プロセガ恋愛物語   作:高坂蓮

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今回はみのりちゃんです。
オリ主の名前は高木駿太です。
今回は長くなってしまいました…

※UA1000ありがとうございます!


花里みのり クローバー

彼との出会いは突然だった。

 

 

   数年前

「はぁ〜、また落ちちゃった……」

 

 

アイドルを志していたわたしは何度も何度もオーディションを受けた。

が、ことごとく不合格。

この日もオーディションに不合格で落ち込んでいた。

………だからわたしは周りが見えていなかった。

 

 

「ぐへぇ」「きゃっ」

 

 

落ち込んで公園に来ていたわたしは草の上で昼寝をしていた彼に気づかずに彼のお腹を踏んづけてしまったのだ。

 

 

「ご、ごめんなさい!私、周り見てなくて……」

 

「い、いや、だ、大丈夫……。………ごめん、やっぱ、痛い……」

 

「ほ、本当にごめんなさぁい!!」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「だ、大丈夫ですか?」

 

「あ、うん、もう大丈夫だよ」

 

「あの、ごめんなさい、私…」

 

「いやいや大丈夫だよ、こっちもごめんね?僕も気づかなかったからさ」

 

「本当にすいません……」

 

「もう大丈夫だって!」

 

 

彼は見た感じわたしと同じくらいの歳のようだった。

そんな彼は踏んづけてしまったのにも関わらず明るく優しくわたしに接してくれた。

まるでわたしの目指しているアイドルのように。

 

 

「君はよくこの公園に来るの?」

 

「あ、はい、落ち込んでいるときとかによく…」

 

「ふーん………じゃあ君は今落ち込んでる訳だ」

 

「え、いや大したことじゃないので……、あ、私そろそろ行かないと!」

 

 

彼に初めて会ったあの時、わたしは逃げるようにしてあの場を去った。

そして、もう彼に会うことはないと思っていた。

 

数週間後……

 

 

「はぁ……、また不合格かぁ……」

 

 

またわたしは例の公園に来ていた。

 

 

「………ううん、こんなとこで挫けちゃ「おーい!」…え?」

 

「また会ったね!」

 

「あ、この前の……」

 

「うん、数週間ぶりだね!」

 

 

彼は前会った時と同じくまた明るくわたしに話しかけてきた。

 

 

「この公園に来たってことはまた落ち込んでるの?」

 

「え、あ、はい、少し……」

 

「ふーん…………僕でよければ相談に乗るよ?」

 

「え、で、でも……」

 

「あ、もちろん無理にとは言わないから!」

 

「じ、じゃあ少しだけ…」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「へぇ〜、アイドル目指してるんだ」

 

「はい…………諦めなければきっといつか上手くいく!って思ってるんんですけど……」

 

「なかなか受からないと……」

 

「はい………」

 

「でも、僕はきっと………えーと………あー………

…………ごめん、君の名前教えてくれる?」

 

「え、えっとわたしは花里みのりっていいます」

 

「花里さんだね、僕の名前は高木駿太、よろしく!」

 

「あ、はい、よろしくお願いします…」

 

「じゃあ気を取り直して…………僕は花里さんならきっと……いや、絶対アイドルになれると思うよ!」

 

「そ、そうですか?」

 

「あのね、僕の昔からの友達にアイドルやってる子がいるんだ」

 

「え!?そうなんですか!?」

 

「うん、なんていうグループか忘れちゃったけど…………まあとにかく!僕の友達でもアイドルになってるから、きっと花里さんもアイドルになれるよ!それに、容姿も可愛いしね!」

 

「か、かわいい……」

 

 

急に可愛いとか言われたから驚いちゃった。

でもそんな彼はわたしを応援してくれた。

……初めて会った時は正直ちょっと怖かったけど

こうして話しているうちにだんだん楽しくなって彼と打ち解けていった。

だからわたしはよくこの公園に通うようになった。

そしてある日のこと…

 

 

「あ、そうだ!花里さん、ひとつお願いがあるんだけど…」

 

「お願い?」

 

「うん、えっと、僕を花里さんのファン第一号にしてくれないかなって……」

 

「えぇ!?ファ、ファン第一号!?」

 

 

彼がいきなりそんなことを言い出した。

あまり悪い気はしなかったけど…。

ただ、オーディションに落ちてばかりのわたしのファンになるなんてなんか申し訳ない気持ちだった。

 

 

「で、でも…わたしはオーディションに落ちてばかりで…」

 

「いやいや!きっと花里さんならアイドルになれる!」

 

「でも……」

 

「下向いてちゃだめだよ花里さん!僕はずっと花里さんを応援するから!!」

 

「う、うん!そうですね!こんな所で弱気になっちゃダメですよね!」

 

「そうそう!その意気だよ!」

 

 

こうして彼は私のファン第一号となった。

それに彼はずっと応援してくれるって言ってくれた。

それがわたしは嬉しかった。

アイドルを志して初めてできたファン。

 

 

「あ、あとさ……自己紹介、やってみてよ!」

 

「えぇ!?こ、ここでですか!?」

 

「うん、オーディションみたいにさ!」

 

「え、えっと……」

 

 

いきなりそんなこと言われて戸惑っちゃったけどせっかく機会だし見てもらうことにした。

 

 

「じゃ、じゃあやります!……

………みなさんこんにちは!アイドル目指してる系アイドル!花里みのりです!好きな食べ物はサーモン!得意なことはキャッチフレーズをつけることです!よろしくお願いします!…………どうですか?」

 

「え、えーと………元気なとこ良いんだけど……アイドル目指してる系アイドルっていうのはちょっと……」

 

「えぇ!?ダメですか!?」

 

「ダメって言うか………変えたほうが良いかな〜って……あはは……」

 

「うぅ……ど、どうすれば……」

 

「……それはこれから練習していこう!」

 

 

こうして彼とのアイドル練習が始まった。

ただ練習と言っても、わたしの考えた自己紹介を聞いてもらったりダンスを見てもらったりするだけだった。

ただ、それでも彼との練習は1人のときよりも楽しかった。

 

 

「はぁ〜〜」

 

ある日のことだった。

この日はまたオーディションに落ちて落ち込んでいた。

 

 

「花里さん、また落ちちゃったんだ……」

 

「はい……」

 

「そっか…………でも大丈夫!今回は惜しいとこまで行ったんだ!次こそ受かるよ!」

 

 

彼はそう言って励ましてくれた。

ただ、今回は書類審査も通っていけるかもしれないって思っていただけにショックも大きかった。

だからこの日の私は少し弱気になってしまっていた。

 

 

「………わたしに、アイドルは向いてないのかもしれません」

 

「え?」

 

「……わたしは……昔から運が悪かったんです……なにをしても上手くいかなくて……でもそんなある日……テレビでアイドルを見て……わたしもこんなアイドルになりたい!って思いました……」

 

「……それが花里さんがアイドルを目指したきっかけだったんだ」

 

「はい……でも……ここまでオーディションに落ちると……」

 

「そっか〜……」

 

 

わたしは彼の前で弱音を吐いてしまった。

彼はずっとわたしを応援してくれていたのに……。

でも彼はそんなわたしをこう元気付けてくれた。

 

 

「花里さん、四葉のクローバーって知ってる?」

 

「四葉のクローバーって……あの、幸運のですか?」

 

「そうそう!で、その四葉のクローバーってどうやってできるか分かる?」

 

「え、普通に生えてくるんじゃ……」

 

「実はね……四葉のクローバーって初めから四葉なわけじゃないんだよ?初めは皆三つ葉なんだ」

 

「え、じゃあどうやって出来るんですか?」

 

「それはね………人に踏まれてできるんだよ」

 

「え?えぇ!?ひ、人に踏まれて!?」

 

「そうなんだよ、人に踏まれて傷がついたところから4枚目の葉が生えて四葉のクローバーができるんだよ」

 

「そ、そうなんですか……」

 

「そう!だから四葉のクローバーは初めは運が悪くて傷ついちゃうんだ……でも、そこから葉を一枚生やして幸運になるんだよ」

 

「不運から幸運に………」

 

「そう!………だから花里さんも今は辛いかもしれないけどそれを乗り越えたらきっと幸運なことが待ってるから…………だから、今はもう少し頑張ろ?」

 

「……はい!そうですね!挫けずに頑張ります!」

 

 

初めはいきなり四葉のクローバーの話をされてなんの話かと思ったけど四葉のクローバーがあんなでき方をするとは知らなかった。

わたしはこの彼の言葉がすごく励みになった。

 

 

 

 

 

今は宮益坂女子学園に入学して、推しのアイドルの遥ちゃんがアイドル辞めちゃって、まさかの同じ学校になったり、雫ちゃんと愛莉ちゃんが喧嘩してたり色々あったけど、いまはそのみんなで『MORE MORE JUMP』として活動している。

最近忙しかったこともありなかなか彼に会いに行けなかった。

……またあの公園にいるかな?

もしかしたらもういないかもしれない。

そんな不安を抱えながらわたしはいつもの公園へと向かった。

 

 

「あ、いた!………え?」

 

 

わたしが見つけたのは高木駿太………と、彼と仲良さげに話している遥ちゃんの姿だった。

 

 

「え……遥ちゃんが……なんで……」

 

 

まだあちらはこっちに気づいていないようだが、わたしが見る限り、ただの知り合い、という訳でも無さそうだった。

遥ちゃんと親しげに喋っている彼を見てわたしは胸が苦しくなるのを感じた。

すると、2人もわたしの姿に気づいた。

遥ちゃんは驚いた顔を、彼はいつものようにこちらに手を振ってきた。

 

 

「………っ!」

 

 

わたしはその場から走って逃げてしまった。

後ろからは彼と遥ちゃんがわたしを呼ぶ声がするも振り返らずにわたしは走った。

が、わたしはあるところで転んでしまった。

幸いにも芝の上だったため怪我はしていないがわたしは立ち上がることが出来なかった。

………なんで遥ちゃんと駿太さんが。

その答えはなんとなく分かっていた。

分かっていたものの認めたくなかった。

そしてわたしは気づいた。

わたしは彼に恋をしていると。

 

 

「はぁ……はぁ……花里さん!」「みのり!」

 

 

彼と遥ちゃんが追いついてきた。

でも、もうわたしには逃げる元気は残っていない。

 

 

「ど、どうしたの?花里さ 「来ないでください!」」

 

 

心配して近寄ってくる彼にそう叫ぶ。

 

 

「わたしは……わたしは……」

 

 

なぜか涙が溢れてくる。

いままでオーディションに落ちたときでも泣いたことはなかったのに………。

 

 

「みのり、あのね  「わかってるよ遥ちゃん」…え?」

 

「わかってるよ……2人はお似合いだから……」

 

 

涙が止まらない。

止めたくても止まらない。

 

 

「あの……みのり?なんか勘違いしてない?」

 

「え?」

 

 

思わず素っ頓狂な声が出てしまう。

……え?勘違い?

 

 

「あのねみのり、私と駿太は()()()なの」

 

「え?……幼馴染?」

 

「そうだよ花里さん、前にアイドルやってる友達がいるって話したでしょ?その友達が遥のことだったんだよ」

 

「え、えっと…じゃあ2人は……」

 

「うん、たまたまさっき駿太と会って……」

 

「久しぶりだったからつい話し込んじゃって……」

 

 

わたしの勘違いだったことに気づくと、安堵すると同時にとんでもないことをしてしまったと顔が熱くなるのを感じた。

 

 

「わ、わたし……わたし〜〜!!」

 

 

おそらくわたしの顔は今、真っ赤になっているだろう。

それを見ている2人は気まずそうな顔をしていた。

するとやがて……。

 

 

「え、えっと……じゃあみのり、私は帰るね」

 

 

そう言って遥ちゃんは帰っていった。

もしかしたらわたしに気を使ってくれたのかもしれない。

 

 

「それで………その………花里さん?」

 

 

彼がわたしに声をかけてくる。

………もうここまできたら言うしかない!

 

 

「あ、あの!駿太さんッ!!」

 

「は、はいッ!」

 

 

わたしが彼の名を呼ぶとピシッと彼の背筋が伸びた。

 

 

「わ、わたしは………………わたしは、駿太さんのことが好きです!!」

 

 

………ついに言った。言ってしまった。

あとは彼の返事を待つだけ。

そんな彼は頭をぽりぽりとかいて顔を赤くして答えた。

 

 

「え、えっと…………本当は花里さんはアイドルを目指してるから諦めてたけど…………でも………それでも………僕は花里さんが好きです!

えっと…………ぼ、僕と付き合って下さいッ!」

 

 

そう言ってわたしに頭を下げる彼。

その彼の言葉に一言。

 

 

「はい!よろしくお願いします!!」

 

 

私はそう答えた。

夕方に公園で告白なんて今思えば周りに人もいたし恥ずかしかったけどそれでもわたしは構わない。

 

 

 

だってわたしは今、セカイで一番()()な女の子なのだから。

 

 

 

 

 

 

Fin

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はみのりちゃん視点で書いてみました。
でもなんかみのりちゃんっぽくないような………難しい。

どのキャラを優先して欲しいか(2周目も可)

  • 星乃一歌
  • 天馬咲希
  • 望月穂波
  • 日野森志歩
  • 花里みのり
  • 桐谷遥
  • 桃井愛莉
  • 日野森雫
  • 小豆沢こはね
  • 白石杏
  • 鳳えむ
  • 草薙寧々
  • 宵崎奏
  • 朝比奈まふゆ
  • 東雲絵名
  • 暁山瑞希
  • その他男キャラ
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