アサルトリリィ×仮面ライダー episode of 御台場女学校 作:黒破リンク
ナスカ「私はナスカ……仮面ライダーナスカよ!!!」
楪「治が、変身した……!?」
椛「治、気をつけて!その花音さんはおそらく花音さんじゃありません!」
ナスカ「うん、何となくわかるよ。
このこと、アキラ先生に報告してくれる?」
映司「分かりました…!!
すみません、後はお願いします……!!」
撤退する3人を追おうと花音?は追いかけようとするも、その進行ルートに治が割り込む。
エターナルR「逃がさない。」
ナスカ「行かせない!」
標的を治に変更し、花音?は呟いた。
エターナルR「未知の仮面ライダーを確認、データ収集を開始。」
治はナスカの超加速と、自身のレアスキルであるゼノンパラドキサを使った高速移動で花音?に攻撃していく。
ナスカ「はぁぁっ!!」
ナスカブレードの一閃でダメージを与えた治。
そこで花音?はとある一手を使ってきた。
エターナルR「マスカレイド、インベス。」
そう呟いたと思えば、初級インベスとマスカレイド・ドーパントが何体も現れた。
ナスカ「多対一ってこと?
いいよ、まとめて倒してあげる!!」
そう言い放ったかと思ったら、一瞬でインベスとマスカレイドが斬られていく。
ナスカ「はぁぁぁぁぁっ!!
これで終わりっ!!」
全員倒しきった治の身に異常が起こる。
ナスカ「っ……!!(これが、フィリップの言っていたメモリのの負荷……!!)」
そう、ナスカメモリはメモリと肉体のリンクレベルをあげることで強くなるが、その分メモリの毒素が大きくなるという欠点がある。
その欠点の解消はフィリップの技術力でも毒素ではなく肉体にかかる負荷という形でしか解消出来なかったらしく、事前に通告していた様子。
ナスカ「……っ!!」
隙を狙って花音?はエターナルエッジを振るうも、ナスカブレードで防ぎ、弾いて距離を取った。
治「これで決める!!」
治はナスカメモリをナスカブレードの柄の部分に装填し、ナスカブレードを鞘状の武器である『ナスカシース』に収めると、治の背後にそれぞれハチドリ、コンドル、サギ、巨人、クモ、オウム、犬、サル、植物状態のグリフが描かれたエネルギー球体が現れ、治はナスカブレードを抜刀してそれらを刀身に吸収させる。
『ナスカ!マキシマムドライブ!』
ナスカ「はぁぁぁっ!!!」
治は走り、すれ違いざまにナスカブレードを振るう。
エターナルR「っ…!」
防御の姿勢をとった花音?だったが、防御しきれず攻撃を喰らい、右手の関節部からバチバチと火花が散るのを見た治は、その正体に勘づいた。
ナスカ「アンドロイド…?」
エターナルR「……右前腕部破損、撤退します。」
そう言って、トリガーメモリをエターナルエッジに装填する。
『トリガーマキシマムドライブ!』
そうしてトリガーを引き、エネルギー弾を放つ。治はその攻撃をマントで防ぐも、煙が晴れるとそこに花音?の姿は見えなかった。
治は変身を解き、一息入れて呟いた。
治「……逃げられた…。
右前腕部破損……ってことはやっぱりアンドロイド…なのかな。」
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治達が花音の偽物と対峙した次の日──
アキラ「翔太郎君、君達探偵さんに私から依頼よ。」
翔太郎「アキラ先生……?
依頼の内容は?」
アキラ「ここ最近御台場で怪しい動きをしてる教団を調べて欲しいの。
ここ数日増加しているインベスや魔化魍の出現に何か関係あるかもしれない。」
翔太郎「わかりました。」
アキラ「インベスと魔化魍の対処はセインツも担当してるけれど、今後はロネスネスも対処に出てもらうことにしたわ。この事はもう純ちゃんには伝えてあるから、心配しないで?」
フィリップ「わかりました。
こちらで調べておきます。何か進捗があればまた報告しに行きます。」
アキラ「えぇ。期待してるわ。」
そう言ってアキラは翔太郎の部屋を出ていく。
翔太郎「アキラ先生の依頼、随分と久しぶりな気がするな。」
響「ほうだね(そうだね)。」
翔太郎「……響、お前さっきから何食ってんだ!!」
響「ん〜?ポテチ〜。」
翔太郎「そうじゃねぇ、何袋目だっ!!」
響「まだ3袋目だけど?」
翔太郎「てか、それ全部俺の非常食なんだけど!?勝手に食うんじゃねぇ!」
響「まぁいいじゃん?また買ってくるし。」
翔太郎「お前なぁ……。」
フィリップ「ところで翔太郎、そろそろ仕事を始めないかい?」
翔太郎「それもそうだな。
んじゃ、外で聞き込みしてくる。響、行くぞ!」
響「はーい。
フィリップ、片付けお願いしていい?」
フィリップ「わかった。なにか手がかりがあれば連絡してくれ。検索をしておく。」
翔太郎「おう!!
んじゃ、任せた!!」
そう言って響と翔太郎は部屋を出ていった。
フィリップ「……さぁ、片付けを始めよう。」
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外へ出向いた翔太郎は、まずは翔太郎の一般中学時代からの友人達、通称『御台場イレギュラーズ』のメンバーに聞き込みを開始した。
翔太郎「急に呼び出して悪ぃな、ウォッチャマン。」
ウォッチャマン「いいよいいよぉ。こっちも暇だったし。
それで、要件って何ぃ?」
翔太郎「ここ最近御台場で噂になってる教団を調べて欲しい。」
ウォッチャマン「あ〜それねぇ?
知ってる知ってる。」
翔太郎「まじ!?」
ウォッチャマン「『パラダイス教団』ってやつ。なーんか胡散臭い教団でさぁ。」
翔太郎「詳細、わかったりしないか?」
ウォッチャマン「それがわかんないんだよねぇ……。
ま、もー少し待ってねぇ?なんかあったらまた連絡するからさっ。」
翔太郎「ありがとう、いつも助かるぜウォッチャマン。」
ウォッチャマン「お〜!またご贔屓にっ。頑張れよ、翔ちゃん!」
翔太郎「おう!!」
翔太郎はそう言ってカフェの代金を払って出ていく。
そして次なる人物の元へと向かっていた。
翔太郎「よぉ、2人とも。」
クイーン「あ、翔太郎!」
エリザベス「遅いよ!」
翔太郎「悪ぃな、ウォッチャマンといたところが思ったより遠くてな。」
クイーン「あ、それで?要件ってのは?」
翔太郎「パラダイス教団ってやつを今調べてんだ。
2人ともなんか身近で変なこと起きてないか?」
エリザベス「ん〜とね、最近『インベスゲーム』ってのが校内で流行っててさ……。」
翔太郎「『インベスゲーム』……?」
クイーン「ロックシードってのを使ってあたしらと同じサイズのホログラムのインベスを呼び出して戦わせるゲーム。あたしらは怖くてやってないけど、最近なんか急に校内で流行りだしてるの。」
エリザベス「そうそう、だから翔太郎に相談するか迷ってたんだよ。」
翔太郎「そうか……。そうだ、そのロックシードの出処とか聞いてねぇか!?」
クイーン「そういえばクラスメイトがなんか『オベロン様から貰った』とか何とか言ってたよ。やってるみんな揃いも揃ってザクロの錠前持ってたよ。」
翔太郎「オベロン……?ザクロの錠前……?」
エリザベス「あ、そうそう!!大事なこと忘れてた!!
その子達、何人か翔太郎と同じようにガイアメモリも持ってた!!」
翔太郎「はぁ!?!?」
エリザベス「最近インベスゲームだけじゃなくてドーパント騒ぎもあってさ……。ここ最近翔太郎にも助けに来て貰ってたりしてるじゃん?原因は多分パラダイス教団って所だと思う。」
翔太郎「サンキュー、2人とも。
これで今日は良いもん食ってくれや。」
そう言って1万円札を机に置いてテーブルから去っていく。
その頃、響は翔太郎とは別で街の新聞社に聞き込みをしていた。
響「すみません、先程お電話した九条響です。貴方がアキラ先生に依頼を出した依頼人の方でお間違いないですか?」
そう言って名刺を渡す響。
チーフ「あぁ、君が九条さんか!お待ちしてました!」
そう言って新聞社内に案内された響。
響「あの、ここ最近噂になってる教団について何か知りませんか?」
チーフ「えぇ。
それが、ここの記者も調査に赴いたらザクロが描かれた錠前を持って帰ってきたんです。それで調査はどうだった?って聞いたら目を赤くして『いやぁ、怪しい噂なんかなんもなかったっすね〜』なんて言い出したんです。その後、その手に持ってる錠前のことを聞いたら、『あそこの人が無料で提供してくれた』と言ってて、『これさえ持ってれば救われる』とまで言い出す始末で……。」
響「それで……結局その方は?」
チーフ「昨日辞めたんだ。
『私はファーザー様の救いを求めに行くので辞めます』とだけ言って、退職届を叩きつけて出ていったんだ。
他のやつも、調査に行っては連絡もつかずで、あそこの調査も全く進んでないんだ。」
響「なるほどなるほど……。
その教団の名前とか分かりますか?」
チーフ「あぁ〜……確か『パラダイス教団』って名前だったはずだ。」
響「ありがとうございます。
こちらで引き続き調査しておきますので、なにか進展があればアキラ先生を通してご連絡します。」
チーフ「あぁ、助かるよ。
それにしても、リリィが探偵までやるとは……。」
響「……えぇ、師匠であるおやっさんの遺した大切な事務所を潰す訳には行かないので。」
チーフ「それくらい大切なんだね。」
響「はい。」
チーフ「居場所は、大切にするんだよ。」
響「えぇ、もちろんそのつもりですっ。」
チーフ「あ、玄関まで案内しますよ?」
響「いえ、道は覚えたので1人で帰れますよ!」
チーフ「そうかい。くれぐれも気をつけて帰るんだよ。」
響「はい!
ありがとうございました!!」
そう言って部屋を後にする響。
2人は御台場女学校に戻って来て調査結果の整理をしていた。
響「最近噂になってる教団の名前は『パラダイス教団』。
依頼人の証言から、気になる点が何個かあったの。」
フィリップ「ほう…。」
響「まず一個目。調査に行った新聞社の人が何人か失踪していること、帰ってきたかと思ったらザクロが描かれた錠前を手に持っていた、と。」
フィリップ「さしずめザクロロックシードという事か。
だが、そんなロックシード聞いたことない。」
響「それで、そのロックシードを持ってれば救われる、とまでその人は口にしてたようなの。」
翔太郎「あ、その証言と関連したやつがあるぜ。
クイーンとエリザベスから聞いた話だが、最近あいつらの学校内で『インベスゲーム』とか言うやつが流行ってるらしい。そのゲームをしてる奴らは揃いも揃ってザクロの錠前を持ってるらしい。」
フィリップ「今の情報を整理すると、噂の教団の名前はパラダイス教団。
そのパラダイス教団の教徒になった者はザクロロックシードを受け取り、救われると信じて疑わなくなり、更にはインベスゲームとか言うゲームをし始める、と。」
翔太郎「後、インベスゲームやってる奴らの内の何人かがガイアメモリを持ってるとか聞いたぞ。」
フィリップ「ガイアメモリまで所有してる……となるとG.E.H.E.N.A.やミュージアムと繋がっていた者が組織内にいるとみて間違いはなさそうだね。」
翔太郎「ま、そうなるよな。」
情報を元に検索をしようとした時、突然爆発音が鳴り響いた。
響「なになに!?!?」
窓を見ると、グラウンドから煙が出ているのを目撃した3人は急いで下へと走っていった。
グラウンドに着くと、壁際で倒れてる睦を発見した3人。
翔太郎「睦!!大丈夫か!?」
睦「はい、大丈夫です……!!」
翔太郎「何があった!?」
睦「インベスゲームをしていた黒影隊のメンバーの1人が、私の声に気づいた瞬間ザクロのロックシードを取り出したんです。
起動したと思ったら、『私と一緒に死んでください、隊長』と言って爆発したんです……。私は咄嗟にその場から離れましたけど、爆風でここまで弾かれて……。」
フィリップ「その子は?」
響「見て、煙のたったところ。
跡形もなく消し飛んでる。」
睦「どうして……。どうしてこんなことに……。」
響「私、とりあえず睦を保健室まで連れていくから、ここは任せていい?」
翔太郎「あぁ。」
フィリップ「任せてくれ。」
響「ありがとう。
睦、行こ?」
睦「はい……。」
響は睦を連れて保健室まで歩いて行く。
翔太郎達は消し飛んだ場所にあったとある破片を拾った。
翔太郎「これって……。
おい、フィリップ!」
フィリップ「どうしたんだい、翔太郎?」
翔太郎「これ、ロックシードの破片じゃないか?」
フィリップ「そう見えるね。一応回収しておこう。」
その直後、翔太郎達の前に花音の偽物が現れた。
フィリップ「あれは……。」
翔太郎「あれが昨日の夜に治達が言ってた花音の偽物か!!
皆!!校舎内に戻ってろ!!」
花音?「リリィ達のデータを収集する。」
そう言ってエターナルエッジを手に翔太郎達に襲いかかる。
翔太郎「おりゃあっ!!」
フィリップ「はぁっ!!」
2人は身体を逸らして回避し、翔太郎は殴りを、フィリップは蹴りをそれぞれ花音?に浴びせた。
後ずさりした花音?はベルトを巻いた。
『エターナル!』
花音?はエターナルメモリを起動してベルトに装填、そのまま変身した。
『エターナル!!』
エターナルR「データ収集開始。」
花音?は走って二人の間に蹴りを入れようとするが、器用に避けられてしまう。
翔太郎「行くぜ、相棒!」
フィリップ「あぁ。」
翔太郎がベルトを巻くと、フィリップの腰にベルトが出現し、2人はメモリを起動する。
『サイクロン!』
『ジョーカー!』
2人「「変身!!」」
『サイクロン!ジョーカー!』
2人はダブルに変身し、花音?を迎え撃つ。
ダブル(翔太郎)「らぁっ!!」
強烈な回し蹴りを浴びせて怯ませた翔太郎。だが、花音?もエターナルエッジを巧みに振るってダメージを与えていく。
ダブル(翔太郎)「ぐぁっ…!!」
ダブル(フィリップ)「翔太郎、相手が近接武器を持つならこちらもそれで迎え撃とう。」
『メタル!』
ボディサイドのメモリを切り替え、メタルメモリを装填する。
『サイクロン!メタル!』
サイクロンメタルにメモリチェンジした2人は、メタルシャフトを手にエターナルエッジを持つ花音?と激しい攻防を繰り広げていく。
ダブル(フィリップ)「僕たちの攻撃が読まれている……?」
ダブル(翔太郎)「いや、それはねぇな。あの戦い方、花音にそっくりだ。まるで暴走してる花音を相手してるみてぇだ。」
そう分析しつつ、花音?の攻撃を防いでは攻撃、防いでは攻撃を繰り返すも、花音?の猛攻に2人は徐々に追い込まれて行く。
さらに追い打ちをかけるようにマスカレイド・ドーパントが大量に現れて2人を狙っていた。
ダブル(フィリップ)「翔太郎、撤退だ!!」
ダブル(翔太郎)「馬鹿言うな、ここで撤退して仲間を危険に晒す訳には行かねぇ!!」
劣勢の2人の元に、本物の花音が現れる。
花音「翔太郎くん!!」
ダブル(翔太郎)「花音!?」
花音「後は……私がやる。」
『エターナル!』
花音はエターナルメモリを起動してベルトに装填、そのまま変身した。
花音「変身!!」
『エターナル!!』
マントを翻し、エターナルエッジを持って花音?に向かっていく。
エターナル「あなた、私の偽物…?」
エターナルR「…。」
花音?は喋ることなく、花音に攻撃していた。
エターナル「あなたの攻撃は効かない。はぁぁぁぁぁっ!!」
エターナルエッジを振るってダメージを与えて大きくはじき飛ばす。
すると、花音?の後ろで拍手が聞こえた。
??「流石私の愛娘……強くなったのね……。」
エターナル「っ………!!」
その声を聞いた花音は震え出した。
ダブル(翔太郎)「花音!!どうした!!」
マスカレイドを倒し続けながら翔太郎は花音に声をかけた。
??「あら、誰かと思えば……私の花音を反抗的にしたバイ菌じゃない。」
ダブル(翔太郎)「誰だ!!」
2人は走って花音の前に立ち、メタルシャフトを構えた。
??「私の名はヘカテー。パラダイス教団の科学者よ。そしてこの子はエキドナ。花音そっくりに作り出したもう1人の花音よ。」
ダブル(フィリップ)「随分と悪趣味な科学者だね。」
ヘカテー「あら、失礼ね、『氷川来斗』さん。」
ダブル(フィリップ)「何故、貴方が僕の名を!?」
ヘカテー「私はG.E.H.E.N.A.に属しながらシュラウド……あなたのお母さんのサポートをしていたのよ。」
ダブル(翔太郎)「なるほどな、これで花音が俺達と親父しか持ってないはずのロストドライバーを持ってる理由がわかったぜ。
つまりあんたはシュラウドのデータを盗んでガイアメモリとドライバーを作ってたって訳か!!」
ヘカテー「盗んだとは失礼ね、譲ってもらったのよ。」
エターナル「嘘……つかないで……!!」
そう言ってエターナルエッジを突きつける花音。
ヘカテー「あら、まだ反抗するのね花音。ェヘンェヘン。
なら、また教育しないとね。」
そう言って、フィリップすら知らないベルトを装着する。
ダブル(翔太郎)「なんだ……あのベルト……!?」
『スクリーム!』
そのまま見知らぬベルトにメモリを装填した。
スクリーム「ェヘン、ェヘン。
とりあえず……『ガイアドライバーrex』は完璧に作れたみたいね……。」
……To be continued
次回、第1話:Eの異変〜新たなベルトと彼女の過去〜
ED:燐舞曲『群青のフローセカ』