オリ主の名前は大内宙です。
ここは教室の世界。
ここでは一つのバンドユニットが日々練習を重ねていた。
その名はLeo/need。
メンバーは星乃一歌、天馬咲希、望月穂波、日野森志歩、そして大内宙の5人である。
ただし、大内宙はアドバイスなどをする役割であった。
「みんな!今の演奏とっても良かったよ!」
「リンちゃんありがとう!」
「うんうん、みんなの努力のおかげだね!」
「ありがとう、ミク」
「ふふっみんな生き生きとしてたわ」
「ルカさん、ありがとうございます」
「初めに比べたら見違えるほどに成長したわねぇ」
「メイコさんもありがとう。
………で、宙はどう思ったの?」
「え、えっと……全体的に皆の思いが伝わってくる感じがあったし、い、一歌のボーカルも安定してて、良かったと思う…よ?」
志歩からの不意打ちにぎこちない返事になってしまう。
本当はもっと言いたいことがあったのだがそれを言えなかった。
「あ、うん、ありがとう、宙」
一歌は嬉しかった。彼に褒めてもらえて。
しかし、その思いを上手く表すことができない。
そして訪れる静寂。
その静寂に宙は耐えられなかった。
「…………えっとじゃあ僕は帰るね、皆お疲れ」
「宙くんお疲れ!」
そう言って宙はセカイから出ていく。
本人は気づいていないかもしれないが一歌は彼の姿をずっと見ていた。
「………じゃあ私もそろそろ帰るね」
「うん、一歌ちゃんもお疲れ様」
こうして一歌もセカイから出て行った。
そして残された3人は顔を見合わせる。
「「「………」」」
「……あの2人はいつまであの関係でいるのかな?」
「さあ?お互いに遠慮しちゃってるからこっちまでなんか遠慮しちゃう。このモヤモヤを目の前で見せつけられる私達の身にもなって欲しいよ」
「まあまあ志歩ちゃん、あの2人は真面目だからきっとどうしたら良いのか分かんないんだよ」
「でもこのままじゃなにも進まないんじゃない?」
「多分宙くんもいっちゃんも相手の気持ちに気づいてないだろうから…」
「このままの状態がしばらく続くってことになるね」
「「「………はぁ」」」
「……ねぇ、これ私達でなんとかできないかなぁ」
「そうねぇ、手助けをすることは出来るかもしれないけれど…」
「けれど?」
「実際に行動しなきゃいけないのはあの2人よ」
「そうね、だから私達が行動を起こせるよう手伝ってあげるのよ」
「じゃあここは先輩としてみんなを助けなきゃね!」
「そうだね!ミクぴょん、ルカ姉、めーこ姉、頑張ろう!」
「………はぁ」
セカイから帰ってきた星乃一歌はため息をつく。
もともとあの4人とは幼馴染であった。
幼少期からよく5人で遊ぶことが多く、何をするにも一緒だった。
バンドを始めるきっかけは一歌だった。
宙は楽器を持てなかったため、見ているだけだったけどそれでもたまに楽器を貸して一緒に演奏したり、歌ったりした。
そんな日々が楽しかった。
でも、咲希は病弱で高校に上がるころには他の皆もだんだんと距離が空いていきバラバラになってしまった。
いきなりセカイに飛ばされたときは驚いたけどまたみんなでバンドが出来るようになって嬉しかった。
志歩や穂波を説得するのは大変だったものの、咲希と宙が一歌と一緒に説得してくれた。
宙は実際に演奏はしないけど一歌達に的確にアドバイスをしてくれたし、一歌が歌で悩んでいたときも親身になって話を聞いてくれた。
そんな彼のことが私は好きだった。
「………だめだな……私」
だがその気持ちを伝えるどころか関係は悪化してる気がする。
最近はまともに話すことすら出来ていない。
「このままじゃ、みんなに迷惑が……」
そうポツリポツリと呟く。
そんな時一歌のスマホが突然、光りだした。
セカイから帰ってくるなり宙は荷物を投げ捨てベットに飛び込む。
「………今日も全然話せなかった」
もちろんその相手とは一歌のことである。
彼もまた一歌のことが好きであった。
始めのうちはただの幼馴染。
ただ高校に入ったある日突然セカイと呼ばれる空間に飛ばされてバンドをやろうと誘われた。
彼は嬉しかった。また、皆と楽しい日々が送れる、そう思ったから。
でも一筋縄ではいかなかった。
特に志歩の説得は大変だった。
それでも宙は諦めなかった。
結果、再びバンドユニットとしてこの5人が集まることになった。
そんな中で、一歌は皆のことを大切に思い、誰にでも優しかった。
だから宙はそんな一歌に優しくしようと思った。
ただ、だんだんと彼女のことが気になり始めた。
常に周りに優しく、何事にも全力で取り組む彼女のことが気づけば好きになっていた。
「………どうしたら良いんだろう」
正直、あまり恋愛をして来なかった彼はどうしたら良いのかわからなかった。ただ意識すればするほど彼女と上手く話すことができない。
「お困りのようね」
「え!?ルカさん!?」
いきなり宙のスマホが光だしてそこにルカが現れる。
「ど、どうしてここに」
「一歌に関してよ」
「………」
宙は思わず目を伏せてしまう。
「好きなんでしょ?一歌のこと」
「………はい、でも……」
「思いを伝えるべきか悩んでいる」
「………はい」
「思いを伝えるか伝えないかは宙次第よ、でもきっとこのままじゃ何も変わらないわ」
「ルカさん……」
「………もし、思いを伝えたいって思ったのならセカイにいらっしゃい」
そう言ってルカは消えていった。
「……このままじゃ何も変わらない、か」
そう呟いて彼はスマホを手に取る。
そして覚悟を決め、『untitled』と書かれた曲をタップした。
「あれ?誰もいない」
セカイに来た彼だったがいつもの教室にはだれもいない。
「おーい、ルカさーん」
先程ここへ呼んだ張本人の名を呼んでみるも返事はなかった。
そこで彼は教室を出る。
「…………屋上?」
何度か宙も皆と行ったことがあるがこのセカイには屋上がある。
もしかしらそこならば誰かいるかもしれない。
そう期待をして屋上への扉の前に立った。
そしてその扉を開けるとそこには一人の人物。
「………一歌?」
「………宙?なんでここに」
「そっちこそ、もう練習は終わったでしょ?」
「うん、でも私はさっきミクにセカイの屋上に来るようにって」
「僕はルカさんから呼ばれて……」
そう言ったところでふと上を見る。
そこには綺麗な星空が広がっていた。
このセカイの夜空をちゃんと見たのは初めてだった。
「……綺麗な夜空だね」
「うん……あの時みたいだね」
そうして2人で夜空を見上げる。
あの時、それは幼少期時代に5人でジャングルジムの上から夜空を見上げたことである。
沈黙。そしてやがて2人は口を開く。
「「あのさ」」
「「あ」」
「ふふっ、いいよ、宙、先言って」
「えっとごめん、じゃあお先に…」
そうして彼は大きく深呼吸をして、口を開いた。
「………一歌、僕……一歌のことが好き」
「え?」
一歌は目を見開き宙を見る。
「皆に優しくて、いつも一生懸命に頑張ってる一歌のことが、僕は好き」
宙は自分の顔がみるみる赤くなっているのがわかる。
だがここまできたのだからここで辞めるわけにはいかない。
「だから………僕と付き合ってほしい」
そう言って宙は一歌と向き合う。
顔はおそらく真っ赤になっているだろう。
しかし、もう言いたいことは言った。
あとは返事を待つだけだ。
一歌は驚いた表情をしていたがやがて微笑みこう告げた。
「………私も……宙のことが好き。
………だから………よろしくお願いします」
そして2人は照れ笑い。
あたりは静かで2人だけの空間。
見上げれば雲ひとつない夜空がどこまでも続いている。
その夜空に一筋の流れ星が2人の上を通った。
Fin
今回は第三者目線からかいてみました。どの視点が良いとかあればコメント頂けたらと思います。
どのキャラを優先して欲しいか(2周目も可)
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星乃一歌
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天馬咲希
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望月穂波
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日野森志歩
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花里みのり
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桐谷遥
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桃井愛莉
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日野森雫
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小豆沢こはね
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白石杏
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鳳えむ
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草薙寧々
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宵崎奏
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朝比奈まふゆ
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東雲絵名
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暁山瑞希
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その他男キャラ