CINDERELLA BRE@KER~BUILD THE FUTURE   作:wataru012

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ジャパンカップファイナル・それぞれの望む未来/交差間近の3つの運命

「…それでは、行きましょうか」

 

「うん!」

 

「承知した!」

 

プロデューサーやカドマツ、そして比奈ら

他アイドル達の激励を受けて3人がポッドに入り…

それぞれがガンプラのセットを終えたタイミングでの

泰葉の言葉にミサとロボ太の返答が返って来る。

 

「では…岡崎泰葉、ガンダムティガーストライク…行きます!」

 

「オッケー、それじゃ私も…サツキノ・ミサ、

 アザレア・ヘヴィガンナー行っきまーす!」

 

「私も続こう…ロボ太、フルアーマー騎士ガンダム出る!」

 

それへの返答代わりの泰葉の出撃宣言に続いて、

ミサとロボ太も同様の発言を行い3機がカタパルトから

月面フィールドへと飛び出して行った。

 

~~~~~

 

『さぁ、ついに始まりましたジャパンカップ・ファイナルラウンド!

 このラウンドはセミファイナルで勝利した4チームが同時に出撃し

 道中で他チームと鉢合わせた時にはそのままバトルをして頂き…

 その結果、最後に勝ち残ったチームが日本チャンピオンとなり

 世界大会への出場権を得る事になります! それを目指して戦うのは

『株式会社トヨサキモーターズガンプラバトルチーム』・

『沖縄宇宙飛行士訓練学校ガンプラバトル部』・

『鹿児島ロケット株式会社ガンプラバトルチーム』・

 そして『彩渡商店街ガンプラバトルチーム』の4チームとなります!』

 

「…どうやら、ツキミ君とミソラちゃんのチームも決勝まで上がったみたいだね」

 

「そうですね…とはいえ向こうも言ってましたが手加減なしで行きましょう」

 

「もっちろん!」

 

「心得た!」

 

「ミサちゃん達には関係ない話になっちゃいまスが、まさか事務所の

 他のアイドルと縁深い企業のチームも決勝に出るとは驚きっス」

 

「そうなの?」

 

「ああ、確か最初に名前が挙がってた『トヨサキモーターズ』の

 CMを始めとした各種宣伝を結構な頻度で美世が受けていたな」

 

「…こうして傍に居る立場だとつい忘れちまいがちだが、

 そんな大手企業から何度もオファーが来ちまうレベルの

 とんでもない規模の芸能事務所と一緒に仕事してるっていう

 凄まじい状況だと今の話を聞いて改めて感じちまうな…」

 

泰葉達がフィールドに飛び出したとほぼ同時に聞こえて来た

MCハルによるファイナルラウンド進出チーム紹介を聞いて、

ツキミとミソラが所属するチームの決勝進出を口にするミサに

泰葉はぶつかった時には全力で戦おうと返しミサとロボ太も同意する。

そこから続いて比奈が同じく決勝に上がった企業チームについて触れ、

晶葉がジャンルは違えど「機械いじり」という共通項で親しいアイドルの1人

「原田美世」とその企業との関わりについて引き継ぐ形で話す。

それを聞いたカドマツは、改めて自分が今現在手を貸している相手が

とてつもない規模である事を認識ししみじみとした様子で一言零す。

 

「だねぇ…ま、でもそのおかげもあってここまで来れたんだし

 私としては感謝あるのみだよ…その助力を無駄にしない為にも、

 皆で一丸となって全力でぶつかって絶対に優勝するよ!」

 

「はい!」

 

「無論だ!」

 

「CPU機も湧き始めて来たっスね…メンツは『ジョニー・ライデン』カラーの

『ゲルググキャノン』と『ギラ・ドーガ』に、『クシャトリヤ』っスか」

 

「自分で使った事もある身としては、やはり『クシャトリヤ』の手数の多さが

 一番厄介だと思いますね…『Iフィールド』も備えている為、ビーム系の

 射撃武器がメインのミサさんでは若干分が悪い相手とも言えますし」

 

「そうなんだよね…悪いけどここは私は他2機を引き受けるから

 泰葉ちゃんとロボ太で『クシャトリヤ』を相手してくれない?」

 

「わかりました」

 

「承知した!」

 

カドマツの発言を受けてミサもしみじみとした口調で一言零した後に、

改めて泰葉達への感謝の意と共に優勝を目指す言葉を続け…

それに対し泰葉とロボ太が返事をした所でCPU機が湧き始める。

それを確認した比奈が湧いて来たガンプラの種類を告げると、

泰葉がかつて自分の機体に使った事のあるものがあった事で

そのガンプラの「強さ」と「厄介さ」を口にする。その言葉を聞いて

名前が挙がったガンプラと自分の機体との相性の悪さを感じ取ったミサは

他2機の相手を引き受ける代わりに名前が挙がったガンプラの相手を

泰葉とロボ太に頼み込み、それに了承の返事が響くと同時に3人は

手分けしてCPU機を片っ端から撃墜し…その勢いのまま基地内部に移動する。

 

~~~~~

 

「CPU機のメンツ、『クシャトリヤ』が『ローゼン・ズール』に

 変わった以外は月面フィールドと変化なしのようっスね」

 

「そっかー、そっちもそっちで盾に『Iフィールド』があるから

 引き続きになっちゃうけど泰葉ちゃんとロボ太で相手してもらえるかな?」

 

「任せて下さい」

 

「心得た!」

 

月面から基地内部へとフィールドを移動し、現れたCPU機を確認しての

比奈の言葉を受けてミサはCPU機撃破の役割分担を泰葉達に頼み込む。

それに対する了承の返事と同時にそれぞれの標的に向かい攻撃を開始し、

次々と撃破しながら基地内部を奥へ奥へと進んで行く。その最中…

 

「…相手チームログイン反応! データ容量からするにPG2機と思われます!」

 

泉からの報告の直後に、報告通りのPGサイズの紺色メインと黄土色メインの

カラーリングの「レッドフレーム改」2機がが泰葉達の前に降り立つ。

 

「おおっと! ここで彩渡商店街チームとトヨサキモーターズチームがエンカウント!」

 

「PG2機を繰り出せるという事は、エンジニアの腕前が高いという事か…」

 

「だな、ジャンルは違えど大手企業故にエンジニアやアセンブルシステムに

 対して注ぎ込める金額には並の企業とは比べ物にならないだろうしな」

 

MCハルからのアナウンスの後に、PG2機登場という点から相手チームの

エンジニアの技術の高さについての晶葉の感想にカドマツが返事を行う。

 

「346プロとの連合チームか…世話になっているが勝負は勝負、

 優勝の為に全力で叩き潰させてもらう! 無論そちらも言われずとも

 そのつもりだろうが手加減も忖度も一切いらん、全力で叩き潰しに来い!」

 

「わざわざ丁寧に、感謝します…では、その言葉に甘えさせてもらいます!」

 

「ここに来るまで企業チームを何度も倒してるんだから、

 今更会社の規模で怯むような事なんてないよ!」

 

「その通り! 我らも優勝の為に全力で押し通らせてもらう!」

 

そこから続く形でのトヨサキモーターズチームのファイターからの

決意表明の言葉に対し、泰葉達も一切の手加減なしに行く事を

返答として口にしたのを合図代わりにバトルが開始された。

 

~~~~~

 

「はああああっ!」

 

「ぐっ…いかん、捕まったか!」

 

「ロボ太さん!」

 

「こんのぉーっ!」

 

PG「レッドフレーム改」の1機が「フルアーマー騎士ガンダム」に接近し

両手に持った「ガーベラストレート」と「タイガーピアス」を

激しく振るっての連続斬撃を放ち…初撃を避け損ねたロボ太が連続で斬られる。

それを止めようと泰葉とミサがそれぞれミサイルを放つが、着弾し

ダメージこそ与えられたものの攻撃の手は止まらず全段を喰らう事となり

ロボ太は自機に大ダメージを受けて吹き飛ばされる結果となった。

 

「チームメンバーを救おうとするのは間違ってはいないが…

 それにばかり囚われるのは良くないな!」

 

「取り付かれた!?」

 

「まずっ、早く離脱し…うわっ!?」

 

その最中に泰葉達のミサイルを受けながらも移動して来たもう1機が

上昇しながらの二刀による回転上昇斬りを行い、泰葉とミサのガンプラを

巻き込みながら天井ギリギリまで上昇し…そこから回転して落下しながら

引き続き斬撃を叩き込みつつそのまま2機を地面に叩き付ける。

 

「2人とも無事か!」

 

「な、何とか…回復ありがと、泰葉ちゃん」

 

「正面からの格闘攻撃は危険ですね…射撃で攻めるか

 格闘の場合は側面や背後からの攻撃に徹しましょう」

 

「うむ、これまでのPG戦とは異なりフィールドに障害物が

 存在する為か高速突進系の攻撃は使われないと思われる…

 間合いを取るか死角から攻めればダメージは抑えられるだろう」

 

ロボ太からの心配の声を受け、立ち上がって泰葉が回復EXアクション

「フィールドリペア」で回復した直後にミサが返事をすると

続けて泰葉は相手の攻撃方法から適切と思われる攻撃方法を提案し…

フィールドの状況から相手PG機の攻撃手段も限られると推測した

晶葉が泰葉のその提案に賛同の意を込めた言葉を続ける。

そこから泰葉達はその提案通りに射撃戦を中心としつつ

格闘攻撃時は相手PG機側面や背後からを意識して攻撃していくが…

 

「背中を取れば安全だと思ったら大間違いだ!」

 

「何を…うわっ!?」

 

「泰葉ちゃんっ!」

 

「主殿!」

 

「だ、大丈夫です…!」

 

相手PG機の片割れの背後から「グランドスラム」による格闘攻撃を

叩き込んでいた泰葉が、敵機がバックパックの「タクティカルアームズ」を

「ソードモード」に変形させて自機周囲を薙ぎ払うように振るう攻撃に

巻き込まれ…ダメージと共に吹き飛ばされ、その様子を目の当たりにした

ミサとロボ太から心配の声が上がるが泰葉は回復しながら気丈な声で返事をする。

 

「ここまで格闘戦に長けているとは…今更ながらやっぱり

 ジャパンカップに出場するだけの実力なんスねぇ」

 

「ロボ太にはキツいけど、ダウンを取れるまで射撃戦に

 徹した方が良いね…背中を取っても安心出来ないって言うんじゃ」

 

「そうですね…」

 

比奈が相手チームの強さを改めて痛感する言葉を口にした後に、

泉は泰葉達に射撃戦を主軸とした立ち回りを提案し

泰葉達も同意を示して障害物を駆使して相手PG機との

間合いを取りながらの射撃戦で少しづつ削っていく。

 

「うおっ!?」

 

それが功を奏したか、相手PG機の片方が鈍い金属音と共に

膝を着いたダウン状態となる。それを好機と見た泰葉達は

一斉に取り付いて格闘攻撃を叩き込んでダメージを蓄積させ

再度響いた鈍い金属音と共に右腕をパーツアウトさせる。

 

「やった!」

 

「これで攻撃が止んでくれれば良いですが…」

 

「甘いぞ!」

 

「何っ!?」

 

右腕をパーツアウトさせた事に喜びの声を上げるミサと、

それによって格闘攻撃が収まる事を期待する泰葉の声を

掻き消すように右腕を失った相手PG機が再度回転上昇斬りからの

回転落下斬りを発動させそれを目にしたロボ太が驚きの声を上げる。

 

「腕が外れた状態でなお格闘攻撃を繰り出せるだと!?」

 

「ありゃあ格闘武器が二刀流だから片腕が外れても

 残った腕に武器が残ってるからそれで攻撃出来るって訳だ、

 さすがに背中の『タクティカルアームズ』は使えんだろうがな」

 

「そういうメリットがあるんですか…」

 

その様子を見た晶葉の驚きの声に対し、カドマツが

片腕が外れながらも格闘攻撃が出来る理由を説明すると

泉は自分達が使わない故に知らなかったPGならではの

メリットに対しての感想を口にしていた。

 

「…周囲を薙ぎ払われる事がなくなっただけでも

 楽になったのは間違いない、私が取り付いて

 格闘攻撃を仕掛けるから主殿とミサは支援射撃を頼む」

 

「わかりました」

 

「了解! でも無理は禁物だよ」

 

「心得た!」

 

そのカドマツの言葉を聞いて格闘攻撃を仕掛けやすくなったと

判断したロボ太が片腕が外れた方に取り付くと宣言し泰葉達に

支援射撃を求めると、泰葉達は同意の返事と同時に無理はしないようにと

ロボ太に告げる。そこから再び障害物を駆使して相手PG機2機を

引き離すように立ち回りつつ集中攻撃を仕掛け、狂化発動も乗り越え

PG機1機の撃破に成功する。残った1機の耐久力はまだ多く残っていたが、

1機となった事で安全を確保しやすくなりダメージを抑えて撃破し勝利した。

 

「ちっくしょぉぉぉぉお!!」

 

「彩渡商店街チーム、トヨサキモーターズチームを

 機体スケール差をものともせず華麗に撃破しました!」

 

「やったね!」

 

「はい、でもまだ1つ目のハードルを越えただけ…

 もう1つのハードルを越えて優勝を勝ち取る為にも

 気を引き締め直して次の戦いに備えましょう」

 

「…残り2チームの決着も付いたようだ」

 

「ホント? どっちが勝ち残ったの…うわっ!?」

 

「どうやら即座に決戦用のフィールドに移動させられるみたいだな」

 

トヨサキモーターズチームのファイターの断末魔の如き

悔しさを滲ませる叫び声が響く中、MCハルによる

彩渡商店街チーム決勝進出のアナウンスがなされる。

それを聞いて喜びの声を上げるミサに、泰葉は同意しつつも

まだ戦いが終わっていない事と同時に気を引き締めるように返す。

その直後に晶葉から残り2チームの試合の決着が付いた事が告げられ、

ミサが勝ち残ったチームを確認しようと声をかけると同時に

フィールド移動が行われた事に驚いた声を出していた。

 

~~~~~

 

「まさか相手が母校のチームになるとはね!」

 

泰葉達とトヨサキモーターズとのバトルが行われていたのと

ほぼ同じタイミングで、残り2チームのうち1つの「鹿児島ロケット」の

チームのファイターである新垣禄戸(しんがき・ろくと)は

対戦相手となるチームが自分の出身校「沖縄宇宙飛行士訓練学校」の

ガンプラバトル部である事に驚きながらも2体1という数的不利を

感じさせない立ち回りで互角の戦いを繰り広げていた。

 

「悪いですけど…!」

 

「勝たせてもらいますよ、先輩!」

 

ミソラの砲撃を避けたロクト機目掛けて、

砲撃の影から飛び出す形で飛び上がるツキミ。

 

「意気込みはいいが、こっちにも意地があるからね!」

 

「うわっ!」

 

だがロクトはそれに動じる事無くツキミ機を迎撃し吹き飛ばす。

 

「…とはいえ、向こうでぶつかってるチームのどちらが

 勝ち残ったにせよ1人で勝てるような相手じゃないか…

 後輩達、ここは1つ取り引きをしないか?」

 

「取り引き?」

 

「どういう事ですか?」

 

その直後、自分達とは別の2チームのどちらが勝ち残ったにせよ

自分だけで勝つ事は難しいと悟ったロクトは攻撃の手を止め

2人に声をかける。それに対して疑問を抱きながらも返事をした

ツキミとミソラに対して、ロクトは言葉を続ける。

 

「この戦い、どちらが勝ったにせよ向こうでぶつかってる

 2チームのどちらを相手にするにせよ分が悪いだろう。だから…」

 

~~~~~

 

「今回も先んじて入れたようですね」

 

「だね、残ったチームはどっちなのかな?」

 

「相手チームのログイン反応を確認…え!?

 通常サイズ機だけど、3機編成ってどういう事!?」

 

「泉ちゃん、それってどういう…」

 

相手チームに先んじる形でフィールドに入った泰葉達。

そこで改めてミサが残ったチームについて尋ねると同時に

相手チームのログイン反応を確認した泉がその機数に対し

驚きの声を上げ、ミサが聞き返そうとすると同時に

相手チームの機体「3機」が泰葉達の前に降り立った。

 

「ツキミ君のガンプラとミソラちゃんのガンプラと…もう1機の

『スターゲイザー』頭で『トールギスⅢ』のバックパックに

『シールド・ブースター』2つを増設した方は見た事ないやつっスよ!?」

 

「ベスト16決定戦の時のような予備メンバーか!?」

 

「いや、ありゃあ…『鹿児島ロケット』のファイター、ロクトのやつだな」

 

「という事は、向こうは共同戦線を張ったという事かカドマツ!?」

 

「どうやらそうみてぇだな」

 

「ええーっ!?」

 

事前に目にしていたツキミとミソラのガンプラとは異なる

見慣れないガンプラに、ベスト16決定戦の時のような

予備メンバーを思い浮かべた比奈と晶葉だったが…

カドマツの口から出た言葉はその予想を上回るもので、

それを聞いたロボ太とミサは驚きの声を上げていた。

 

「これが勝つ為の最善の戦略と判断したからね、悪く思わないでくれ」

 

「文句を言う気はありませんが…どうしてまた?」

 

「泰葉ちゃんゴメン…勝ちたいのは私達も同じだし、

 それに就職のうってつけのチャンスだから…!」

 

「就職ってどういうこと!?」

 

「学校を卒業したとしても宇宙開発関係の企業に

 就職出来る奴は極僅か…だけどここで勝てば、

 鹿児島ロケットにコネが出来るからな!」

 

「切実と言うか、現実的と言うか…だね」

 

そこから続けてのロクトの言葉をきっかけとした

やりとりを聞いた泉が、呆れたようでありながら

同時にツキミ達に理解を示すような感想を口にする。

 

「…そちらにも譲れない理由があるのはわかります、

 ですがそれはこちらも同じ…全力で行きます!」

 

「そういう事! 未来が掛かってるのは私達もだからね!」

 

その上で泰葉達もツキミ達に理解を示した上で、

勝ちは譲れないと全力で行く事を告げる言葉を合図に

ジャパンカップにおける最後の戦いが始まった。

 

~~~~~

 

「まずはこれで足を止めて…!」

 

開始と同時に泰葉がEXアクション「フリージングバレット」を

放ち3機を巻き込んでダメージを与えると共に全機をスタンさせる。

 

「私とロボ太さんでミソラさんに集中攻撃を仕掛けます、

 ミサさんはツキミさんとロクトさんの足止めを!」

 

「オッケー!」

 

「頼むぞ、ミサ!」

 

そこから泰葉とロボ太はミソラのガンプラに向けて全力で移動し、

取り付くと同時に格闘武器による連撃を叩き込んで一気にダメージを与える。

 

「しまった、2機に取り付かれたんじゃ迎撃も…!」

 

「ミソラっ!」

 

「今行く!」

 

「そうはさせないよっ!」

 

その様子を見てミソラの救援に向かおうとするツキミとロクトを、

ミサがEXアクション「フォートレスフォアブラスター」に

巻き込んで当てて足を止める。その間に泰葉とロボ太による

格闘攻撃の連撃の前にあえなくミソラのガンプラは撃破された。

 

「ごめん…!」

 

「くっそぉ…!」

 

「ツキミ…悔しいのは分かるが、こういう時こそ落ち着け」

 

悔しさをにじませるツキミを落ち着かせようと声をかけるロクト。

だが、落ち着く間もなく泰葉達は標的を変えて攻撃を継続した。

 

「次はそちらですよ、ツキミさん!」

 

「うおっ!?」

 

ブーストで移動しつつ、間合いに入った所を見計らって

EXアクション「スラッシュペネトレイト」を発動し

ツキミのガンプラを斬り付け吹き飛ばす。それを追いかけての

泰葉の連撃とミサの援護射撃、そしてロボ太によるロクトの

足止めによってツキミのガンプラもあっという間に撃破された。

 

「後輩2人を巻き込んだ以上、ここは意地を見せないとな!」

 

「ならば、こちらも意地を見せるだけです!」

 

そうして残されたロクトのガンプラが狂化を発動したのに合わせて、

泰葉も「覚醒」を発動させる。2機の条件こそほぼ同じではあるが、

頭数では泰葉達が有利を取っていた事もありロクトは粘りを見せたものの

全ての攻撃を避け切る事は出来ず着実に耐久力を削られて行き…

最後は泰葉のバーストアクション「ライザーソード」にて

真っ二つに断ち斬られる結果となった。

 

「あーあ…後輩2人を巻き込んだ上でここまで容赦なくやられるとはね」

 

「…ふう」

 

軽い調子でありながらも後輩を引き込みながら勝てなかった悔しさを

吐き出したロクトの言葉に続く形で、泰葉が安堵の息を漏らす。

 

「や…やったぁーっ!!」

 

「うむ! 成し遂げたぞ!!」

 

「よっしゃあーっ!!」

 

「ほ、ホントに優勝しちゃったんスね…!」

 

「よくやったぞ! 泰葉! ミサ! ロボ太!」

 

「おめでとうございます、本当に…!」

 

「…泰葉、やっぱり君は本当に凄いよ」

 

それを見たミサとロボ太が喜びを爆発させ、

カドマツやプロデューサーや比奈達も

同様の思いが込められた叫びを発する。

 

「今シーズンのジャパンカップ優勝者、そして世界大会の

 日本代表チームは彩渡商店街チームに決定しました!

 30分の休憩後、エキシビジョンマッチとして優勝チームの

 彩渡商店街チームとミスターガンプラによるバトルを行います!」

 

観客席も同様の歓声が響く中、MCハルからの

エキシビジョンマッチ開催予告が告げられた。

 

~~~~~

 

「待ちかねていたよ…この時を」

 

彩渡商店街チームの優勝を控室で確認したミスターが、

普段の解説やMCの時とは真逆とも言える静かなトーンで

ありながらも「自分が待ち望んでいたものが来た」

事に対する喜びがにじみ出る声で一言発した後に

傍らに置いてあるケースを持って立ち上がる。

 

~~~~~

 

「…ウィル坊ちゃま、ジャパンカップ会場の試合用の

 シミュレーターとの接続準備が完了したと報告がありました」

 

「そうか…こちらの指示があるまで接続は待ってくれと伝えておいてくれ」

 

それとほぼ同タイミングで同じように泰葉達の優勝を目にした

ウィルに対してドロシーから準備完了の報告を受け、

それへの返事をした後に再び先程までジャパンカップの

決勝戦の生配信を流していたタブレットに視線を戻す。

 

…運命の歯車がかみ合うその時まで、あと僅か…




P:今回は筆が乗ったと言うか、書きたい事が次々と出て来た事で
 予告から遅れてしまったな…待っていた方には申し訳ありません

比奈:トヨサキモーターズ戦の所に気合が入ってたみたいっスね…
   その影響もあって若干尻切れトンボ感は否めませんが

P:だなぁ…こういったムラを無くしたいとは思うし
 そもそも安定して予告日を守れるように投稿しないとな

比奈:ま、そこは深く追求するとアタシもダメージを負うので
   このくらいにして…次はいよいよエキシビジョンっスか

P:ま、そうなるが…どれくらいの割合になるかは何とも言えないが、
 自分なりの「捻り」はここでも入れるつもりなので
 ご期待頂ければ…と言っておく。それでは、また次話で

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