遊戯王ARC-V 次元戦争なんて冗談じゃない!!!   作:皐月の王

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1ヶ月お待たせしました!


反逆の導

仲間の有難みを再確認した3日後。やはりと言うべきか、目下の問題を直視しないと行けないとデッキを見ながらに思考をする遊希。

 

シンクロ次元の自分とも言えるリオが自分の中に居たのだから、融合次元、エクシーズ次元の自分が中に居て眠っていてもおかしくはないだろうと考える。

 

「ねぇ、リオ。ひょっとしてだけどさぁ、リオ以外にも私の中に誰かいる?」

 

『どうだろうね?まぁ、居るんじゃないかなぁ。ボクはその辺把握出来ないんだよねぇ。って何さ!?その顔は!!』

 

遊希は大きく溜息をつきながらに眉をひそめながらにリオを見ていた。

 

「別にぃ、ヒントがあると思っていただけだよ。でも、まぁ、アンタが私がジャンド……シンクロデッキを使っている時に出てきたし、もし仮に私の推理が当たるのなら、『融合』『エクシーズ』のデッキを使った時に反応あるはず。だけど、あんな頭痛嫌だし……他にも条件と言えば……」

 

遊希が推察するに、各次元のズァークの分かたれた人物とそれに対応する召喚方法での決闘と考えられたが、それだとユートとのデュエルでの説明がつかない。なぜなら、同条件でユートとデュエルした時には無反応であり、ユーゴの時にはスターダスト・ドラゴンとクリアウイング・シンクロ・ドラゴンが共鳴をしてリオが目覚めるきっかけになった。ユートの時にはユーゴと同じようにエース同士が対面したが、変化は無かった。

 

(それだけじゃない。デッキを確認したけど、OCG版のクリアウイング・シンクロ・ドラゴンが私のデッキの中に入ってる。まぁ、向こうでも、それの進化系のカードは入れてたけどさぁ、今は厄ネタにしか思えないんだよねぇ。いや、手遅れか)

 

静かに溜息をつきシンクロデッキをケースに戻す。そして見るのはエクシーズのデッキである。

 

(ユート、もしくは黒咲とデュエルすれば何かが掴めるかもしれないけど……あの頭痛はなぁ)

 

思い出しただけでのゾッとすると体を震わせる。ズァークらしき人物の悲嘆の声。何に対してのそれなのか分からないが感情がダイレクトに叩きつけられるあの感じは折れそうになると言うものだ。

 

だが、

 

(不本意だけど、犠牲を少なく次元戦争を何とかするなら、ユートと合流は必須だし何とかしないとなんだよね……。本っ当に不本意だけど、また頭痛が来る怖いんだけど!)

 

再び溜息をつくと

 

『そんなに溜息をつくと幸せが逃げるんだよ?知らないの?』

 

心底心配そうにリオが言ってくる。その気持ちはありがたいが、誰のお陰だと内心突っ込みたくなる気持ちを抑える遊希が居た。

 

三度溜息が出たのは言うまでも無い。

 

そして、今日は遊矢と素良のそれぞれのデュエルの日である。遊希は後一戦を残してデュエルは二日後となっている。

 

「そろそろ時間よ!行くわよー遊希!」

 

「はーい」

 

そしてそのデュエルの応援に行くことになっていた。遊矢の対戦相手は方中ミエルという海野占い塾に通うデュエリストが対戦相手となっている。素良の対戦相手は遊希は把握してはなかったが、二人が勝つと言うのは知っていたから、さほど不安も何も無く見守っていた。その帰り道

 

「今日はボクのジュニアユース選手権出場決定を祝して大パーティー!」

 

「って、まだ早い」

 

「え?」

 

「オレと遊希がまだ一戦残っているんだ。祝うのはオレ達も決まってからだ」

 

遊矢は素良に説明をするが、素良は頬を膨らませながら

 

「えー!!でも、もし遊矢達が出られなかったら?」

 

「「はぁ!?」」

 

「お祝いも無し!?」

 

「お前なぁ!」

 

遊矢は笑いながらに素良にヘッドロックを仕掛けながら馴れ合う。

 

「だってケーキ食べたいし!」

 

「決まったら嫌という程食わせてやるから待ってろ!」

 

「そうのうち糖尿病になるんじゃないかな……ねぇ?柚子」

 

遊希は肩をすくませながら柚子の方を見る。柚子は融合カード見てぼうっとしていた。

 

(ユートの事を考えているんだろうなぁ。この後走り出すんだろうから、今の内に真澄でも探しておこ)

 

遊希は真澄を探す。すると前方に誰かを探す素振りの真澄が居た。

 

「ねぇ、柚子。アレ真澄じゃない?LDSの」

 

「え?」

 

柚子は真澄を見つけると同時に思い立ったように走り出す。それを追うように遊希も走り出す。

 

「どこに行くの!?柚子お姉ちゃん!遊希お姉ちゃん!」

 

「少し用事を思い出して!先に帰ってて!」

 

「私は…先に戻ってデッキの構成を弄りたくなった!今度驚かせるから!」

 

そんな事を言いながら柚子の後をしっかり追いかけて

 

「デッキの構成を見直すんじゃなかったの!?」

 

「真澄のこと教えたの私だよ?それにこれ見よがしに融合のカードを見ながらにぼうっとしてたらねぇ。人の心配をして泣く人が自分の心配されないとでも?」

 

「そ、それを言われると」

 

路地裏に入りながら話をする。

 

「とりあえず、真澄を止めたいんでしょ?」

 

その言葉に歩みを止めて話し始める。

 

「うん、真澄に危ない目にあって欲しくないというのもあるけど、あの遊矢にそっくりな人と仲間が今回の件起こしているなら、私は知りたい。何でそんな事をしているのか……そして止めたい」

 

その言葉を聞いて遊希は内心笑う。勿論馬鹿にしたようではなく嬉しくてだ。

 

(やっぱりヒロインだなぁ。現実でこんなこと言える人なんて絶対居ないって。まぁ、今はここが現実なんですけど)

 

『どうするの?何をしても行く気だけど』

 

そんなのここまで来た以上決まっていると言わんばかりに遊希は手を差し出して

 

「分かった。それなら私達二人で止めよう」

 

柚子に提案する。柚子はそんな真っ直ぐな遊希を見て少し顔を赤らめる。

 

(なんか、こういう時の遊希って頼りになるのよね。何か、遊矢に似ているというか……。何考えているのよ!こんな時に!)

 

柚子とって遊希は変わり者の同居人だった。出会いは塾前の土手で意識不明で倒れていた。意識が戻ったと知った時はホッとしたし、遊矢とのデュエルを見た時には楽しそうにするなぁと思った。その後の赤馬零児とのデュエルの際には自分や遊矢に変わって、赤馬零児をあと一歩という所まで追い詰めた。まるで遊矢とは別のヒーローみたいな人物だと。

 

そんな遊希が夜になっても帰って来ない時は何かあったんじゃないかと不安になった。塾を守ってくれたお礼も相談に乗ってくれるお礼も何も言えていないのにと。そこまで考えて一度頭を振って柚子は遊希の手を握る。

 

「お願い!力を貸して!」

 

「よっし!なら、行こう!」

 

二人が真澄を止めようと走り出した瞬間。その人物は突然やってくる。

 

「ここから先には…行かせる訳には行かない」

 

ユートが立ち塞がった。それと同時に柚子は呼びかける。

 

「お願い!止めて!あの時は止めてくれたじゃない!何で……今は…!」

 

「君は知らなくていい。君を巻き込みたくはない」

 

それは柚子の身を案ずる優しい声だった。だが、遊希が言う。

 

「いや、柚子にも知る権利があるユート」

 

「どういうことだ?」

 

ユートが眉をひそめる。それと同時に

 

「遊希何であの人に名前を!?」

 

「それは後で。ユート、赤馬零児と話がしたいならここで手を引くべきだよ。私なら赤馬零児と君達二人を会わせることが出来る!」

 

「何っ!?」

 

「赤馬零児と会わせる!?」

 

その言葉に二人は驚愕する。柚子からしたら赤馬零児と遊希は塾をかけてデュエルをした対戦相手。だが、そこで思い出す。

 

"赤馬零児は意識不明の星風遊希を発見し病院に搬送した人物"だと。

 

(何かを話したんだ。私達の知らない所で……)

 

胸が少し苦しくなる。何かを抱え込んでいるのを打ち明けて貰えないと。

 

ユートは協力を渋っていた遊希が1番欲しいカードである赤馬零児との邂逅のカード持ってきたのに驚いた。

 

「黒咲がLDSの人を襲い続けたのは赤馬零児を引きずり出すため……。そうでしょ?私は少し嫌だけど、赤馬零児と協力する代わりに、君達と会う約束を取り付けたの。向こうは君達が受けるのであれば話し合いの場を設けると言っていたよ」

 

「そんな話をしていたのか。この短期間に」

 

ユートは驚きながらに言う。

 

「まぁ、とある人とデュエルして意識不明になった際に助けられてね。その時に色々話をしてね」

 

「デュエルで意識不明だと!?そんな危険を犯してまで……。だが、君達を隼の場所に行かせる訳には行かない。申し出はありがたいが……」

 

ユートは申し訳なさと後ろめたさで俯くが退く気はない。

 

「貴方達は何者で何が目的なの!?それを教えてくれなきゃ!」

 

「…オレたちは囚われた仲間を救い出したいだけだ」

 

「囚われた仲間……!」

 

そこで柚子が思い出したようにハっとする。数日前に港で会ったコートの男が言っていた

 

『瑠璃』

 

と言う人物。

 

「それが瑠璃なのね!だったら……!」

 

「このままじゃ平行線だよ。柚子」

 

遊希が一歩前に出る。柚子を守るようにそしてユートを真っ直ぐに見るために。

 

「決闘しようよユート。私が勝てば、黒咲と共に赤馬零児と会って協力体制をとってもらう。負ければ引くよ」

 

「いいだろう……!」

 

「待って!二人が決闘する理由は!」

 

「柚子!迷っちゃダメだよ!意志を押し通すなら時には強引に行かないといけない!真澄を助ける、ユートを止めるそれならここで戦うしかない。大丈夫……勝つさ私は」

 

「君はそこまでして……言うなら!」

 

互いにデュエルディスクを構えて臨戦体制をとる。

 

(これで、人格の覚醒の検証も出来る。賭けだけど、出来れば色々と掴める)

 

遊希は遊希個人の思惑があり、

 

(意識不明になるほどの負荷が少し前にあったということだ。無理をさせる訳には行かない……!長引かせる訳には行かない!)

 

人を気遣い早期決着を狙うユートが居る。柚子はそんな2人を見守るしかない。

 

「「デュエル!」」

 

星風 遊希 LP4000

手札5枚

 

 ユート LP4000

手札5枚

 

そして、二人は再びぶつかり合う。

 

 

 




次回ユートの遊希の第2戦目

遊希、柚子の前でエクシーズ召喚初使用です!
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