CINDERELLA BRE@KER~BUILD THE FUTURE 作:wataru012
泰葉とウィルによる世界大会決勝戦のリマッチバトル決着後に
ミスターからの提案で行われる事になったバトルロワイヤル。
そこで泰葉はまずはタイガー、続いてミサとミソラのタッグを
撃破した後に現役時代の愛機「ブレイク・ディアス」を駆る
ミスターと「覚醒」をぶつけ合っての戦いに至り…現行の
「形状そのままのパーツのミキシング+ビルダーズパーツ」による
アセンブルとは異なる「スクラッチビルド」パーツを交えて組み上げた
ガンプラならではの意表を突く攻撃を交えての戦いに翻弄されつつも
手早く性能を見極める事で無事に勝利を納め、さらなる戦いの場となる
基地入口を思わせるフィールドへと自機を転送されていた。
「…早速敵チームログイン反応っスね」
「さて…次は誰でしょうか」
泰葉機「ダブルオーインハーリッティドウィッシュ」が
転送されて間もなく敵チームのログイン警告が
泰葉のポッドのモニターに映し出されたのを見て
比奈と泰葉が一言づつ零したその直後…2戦前の
ミサとミソラの時のように2機のガンプラが降り立った。
「ソードインパルスの対艦刀を2組背負って
両肩と両膝に計4つのビームブーメランを備えた
ストライクベース機と、スターゲイザー頭にF91胴と
V2アサルト腕にHi-ν脚…そしてフルバーニアン背に
太陽炉2個とプロペラントタンク2本を増設した機体、
パーツチョイスから見るに…ツキミ君とロクトさんっスね」
「ご名答…だね」
「世界王者チームに単身で世界大会ファイナリストになった
ファイターも居る戦いだって事で、少しでも勝つ可能性を
高くするために悪いけど今回もこうさせてもらったぜ!」
「なるほど…」
その降り立ったガンプラ2機のアセンブルを見て、
比奈がそれを操るファイターを予測すると…
見事に当てられた事へのロクトの称賛の言葉と
ツキミがタッグを組んだ理由を返事代わりに返す。
そして泰葉がそれらに反応を返したのを合図に、
泰葉にとって4戦目となるバトルの火蓋が切られた。
「行っくぜぇ!」
「と…僕も行かせてもらうよ」
「距離はありますし…これでまとめて!」
気合満々といった様子で一直線に向かって来るツキミと、
落ち着いた様子ながらしっかりとツキミと並んで
向かって来るロクトに対し、泰葉は2機をまとめて
迎撃しようと「ピーコック・スマッシャー」の照射を放つ。
「甘いぜっ!」
「悪いけど、押し通らせてもらうよ!」
「しまっ…うわっ!」
それに合わせる形でツキミはEXアクション「爆熱ゴッドフィンガー」を
発動して無敵判定で照射を回避しながら突撃し、ロクトはV2アサルト腕の
オプション武装「Iフィールド」でビームを弾きながら前進を続ける。
そのままツキミ機に掴まれ持ち上げられた後に爆発で浮かせられた所を
ロクトが上昇してヴァサーゴの「ビームサーベル」による連撃からの
落下大車輪斬りで地面に叩き付けられた後に、さらにツキミが追い打ちに
「スラッシュレイヴ」を放ち8発の斬撃波をまともに喰らう事となった。
「こちらのミスとはいえ、ここまで的確な連携を
繰り出せるのはお見事としか言えませんね」
「ありがとう、バイトと正社員という違いこそあれ
同じ会社で働く間柄になった事もあって一緒に
プレイする機会が出来たのが大きいかな?」
「休みの日だけじゃなくて、偶にロクト先輩自ら
学校に来てくれて教えてくれる事も始まったしな」
「ロクトさんがOATSのOBって事もあって、
そこらへんの融通が利くからっスか」
「上手い事お互いにとって有益になったようですね」
泰葉がすぐに自機の体勢を立て直し「リペアキット」で
回復しながら2人の連携を賞賛すると、それをきっかけに
最近のロクトとOATSの間に生まれた繋がりについてと
それを聞いての比奈とプロデューサーの反応と
いった所まで話が広がり…その合間にも泰葉が改めて
同時攻撃狙いで「GNマイクロミサイル」を放ち、
被弾の影響で両機とも足が止まった所で総合的に見て
攻撃力が高いと判断したツキミ機目掛けて突撃し
攻撃を仕掛けようとした所にロクトからの攻撃が入り…
それを回避して「邪魔をされないようにするには最初に
ロクト機を落とした方が良い」と、標的を切り替えた所に
ツキミ機から射撃が放たれ回避して…といった具合に
フィールドでは目まぐるしい勢いで戦況が変化し続けていた。
「え!? ツキミ君機のバックパック、ソードインパルスだと
思ってたけどヴェスバー発射してたって事はF91っスか!?」
「そういうこった、対艦刀の重ね配置のインパクトで
勘違いを誘えるかもと思ったがここまで見事に
ハマったってのは嬉しい計算外だったぜ!」
「確かに意表は突かれましたが、種明かしがされた以上は
射撃がある事も前提にした立ち回りを取るだけです」
そんな最中のツキミ機の攻撃に驚きの反応を見せる比奈に
ツキミが得意げな様子で返答すると、それに続く形で
泰葉が称賛の言葉を告げると同時にリチャージが完了した
「GNマイクロミサイル」の弾幕を2機に浴びせて足を止め
そこからロクト機に格闘連撃を一気に叩き込んで撃破し…
「狂化」を発動したツキミ機に対しては「ファンネル」及び
「シールドビット」を展開しての牽制オールレンジ攻撃で
動きを鈍らせたところに再び「ピーコック・スマッシャー」の
照射を浴びせて耐久力を削り取り、そこから間合いを詰めた後に
足回りを利用してツキミの斬撃を回避しながらカウンターで
拳法連撃を叩き込む事で無事に勝利を納める結果となった。
「やれやれ…多少は対策取れたかなと思ったけど、
その程度で何とかなる相手じゃなかったか」
「格闘戦なら自信はあったんだがなぁ…
やっぱり世界王者になっただけの事はある、か」
ロクトとツキミが敗北の悔しさを零す中、
泰葉はそのまま次のフィールドに転送されて行った。
~~~~~
「ここはCPU機が湧いてるっスね…面子は
パーフェクトガンダムにランチャーストライク、
それにビルドストライクといったとこっスね」
「ビームキャノン系の武装持ちで揃えた…って所かな?」
「それだけだと当てはまる機体はシミュレーターの
実装ガンプラだけでも結構な数になりまスし…
パフェガンとビルストなら『ビルド系列』とも
言えなくはないけどそうなるとランチャーストライクの
チョイス理由に当てはまりませんし、どうなんスかね?」
「…まぁ、何にせよこの崩壊した市街地ステージなら
多数のビルで砲撃は凌げますし懐に潜り込めれば
こちらが有利ですから手早く進んで行きます」
転移先のステージに湧いたCPU機の取り合わせについて
比奈とプロデューサーが話す中、泰葉はステージの特性から
自機が有利という判断を口にすると同時に進行を始め
その言葉通り苦戦する事なく撃破を積み重ね奥に進み…
他プレイヤーの乱入警告後、通算7人目の相手が降り立った。
「…こうして手合わせするのは初めてとなるな、主殿」
「そうですね」
「ここでロボ太くんっスか…」
「ああ、大分初見殺しに助けられた感があるが
何にせよここまで勝ち進んだんでな」
降り立ったバーサル騎士ガンダムから何度となく
聞いた声と丁寧な口調に泰葉が返事をしたのに続き、
それを見た比奈の反応に返す形でカドマツから
ロボ太がここまで進んでこれた理由が話される。
「悪いですが、飛び道具がない相手ならこれで…」
「甘いっ!」
相手の機体特性を熟知している泰葉が、弱点を突いて
押し切ろうと「ピーコック・スマッシャー」を構えた
その瞬間…ロボ太は左腕に持った剣を横一文字に振るい、
そこから彗星を思わせる銀色の輝きの斬撃波を飛ばして来た。
「なっ!?」
「これ、確かノーマルの騎士ガンダムのEXアクション…
いつの間に使えるようにしてたんスか、カドマツさん!?」
「確かに右手の槍に加えて左手に騎士ガンダムで使ってた剣を持ってるな」
「さすがに飛び道具がない上技のバリエーションが通常格闘と
EXアクションだけじゃ厳しいと思ってな…何とかねじ込んだってとこだ」
バーサル騎士ガンダムから繰り出された予想外の攻撃に
泰葉は驚きながらも回避し、比奈はその繰り出された攻撃に
驚きの声を上げる。続けてプロデューサーがロボ太の得物に
気付いて発言すると、カドマツはそれらへの返事代わりに
ロボ太に攻撃手段を加えた理由を述べた。
その間、斬撃波を避けた泰葉機に一気に踏み込んだ
バーサル騎士ガンダムが右腕の電磁スピアと
左腕のナイトソードを交えての連撃を繰り出すと
泰葉機はそれをステップで回避しながら回り込み
カウンターとばかりに拳法連撃を繰り出す。そこへ…
「もらった! トルネードスパーク!」
「うわっ!」
その拳が届く直前にロボ太はバーサル騎士ガンダムの
EXアクション「トルネードスパーク」を発動し
泰葉機を稲妻を纏った竜巻に巻き込み打ち上げる。
そこから落下タイミングを見計らって飛び上がって
電磁スピアとナイトソードによる連撃を叩き込むが、
泰葉機は後転受け身を取って間合いを取る事に成功し
そこから「ピーコック・スマッシャー」の照射と
「ファンネル」と「シールドビット」による
オールレンジ攻撃を交えての攻撃を叩き込んで
バーサル騎士ガンダムの耐久力を削り切り勝利を納めた。
「…やはり、主殿は強いな」
若干の悔しさを感じさせながらも、泰葉の強さをしみじみと
感じる言葉が響き…泰葉機は次のフィールドに向かう。
~~~~~
通算で6ステージ目となるその場所は、世界大会の
決勝戦でも使われた神殿跡ステージであり…
「ここ、という事は…」
泰葉の一言と同時にログイン警告が表示され、
眼前に百式ベースながら銀色の機体カラーに大型化した
ウイングバインダーを備え付けたバックパックと
右腕にロングバレルの銃身が増設された機体が降り立つ。
「さぁ、ソロバトルロワイヤルもいよいよ最終戦!
異例ともいえる短期間でのリベンジマッチの実現ですが
果たして勝利の女神はどちらに微笑むのでしょうか!」
MCハルのアナウンスの直後、眼前の百式ベースカスタマイズ機を
操るファイター…ウィルからの言葉が泰葉の居るポッドに響く。
「…勝ち上がったのは、やぱり君か」
「ええ」
「それじゃあ…セレネスとはまた違ったこのガンプラ、
『百式J(イェーガー)』の力を見せてあげるよ」
このやりとりを合図代わりに、ソロバトルロワイヤルの
最終戦となる泰葉とウィルの史上最速と言ってもいい
世界大会決勝戦リマッチのリベンジマッチが始まった。
「はぁっ!」
挨拶代わりにとウィルが繰り出した攻撃は、右腕備え付けの
「ビーム・スマートガン」からの照射ビーム。その攻撃を
サイドステップで回避した後に泰葉はブーストを吹かせて
自機を一気に前進させるが、そこに「百式J」の左腕から放たれた
「グレネード・ランチャー」がカウンターで泰葉機に命中する。
「うわっ!」
「まだまだっ!」
それによって浮かされた泰葉機に、追い打ちにウィルが
背面から展開された「ビーム・キャノン」2門からの
照射ビームを浴びせて大ダメージを与えていく。
「ベース機からかなり火力マシマシっスね…」
「ミスターさんの機体なんて射撃武器がメインも
オプションもビームで固められてたし、
8年前のバトル環境ではビームが好まれてたのかな?」
「だな…8年前の俺もまだまだ若造だった頃から
ウチの会社はガンプラバトルチームが結成されてて、
下っ端ながらエンジニア見習いとして携わってたが
確かにビーム兵器に偏ってた記憶があるな」
「そうだったんですか?」
「ふむ…何故だろうな?」
その様子を観察しながら、泰葉とウィルが
勝ち上がった事で再び一同が集う事となった
彩渡商店街チームスタッフ勢が「百式J」の
武装構成を見ながらプロデューサーがこの
バトルロワイヤルで使った「ブレイク・ディアス」の
武装構成を思い出しながら一言疑問を零す。
それに対してカドマツが当時を振り返りながら
プロデューサーへの疑問に答えた所に…
「私から説明しよう」
「ミスターさん…?」
後ろから来たミスターが合流し、それに
プロデューサーが反応したのを合図代わりに
その疑問への返答を口にし始める。
「8年前当時はビルダーズパーツが未実装でね、
バリア系オプションを備えた機体の中で
ガンプラ化されたものもそう多くなく…
加えてビーム射撃によるバリアゲージ削りの
速度が今よりも早かった為にビームを
発射出来るメイン射撃武装やオプション武装を
備えたパーツが好んで使われたんだ」
「8年前…当時TVで放送されていた最新の
ガンダム作品は『ガンダム00』でしたっけ」
「そうだね」
「月日も含めてちょうど8年前となると、
ファーストシーズンとセカンドシーズンの
合間のインターバル期間と言える時期っスね」
「そうなると、対ビームバリア系の
オプション武装が備え付けられたパーツは…」
「えーと…宇宙世紀ものだとEx-Sの脚にFAZZの胴体、
νやHi-νのフィン・ファンネルのバリアモードと
V2アサルトの腕と盾…アナザーだとさらに
∀の胴体と盾にターンXの胴体が『Iフィールド』、
ダブルオー系だとヴァーチェのバックパックと
ジンクスの盾に『GNフィールド』付きってとこだな」
「手早いな、カドマツさん」
「その中だとヴァーチェバックパックが
万能バリアと照射ビームを同時に
備えていた事で人気があったでしょうね」
「そうだね、それ故スクラッチビルドが不得手な
ファイターが好んでヴァーチェバックパックを
使って組み上げる事が非常に多くて…ビルド構成が
偏ってしまった為にその偏りとビルド技術差による
『格差』解消の為スクラッチビルドバーツの使用不可と
ビルダーズパーツシステムの実装に繋がったんだよ」
ミスターによる8年前の環境の説明に始まり、
続けて当時の実装済みガンプラの中から
ビームバリア系オプション備え付けのパーツを
カドマツが一通り確認する。そしてその中で
好んで使われたパーツの予測と現在実装されている
ビルダーズパーツシステムへの繋がりへと続く。
そんな最中、「ビーム・キャノン」をゲージが
空になるまで照射され続けダウンした泰葉機に
ウィルが追い打ちに再度「グレネード・ランチャー」を
発射するが側転受け身で回避しながら自機を
立ち上がらせ再び踏み込んで拳を振るおうとする。
「何のっ!」
「うっ…!」
だが即座にウィルも反応して百式の「ビーム・サーベル」を
右手に握らせ振るってカウンターで斬撃を叩き込んでからの
連続斬りからオプション版に繋げてさらに斬撃を叩き込み
吹き飛ばす。そこから受け身を取って無事着地に成功すると…
「…流石ですね、これが8年前に作られたものとは思えません」
「ありがとう。あの時はまだまだ幼かった故に制作技術も
拙いもので、所々粗はあるがそれでもあの時に出来る事を
詰め込んだからね…そう言ってもらえるのは有難いよ」
「でしたら、そのガンプラに込められた想いに
負けないレベルの私の想い…解き放ちます!」
「百式J」の機体性能と備える武装の持ち味を
活かしてのウィルの攻め方に感心する泰葉に、
ウィルはそれに込められた自身の想いと
感謝の言葉を返す。それに応えるように
泰葉は「覚醒」を発動して再度ブーストを吹かし
自機を全力で「百式J」に向けて前進させる。
「君が何度でも突っ込んで来るというなら、
こちらも何度でも迎撃させてもらうよ!」
それを見たウィルが再び「ビーム・サーベル」を
握ってカウンター斬撃を叩き込もうとしたその瞬間。
「たあっ!」
「何っ!? …うわっ!」
接敵ギリギリのタイミングで泰葉がEXアクション
「ライトニングスラスト」を発動し、上昇モーションを
当てて体勢を崩した所に上空からの強襲を叩き込み
無防備な体勢で「百式J」を浮かせる。そこから
ブーストで追ってウィルが受け身で体勢を立て直し
百式の「ビーム・ライフル」を構えた所を見計らって
EXアクション「ブラストナックル」を発動し無敵判定で
ウィルの射撃をすり抜けながら拳を叩き込む。そこから
空中拳法連撃コンボを数セット叩き込み、「覚醒」の
残り時間が僅かとなったタイミングでバーストアクション
「ライザーソード」を発動して突き刺し高々と持ち上げ
地面の水面目掛けて叩き付け全解体からの撃破を成し遂げた。
「決まったぁーっ!! 泰葉選手、世界大会決勝戦リマッチに続き
ソロバトルロワイヤルでも勝利し頂点に立ちましたぁっ!!」
「そう簡単には行かない…か」
「ええ、ですがそちらもこれで諦めるという
つもりではない…と思って良いでしょうか」
「そうだね…これからどれだけ腕を磨く為の
時間が取れるかはわからないが、少しづつでも
積み重ねていつか雪辱を果たせるよう精進するよ」
MCハルによる泰葉の勝利宣言に続き、悔しさを滲ませながらも
泰葉の強さを改めて感じるウィルの言葉が響き…それに対して
泰葉はウィルに諦めるつもりはないだろうという予測を告げると、
ウィルはそれを肯定した上で腕を磨き続けると泰葉に返した。
P:…まずは更新予定日から1週間以上も遅れてしまった事を
お詫びします。理由としては6月下旬から7月始めにかけて
予想を遥かに上回る勢いで急激に仕事が忙しくなってしまい
執筆時間が取れずここまで引きずってしまう結果になって
しまいました。これに関しては申し訳ないの一言に尽きます
比奈:…まぁ、これについては突くと自爆し兼ねない部分も
あるので深くは触れずに…今回の話もまた相手の
アセンブル等を始めとした細かい部分まで見ないと
わからない描写を織り込んだり、それを元にした
独自設定まで入れたりと色々考えられてまスねぇ
P:アセンブル等の詳細を確認する為の動画からの影響も
若干あるが、自分なりに読者を納得させられるように
考え抜いて手は尽くして来たから有難いよ。…さて、
次話はDLC1弾最終ステージのチームバトルロワイヤル編。
今回のような事態は避けるよう最善を尽くしますので
お待ちいただければ幸いです