CINDERELLA BRE@KER~BUILD THE FUTURE   作:wataru012

14 / 49
リージョンカップ予選・黒壁を撃て/PG再び

カドマツのメカニックとしての彩渡商店街チームへの加入と

3人目のチームメンバーとしてのトイボット試作品「ロボ太」の

加入から約1か月後…泰葉達は、リージョンカップ関東第2大会の

会場となる神奈川県横浜市の某所に立っていた。

 

『リージョンカップ開催会場の皆さん、聞こえてますかー?

 私は今シーズンの大会MC担当の『ハル』と言いまーす!

 全国20か所の会場に同時中継でご挨拶しています!

 タウンカップから始まったガンプラバトルは、今日の

 リージョンカップを経てジャパンカップへ…そして、

 今シーズンからはさらに世界大会へと続いて行きます!

 参加チームの皆さん、是非とも頑張って下さいね!』

 

「うーん…あのMCさんの声、何処かで聞いたような…」

 

「泰葉もか? 実は私も聞き覚えがあるような声だと感じたぞ」

 

「え、もしかして以前に仕事で一緒になった事があったとか?」

 

「いや、ガンプラバトル関係の仕事は今回が初めてだし

 それとは違うと思うけど…確かに聞いた事あるような声だなぁ」

 

「…ああ、これちひろさんの声に似てるんスね」

 

「言われてみれば、完全一致ではないけれど発音のトーンや

 声色は確かにちひろさんのものに近いと言えますね」

 

「ちひろさんって、誰?」

 

「ああ、ウチの事務所のアイドル部門のアシスタントの1人で

 俺のサポートをしてもらってるんだ」

 

「プロデューサーだけでなく、私達アイドルにとっても

『頼れるお姉さん』といった感じの人なんですよ」

 

「へー…アイドルのみんなはステージ慣れしてるからか、

 リラックス出来てるね…私なんて会場着いてから緊張して来たよ」

 

「そんなに緊張する程か? 全国20か所で一斉開催されてる

 大会のうちの1会場に過ぎないってのに」

 

「私にとっては初めての経験だし、実質常に背水の陣状態なの!」

 

「あー、まぁ来年には商店街が消えてもおかしくないし負けられないってか」

 

「あの、そうならないようにする為に皆で頑張ってる訳なので…」

 

「おっと悪ぃ、協力者の立場で言う言葉じゃなかったな」

 

「…お前、本当に来てたんだな」

 

会場到着後間もなくオーロラビジョンから聞こえて来た

MCの声に対する聞き覚えをきっかけに会話に花を咲かせた

泰葉達の様子を見て、ミサは自分に生じている緊張を吐露する。

その後のカドマツとのやり取りのなか、悪意こそないが

彩渡商店街を貶めかねない発言に泰葉が釘を刺すとカドマツは

素直に謝罪し…その直後、初耳となる女性の声が聞こえて来た。

 

「やっぱお前も来てたか…一応会社のHPと

 SNSの公式アカウントに説明文は公開してたろ?」

 

「確かにそいつは読んだけどな、それにしても何でまた

 自分の会社を負かしたチームに合流なんてしてんだよ」

 

「ウチの会社のチームのファイターが抜けちまったから、

 今シーズンは活動不可状態になっちまったもんでな…

 それに貴重なデータの収集と新商品の試作品のテスターに

 なってもらった事への礼も兼ねてってのが理由だな」

 

「この子誰?」

 

「もしかして、カドマツさんの娘さんでしょうか?」

 

「生憎俺は独身だ」

 

カドマツがその小柄の女性と二言三言会話を交わしている様子を見て、

ミサと泰葉が女性の正体についてカドマツに尋ねる。

 

「…パッと見髪型以外は晶葉ちゃんそっくりっスけど、

 もしかして泉ちゃんと晶葉ちゃんが合流した時に言ってた…?」

 

「ああ、こいつは望月佳奈(もちづき・かな)って言う

 佐成メカニクス所属のエンジニアだ」

 

「佐成メカニクスって、ハイム社のライバル企業だって

 言われてるよね…こんな小さな子が?」

 

「こんなナリだが、歳は俺とタメだ」

 

「…って事は30過ぎ!? 嘘ぉっ!?」

 

「歳の事は言うなっての!」

 

「…何というか、『見た目が当てにならない』事って

 私達が思ってる以上にあるんだなぁ…」

 

「全くだ」

 

そんな中、比奈がプロジェクトチームに泉と晶葉が加入して

顔合わせした時の事を思い出しカドマツに尋ねる。

そうしてカドマツから明かされた女性の正体にミサが

驚きの反応を示し、それに合わせてさらに明かされた事実に

ミサはさらなる驚きを表しモチヅキは抗議の声を上げる。

そんな様子を前に、泉と晶葉は率直な感想を零していた。

 

「ところでカドマツ、このロボット…

 こいつが前から話してたやつの試作品か?」

 

「ああ、その通りだ」

 

「おおー、こいつがか…ちょっとバラして良いか?」

 

「良いわけねぇだろ!」

 

「ハハハ、冗談だ冗談」

 

「全く…こいつはチーム第3のファイターでもあるんだよ」

 

「ガンプラバトルも出来るってのか、とんでもないな…」

 

そこからモチヅキがロボ太に視線を向けた後にカドマツに尋ね、

そこからまるで漫才のようなテンポの良い会話を続け

最終的にはロボ太の性能に対する素直な驚きを口にする。

 

「ま、カドマツ以外の面々には悪いが当たった時には

 容赦なく行かせてもらうからな…予選でコケるなよ!」

 

「お前こそそこら辺ウロついてコケるなよ」

 

「子供じゃねーっつの!」

 

『只今からリージョンカップ予選を開始します、

 準備が出来たチームから出撃して下さい!』

 

「よーし…それじゃ行こうか、泰葉ちゃんにロボ太!」

 

「はい、行きましょう!」

 

その後にある種の宣戦布告とも取れる言葉を吐くと、

カドマツの返事にツッコミながらその場から離れて行った。

その直後にMCから発せられた予選開始の合図を聞いて、

ミサは泰葉とロボ太に声をかけそれに対する泰葉の返事を合図代わりに

全員でポッドが設置されている建物へと移動していった。

 

~~~~~

 

「バトルルールに『モノリスデモリッション』と

 示されてましたが、どういうルールでしょうか…?」

 

「あー、まずは普段通り目に付いた敵機を片っ端から

 倒してってくれ…状況が変化したら説明するから」

 

「わかりました」

 

「了解!」

 

「心得た!」

 

バトルフィールドに降り立った泰葉が、初めて聞く

バトルルールに対する率直な疑問をカドマツに投げかけるが

カドマツからは普段通りの敵機殲滅を返される。

その言葉通りにCPU機を撃破し続けていると、

突如フィールドの片隅に大きな黒い物体が現れた。

 

「!? 急にフィールドに黒い石碑っぽいのが

 現れましたが…もしかして、あれがモノリスっスか!?」

 

「ああ、その通りだ」

 

「でも、パッと見バリアっぽいのが覆ってるね」

 

「何にせよ私は近寄らなければ話にならんな」

 

比奈が現れた物体に驚きながらもその正体を予測し

カドマツに質問すると、それが正解だとカドマツは返す。

フィールド上の3人はそれがバリアのようなもので

覆われているのを確認するが、接近しなければ攻撃が

ほぼ不可能なロボ太は真っ先にモノリスへと進んで行く。すると…

 

「リーダー機出現だと!?」

 

「現れたリーダー機を倒せば、バリアが解除されるという事ですか?」

 

「そういうこった」

 

「よーし、それじゃサクサク倒して行っちゃおう!」

 

「承知した!」

 

リーダー機の登場にロボ太は驚くが、泰葉はそれを見て

モノリスのバリア解除と関わりがあると予測しカドマツに

確認を兼ねた質問を投げかける。それへの返答を聞いて

ミサとロボ太もリーダー機への攻撃を開始すると、

泰葉とミサの強化も相まって手早く全機を落とし

そのままの勢いでモノリスもあっさりと破壊した。

 

「モノリス自体の耐久力は、そこまで高くはないようですね」

 

「私も泰葉ちゃんもしっかり機体や武器を強化してるし、

『ファンネル』とかを展開してるのもあるかもしれないね」

 

「うむ、主殿もミサも手数や威力といった攻撃面では

 私を遥かに上回っているからな…2人とも、感謝する」

 

~~~~~

 

「またモノリスが出て来ましたね」

 

「よーし、それじゃまずは近付いて…うわっ!?」

 

「引き込まれた…だけではない、閉じ込められたぞ!」

 

「あー、モノリス接近時の敵機湧きパターンは2つあるんだ。

 さっきのようにリーダー機が出て来るやつと、今回のように

 モノリスの近くに引っ張られてCPU機を全機撃破するまで

 閉じ込められるやつがな。今回の場合は出て来るCPU機は

 通常機のみだから、倒すのにはそれほど苦労しないはずだぞ」

 

「なるほど…そんじゃ、手早く倒しちゃいますか!」

 

「ええ、行きましょう!」

 

「いざ参らん!」

 

雪原フィールドを進み、再び現れたモノリスを目にして

接近する3人。だがある程度モノリスに近付くと急激に

引き込まれるようにモノリスの傍に移動させられた後に

モノリスを中心としたドーム状の脱出出来ないバリアが形成される。

それを見たカドマツがモノリス登場後の敵機湧きパターンについて話すと、

返事をしながら手早く敵機を全機撃破して脱出しモノリスも破壊していった。

 

~~~~~

 

「このステージはモノリスが出て来ませんね」

 

「ああ、ここは『バトルロイヤル』ルールに設定されてるようだ」

 

「そうなるとシンプルに敵機を片っ端から落として稼ぐ事になるね」

 

「なるほど、心得た」

 

雪原から夜の砂漠にフィールドが切り替わり、

泰葉がモノリスが出て来ない事への疑問を零すと

晶葉がフィールドに設定されているバトルルールを確認して

泰葉達に伝える。そこから間もなくして…

 

「…他チームとのエンカウントを確認!」

 

「来ましたね…!」

 

「かかって来るならば、迎え撃つのみ!」

 

「もっちろん!」

 

他チームとのエンカウント反応を確認した泉が

3人に伝えると、戦闘に向けて気合を入れ直す。

 

「『百式フルバーニアン』といった取り合わせの機体と、

 背中に片方はバズーカ2丁…もう片方はビームキャノン2門といった

 高火力砲を積んだジムⅢ頭機2種の取り合わせっスね」

 

「そうなるとジムⅢ頭機から先に落とした方が良さそうですね」

 

「だね、それじゃ行こうか!」

 

「承知した!」

 

そうして現れた相手チームのガンプラを比奈が確認の後に

パーツ構成から戦闘スタイルを予測し、それを聞いた泰葉は

チーム戦の定番となりつつある「高火力機優先撃破」の方針を立て

ミサとロボ太もその方針に賛同しチーム戦が始まった。

 

「身体の大きさでは負けるが、斬り合いなら負けん!」

 

「ロボ太ナイス! 私も抑えに行くから泰葉ちゃんは

『覚醒』が切れる前にバーストアクション叩き込んじゃって!」

 

「わかりました!」

 

一機集中攻撃とその最中にゲージが貯まった泰葉が「覚醒」を

発動して火力を上げる事で確実に頭数を減らし、最後に残った

百式改修機とロボ太が切り結んでいるのを確認すると

ミサも前進して食らい付く。その様子を見て、泰葉は改めて

百式改修機に照準を定めバーストアクションを発動する。

 

「…行きます! 全ビーム火器、一斉発射!」

 

「何度となく見たものだが、やはり凄まじい輝きだな」

 

「だねー、見てて爽快だし」

 

バーストアクション「フルバースト」の発動による

胴体及び腕部バインダー内蔵分とビルダーズパーツで

胸部に増設した「メガ粒子砲」と腕部の「ビーム・ガン」、

展開された「ファンネル」に加えてタウンカップ時の機体から

変更したメイン射撃武器の「バスターライフル」の

一斉射撃を目の当たりにしたロボ太が感嘆の声を上げ…

続けてミサが嬉しそうに言葉を続けると光に呑まれた

百式改修機はそのまま撃墜される結果となった。

 

~~~~~

 

「次フィールド入口が近いから、そろそろまた他チームとの

 エンカウントが来そうだな…と思ったら本当に来たぞ!」

 

「了解! 迎撃するよ!」

 

「無論だ、ミサ!」

 

「はい、行きましょう!」

 

砂漠フィールドが続く中、フィールドの切り替わり地点が

近付いた事で晶葉が他チームとの接触を予測した直後に

実際に接触反応が確認され驚きの声が上がるが…

泰葉達はそれを聞いて即座に迎撃態勢に移る。

 

「…エクシアとキュリオスは手足を入れ替えて、エクシア頭の方は

 メイン格闘武器とバックパックにそれぞれソードストライクの

『シュベルトゲベール』を装備した近接型で…キュリオス頭は

 両肩に『シールドビット』とバックパックにランチャーストライクの

『アグニ』を備えた砲撃型、ジンクスⅢ改修機は両肩に

 ジャスティス系やデスティニーの『ビームブーメラン』と

 背中にパワードジムカーディガンの『大型ガトリング』が

 備えられた近~中距離メインの構成といった感じっスね」

 

「よし、それじゃあまずはキュリオス改修機から落とそうか!」

 

「わかりました!」

 

「心得た!」

 

現れた相手チームの機体構成を、大まかな戦闘傾向の予測と共に

話す比奈の声を聞いた3人はミサの発言を皮切りに攻撃に移る。

 

「まずはこれで足止めさせてもらうよ!」

 

ミサがそう言いながら相手チーム3機を巻き込む形で

EXアクション「フリージングバレット」を発動して

弾幕を浴びせ、ダメージと同時に相手をスタンさせる。

 

「ありがとうございますミサさん、このまま予定通りに

 キュリオス改修機に集中攻撃を仕掛けましょう!」

 

「了解した、主殿!」

 

そこから泰葉の「ファンネル」と照射ビームやEXアクションとの同時射撃に

ミサの「ファンネル」「シールドビット」「バレットオービット」

「スーパードラグーン」一斉稼働によるオールレンジ攻撃を交えた

弾幕によって足が止まった標的にロボ太が取り付いての格闘攻撃で

畳みかけてキュリオス改修機を落とし、そのままの勢いで

エクシア改修機も射撃の足止めと格闘の連携で落とす。

 

「負けるかぁーっ!」

 

「『狂化』は発動しましたけど、残したのは一撃の重さでは

 他2機に一歩譲るやつなので十分押し切れると思うっス」

 

「だね、でも最後まで油断はせずに行くよ!」

 

「無論だ!」

 

「ええ!」

 

残ったジンクスⅢ改修機が「狂化」を発動したが、

ミサとロボ太の攻撃によって相手の動きを封じてから

泰葉がバーストアクションを叩き込むといった

確立されたコンビネーションの前に沈んで行った。

 

~~~~~

 

「ステージが狭いし、ここが最終エリアかな?」

 

「確かに、短い経験でもそういった傾向は感じましたし」

 

「…来るぞ!」

 

「待て、この反応は…気を付けろ、デカいのが来る!」

 

泰葉とミサの会話の直後に表示された他チームエンカウント警告を見ての

ロボ太の反応に合わせて、カドマツがシミュレーターと接続している

ノートPCの画面を見ると通常のチームエンカウント時とは

異なる反応を確認し泰葉達に警告を伝える。

 

その直後に現れた相手チーム機は…ストライクガンダムの頭・

ユニコーンガンダムの胴・ストライクフリーダムの腕・

Zガンダムの脚・エールストライクのバックパックという構成で

武器は右手にZガンダムの「ビーム・ライフル」の格闘武器モードである

「ロング・ビーム・サーベル」を、左手にウイングガンダムプロトゼロの

「ツインバスターライフル」を持ったPG機であった。

 

「うおお、予選からPG機とエンカウントとはやっぱタウンカップとは違うね」

 

「格闘武器が長物ですし、攻撃範囲が広そうですね」

 

「なんという大きさだ…だが、怯んではいられん!」

 

タウンカップ決勝以来のPG機のエンカウントに、

多少ながら驚くミサと冷静に武装を観察する泰葉…

そして初対面となったロボ太がその大きさに圧倒されるも、

臆せず突進していくのを合図代わりにバトルが開始された。

 

「サーベルを自機を1回転させて振るったり、飛び上がって叩き付けたり…

 突進攻撃も袈裟斬りのモーションと、同じPG機でも全くの別物ですね」

 

「新入りの機体とは格闘武器のカテゴリーが違ってるのもあるだろうな」

 

「だね、今回のはたしか大剣扱いだったはずだよ」

 

「何にせよ、大振りではあるが攻撃範囲や当たり判定が広い…

 高く飛ぶ事が出来ない身の私には避け辛いな」

 

相手PG機の格闘攻撃モーションを見て、タウンカップ決勝戦での

カマセ機との違いを口に出す泰葉にカドマツとミサがその理由を

簡単に説明する。それに続く形でロボ太がSD機体の動きにかかる

制限とそれ故のPG機からの格闘攻撃の避けにくさを零すと、

相手PG機は連結状態だった「ツインバスターライフル」を

2丁に分離し持たせた状態の両腕を水平に広げる姿勢になっていた。

 

「ライフルを分割して両手に…不味いっス!」

 

「させるかぁーっ!」

 

「はぁっ!」

 

「上手く弱点に当ててダウンさせられれば…!」

 

その動きからPG機の次の行動を察して発された、

比奈の焦りの声を聞いて3人は何とか相手の攻撃を

止めようと弾幕や斬撃波、照射ビームを一斉に

PG機へ当てていく。それが上手く行ったのか、

両手にライプルを持たせ水平に上げた姿勢を取って

その場で回転しようとしたPG機が鈍い金属音を

響かせるとその場に膝を着いて動かなくなる。

 

「やった、止められた!」

 

「一気に畳みかけるぞ!」

 

「はい!」

 

そうして足を止めたPG機に3人一斉に攻撃を仕掛け、

一定のダメージを与えた所で再び鈍い金属音が

響くとともにPG機の左腕が外れて消失する。

 

「今回は左腕かー、そうなると攻撃はまだ続きそうだね」

 

「とはいえ大きな損害を与えたのも事実、再度積み重ねと行こう」

 

「そうですね」

 

その様子を見て再び攻撃に移る3人、そうしてダメージを

積み重ねその最中にゲージが貯まった泰葉が「覚醒」を発動し

火力を増強しての攻撃を継続している最中PG機が右腕のみながら

再度先程と同様のポーズを取り…それを止めようと継続して攻撃を

浴びせると再び鈍い金属音と共に膝を着いたダウン姿勢となる。

 

「よし、相手の耐久力もこちらの『覚醒』の残り時間も

 あと僅か…バーストアクションでトドメを指します!」

 

「オッケー! こっちも残弾ありったけの援護射撃行くよ!」

 

「こちらも多少なりとも援護を行う、行ってくれ主殿!」

 

泰葉の言葉を聞き、ミサとロボ太もそれぞれ射撃と格闘で

PG機に攻撃を仕掛ける。その直後に放たれたバーストアクション

「フルバースト」による一斉射撃も加わった事で、ついにPG機は倒れ込んだ。

 

~~~~~

 

「お疲れ様でした」

 

「やはり大会となると普段のプレイとは違ってくるな、

 ああまで大きなガンプラと戦うとは驚かされたぞ」

 

「晶葉ちゃんや泉ちゃんにとっては対PG戦は初見だしねー」

 

「ロボ太くんにとっても初経験でしたが、通常サイズの機体相手を

 遥かに上回るスケール差にも関わらず怯まなかったのは尊敬するっス」

 

「そう言ってもらえると開発者として俺も鼻が高いよ…

 と、上手い事予選通過ノルマ達成出来たみたいだぞ」

 

「本当!? やったね!」

 

ポッドから出て来た泰葉達に泉がねぎらいの言葉をかけたのに

続く形で、晶葉が初見となったPG機相手の戦いを見ての

率直な感想を述べミサがそれに返事をする。その後に比奈が

PG相手でも怯む事無く果敢に戦ったロボ太に尊敬の念を示すと、

ちょうど戻って来たカドマツが喜びの言葉と共に予選突破を報告した。

 

「おー、お前らも予選突破したのか! カドマツみたいな奴が

 エンジニアでも勝ち抜けるとは、相当な腕前って事だな!」

 

「早めにスコアを稼げたおかげで時間に余裕が出来た、

 今のうちに飯済ませてゆっくり休んどけ」

 

「無視すんじゃねーよぉ!」

 

「あ…」

 

「あのーすいません、この辺で小さい女の子を

 見てないっすか? ずっと探してるんすが…」

 

そんな泰葉達の元にモチヅキが寄って来て声をかけるも、

カドマツが無視した形で泰葉達に言葉を続けた為に

抗議の声を上げる。それに気付いた泰葉が返事をしようと

した所に、黒髪短髪でミリタリーグリーンのTシャツという

出で立ちの女性が割って入る形で声をかけてきた。

 

「もしかして迷子ですか? こちらも探すのを手伝いますので

 その子の服装とか年齢を教えてもらえませんか?」

 

「白衣姿でメガネをかけた30過ぎなんすけど」

 

「…あっ」

 

その女性の言葉に泉が反応し、尋ね人の特徴を訪ねて

返ってきた言葉を聞いた比奈が事態を察し答えようとするが…

 

「受付に頼んで迷子の呼び出しアナウンスしてもらったらどうだ?」

 

「あー、それが確実っすね。そんじゃ…」

 

「やめろぉ!」

 

割って入る形でカドマツが提案を出し女性がその提案に

乗ろうとした所で、慌てた様子のモチヅキが声を上げる。

 

「あ、ここだったんすかモチヅキ姐さん? ずっと探してましたよ」

 

「ずっと目の前に居たっての!」

 

「ここもそこそこ人が居るもんですから、視界に入らなかったんすよ…」

 

「モチヅキさんの顔見知りという事は、もしかして…?」

 

その声で尋ね人が居た事をようやく知った女性とモチヅキの

会話を聞き、女性の正体を予測した泰葉がモチヅキに声をかける。

 

「ああ、おそらくそっちの予想通りこいつはウチの会社の

 ガンプラバトルチームのファイターの1人だ。

 …せっかくだ、決勝で戦うかもしれんし挨拶しとけ」

 

「え? あー…小清水宇留地(こしみず・うるち)っす、どうも」

 

「お前一応社会人だろ! もーちょいキチンと挨拶しろよ!」

 

「まぁまぁ…」

 

モチヅキとウルチの会話を聞いて泰葉がなだめようとするのを

意に介さず、モチヅキはカドマツに視線を向けて言葉を続ける。

 

「今回こそいつもバカにされてた鬱憤を晴らしてやるからな!

 決勝に出られなかったりウチに負けた時には土下座してもらうぞ!」

 

「面白ぇ、そんじゃこっちが勝つかそっちが決勝に

 出られなかった時にはどうするつもりだ?」

 

「う…その時は今までそっちがバカにした分の恨みを帳消しにしてやる!」

 

「そいつはいらん、大会の終わりまでにこっちで

 考えとくからそれを実行してもらうってので良いか?」

 

「良いだろう! 決勝を楽しみにしてるぞ!」

 

そこまで言って満足した様子でモチヅキが去った後に、

ウルチがカドマツに向けて一言を零す。

 

「モチヅキ姐さんって、仕事に関する腕と知識は文句なし

 なんすけど…子供っぽいというか、アホな所があるっすよね」

 

「だよなぁ」

 

「あはは…」

 

2人の容赦のないモチヅキ評の前に、泰葉達は苦笑いしか出来なかった。




P:どうも、今回久々に予定日過ぎになってしまって申し訳ありません

比奈:GWは客商売にとっちゃ大忙しなのはこちらも理解してまスし、
   とりあえず上げれただけ良しとしましょうか

P:すまんな…

比奈:さて、まずは予告通り泰葉ちゃんとミサちゃんの機体の
   アセンブルとEXアクションの小変更に関する話からっスね

P:ああ、まずは泰葉機の改修部分とEXアクションからだ

ガンダムメイクプレゴレス/EX(Ver.2)


【挿絵表示】


・初期型からのパーツ変更点
射撃武器~GNバズーカ(ヴァーチェ)→バスターライフル(TV版)
格闘武器~GNロングブレイド/GNショートブレイド→
     GNビームサーベル(エクシア)
盾~シールド(ウイング)→GNシールド(エクシア)

・EXアクション設定
フィールドリペア/ブレイカーシュート/
スラッシュレイヴ/トリプルメガソニック砲

比奈:前に話してた「フルバースト」対応の射撃武器に
   持ち替えたのを中心にした武装部分の変更という訳っスね

P:ああ、その上で「武器やオプションに合った見た目のEX」で
 パーツ外し効果のあるロングライフルEXを採用したってとこだ…
 続いてミサ機「アザレア・エクステンド」のEX設定に移るぞ

・「アザレア・エクステンド」想定EXアクション
フィールドリペア/バレットオービット/
フリージングバレット/スーパードラグーン

比奈:「射撃型自動攻撃系EX」のうち初期EXアクションの
   「バレットフォース」を全体攻撃型のマシンガンEXアクションに
   変更したんスね…やっぱり全体攻撃手段が欠けてるからっスか?

P:だな、それに加えてロボ太の加入でミサがこれまで受け持っていた
 前衛の役割を半分ロボ太に移してこれも以前に作中で話したが
 ロボ太と泰葉の中間の立ち位置での射撃を中心に状況に応じて
 前衛にも行くといったイメージで考えてるのもあって…だな

比奈:機体関係はこの辺りで…今回のステージはゲーム中のチャプター2から
   2つ採用して1つにまとめた形のようでスが、相手チームの
   ガンプラのアセンブルに関する描写がPG機登場ステージの
   機体だけになってるのには何か理由があるんスか?

P:それなんだが…ガンブレ3の相手チーム機の構成って、難易度と
 ステージ設定によって機体数が増減するのとビルダーズパーツや塗装とかで
 使用されたパーツの判別が難しいってのもあってな…個人調べだが
 難易度を問わずチーム構成が固定されてると推測される
「PG機登場ステージ」「コアアサルトルールステージ」が動画などで
 じっくりと見られて確認もし易い為に、相手チーム機の描写に関しては
 基本的にそれらのステージの時に細かく描写していく事にしたんだ

比奈:なるほど…あと最後に1つ、今回描かれたリージョンカップの
   会場を横浜に設定したのにはどんな理由からっスか?

P:今回書かれたがリージョンカップの開催場所が全国20か所と
 いう設定でな、そうなると各地方でだいたい2会場になると踏んで
 関東地方で東京以外に適した場所となると…というのと、
 現実世界でちょうど今「動く等身大ガンダム」が置かれてる
 場所だっていうのもあってこの作品では横浜に設定したんだ。
 あと、作中で書かれるかは未定だが第1会場はガンダムベースの設定だ

比奈:そういう事っスか

P:…さて、こちらはGW終了後にその補完といった形で休みが
 多く入ったので次回は遅刻なしに上げようと思います…
 こんな体たらくですが待って頂けると幸いです
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。