CINDERELLA BRE@KER~BUILD THE FUTURE 作:wataru012
「泰葉ちゃん、まずはソロバトルロワイヤルの
全勝と生き残り無事達成おめでとう!」
「ありがとうございます、ミサさん。この勢いで
次のチームバトルロワイヤルも勝ち進んで行きましょう」
「あそこまで連続で戦い抜いて疲れてるはずなのに、
まだまだやる気満々だねぇ…だったら私達も
泰葉ちゃんのそのやる気に応えなきゃね!」
ソロバトルロワイヤルのラストバトルとなった
ウィルとの史上最速レベルの再戦を勝ち抜き、
ポッドから出て来た泰葉にミサが真っ先に駆け寄って
祝福の言葉を告げる。それに対して泰葉は礼を述べつつ
次に行われるチームバトルロワイヤルへのやる気を
口にすると、ミサは驚きながらも泰葉に負けじと
やる気を口にしそれを聞いたロボ太も肯定の意を示す。
「それじゃ俺達エンジニア含めたサポート勢も、
あと一踏ん張り気合入れて行くとするか」
「そうだな、泰葉にバトルロワイヤル全勝という
さらなる栄誉を与える為に力を尽くそうじゃないか」
「カドマツさんも晶葉ちゃんも、やる気満々だね」
「ホントっスねぇ…」
「皆に比べるとただ見てるだけに等しい身としては
申し訳なさもあるけれど、最後まで見届けるよ」
それを受けてのカドマツと晶葉のやる気に満ちた言葉に、
泉と比奈とプロデューサーは感心を始めとした
それぞれの感情が籠った反応を口にする。
「…ついさっきまで連戦を戦い抜いただけでなく、
その前に重圧を背負いながら戦っていたというのに
ここまで元気とは…本当、君には驚かされるよ」
「そうでしょうね、正直な所自分でさえもここまで
やる気が継続しているというのは初めてですから」
そんな泰葉を見て驚きや呆れや感心といった
様々な感情が入り混じった複雑な様子のウィルが
声をかけると、泰葉も自分自身でさえ現状に
驚いていると言った返事を返す。
「とは言え、そこまでのやる気だと言うのなら
僕もあと1戦全力で挑ませてもらうよ。
今回はチャンプとの即興タッグという形故
君達程の連携は取れないだろうが…それでも
僕もチャンプも出せる力を振り絞って行くよ」
その後にウィルも泰葉のやる気に応えるように
ミスターとのタッグを組んだ上で全力を持って
最後の1戦に挑むと返答し…そこから再びインフォを
用いた使用ポッド決めを経て、泰葉達彩渡商店街チームは
店舗内のポッドに当たり泰葉達3人が入り込み準備を行う。
「では…今日最後のバトル、皆さんお願いします」
「もっちろん! 初代世界一チームの力、見せつけちゃおう!」
「…初めての単身での戦闘という新鮮な経験もさせてもらったが、
やはり主殿にミサと並び立つというのは安心出来るな」
久々となる3人での出撃に泰葉がミサとロボ太に声をかけると、
ミサはやる気満々の返事をしロボ太は3人で出撃する事に
しみじみとした様子で安堵の声を上げる。
「こっちも準備は出来た、何時でも出てOKだぞ」
「では…岡崎泰葉、ダブルオーインハーリッティドウィッシュ行きます!」
「サツキノ・ミサ、アザレア・サウザンドブレイカーいっきまーす!」
「ロボ太、バーサル騎士ガンダム出る!」
それに続いてのカドマツからの準備完了報告に応える形で、
3人はいつもの口上と共にフィールドに飛び出して行った。
~~~~~
「さて、最初の相手は…」
「いきなり乱入警告って事は、すぐに直接対決かぁ」
「…来るぞ!」
宇宙空間を背にした円状フィールドに降り立った
泰葉達のモニターに、すぐさま表示された相手チームの
ログイン警告が表示されロボ太が警戒した様子で一言告げる。
そこに降り立った相手チームは、赤と白がメインカラーの
ダブルオーセブンソード背とストライクフリーダムの頭と腕に
ユニコーン胴とデュエルアサルトシュラウド脚という機体に…
銀色ベースの機体色でジンクスをベースに頭をギャン、
腕をデナン・ゾンに変更し得物がGNランスという所までは
一致していたが爪先や腰に胴体の一部の差し色が青い方のバックパックは
ダブルエックスで金色の方のバックパックはローゼン・ズールという
構成の合計3機で組まれた取り合わせだった。
「その機体カラーと使われてるパーツからして…リージョンカップの後に
謝罪しに来た時に買ったガンプラで新しく組んだやつっスか、カマセ君」
「ご名答…って予想はしてたがやっぱあっさりわかっちまうか」
「細かな違いこそあるが基本的にタウンカップの時のやつと
ほぼ同じじゃねぇか、ホントその取り合わせ好きなんだな」
「ま、あの時にミサ達には言ったがこれがオレの好みなんでな…
それはそうと、今回はサシの条件で挑ませてもらうぜ!」
相手チーム3機の中で唯一のガンダムフェイス機の構成と塗装から、
その機体を操るファイターが誰か思い浮かびその名を呼ぶ比奈。
そうして呼ばれたカマセの返答に続き、カドマツが若干呆れ気味に
アセンブルと塗装について触れると上機嫌な声で返した後に
気合の入った声で啖呵を切ると同時に一斉に攻撃を開始して来た。
「わわっ!?」
「ジンクス改修機2機がいきなりランスの突進を仕掛けて
こちらに取り付いて来るとは、攻めの意識が強いな」
「それに加えてカマセ君機の『GNソードⅡブラスター』による
照射ビームでの支援射撃とは、チーム連携の質も悪くないっスね」
開始と同時に「GNランス」を構えての突進を仕掛けて来た
ジンクス改修機2機の行動に驚きの声を上げるミサに続き、
ロボ太もその攻撃を回避した上で相手チームの攻めっ気の
強さについて口にする。さらに続けて比奈がその2機を
支援する形でオプション武装の1つ「GNソードⅡブラスター」を
用いての支援射撃を行っているカマセの姿を見て、
チームとしての連携の良さを感じ取り賛辞を口にする。
「…わかってはいましたが、やはり彼も成長していますね。
ですがこちらも負けていられません、まずは足止め効果のある
ローゼン・ズール背の機体から落として行きましょう」
「オッケー!」
「承知した!」
そして泰葉もカマセの成長を感じ取った上で、負けられないと
厄介な武装を持っている金の差し色のジンクス改修機を最初の
標的に定めると告げるとミサとロボ太も了承の意を返し
そのローゼン・ズール背のジンクス改修機に集中攻撃を仕掛ける。
それを阻止せんともう1機のジンクス改修機とカマセ機も割って入って
守ろうとしたり標的にされた機体も「サイコ・ジャマー」の展開等で
抵抗するも泰葉達の腕前と連携精度の前に押されて撃破された。
「よし、まず1機!」
「次は…どちらを狙いましょうか」
「んー…ここは一応、着弾地点で爆発する『ツインサテライトキャノン』の方が
厄介と言えるだろうからもう1機のジンクス改修機を狙った方が良いかもな」
「なるほど…」
目当ての妨害武装持ちを倒せた事でミサが声を上げ、続けて泰葉が
次に標的にすべき機体をどちらにするか考えているとカドマツから
「バーストアクションが厄介と思われる機体」としてもう1機の
ジンクス改修機を標的にした方が良いと告げられロボ太が反応する。
「では、それで行きましょうか」
「了解っ!」
「心得た!」
その後泰葉はその提案を受け入れ、ミサとロボ太も
了承の意を返しもう1機のジンクス改修機に集中攻撃を仕掛ける。
「くそっ、やらせるか!」
その様子を見たカマセは、射撃では抑え切れないと判断し
ブーストを吹かして前進した後に泰葉達3機を巻き込む形で
バックパックのオプション武装「GNバスターソード」による
連続斬りを叩き込んで吹き飛ばしそれに続けてジンクス改修機が
ランスの突撃攻撃からの格闘連撃に繋げて抵抗を試みる。
しかしながら全体攻撃に乏しく足止め役を失った上に
頭数の不利も重なった事で抵抗虚しく落とされると…
「まだまだ! こっからだぁっ!!」
「物凄い気合が伝わって来るよ…」
「少なくともあの時の『見下していた相手から
手痛い損害を受けて逆上』とは別物ですね」
気合の籠った声と共に「狂化」を発動させるカマセ機を見て、
泰葉とミサはその様子をタウンカップの時と比較して警戒を強める。
「だが勝利まであと一息、怯む訳にはいかん…
私が取り付く、主殿とミサは支援射撃を頼む」
「わかりました!」
「オッケー!」
それに対してロボ太は、自らが動く事で
気圧され気味な2人の心境を変えようと
自ら率先してカマセ機への突撃を試み
それと同時に2人に支援射撃を要請する。
「くうっ…ようやく来たか、ここで…!」
そうして集中攻撃を受ける事になった
カマセであったが、必死の回避と迎撃を
繰り返す事で粘り続け泰葉とミサも
格闘攻撃を繰り出して来たタイミングで
バーストアクション「トランザムバースト」を
発動し耐久力回復と共に泰葉達3機にまとめて
ダメージを与えようと試みる。
「垂直に上昇…2人とも急いで後退して下さい!」
「了解!」
「承知した!」
だが泰葉がカマセ機の動きを見て行動を察知し、
ミサとロボ太に声を掛けながら自らも後退する。
それによって放出されたエネルギー波による
ダメージを回避した泰葉達は、改めてカマセ機に
取り付いて3機同時に格闘攻撃を叩き込み…
耐久力のフル回復をものともせず、まさしく
一気呵成と言わんばかりに一気に撃破し勝利した。
「強化出来るだけ強化したにも関わらず、
耐久力フルから一気に持ってくって
どんだけだよ…やっぱ初代世界王者の
チームに相応しい強さってやつか」
一気呵成に落とされた事に対し、若干の呆れも
混じりつつも世界の頂点に立ったチームである
泰葉達の実力をしみじみと感じるカマセからの
言葉の直後に泰葉達は次のステージに移動した。
~~~~~
泰葉達が転送された雪山ステージには、
Ex-Sガンダムにパワードジムカーディガンに
ライトニングガンダムという取り合わせの
CPU機が湧いて来ており…それらを難なく
蹴散らして行った先の、雪山の頂上部で
相手チームのログイン警告が表示される。
そうして現れた相手チームの編成は…
アプサラスを彷彿とさせるザクⅡ頭にFAZZ胴、
バイアラン・カスタムの腕とバックパックに
ジオング脚といった取り合わせでビルダーズパーツは
脚部前面と側面に「ニークラッシャー」合計4個と
肩部側面に「スラスターユニット」を左右対称に
1つづつ…そして胴体中央に「メガ粒子砲」を増設した機体と
ドライセン頭にジ・O胴にAGE-1タイタス腕にクシャトリヤ脚と
FAZZ背という取り合わせで得物が「デッドエンドG・ヒートホーク」、
ビルダーズパーツは頭に「ブレードアンテナ」と両肩に「角」と
「丸形バーニア」を備え付け左腕側面に「ミサイルポッド」を増設した
重厚かつ重装備な機体…最後の1機はキュベレイ頭にフライルー胴、
そして腕がパーフェクトジオングで足がガンタンクにバックパックは
グフをベースにビルダーズパーツの「大型ビームランチャー」を2門増設し、
脚部前面と側面に合計4つの「シールドビット」も備え付けた面々であった。
「モビルアーマーだけじゃなく、通常サイズの
モビルスーツも十分扱える事を見せてやるっすよ!」
「ウルチさんの声…という事は、佐成メカニクスチームですか」
「ああ、そっちの強さは理解してるがこっちも負けるつもりはねぇぞ」
ウルチの声が聞こえた事で相手チームを把握した
泰葉の一言にモチヅキが反応したのを合図代わりに、
チームバトルロワイヤルの「ミスター&ウィル」タッグへの
挑戦権を決める戦いとなる「彩渡商店街チーム」VS
「佐成メカニクスチーム」の火蓋が切って落とされた。
「まずはタンク脚部の機体を狙いましょう!」
「了解っ!」
「心得た!」
彩渡商店街チームの定番戦術「高火力機優先撃破」に
則って、最初の標的を「大火力砲2門+ビット兵器4個」
という取り合わせのタンクタイプ機に定める一同。
「させるか!」
「思い通りには行かせないっすよ!」
「ぐあっ!」
「ロボ太!? …うわっ!」
「こちらは『GNフィールド』でミサイルも凌げます、
私が代わりに前に出てターゲットに取り付きます!」
だが佐成メカニクスチームもそうはさせじと
角付きドライセン頭機が「ブラストタックル」を
発動し先陣を切るバーサル騎士目掛けて
ショルダータックルを叩き込んで吹き飛ばし、
ウルチはFAZZ胴内蔵の「胸部マイクロミサイル」を
放ち泰葉達に上空からミサイルの雨を浴びせて来る。
それによってロボ太が吹き飛ばされたのを目の当たりにした
ミサ機の動きが一瞬止まった所にミサイルが降り注ぎ、
慌てて回避を開始するミサに対し泰葉は自分が前に出る事を告げ
「GNフィールド」を展開しながらタンクタイプ機に向かう。
そうして間合いが詰まり、泰葉が拳を振るおうとした瞬間…
「この脚部と武装だけど、きちんと格闘武器も持たせてるよ!」
「…っと!」
泰葉機を迎撃しようとタンクタイプ機が両手に
「アーマーシュナイダー」を持って振るうが、
ギリギリでステップ回避し側面に回り込んだ後に
さらに踏み込んだ後に拳を振るい連撃を叩き込む。
「驚かされたけど、全体攻撃ならこっちの方が
手数は豊富だしお返しさせてもらうよ!」
「うおおっ!?」
「ぐうっ…!」
続けてミサイルの回避に成功したミサが、
「マイクロミサイルランチャー」を放ち
先程とは逆にウルチ達に真上からミサイルを
雨の如く降らせる。無論ウルチ達も黙って
受ける気はなく回避を行うが、完全には
避け切れずに足止めを喰らい…泰葉機に
取り付かれ連撃を叩き込まれていた
タンクタイプ機はまともに被弾し
そこまでのダメージもあって撃墜される。
「このおっ!」
「おっと…続けて行きますよ!」
「ならこれで…!」
「させるかぁーっ!」
「ぐおおっ!?」
「くうっ、取り付かれて援護が…!」
「悪いが、そちらは私と付き合ってもらうぞ!」
それを目の当たりにした角付きドライセン頭機が
FAZZ背備え付けのEXアクション「ハイパー・メガ・カノン」を
泰葉機目掛けて発射するが…足止めなどの支援なしに
ぶっ放した事であっさりと回避され、続けてその隙を狙って
泰葉機がブーストを吹かし角付きドライセン頭機目掛けて
突撃する。それを迎撃しようと「ハイパー・メガ・カノン」を
キャンセルし「デッドエンドバスター」を発動して
「デッドエンド・Gヒートホーク」を振りかぶった所に
ミサがEXアクション「マルチパニッシャー」を叩き込んで
無防備な相手に直撃させダメージと同時に浮き上がらせ
「デッドエンドバスター」を強制的にキャンセルさせる。
その様子を見たウルチが援護しようとするも、ロボ太が
取り付いて攻撃し迎撃を強制させる事でそれを阻止し
そのまま泰葉とミサの連携で角付きドライセン頭を撃破する。
「まだまだーっ!」
残り1機となった事でウルチ機が「狂化」を発動するが、
全体攻撃が1種類しかない事で泰葉達3機の多方向からの
攻撃を捌き切る事が出来ずに徐々に押されて行き…
そのまま押し切られる形で撃破される結果と相成った。
「うーん、火力なら負けない自信あったんすけどねぇ…
やっぱ根本的な腕前の差がデカ過ぎたって事っすか」
その後のウルチのあっさりとした口調ではあったが
やはり何処かに悔しさを感じさせる感想を受けながら、
泰葉達は最後のステージに移動して行った。
~~~~~
最後のステージとなる、宇宙基地イメージのステージ。
そこに泰葉達が転送されて間もなく3人のポッド内の
モニターに乱入警告が表示され、その直後にミスターが操る
「ブレイク・ディアス」とウィルが操る「百式J」が降り立つ。
「やはり、か…さすがとしか言えないな」
「だが、僕もチャンプも負けるつもりはないよ」
「わかっています…行きますよ!」
「オッケー!」
「うむ!」
ミスターの感心した様子の声とウィルの負けん気を示す一言に、
泰葉達が返答したのを合図代わりに最後のバトルが開始された。
「ふんっ!」
「はあっ!」
ミスターとウィルが同時のタイミングで初手として
「腹部メガ粒子砲」と「ビーム・スマートガン」から
照射ビームを放つと、泰葉達はそれを回避した上で
泰葉が「GNマイクロミサイル」を…ミサは同時に
ライトニングガンダム背の「ミサイルポッド」を放ち、
ロボ太は「百式J」目掛けて突撃して行く。
「おっと!」
「何のっ!」
だがその様子を確認した2人は即座に照射を止め
大きく動いてミサイルを回避し、ミスターは
メイン射撃武器の百式の「ビーム・ライフル」や
両腕部バインダー先端の「ビーム砲」にバックパックの
オプション武装版「ビーム・ライフル」による弾幕を浴びせ
ウィルは向かって来るバーサル騎士ガンダムを迎撃しようと
左腕の「グレネードランチャー」を発射する。しかし泰葉達も
それらの攻撃を難なく回避し、泰葉とミサは高く飛び上がって
一気に「ブレイク・ディアス」に迫りロボ太は改めて
「百式J」に取り付こうと全速力で走って行く。
「たあっ!」
「えっ!?」
「うわわっ!?」
「これならどうだっ!」
「ぬうっ…!」
しかしながらミスターは上空から襲い掛かろうとしていた
泰葉とミサに対してEXアクション「ホイールストライク」を
発動して2機を回転上昇斬りに巻き込んだ後に落下大車輪斬りで
地面に叩き付け、ウィルは正面から迫るロボ太目掛けて
EXアクション「クロススラッシュ」を発動し斬撃波全てを
バーサル騎士ガンダムに直撃させ大ダメージを与える。
「流石ですね…」
「でも、まだまだっ!」
「うむ!」
2人の的確な迎撃に泰葉が感嘆の声を上げ、
それに続く形でミサとロボ太が気合を入れ直す。
そうして体勢を立て直した所にミスターが続けて
EXアクション「スラッシュレイヴ」を放つと
泰葉とミサはそれぞれ「ピーコック・スマッシャー」の
「ランダムシュート」とダブルライフルの側転打ちで
斬撃波を回避しつつ反撃を行う。それらのビームを
回避する為にミスターがウィル側に寄るように移動した所に
近付いて来た「ブレイク・ディアス」に標的を切り替え
電磁スピアによる攻撃を入れようとしたその瞬間…
「させるか!」
「うおっ!?」
ウィルがそれを阻止せんとEXアクション「スパイラルバインド」を
発動して地面を叩き衝撃波を発生させそれによってロボ太をスタンさせる。
「助かった、ウィル! このまま一気に…!」
「ああ!」
ウィルの行動にミスターが感謝を返した直後、
「腹部メガ粒子砲」の照射をバーサル騎士ガンダムに
浴びせて行きウィルも合わせてバックパックの
「ビーム・キャノン」の照射を浴びせて行く。
「ロボ太さん! …させませんっ!」
「そーいう事!」
その様子を見た泰葉は慌てた声を上げるが、
それでも2人を止める為の的確な行動と言える
「ビーコック・スマッシャー」の「照射」を放ち
「ブレイク・ディアス」と「百式J」両機に当てて
攻撃を止める。さらにミサが追い打ちとばかりに
サンダーボルト版「フルアーマー・ガンダム」の
胴体備え付けオプション武装「肩部7連ミサイル」を
放って2機両方にミサイルの嵐を浴びせて行く。
その間にスタンが解けビーム照射が止まった
ロボ太がミスター目掛けて格闘攻撃を叩き込み
「覚醒」を発動させる隙を与えずに撃破する。
その後泰葉が「覚醒」を発動して世界大会決勝戦を
彷彿とさせるように3機で「百式J」に攻撃を仕掛け、
ウィルも必死に抵抗したが射撃寄りの武装構成や
EXアクションの取り合わせの違いの影響もあってか
押されっ放しの戦況を覆せず撃破される結果となった。
~~~~~
「いやー、それにしてもタイガーも何処かのチームに
加入してるとは泰葉ちゃんが来る前とは比べ物にならないね」
「ま、ガッチガチの勝ち狙いというよりはガチ勢も
エンジョイ勢もごちゃ混ぜで大会に関しちゃ出たい奴が
出るって感じのとこだが…自前でエンジニアを確保して
アセンブルシステムも実戦レベルの改修は施してるって
話だから次のシーズンには出場しようって話になってるな」
「今日使ってたやつ、結構な重装備で火力も高そうだし
他のメンバー次第で十分勝ち進めそうに思うぜ」
「…新入りも無事に他チームに所属してるのを確認出来て
正直安堵してるよ、見込みはあるって感じてたから
あのまま燻っちまうのはもったいないって思ってたしな」
「…こっちが悪態ついてのケンカ別れ状態にもかかわらず、
そんな風に思ってくれてたなんて正直ありがてぇよ」
「ウルチさんって、普段からあんまりオーソドックスな
2脚タイプの機体は組んだり使ったりしないんスかね?」
「そういう訳でもないんすけど…姐さんが結構な頻度で
モビルアーマーをチョイスするもんで、その影響で
ああいう浮遊系や多脚系をつい組んじゃうんすよね」
「そっちのチームと実際に当たって負かされた身としちゃ、
3機とも火力高めのアセンブルだったな…そこらへんも、
モビルアーマーの使用頻度の高さが影響してるって感じか?」
「そっすねぇ…普通の2脚タイプのモビルスーツでも、
背や図体をデカく組もうとすると自然と武装が多い
パーツを選んじゃう形になりがちなもんで」
「組み込むと身長が高くなったりするパーツ、確かに
オプション武装類が充実してる事が多いですからね」
「ビルダーの嗜好がファイターの戦闘スタイルや
自身でのビルドに影響を与えるという実例、興味深いね」
リマッチバトル及び突発的に開催されたアフターイベントの
バトルロワイヤルが終了し、日が沈み夜の帳が下りて来た
イラトゲームコーナーの出入口近くで参加者達が思い思いの
会話を交わしている中…店内に残るウィルは、つい先程まで
激しいバトルが繰り広げられ歓声が響いていたのが嘘のように
静まった店内をじっと見ていた。そこにミスターがやって来て…
「…ウィル」
「…ああ、チャンプか」
「うむ…こうして1人で店内をじっと見ているから
どうしたのだろうかか、と思ったものでね」
隣り合って立つ形となったミスターの言葉に、
ウィルは次のように返事を返す。
「…ほんの少し前まで、あそこまで騒がしい程に
賑やかだったこの場所が今ではここまで
静まり返ってる様子にある種の寂しさを感じてね…
『祭りの後』というのは、まさにこういう事なんだろうね」
「…そうだな」
ウィルからの感想にミスターが短く一言を返し…
数秒の沈黙後、再びミスターがウィルに問い掛ける。
「…このままガンプラバトルに本格復帰、
という風には考えているのかい?」
「僕個人としてはそうしたい気持ちは強いけど…
生憎、今の僕は8年前のような『ただガンプラバトルが
好きな少年』じゃ居られない。あの時に父親が務めていた
『組織の長』という責任を引き継いだ以上、僕個人の感情で
行動を起こす事が非常に難しくなってしまったからね」
「そうか…」
「…でも、こうして責任ある立場になったからこそ
出来る事というのも確かにある。それを最大限に
活用してガンプラバトルに携わって行く中で
上手い事僕個人の願望も同時に叶えて行く形で
支えて行こうと決めているよ。…チャンプがこうして、
ファイターでなくなっても別の形で支え続けているようにね」
「…ありがとう」
ミスターの問いに、ウィルは個人的にはそうしたいと
思うも現在の立場がそれを難しくしていると返し…
そこから続いて、現在の立場故に出来る事を実行した上で
自分の願望も叶える為の努力も同時に行うという形で
ガンプラバトルを支えていくという決意を告げると
ミスターは喜びと感慨深さの籠った感謝の言葉を返した。
「…そうだ、チャンプ」
「ん? どうした?」
そこから少し間が空き、タイミングを見計らったように
ウィルが神妙な雰囲気と慎重さを感じさせる声色で
再びミスターに声を掛ける。それにミスターが返答すると…
「…ジャパンカップのエキシビジョン決着後に
乱入した時、ああは言ったけど…実は、あの時…」
「おーい! 2人とも…って、間が悪かった?」
「ああ、いや…話そうとしていた内容的に、
君達にも聞いてもらった方が良いものだと
気付けたからむしろ声を掛けてもらって有難いよ」
ウィルが慎重に言葉を選びながら発言している最中、
それに気づかなかったミサが大声で呼びかけるが…
それがきっかけで自分が話そうとしていた内容が
泰葉達彩渡商店街チームにも聞かせた方が良いと
気付けた事に対してミサに感謝を込めた返答をする。
「…それで、何の用かな?」
「えーとですね…この後私と父さん達と泰葉ちゃん達に
カドマツといった面々でミヤコさんのお店で打ち上げを
しようって話になったんですけど、ミスターにウィルに
ドロシーさんも一緒にどうかなって」
「有難いお誘いだけど…何故僕達も?」
「これからは商店街とタイムズユニバース百貨店の
彩渡駅前店が手を組んで駅前通りを発展させようって
話になったから、親睦を深めたいって父さんが言っててね」
「なるほど…そういう事なら、参加させてもらうよ」
そこからミスターの反応に対してミサが説明し、
それを聞いたウィルが疑問を示すとそれに対しての
返答がなされ…それを聞いたウィルは了承の意を示す。
こうして泰葉達「ガンプラバトルプロジェクト」の面々と
ミサにユウイチ達の商店街勢、それに加えてカドマツと
ミスターとウィルとドロシーという総勢14人の団体は
小料理屋「みやこ」に向けてゾロゾロと歩いて行った。
~~~~~
そうして無事店に到着し、一同が着席すると…
「事前にある程度下ごしらえはしてたけど、やっぱり
人数が人数だから若干時間がかかっちゃうわね…
ごめんなさいね、急ぐから待っててもらえるかしら?」
「…いや、いくら準備をしていたとしてもこの
10人以上の料理の調理を1人で行うというのは
負担が大き過ぎるな…済まないがドロシー、彼女を
手伝ってやってくれないか? 掛かった時間に応じた
給金は時間外手当込みで次の給料に上乗せしておく」
「…こうして先手を打たれる事が増えて来た気がしますが、
労働に応じた手当を頂けるのであれば問題ありません。
ミヤコさんと申しましたか、お手伝いさせて頂きます」
「ありがとう、それじゃあお願いするわ」
人数の多さ故に準備に時間が掛かる事を詫びるミヤコに、
1人での準備の負担の大きさを見てとったウィルが
ドロシーに追加報酬を払う約束と共にミヤコの手伝いを命じ…
ドロシーが了承の意を返すと、ミヤコと共に調理場に移動していった。
「さて…こうして一同が揃った上でチャンプも素顔を晒しているし、
アルコールが入る前にさっきチャンプに話そうとしていた事を
料理が出来るまでの間に改めて皆に向けて話させてもらうよ」
2人の調理場への移動を確認した後、ウィルは真剣な表情で
一同を見渡した後にイラトゲームコーナーでミスターに
話そうとしていた事をここで一同に話すと宣言する。
「…ジャパンカップのエキシビジョン決着直後に
僕が乱入した時に、チャンプに対して『昔僕に対して
やったように彼女達にも花を持たせたのか』と
問い詰めたけど…実はとっくに、8年前のあの戦いで
チャンプが手加減なんてしてなかった事はわかってたんだ」
『ええっ!?』
ジャパンカップ勝利後のミスターとのエキシビジョン終了後、
ウィルが乱入してミスターに詰問していた時の事を
振り返りながら少しづつ語っていくウィル。そして最後に
「8年前の戦いでミスターは手加減などしていなかった」事を
わかっていたと話すと、返事代わりに一同の驚きの声が響いた。
P:…前回程の事態にはなりませんでしたが今回も予定日ブッチかつ
X上宣言日のギリギリになってしまいまして申し訳ありません
比奈:今回は久々の1万字オーバーでしたし、相手機体についても
結構詳し目に書いてた影響もあったってとこっスかね…
P:それが大きな理由だが、仕事の忙しさ等のリアル事情も
重なったのと相手チーム機について調べてるうちに
入れたい描写が増えて入れまくってたのもあってな…
比奈:筆が乗ったが故のブッチ…耳が痛いっス
P:その上若干最後のバトルが尻切れ気味になってしまったのも
申し訳ない…ですが、次回は会話劇オンリーになりますが
自己流の独自設定を盛りまくることで満足行くものに
なるように最善を尽くしますのでお待ちいただければ幸いです