CINDERELLA BRE@KER~BUILD THE FUTURE   作:wataru012

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ジャパンカップベスト16~セミファイナル・ファイナルラウンドへの道/運命の瞬間へと進み行く針

「ベスト16はコアアサルト3連戦で、勝った場合は

 攻撃側のまま次チームと戦い負けた場合は守備側になって

 次チームと戦うというルールのようだ…敗北時の

 エースポイントペナルティが大きいから、何とか勝ち続けてくれ」

 

「了解!」

 

「わかりました」

 

「承知した…来たぞ!」

 

晶葉が今試合のルールを告げ、それに対して

泰葉達が返答するとほぼ同時に相手チームの

ログインを察知したロボ太が声を上げる。

 

「相手はジェガン小隊…塗装が寒冷地仕様イメージなのが

 これまたフィールドにマッチしてまスね」

 

「素のジェガンに近い機体は肩に『ミサイルポッド』を、

 腕をZのものにしてる機体は同じく肩に『シールドピット』を…

 ジムⅢ腕の機体は両足に『ミサイルポッド』を増設してるな」

 

「となると、まずはジムⅢ腕機が最初のターゲットでしょうか?」

 

「そうそう、それで行くよ!」

 

「うむ…では、先陣を切らせてもらう!」

 

相手チームの機体を見た比奈がベース機体の統一感と

塗装とフィールドのマッチングぶりに感嘆の声を上げ、

カドマツはパーツ構成や使用ビルダーズパーツについて

泰葉達に伝える。それを聞いた泰葉達はチーム定番の戦術の

「高火力機優先撃破」に従ってジムⅢ腕機目掛けてロボ太が

突撃していくのに合わせて泰葉とミサは射撃攻撃で援護する。

 

「うおおっ!?」

 

「ロボ太さん! …させませんっ!」

 

「こっちも、おおりゃぁーっ!」

 

ジムⅢ腕機に突撃していったロボ太がミサイルで迎撃され

足が止まった所に集中攻撃を狙って来た相手チームを見て、

泰葉の「マイクロミサイル」とミサの「マイクロミサイルランチャー」で

まとめて迎撃を行い…それによって怯んだ相手に、再びロボ太が突進し

取り付いて格闘攻撃を繰り出し泰葉達も全体攻撃可能な武器を撃ち切ると

ロボ太と共にジムⅢ腕機を集中攻撃して落とす。その後は「シールドビット」付き

Z腕機を落とし、「狂化」を発動した「ミサイルポッド」増設機も落として

コアのバリアを解除し3人の集中攻撃で難なくコアの破壊を成し遂げた。

 

~~~~~

 

ジェガン小隊チームを倒して次のコアに向かった泰葉達の前に、

次の対戦チームが現れる。その相手チームも奇しくも直前に戦った

チームとほぼ同様に、同一ベース機のバリエーションで構成されていた。

 

「両肩に『シールドビット』を増設したエールストライクに、

 バックパック左側に同じく『シールドビット』を1基増設した

 ソードストライク…この2機はまだ大人しめっスが、3機目の

 ランチャーストライク改修機が目に見えて火力マシマシっスね…」

 

「バックパック右側に『大型ビームランチャー』、それに加えて

 両肩と両足側面に『ミサイルポッド』合計4基増設か…

 こりゃあいくら最優先で落とそうと思っても真正面から

 突っ込んで行くってのは無謀と言わざるを得ないな」

 

「だねぇ…私と泰葉ちゃんは射撃で対応出来るから良いけど、

 ロボ太も射撃を駆使するなり上手い事回り込むなりして

 あの火力をまともに喰らわないよう立ち回ってもらえるかな?」

 

「承知した、行くぞ!」

 

「はい!」

 

ストライク3種のカスタム機で構成された相手チームを見た

比奈とカドマツが、ランチャーストライクの改修機に増設された

武装の多さに驚きの声と泰葉達への警告を零す。それを受けたミサが

ロボ太に立ち回り方を伝えつついつものように火力の高い機体である

そのランチャーストライク改修機を標的に定め攻撃を開始した。

 

「まずはこいつでまとめて…!」

 

「こちらも仕掛けます!」

 

まずは泰葉の「マイクロミサイル」とミサの「マイクロミサイルランチャー」による

全体攻撃を浴びせる事で相手のストライク3機の行動を封じ、その隙にロボ太が

標的としていたランチャーストライク改修機に取り付いて格闘攻撃を浴びせる。

そのロボ太を引き剥がさんとエールストライク改修機&ソードストライク改修機が

それぞれ増設した「シールドビット」を展開しロボ太をロックオンして攻撃を

仕掛けようとするも、ミサの「フォートレスフォアブラスター」や泰葉の

「フリージングバレット」で3機まとめてダメージを与えると同時にスタンさせ

その間に3機でランチャーストライク改修機に集中攻撃を浴びせ撃破に成功する。

その後はソードストライク改修機を射撃中心の立ち回りで相手の持ち味を

出させる前に撃破し、「狂化」を発動したエールストライク改修機に対しては

泰葉とロボ太の格闘攻撃に加えてミサによる砲撃支援という布陣で

危なげなく倒し、そのままコアも集中攻撃で一気に破壊した。

 

~~~~~

 

ベスト16決定戦3戦目となるコアの前に降り立った泰葉達の前に、

今度はどちらも刀型の格闘武器を手にした2機のガンプラが降り立った。

 

「相手チームの人数が減った…?」

 

「それでここまで勝ち進んでいるのならば、

 よっぽどの腕前か強運かのどちらかか…

 どっちにせよ、油断は禁物だな」

 

「だね」

 

「ちょっとバックパックがすっきりした感じの真武者頑駄無と、

 スサノオベースながら腕の肩の部分に『角』と脚側面に『トライブレード』を

 増設したジンクスⅢのやつとバックパックがV2のやつになってる機体か」

 

「GN粒子にミノフスキードライブ…実際のモビルスーツで

 採用されたならとんでもない速度を叩き出しそうな組み合わせっスね」

 

ここまで3機チームを相手にしていた状況から2機に減った事に

疑問の声を上げる泉に続き、晶葉が警戒の言葉を泰葉達に伝える。

それに対するミサの返事の後、カドマツが相手の機体構成を観察し

泰葉達に伝えたのに続き比奈はその2体のうちのスサノオ改修機の

バックパックを見てベース機体の動力源と採用された推進装置の

組み合わせから現実のものとなった場合の速度を想像した言葉を吐く。

 

「…おっと!」

 

「やっぱり、速いですね…」

 

「何とか足を止めたいものだ」

 

そんな最中、そのスサノオ改修機が繰り出したEXアクション

「光の翼」を何とか回避した泰葉達がその機体の速さに

感嘆の声を上げつつ動きを止めたいとロボ太が続ける。

 

「なら…ちょうどゲージが貯まりましたし、これで!」

 

そのロボ太の言葉への返答をしつつ、泰葉が返す刀とばかりに

EXアクション「フリージングバレット」を相手チーム機を2機とも

巻き込むように放ち…ダメージと共にスタン状態にさせる。

 

「よっし! 足が止まった今のうちにスサノオの方に

 集中攻撃を仕掛けて一気に落とすよ!」

 

「心得た!」

 

その様子を見てミサがスサノオ改修機目掛けて射撃を行い、

ロボ太が駆け足で取り付いて格闘攻撃を仕掛ける。

その後泰葉もサザビー胴備え付けのオプション武装

「拡散メガ粒子砲」の照射を始めとした援護射撃を行った事で

スサノオ改修機は撃破され…「狂化」を発動した真武者頑駄無改修機も

泰葉達の連携の前に落とされ、コアのバリアが解除される。

そのまま剥き出しのコアに集中攻撃を叩き込む泰葉達だったが、

コアゲージ残量が半分となった所でバリアが再展開される。

 

「今回は1回じゃ終わらない、かぁ…」

 

「相手チームの再出撃を確認…む? リージョンカップの時の

 CPUコピー機と思しき2機目の真武者頑駄無だけでなく、

 ピンク色のカラーリングの新しい機体まで出て来たぞ?」

 

「あー、ピンク色のレッドフレーム改にデスティニー腕のやつは

 相手チームの3人目のメンバーだな。戦力温存を目論んでたが

 倒された事でCPUコピー機含めて頭数の有利を取りに来たってとこか」

 

「何にせよ戦力が増えたのは事実…最後まで油断せずに行きましょう」

 

「わかりました」

 

ミサのボヤきの返答代わりに相手チームの再出撃を告げる

晶葉であったが、CPUコピー機とは異なる増援の登場に

困惑を見せる。それに対してカドマツが相手チームの

目論見の予測を返し、泉は油断禁物と泰葉達に告げる。

その後はCPUコピー機をあっさりと倒し、戦力差を

五分に持ち込んだが相手も負けじと抵抗を試みる。

 

「うわっ!? やっぱ速いっ…!」

 

「ミサさん!?」

 

「くっ、すまんがこちらは取り付かれてすぐには

 駆けつけられん…もう少しだけ頑張ってくれ、ミサ!」

 

スサノオ改修機の「光の翼」をまともに喰らい吹き飛ばされ

ダウンするミサ。泰葉もロボ太も救援に駆けつけたかったが

それぞれ真武者頑駄無改修機とレッドフレーム改改修機に

取り付かれた事で駆けつけられず詫びを告げるロボ太。

そうしてミサをダウンさせたスサノオ改修機が泰葉達の方に

向かい取り付くと、入れ替わりでレッドフレーム改改修機が

ミサに向けて移動する。そしてミサ機が立ち上がったその直後…

 

「へ!? お、起き上がりにパルマ重ねるのはキツいってばぁ!」

 

「いかん!」

 

「これで…強引に押し通ります!」

 

レッドフレーム改改修機がミサ機の立ち上がりに重ねる形で

腕部オプション武装「パルマフィオキーナ」を使用し、

シールドガードが出来ないその武装の特性も相まって

直撃を受け掴まれたまま岩壁まで運ばれ叩き付けられる。

それを見たロボ太が焦りの声を上げる中、泰葉はゲージが貯まった

EXアクション「スラッシュペネトレイト」をレッドフレーム改改修機を

標的として発動する事で取り付かれていた敵機を斬り飛ばしつつ

ミサの方に向けて高速で移動し…そのままレッドフレーム改改修機を

格闘攻撃で吹き飛ばした後に回復EXアクション「フィールドリペア」で

3機全ての耐久力を回復させて体勢を立て直す事に成功する。

 

「ありがと泰葉ちゃん、助かったよ」

 

「いえいえ…体勢も立て直してゲージも貯まりましたし、

 ここから一気に勝負を決めに行きます!」

 

ミサからの礼に泰葉が返事をすると、そこから「覚醒」の発動に

繋げて一気呵成に攻撃を仕掛け…ミサとロボ太の援護もあって

あっという間に相手チーム3機を撃破し再度コアバリア解除に持ち込む。

そのままコアへの集中攻撃に繋げ、締めは一種の定番ともなりつつある

バーストアクション「ライザーソード」によるコア両断でベスト16進出を決めた。

 

~~~~~

 

「今度はバトルロイヤルルールですね、

 シンプルですがここまで来た以上

 対峙するであろう相手チームもそれ相応な

 強さでしょうし油断せずに行きましょう」

 

「もっちろん!」

 

「はい!」

 

「うむ!」

 

ベスト8決定戦のルールを確認した泉が、

油断する事のないように泰葉達に告げると

3人とも了承の意を示し…砂漠フィールドを

次から次へと現れるCPU機を蹴散らしながら進む。

そうして次フィールドへのゲートに近付くと、

警告表示に続いて敵機のログインが行われる。

 

「今回は砂漠戦イメージのジェスタ改修機小隊か…

 偶然か意図的か、フィールドに合った塗装を施された

 機体で構成されたチームともよく当たる印象だな」

 

「布陣としてはプレーン寄りの機体に、レドーム付きの

 索敵担当機…最後にバックパックに『6連ミサイルポッド』と

『180mmキャノン』を増設した砲撃機といった構成っスね」

 

「優先標的は砲撃機、という事ですね?」

 

「うん、いつものように高火力機から…だね」

 

「承知した、行くぞ!」

 

相手チーム機のカラーリングがまたもやフィールドと

マッチしたものになっているのを見ての感想を述べる

カドマツに続き、比奈がそれらの武装の取り合わせを

確認して3機それぞれの役割を泰葉達に伝える。

それを聞いた泰葉達は、普段通りの「高火力機優先撃破」の

戦術に従って射撃系ビルダーズパーツ2種を増設した

砲撃担当機を集中砲火で落とし…残り2機は攻撃手段が

ほぼ手持ちのメイン武装だけという事もあって

3機それぞれの得意距離での戦いに徹して危なげなく勝利した。

 

~~~~~

 

その先も続く砂漠ステージを泰葉達は進み続け、

次なるフィールドゲード近くで再び相手チームとエンカウントする。

 

「今回は3機ともシナンジュベースっスが…機体のあちこちに

『角』による装飾がなされてたり、バックパックがヴァサーゴに

 エピオンにデスサイズヘルと禍々しさを感じさせる翼付きという所から

『悪魔』イメージのビジュアル重視のカスタマイズみたいっスね」

 

「見た目重視のカスタマイズながらここまで勝ち上がって来たという事は、

 実力はこちらの予想を遥かに上回る可能性が高いと思われる…油断すんなよ?」

 

今回の相手チームもベスト16以降の試合で泰葉達が多く目にした

「同一機体ベース機チーム」であったが、今回はバックパックや

各部の装飾が1つのテーマで統一されているビジュアル重視の

カスタマイズであると比奈が泰葉達に伝える。それに続く形で

カドマツが「ビジュアル重視でありながらここまで勝ち上がった事」から

相手チームの実力の高さを予想しそれに対して泰葉達に警告を送る。

 

「なるほどねぇ…」

 

「とはいえ3機とも火力差はほとんどないようですし…

 どの機体から落としましょうか、ミサさん?」

 

「うーん、強いて言えばエピオン背のやつからかなぁ…

 両肩に増設してる『ビームブーメラン』にエピオン脚の

『ビームソード』とこの中じゃ一番手数が多いようだし」

 

「承知した」

 

その警告に対し頷くミサに、泰葉は3機の火力差の少なさ故に

どれから狙うべきか迷い尋ねる。それを聞いたミサは

パッと身ながら一番攻撃の手数が多いであろうエピオン背の

機体を最初の標的に定め…ロボ太もそれに対し了承の意を返す。

そこからは相手の武装構成がどれも近接重視であった事から、

泰葉とミサの豊富な射撃武装を中心とした攻撃で相手を近寄らせずに

ダメージを与え続け…ほぼ一方的と言える形で勝利した。

 

~~~~~

 

「このフィールド、狭いね…となると、

 もしかしたらPG相手って事なのかな?」

 

悪魔イメージシナンジュ小隊チームを蹴散らした

泰葉達が進んだフィールドが狭いものであった事で、

これまでの経験からミサはここで戦う相手チーム機が

PGである可能性を危惧する言葉を吐く。

 

「相手チームのログイン反応を確認…

 どうやら、ミサさんの予想通りみたいです」

 

「ネモ風カラーのMk-ⅡにZのライフルと

 78の盾か、今回の相手はシンプルな構成だな」

 

その発言のほぼ直後に相手チームのログイン反応を

確認した泉が、データ量等からミサの予測通りで

ある事を告げ…PG機1機が泰葉達の前に降り立つ。

そのPG機の構成やカラーリングに対するカドマツの

感想を合図代わりに、戦いが始まった。

 

「…はっ!」

 

「ロボ太ナイス回避! PG相手にも大分慣れて来た感あるね」

 

「私達のように高く飛べないという枷がありながらも、

 あそこまで見事に回避を決めるのは凄いですね」

 

「そのロボ太の頑張りに報いる為にも、飛べる私達は

 空から弾幕を浴びせて行きましょうか!」

 

「はい!」

 

PG機特有の高速突進格闘攻撃を、地上でのステップで

見事に回避するロボ太を空中から見下ろす形で見た

ミサと泰葉はロボ太に対する称賛を口にし…

そのまま空中からミサの「マイクロミサイルランチャー」と

泰葉の「マイクロミサイル」と「ビームガトリング」に加えて

EXアクション「フリージングバレット」による弾幕をPG機に叩き込む。

それらの攻撃がちょうどPG機のウィークポイントに着弾し続けた事で

鈍い金属音と共に膝を着いてうずくまった姿勢で動きを止めた所に

3機が一斉に取り付いて格闘攻撃を叩き込み…再度響く鈍い金属音と共に

PG機の右腕がパーツアウトを起こし消滅する。それによって攻撃手段の

大部分を喪失したPG機だが、それでも残された左腕で掴んでの投げ飛ばしや

頭部の「バルカン・ポッド」からの射撃で抵抗を試みる。だが、決定的な

ダメージを与えられる攻撃手段の喪失を補うには到底力不足であり…

泰葉達の各種射撃攻撃の前にあっさり倒される結果となった。

 

~~~~~

 

「セミファイナルは相手チームとのタイマンでのコアアサルトだ、

 まずはこっちが防衛側で戦いそこで相手チームを全滅させれば

 攻守を交代しての2回戦になる…攻撃側の時に相手チームのコアを

 破壊した方が勝者となるから、まずは全力で防衛してくれ」

 

「わかりました」

 

「…相手チームのログインを確認!」

 

カドマツからバトルルールが説明され、それに対して泰葉が

返事をして間もなく泉から相手チームのログインが報告される。

 

「ジャスティス頭にフリーダム背、アカツキ腕に『ビームキャノン』が

 増設されたブリッツ脚の構成に『アロンダイト』持ちの淡いピンク色の機体と

 ブリッツベースで背中がランチャーストライクに脚がレジェンドで

 背中にさらに『大型ビームランチャー』とブリッツ右腕の『トリケロス』部分に

『アッザムリーダー』が増設された黄色い砲撃機…最後の1機はエメラルドグリーンの

 IWSP装備型ストライクの小改修機に『グランドスラム』を持たせたやつか、

『SEED系機体ミキシング』というテーマで統一されたチームってとこだな」

 

「聞こえて来た声からしてファイターが全員女性っぽかったし、

 納得行く感じのテーマっスが…『ミラージュコロイド』搭載砲撃機って、

 SEED原作で出たら凶悪極まりない取り合わせっスよねぇ…」

 

「地味にブリッツ本体も『トリケロス』に2種の射撃武器が仕込まれてるし、

 武装次第じゃステルス射撃機って方面でも十分イケただろうしなぁ…

 ま、シミュレーターじゃ『ミラージュコロイド』を始めとしたステルス系の

 EXアクションの効果は若干の射撃誘導精度の低下程度でロックオン自体は

 可能というほとんどフレーバー状態だが純粋な火力の高さは要警戒だな」

 

相手チームの機体構成を確認するカドマツの言葉を受けて、

比奈がその内1機の「ブリッツ砲撃仕様改修機」を見て

ベース機固有の特殊機能と高火力射撃武器で固めた構成という

取り合わせから感じた「凶悪さ」に対して一言零す。

カドマツがそれに対して同意をしながら、シミュレーターにおける

「ミラージュコロイド」等のステルス効果を発揮するEXアクションの

仕様を話しつつそれを抜きにしても持ち合わせた高火力への警戒も口にする。

 

「よっし、何とかブリッツは落とせたね!」

 

「とはいえ足止めに加えて高火力砲を中心とした射撃を

 何発も撃たれて危うくはあったがな…」

 

「何にせよ落とせたのならば良かったです、

 次は…フリーダム背のジャスティス狙いでしょうか?」

 

「だね、残り2機もそれなりの威力を持った射撃持ちだけど

 どちらかと言うとフリーダム背の方が火力高いからね」

 

その間に2人が話題に上げていたブリッツ改修機を、泰葉達は

「アッザムリーダー」や「グレイブニール」による足止めや

高火力砲2種と「トリケロス」からのビームや「ランサーダート」といった

各種射撃攻撃を掻い潜って何とか撃破に成功する。その後は泰葉の

言葉通りにジャスティス頭のミキシング機体に対して集中攻撃を

仕掛けて落とし「狂化」を発動したIWSP装備ストライク改修機も

3人の連携の前に沈んだ事で泰葉達はコア防衛を成し遂げた。

 

~~~~~

 

「よし、今度は攻撃側だね!」

 

「撃破優先順位は先程と同じで良いですか?」

 

「うん、攻めるにせよ守るにせよ高火力機が

 一番厄介な相手である事に変わりはないからね」

 

「心得た!」

 

攻守を入れ替えての第2戦、相手チームの撃破順を再確認する

泰葉の言葉にミサが返事をしロボ太が了承の意を示した直後に

守備側となった相手チームが泰葉達の標的であるコアの前に降り立つ。

それに対して泰葉とミサがミサイルの雨を降らせてまとめてダメージを

与えていくも、相手もただではやられまいとブリッツ改修機の「アグニ」や

「大型ビームランチャー」からの砲撃や右腕の「トリケロス」から放たれる

ビームや「ランサーダート」に加えて「グレイブニール」や増設された

「アッザムリーダー」による足止め狙いの攻撃…さらにはジャスティス頭の

ミキシング機体の「バラエーナ・プラズマ収束ビーム砲」や「ビームキャノン」、

IWSP装備ストライク改修機からの「115ミリレールガン」等の射撃が放たれていた。

 

「…これでどうだっ!」

 

そんな敵味方の各種射撃が飛び交う中、ロボ太が手傷を追いながらも

何とかブリッツ改修機の撃破を成し遂げ…それによって泰葉達が流れを

引き寄せたと言わんばかりに勢いに乗って他2機も撃破しコアへの攻撃に移る。

 

「よし、順調順調…え!? バリア再展開早くない!?」

 

「おおむね3分の1辺りで再展開となると…あと2回は

 相手チームの全機撃墜が必要といったところか」

 

「…相手チームの再出撃を確認、CPU増援はないみたいです」

 

「わかりました、再度相手チームを狙いましょう」

 

「承知した!」

 

ミサがバリアの再展開速度の早さに驚きの声を上げると、

再展開時のコア残耐久値から必要と推測される相手チームの

撃破回数をカドマツが口にし…泉が相手チームの再出撃及び

機体数について報告する。それを聞いた泰葉が相手チームの

再度の撃破を2人に伝えるとロボ太から返事が返り

それを合図代わりに2度目のチーム同士の戦いに移行した。

そこでも相手の各種射撃を掻い潜って全機撃破を成し遂げ、

再度コアへの攻撃に移行するとほぼ晶葉が予測した通りの

コア残耐久力に至った時点で再度バリアの再展開が成される。

 

「相手チームの再出撃を確認…CPUコピー機増援も確認出来た!

 コピー対象は…ブリッツ改修機! CPUとはいえあの火力は

 放置する訳にはいかん、コピー元共々優先して落とせ!」

 

「うわぁ…よりによって一番厄介な機体がコピーされるとは」

 

「気持ちはわかるが嘆いても居られん…上手い事ほぼ同時の

 タイミングで落とせるようにまとめて削ってもらえんか?」

 

「わかりました、それにちょうどゲージも貯まりましたし…

 これが相手の最後の出撃ならば、ここで『切り札』を切ります!」

 

2度目の再出撃となった相手チームの布陣を確認した晶葉が、

CPU増援の登場とその増援のコピー対象を見て警告を告げる。

それを聞いたミサがコピー対象のチョイスに愚痴を零すと、

ロボ太がそれに理解を示しながらも戦わねばならないと告げ…

コピー機とそれのコピー元をほぼ同時に落とせるように

攻撃してもらえるように伝えると、泰葉は了承の返事と共に

ゲージが貯まっていた「覚醒」を発動させ勝負に出る。

そこから泰葉の「フリージングバレット」からの「マイクロミサイル」と

それに便乗する形でミサが「フォートレスフォアブラスター」発動から

続けての「マイクロミサイルランチャー」からのミサイルの雨で

相手チームとCPU増援に対しまとめてダメージを与えていく。

そこから泰葉が「スラッシュペネトレイト」をブリッツ改修機を

標的として発動し、隣り合う形でスタンしていたブリッツ改修機と

それをコピーしたCPU増援に対してまとめてダメージを与えていく。

その後は大剣の攻撃範囲の広さや左腕に増設した「腕部グレネードランチャー」を

放って直撃のみならず爆風に巻き込む形でそれら2機をまとめて削っていき、

ミサとロボ太も集中してそれら2機に攻撃を加え…「覚醒」の残時間が

僅かとなった所で再度スタンさせたそれら2機がほぼ直線で並ぶ位置に移動し、

そこでバーストアクション「ライザーソード」を発動して2機まとめての

撃破に成功する。その後はそこに至るまでの全体攻撃に巻き込んでいた事もあって

残り2機はそれほど苦労せずに撃破し、そのままコアの破壊も成し遂げるに至った。

 

~~~~~

 

「ジャパンカップもセミファイナルラウンドまで終了し、

 今日この日の為に全国から選ばれたチームも

 4チームを残すのみとなりました! これから始まる

 ファイナルラウンドで勝ち残ったチームこそが、

 日本最強にして世界に挑むチームとなるのです!」

 

ファイナルラウンドを前にしてのMCハルの言葉を、

チーム控室のモニター越しに聞いたカドマツが

それに対する返事代わりに感慨深げに口を開く。

 

「本当に、ここまで来れるなんてなぁ…」

 

「そうですね、こちらとしてもまさかここまで

 来れるとはという驚きと同時に嬉しさを感じてますよ」

 

カドマツの感慨深げな言葉に対し、プロデューサーも

返事代わりに自身が抱いている率直な驚きと喜びを口にする。

 

「私だって正直信じられないよ…けど、ここで優勝すれば

 商店街の名前が日本だけじゃなく世界中にまで広まって

 きっと昔のような賑やかさを取り戻せる…これも全部

 泰葉ちゃん達のおかげだよ、本当にありがとう!」

 

「どういたしまして…でも、そもそもミサさんが商店街チームを

 作ろうと行動したからこそここまでの結果に繋がったんですよ?」

 

「その通りっス、ミサちゃんが諦めなかったからこそ

 プロデューサーの偶然からウチの事務所や泰葉ちゃん…

 そしてアタシ達にバトンが繋がってここまで来れたんスよ」

 

「確かに泰葉にはガンプラバトルの才能があったのかもしれん、

 だがその才能を実らせたのも…私と泉や、カドマツとロボ太との

 縁を結べたのも…ミサ、全てはお前のおかげなんだ」

 

「そうですよ、ミサさん…だから、私達の方こそミサさんに

 お礼を言わせて下さい…本当に、ありがとうございます」

 

「アイドルに先に言わせる形になっちゃったけど、事務所としても

 ミサさんに感謝してるのは紛れもない事実だよ…ありがとう、ミサさん」

 

プロデューサーの言葉に続く形となったミサの喜びを爆発させた

言葉に対し、泰葉達は「ミサが諦めなかったからこそ今の結果がある」と

それぞれに言葉にした上でそれに続けてミサへの感謝の言葉を述べる。

 

「うちの会社にしても嬢ちゃんには感謝してるよ、何せ我が社の

 新製品の試作機がジャパンカップのファイナリストチームの

 一員という良い意味で予想外の収穫を得ちまったんだからな」

 

「みんな、ありがとう…! そこまで言ってくれたみんなの為にも、

 ファイナルラウンドもエキシビジョンも勝ちたいから…

 あと一踏ん張り、みんなの力を貸して!」

 

「もちろんです、ミサさん! それに、ここで終わりじゃありません! この先の

 世界大会でも勝ち進む為に…こちらこそ、ミサさんの力を貸して下さい!」

 

「…そうだね、ここで終わりって訳じゃないもんね…あまりの嬉しさで

 つい忘れちゃってたけど、もちろん世界大会でも勝ちたいから

『あと一踏ん張り』だけじゃなくてこれからも力を貸してくれるかな?」

 

「もちろんっスよ、ミサちゃん」

 

「心配はいらん、世界にこの天才の頭脳を見せつけてやろう!」

 

「まだまだ発展途上の身だけど、出来る最大限のサポートはしますから」

 

「仕事としての責任は果たすし、それを抜きにした

 個人的な感情としても行ける所まで行きたいからね」

 

「…ま、まずは目の前の日本一を勝ち取ってミスターとの

 バトルにも勝って…商店街に戻って、世界に向けての

 英気を養う為にもまたあの小料理屋で盛り上がろうじゃねぇか」

 

「だね…よし、それじゃあ行こうか!」

 

「はい!」

 

アイドル達の言葉に続いての、カドマツのロボ太の活躍の喜びを聞いて

感極まったミサが「日本一を勝ち取る為に力を貸して欲しい」と口にする。

それを聞いた泰葉は了承の意を返しながらも、この先の世界大会も見据えての

言葉を続け…ミサもそれを受け、世界大会でも力を貸して欲しいを皆に告げる。

それに対する比奈達やプロデューサーにカドマツの言葉を背に受けながら、

泰葉達3人はそれぞれの愛機を手にシミュレーターへと向かって行った。

 

~~~~~

 

時間は少し遡り、場所は変わって…

ウィルが宿泊している静岡県内某所の

タイムズユニバースグループ経営のホテル。

 

ジャパンカップファイナルラウンド進出チームが

決定した所で、ウィルはドロシーに一言告げる。

 

「ドロシー、出国前に言っていたホテルの近くの

 我が社のグループ企業が経営するアミューズメントパークに

 向かうから車を出してくれるように頼んでくれ。

 …それに、連れて来た元スリーエス社員にも

 間もなく出発すると一言連絡を頼む」

 

「…本当にやると言うのですか、ウィル坊ちゃま?

 まだ彼女達が優勝すると決まってはいませんのに…」

 

「やる事がやる事だけに事前の準備に時間もかかるだろうし、

 そもそも誰が優勝する結果だろうとやるつもりで考えてたからね…

 エキシビジョンに間に合わせる為にも、すまないが今すぐ頼む」

 

「…わかりました」

 

ウィルの発言に疑問を示すドロシーだったが、

それに対してキッパリと返事をされた事で

それ以上の発言を呑み込むように了承の意を返す。

 

…運命の瞬間は、刻一刻と近付いて行く…




比奈:今回は久々にガッツリとバトル描写に力が入った
   内容となったっスねぇ…ボリュームのムラは否めませんが

P:ちょうど難易度を問わず相手チームの布陣がほぼ決まってる
 ステージが続いたもんでね…予想だにせぬ増援が現れた
 ベスト16の3回戦と目に見えて高火力な機体が現れた
 ベスト16の2回戦にセミファイナルの3戦は動画で機体を
 観察した事で色々アイデアが浮かんだから長文になったんだ

比奈:そしてウィル君周りの描写も、エキシビジョンマッチ後の
  「あの事件」に対する説得力の増強として入れて来ましたか…
   ここで「元スリーエス社員」を出したのは、このSSでの
   ウィル君初登場時の描写を踏まえての事っスかね?

P:だな、「あの事件」は一種のクラッキングと言える事態だったし
 その「クラッキングが出来そうな人材」として適役かなと
 思ったからスリーエス社買収関係の描写をああいう風にしたんだ

比奈:…「あの事件」関係の描写が行われるのはまだちょっと
   先の話っスが、どういう風に補完されるか楽しみにしてまス

P:ありがとな…とはいえまずは次回のファイナルラウンドの
 話を楽しみにして欲しいと言っておく、どこまで独自色を
 出せるかは自信はありませんが出せる力は注ぎ込みますので
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