。
薺「あんな映司様、初めて見た……。」
央「あれが……噂に聞いていた紫のメダルの力……!?」
治「うん。
……映司は御台場に来た頃から、あの力を持っていたの。その時から時折…あんな風に暴走する時があったの。」
バース「今はそうならないようにある程度制御はしていたらしいが、今度は市ヶ谷自身の身体に影響を及ぼしているらしく、味覚や視覚、嗅覚といった五感の機能が時折おかしくなる…らしい。」
廉「それじゃあ、映司様はずっとその状態だったってことですか!?」
治「身体に影響が出始めたのは、去年辺りからみたいで、最近まで本人は隠していたみたい。」
因「今の映司様を止める方法はないんですか!?」
メダルの力を知っている昴と槿、蛍も口を挟む。
槿「変身を解除させるか、映司の体力が尽きるのを待つかの2択しかない。」
紫「じゃあ、変身を解除させないと……!!」
昴「それは危険です。
暴走している状態の映司に突っ込むと、ここにいる全員でもどうなるか…。
今の映司は、この間の紅の暴走の比じゃないです。」
蛍「あの状態の映司に突っ込んでいったら死んじゃうよ?」
スカル「ほんとに手が付けられない、まさに恐竜のようなもの。」
龍玄「じゃあ、あの子の暴走をこのまま指を咥えて見ていろと?このままだとギガフロートの攻撃を喰らい続けて彼が死ぬのが目に見えているわ。」
ナックル「でも、今の映司君を止める手段って……。」
アンク「俺が行く。」
突如全員の前に現れたのは、映司の相棒であるグリード、アンクだった。
アンク「俺ならあのバカを止めれる。
あのバカの目を覚まさせるいい機会だろ。」
そのままアンクはグリードの姿となって飛び上がっていくのを、響也が叫んで止める。
バース「待てアンク!!お前はメダルが破壊されたら終わりなんだぞ!?」
アンク「あぁっ!?あのバカを止める手段他にあんのか!?説明してみろ!!」
バース「……それは…。」
アンク「ねぇなら黙って見てろ!!!死にたくねぇならな!!!」
そのまま映司の方へと飛び去ってしまう。
治「行っちゃった…。」
槿「信じてみるしかないね。」
ギガフロートのコアへと向かった映司は、椛と楪が囚われているシールドをひたすら殴り続けていた。
オーズ「とっとと出せぇ!!椛姉とゆずさんを離せェェェェェェェ!!!」
シールドの中に囚われていた椛と楪は今の映司に驚愕と心配をしていた。
楪「映司!?なんで紫のメダルの力を!?」
椛「わたくし達を助けるためにメダルの力を使っていると言うの…!?」
途中ギガフロートの攻撃を喰らうも、プトティラコンボの防御力で耐えていた。
しかし、ダメージを少なからずダメージは受けているため、途中途中で呻き声をあげていた。
オーズ「ァァァァァァァ!!!」
椛「映司君!!これ以上はやめてください!!あなたが死んでしまいます!!!」
楪「映司!!」
シールドの中で2人は叫ぶも、映司は一向に攻撃を辞めなかった。
そんな中、映司を止めるためにアンクが乱入してきた。
アンク「おい映司!!離れろっ!!!」
オーズ「嫌だ!!椛姉達助けるまではここを離れるわけにはいかないんだよ!!!!」
アンク「んな事言ってる場合か!!!お前死ぬぞ!!!」
オーズ「それがなんだよ!!!椛姉とゆずさんが死ぬくらいなら俺だけが犠牲になった方がマシだ!!!」
と叫んだ映司をアンクは思い切って顔面を殴りつけた。
アンク「てめぇ、今なんつった?
『俺だけが犠牲になった方がマシ』だと?ふざけんじゃねぇ!!てめぇが死んだら悲しむやつが大勢いんだぞ!!それに気づけ馬鹿!!!」
オーズ「っ……!!」
アンク「目、覚めたか馬鹿。」
オーズ「あぁ、目が覚めた!!!ありがとう
アンク「はっ。相棒って言うんじゃねぇ。」
時は少し遡り、映司が暴走状態で飛び上がって行った時──
湊「マギスフィアごと囚われるとは……。」
槿「椛とゆずだもん。マギスフィアも、あのまま守ると思う。」
武神鎧武「──だけど、2人の方から脱出するのは無理なんじゃないか?」
デューク「豹馬様!?」
武神鎧武「よぉ。
──話はある程度聞いた。」
薺「椛様…楪様…!」
昴「今ある、この魔法球でシールドを破壊して、2人を解放することが先決ですね。」
槿「うん。解放したら、すかさずゆずの持ってるマギスフィアで、ギガフロートのコアを狙う!」
治「負のマギを撒き散らすギガフロート……シールドの中は…!!」
ダブル(フィリップ)「おそらく、負のマギで充満してる。」
薺「そんな……。」
央「薺?」
桂「急がないと、何もかも手遅れになってしまいます。」
薺「私のせいだ……。」
央「薺…?」
薺「私がもっと速くファンタズムを──」
央「落ち着いて?椛様と楪様だよ?大丈夫に決まってる!」
湊「椛に変わり、わたくしが指揮を取ります。
現状わたくしたちは、人数の減ったセインツに加わります。」
英「周様も心配だしね!」
湊「ロネスネスも人数の欠けた状態でのパス回しになってしまいますが、シールドを破壊するだけのマギを溜めてもらいたい!」
槿「って言うことは、ギガフロートの近くでパスを回すしかないね。」
湊「かなりの負担を強いることになりますが…」
ダブル(翔太郎)「大丈夫だ湊。俺たちに任せろ。」
湊「ありがとう。
様子を見つつフィニッシュショットまでには駆けつけたいと思っています。」
治「央、薺をよろしく。」
央は頷き、責任を感じている薺に寄り添う。
治「皆、椛とゆずが囚われてしまったけど、私たちの隊長、そして副隊長よ!
……必ず戻ってくる。だから落ち着いて、私たちの出来ることをしよう!」
因「はい!私の出来ることを精一杯!」
廉「信じて、戦います!」
ダブル(フィリップ)「僕たちロネスネスがシールドを破壊した瞬間、椛と楪は湊と英のヴァルキュリアスカートで守って、負のマギを避けて解放してもらう。」
槿「わかった!」
湊「治、その後椛が動けるか分からないわ。マギスフィアを受け取ったら、セインツでのパス回しは、あなたに任せます。」
治「わかった。なるべく早くコアに撃ち込む。」
ダブル(フィリップ)「ノインヴェルト戦術、再開しよう!」
そうして各自散開し、椛達を救出すべく、ノインヴェルト戦術を再開した。
その頃、純と紅は、テレポートする特型ラージ級を追っていた。
純「紅。」
紅「えぇ、あれが特型ラージね?」
純は銃撃をするもテレポートで避けられてしまう。
紅「消えた…?」
紅の背後に特型ラージ級が出現し、純はそれに気づいて叫んだ。
純「危ないっ!!」
反撃とばかりに銃撃するもまた避けられてしまう。
紅「突然消えて、どこにテレポートするかも分からない…どうすれば…!!」
純「集中なさい!わたくしと意識を1つにしますのよ。」
紅「意識を……1つに……。」
純「共感現象が起きれば、その中にいるヒュージの動きも読めるはず。」
紅「共感現象……?じゃあ今までのは?!」
純「……それに近いけど、完全なものではありませんわ。」
紅「わたくしが……相手だから…?」
純「集中なさい!!」
その時、遠くから竜が弾き飛ばされてきて、それを追って初が襲いかかる。
アクセル「ぐぁぁぁっ!!」
初「ゔあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!」
純「姉様……それに竜…!?」
ルナティックトランサーを発動した姿を見て、竜は呟いた。
アクセル「初……お前…!!」
純「姉様、どうしましたの!?」
初「純は渡しませんわ…!!」
そう言って紅に標的を定め、襲いかかる。
紅「ルナティックトランサーで暴走してしまっている…!!」
純「姉様っ!!」
特型ラージ級も隙を狙って襲いかかるも純が咄嗟に銃撃して攻撃させずにいた。
紅「こんな初、初めてですわ!!」
初「純は貴方には渡しませんわ、誰にも渡さないっ!!!」
そう言ってCHARMを弾いて銃撃を紅の足元に放った。
純「共感現象が起きなければわたくしたちも貴方と同じ……。
負のマギの影響を受けたか、それとも……。」
紅「わざと、暴走するほどの力を出している……?」
純「でも姉様は理性的な人ですわ!」
アクセル「何が仕掛けられたかは知らんが……倫夜先生が1枚噛んでいる…!!
初!!目を覚ませ!!!」
倫夜『あなた達でなければ共感現象は本来の力を発揮出来ないわ。
邪魔なら……消しちゃいましょう?』
初と紅、2人の脳裏に過ぎる倫夜と檀の声。
初「わたくしの純よ……返して!!」
檀『邪魔なのは、誰?』
紅「……邪魔なのは…あなたの方よ。」
檀『あなたが居たいのは、どこ?』
紅「わたくしは、純と一緒に戦い続けるわ!!」
そうして2人はぶつかりあった。
アクセル「初、紅、2人とも落ち着け!!
うぐっ……。」
純「竜っ!!」
純は竜に駆け寄り、初達を見て呟く。
純「どうして…!!」
特型ラージ級に銃撃してテレポートさせつつ、竜を守るように動く純。
その横で初と紅はぶつかりあっていた。
初「やっぱりそのつもりだったのね、純をどうするつもり!?」
紅「やっと自分の戦い方がわかったの!譲りませんわ!!」
初「純はわたくしが守る……。
強化リリィになんてさせませんわ!!」
純「強化リリィ…!?」
アクセル「まずい、初の力がどんどん膨れ上がってる!!」
初「この女は、自分のためにあなたを強化リリィにしようとしてるの!!」
紅「なんのことか分かりませんけど、初よりわたくしの方が純に相応しいっ!!!」
アクセル「やめろ……2人ともっ……!!」
純「姉様、紅、やめてっ!!!」
そう言って純は2人の間に割り込んだ。
純「わたくしのせいですわ、わたくしが姉様を心配させてしまったから…!!」
初「どうして……どうして邪魔しますの!!」
純「姉様!!」
初「……純は、もうお姉ちゃんをいらないの?」
純「そんなこと……。」
初「純と共にいられないのなら、もう何もいりませんわ。」
アクセル「お前、まさか!!」
初「この世界ごと、ぶっ壊して差し上げますわ。」
襲いかかる初を、紅が止め、そこにさらに竜が助太刀するも、弾かれてしまう。
純「……紅、竜、あなた達はラージ級をお願い。」
紅「嫌ですわ!」
純「これはわたくしと姉様の問題ですわ。」
紅「嫌だ!!わたくしは純と一緒に戦い続けるの!!!」
純「わたくしを怒らせないでっ!!!!!」
紅「純……。」
純「紅……とにかくあなたは、ラージ級を足止めなさい。
あなたを信じますわよ。」
紅「わたくし……今……。」
純「このままだと市民が巻き込まれますわよ。」
紅「わたくし……純がいないと!!」
純「あなたは1人でも戦える!!」
紅「そんなこと……」
初「ゔあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!」
初が襲いかかってくるが、純はそれを受け止める。
純「わたくしは小さい頃から姉様の後を追いかけてきた!!姉様が見えなくなると不安でたまらなかった!!そんな自分とあなたを重ね……同情していたんですわっ!
でも、あなたはわたくしの同情なんて要らない!!だってあなたは1人でも自由に力強く、自分らしい戦いを見せていたんですからっ!!」
紅「自由に……力強く…。」
純「わたくし、そんなあなたの戦い嫌いじゃありませんでしたのよ。」
紅「純……。」
純「だから!!そんなあなたを取り戻して欲しかった!!でも、それで姉様を失う訳にはいきませんの!紅、お願いですわ!!
世界を守るために迷いなくCHARMを振るう貴方に戻ってくださいませ!!」
紅「世界を…守るために…。」
純「紅っ!!」
初を抑え込むも弾かれる純。
純「紅、あなたを信じますわよ。」
迷いを振り切り、紅はCHARMを握って走り出した。
紅「市民には、手出しさせませんわ!」
椛、楪奪還のために動くセインツたち。
薺「椛様達を絶対に助ける!!」
英、梢、薺の3人はファンタズムを発動し、動き出す。
3人「「「行っくよー!!」」」
周りのヒュージを倒して行く3人。
各自散開した直後、薺に触手が迫る。
その触手は当たることなく、桂と椿が守っていた。
桂「薺、しっかり。あなたのことは桂達が守ります。」
桂はこの世の理を、椿はファンタズムを使って次の動きを予測し、触手に攻撃していく。
その頃、ロネスネスメンバーたちはある異変に気づいていた。
雪「突然の雨…。」
紫「それに、気温も上がってる……。」
梢「これってこの間と同じ──」
燈「船田姉妹と治様がぶつかりあった時に起きた現象、ですわね。」
スカル「それじゃあもしかして──」
槿「純と紅の身に、何か起きてるかもしれない…!!」
蛍「純と紅が戦ってるかもってこと!?」
ダブル(翔太郎)「わかんねぇけど、異常気象を起こすほどの何かが起こってるのは間違いねぇな。」
紫「テレポート型ラージ級……止められるでしょうか…。」
エターナル「純を信じよう…!!」
昴「皆さん、もっと近づきますよ!!」
セインツもヒュージを倒しつつ近づいていく。
周「治、どうかした?」
治「紅、大丈夫かな…。」
薺「この雨の中……。」
桂「急に気温が上昇しましたね…。」
因「あの時と同じ?」
周「あの時?」
治「私が、純や初と戦った時と同じ現象なんだよね…。」
因「はい……。」
央「紅様、純様と上手く戦っていたじゃん、きっと──」
廉「大丈夫。でも、時間はないね…。」
黒影「このまま気温が上昇し続ければ、余計にマギを消耗しちゃう。」
ポセイドン「椛様や楪様も心配ですしね。」
威吹鬼「急ごう!!」
ロネスネスは異常気象の中パス回しを続けていた。
燈「あーもう!!この異常気象と負のマギで皆さん、ギリッギリですわねぇ…!」
ダブル(翔太郎)「でも、ここで倒れる訳には……行かねぇ…!!」
雪「シールドを破壊するまでは、私たちロネスネスだけで!!」
紫「ここで見せなくちゃ、いつ見せるんだ!!」
蛍「そうだそうだ、見せよう!私たちの力!」
梢「よーし、まだまだやれるよー!!」
スカル「純に任されたんだからね……!!」
昴「御台場のプライドに賭けて!!」
槿「ギガフロートはここで駆逐する!!」
歌舞鬼「シールド破壊は俺たちロネスネスに任せろぉっ!!」
それぞれ今出せる全力を出し、ギガフロートを駆逐するためにパスを回す。
昴「槿っ!」
槿「燈っ!」
燈「…っ!」
蛍「梢っ!」
梢「紫っ!」
紫「雪様っ!」
雪「っ!」
昴「…っ!」
槿「うわあっ……!!」
ロストしかけたマギスフィアを、湊が受け止めた。
槿「ありがとう!」
湊「流石ですね、しっかりとマギが溜まっています…!」
燈「当然ですわぁ?」
湊から英、梢、雪、燈、蛍へとパスが回っていく。
蛍「マギスフィア、完成じゃない?!」
スカル「紫、フィニッシュショットはあなたに任せる!!」
紫「任せてください!!」
蛍からパスを貰い、紫はフィニッシュショットを撃つために構える。
紫「もう大丈夫、私はひとりじゃない…!!私は出来るっ!!」
紫はフィニッシュショットをギガフロートのシールドに打ち込む。
シールド近くにいた映司とアンクは飛んできたマギスフィアがシールドに当たって破壊された瞬間、爆風から楪と椛を守るべく動いた。
ダブル(翔太郎)「っしゃぁ!!」
昴/槿「「シールド、破壊完了!」」
すぐにセインツが到着し、ギガフロートに攻撃を仕掛けた。
槿「今度は、サポートだね!」
昴「あともうひと踏ん張りです!」
燈「あたくしにお任せくださ〜い?」
そう言って燈は先に走っていった。
グリドン「あっ、ちょ、待たんかいワレェっ!!」
ロネスネスはセインツのサポートのために動き、映司とアンクは空から楪と椛を連れて降りてくる。
湊「居たわ、椛と楪よ!
……英!」
英「うん!」
椛「みんな、ありがとう…!」
治「ゆず、椛…!」
楪「マギスフィアは無事だ…!」
そう言ってマギスフィアを治に渡す楪。
楪「っ……!!」
デューク「楪様!」
龍玄「シールドの中で、かなり体力を消耗したようね。」
湊「英!」
英「わかった!絶対助けるよ!」
そう言ってヴァルキュリアスカートを使用する英。
湊「椛、楪。」
楪「あぁ、もう大丈夫!」
オーズ「良かった……。」
英「ブイッ!」
薺「うぇーん良かったぁぁ…!」
央「なっちゃん、泣かないのっ。」
薺「だってぇ……」
楪「薺、あんたのファンタズムのおかげで、椛の危険に気づくことが出来たんだ。
サンキューな!」
薺「はい!」
椛「ゆず、私のせいで、ごめんなさい…。」
楪「なーに謝ってんだよ?助けてくれたのは、椛の方だよ。」
椛「ゆず……。」
アンク「まだ戦いは終わってねぇだろ。さっさと片付けんぞ。」
椛「えぇ、そうね。」
オーズ「とは言っても、みんな相当疲れてますよね?」
治「ロネスネスは特に。」
椛「私達を解放してくれたのね。」
楪「じゃ、次はセインツの出番だな。」
椛「えぇ。
皆さん、あともう少し、頑張りましょう!」
セインツ「「はい!!」」
椛「ここにいる全員、かなりのマギを消耗しています。出来るだけ多くのリリィでパスを回し、マギを貯めたい。
湊さん、英さんも協力してくださいますね?」
湊「もちろん。」
英「そのつもりですっ。」
椛「それでは、ノインヴェルト戦術、再開しますわ!」
……To be continued
次回、「激突と決着と仲直り」