遊戯王ARC-V 次元戦争なんて冗談じゃない!!! 作:皐月の王
えー、今現在作者は古戦場に囚われているため、投稿はまた遅れると思います!
目指せ!砂!
柚子と遊希と決闘から三日後、ジュニアユース選手権出場をかけた遊希の最終戦が幕を開けようとしていたが、
「はぁ…よりによってこの日かぁ」
「うーん熱が37.3……微熱よね。止めといた方がいいと思うけど……」
遊希は少し体調を崩していた。喉の痛みと倦怠感がある。しかして、この決闘を見送ったら出場できるか怪しいものである。そのため
「いや!行く、みんなが出るのに私だけ観客席から見てるなんて嫌だし、フリーになったら赤馬さんに馬車の馬みたいに働かされる…!」
「いや、流石にそこまでは……ないと思うわよ?」
柚子は休むように説得はしているが、内心は
(まぁ、説得して止まる程度なら色々話してくれているだろうし、言うだけ無駄かなぁ。でも無茶はして欲しくないしなぁ)
半分は諦めていた。言葉で納得する人物なら苦労しないのは分かりきっている話故にだが。
「分かった。でも、勝っても負けても決闘が終われば寄り道せずに家に帰って寝ることよ!」
「はーい」
「全く…子供じゃないんだから」
苦笑いしながらも支度をする。
『本当に辛かったら代わるぞ?』
『そうだよ!柚子ちゃんや皆が心配するよ!』
(大丈夫、喉が痛くて倦怠感があるくらいだから。アクションデュエルだけど、激しい運動も控えるし……。それに、私も早く皆と並びたいからね。それに、みんなの前で無様は晒せない)
遊矢と素良は出場確定をさせており、残された人物は遊希だけである。そのため、今回は全員遊希の観戦に来るのだ。柚子から渡された風邪薬を飲み頬を叩き
「よし、行きますか!」
「ええ、応援してるわ!遊希!」
家を出る前にハイタッチを交わして、今回の対戦相手の塾に向かう。勿論マスクをして。
「あっ!遊希お姉ちゃんと柚子お姉ちゃん来た!」
「遅すぎるんだぜー」
「でも、ちゃんと10分前だよ……。あれ?遊希お姉ちゃん風邪ひいたの?」
小学生組に迎えられながらもタツヤに聞かれる。柚子はため息を漏らし、遊希が苦笑いしながら
小学生組に迎えられながらもタツヤに聞かれる
「あと一勝だし、勝ってから休めばいいし」
遊希が苦笑いしながら答えると
「微熱あるけど決闘するって、一応止めたんだけど聞かなくて……」
ため息交じりに答えた
「そういう問題じゃないと思うよ…?」
「アユのいう通りだぜ…」
「風邪気味で決闘して、悪化したらどうするの遊希お姉ちゃん……」
「その時は……気合で治す」
「こう言って聞かないの」
言わんばかりに柚子は肩を落とした。
「そう言えば遊矢と素良と塾長は?」
遊希の質問にアユが答える。
「あの三人ならもうすぐ来ると思うけど……。遊希お姉ちゃん先に入って準備してもいいじゃない?」
「それもそうかな。じゃ、先に挨拶とかしとくね!」
そう言うと遊希は先に塾に入る。塾に入り準備(マスクを外す)を整えステージに上がると堂々とした青年が出迎えてくれる。
「うん!君かな!遊勝塾の対戦相手は!僕の名前は広井 挑武という者だ!!よろしく頼む!!!」
大きな声と同等とした態度で握手を求めてくる。その迫力と大きな声で遊希は別の意味で圧倒されてた。
(う、うおぉ……。今回の相手はこういうタイプか……暑苦しいというか、うるさいというか、このペースに付き合ったら頭が痛くなりそう)
苦笑いをしながら、遊希も握手で答える。
「どうも、遊勝塾所属の星風 遊希です。今日はよろしくお願いします」
「礼儀正しくてよかった!正々堂々と良い決闘をしよう!だが、君には悪いが、勝つのは僕だ!!今回も出場して今回こそは勝鬨勇雄に勝つのだ!そのために新しい力も身につけたからな!!」
自信満々と闘志が満ち溢れる話を聞き少し距離を置き、
「それじゃあよろしくお願いしますね」
遊希はデュエルディスクをセットする。
観客席では
「僕ああ言う暑苦しいのは苦手だなぁ。遊希もそうじゃない?顔が引きつってたし」
「ええ、あの顔はそういう顔よね」
「それもあるんだろうけど、なんか何時もの覇気がないよな?遊希の奴」
「仕方ないよ遊希お姉ちゃん風邪気味だもん!」
「そんな時に対戦相手が」
「暑苦しいぜ」
「そうだな……ん?今なんて言ったんだ?」
遊矢が小学生組に聞く。
「暑苦しいぜ?」
「その前」
「そんな時に対戦相手が」
「もう一個前だ!アユが言っていたやつだよ!」
遊矢が言うとアユは目を泳がせながらに
「遊希お姉ちゃんが風邪気味?」
「遊希風邪気味なのか!?」
「風邪気味でアクションデュエルって大丈夫なの?」
遊矢は驚き、素良も目を丸くして遊希を見る。顔色は何時もよりは良くは無いし覇気もない。不安がよぎる。それと同時に普段止めるであろう人物である柚子が止めてないのに驚く
「ど、どうして止めないんだよ!?柚子!」
柚子は遊矢の方を見て
「止めるように言って止まるくらいなら苦労しないわよ。それなら、いっその事出させて上げたほうがいいわよ。それに、本人が私や遊矢、素良に並んでジュニアユース選手権に出たいって言うもの、止められないわよ」
少し嬉しそうに言う姿に遊矢は目を奪われた。ここ数日で柚子が成長したような感じがした。
「それに、本人が大丈夫って言ってるから見ておきましょ!不調みたいだけど、気持ちは大丈夫みたいだし」
「そう…なのか?」
「まぁ、柚子がそう言うなら遊矢も見ておこうよ!遊希の決闘を!」
そして幕が上がる。ジュニアユース選手権出場をかけた六戦目が
『アクションフィールドON 星天コロッセオ』
星空が広がるコロッセオにアクションフィールドが変わる。
「戦いの殿堂に集いしデュエリストたちが!」
「モンスターとともに地を蹴り、宙を舞い、フィールド内を駆け巡る!」
遊希と挑武が掛け合う。
「見よ、これぞ、デュエルの最強進化形、アクション……」
そして戦いの火蓋が切って落とされる。
「「デュエル!」」
星風遊希LP4000
手札5枚
広井挑武LP4000
手札5枚
「私は永続魔法、エクシーズ・チェンジ・タクティクスを発動。そして、ゴゴゴゴーレムを召喚」
ゴゴゴゴーレム Lv4 ATK1800
「そしてこのモンスターはこのカードは通常召喚できず、このカードの効果で特殊召喚できる。自分がレベル4モンスターの召喚に成功した時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する!来てカゲトカゲ!」
影を這うように黒いトカゲが姿を現す。
カゲトカゲ Lv4 ATK1100
「チューナーが出てこないね。じゃあ今回はHEROの融合デッキ?」
「でも、カゲトカゲもゴゴゴゴーレムもHEROじゃないぜ?」
「え?遊希って融合召喚も使うの?」
融合という言葉に反応する素良。それに遊矢が答える。
「ああ、遊希はシンクロ召喚のデッキ、融合召喚のデッキを持っているんだ。塾で主に使っているのはシンクロ召喚の方なんだけどな。でも、あの二体は初めて見たな」
その時タツヤが気づく。
「遊希お姉ちゃんの場に居るモンスター両方ともレベル4だよ!」
「それがどうかしたのか?タツヤ」
「忘れたのフトシ君!同じレベルのモンスターが二体以上ということは!」
「まさか!」
柚子以外の塾のメンバーが刮目する。遊希はその期待に応えるように
「私はレベル4のゴゴゴゴーレムとカゲトカゲでオーバーレイ!!」
「嘘!?」
「え!?」
「遊希お姉ちゃんが!?」
「二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!現れろNo.39!我が戦いはここより始まる。白き翼に望みを託せ!光の使者、希望皇ホープ!」
塔のような形状から変形し外観は白と黄色を基調とした戦士が姿を現す。
No.39 希望皇ホープ ランク4 ATK2500
「遊希お姉ちゃんが……」
「エクシーズ召喚決めちゃった……!」
「し、痺れるぅ!!」
「遊希は赤馬零児同様に3つの召喚方を会得しているということか!?」
「へぇ、遊希はエクシーズ召喚できるんだ」
小学生組と遊矢は驚き、素良は獲物を見るような目を一瞬だけする。
「ほぉぉぉ!!君もエクシーズ使いか!親近感があるなぁ!!」
「そう?」
首を傾げながらに遊希は考える。
(ホープで先行はやることが無い。いや、そう思うならダイヤモンド・キング・クラブ 出せば…よかったかも。まぁ、いいか)
遊希は息を吐きながらに
「永続魔法、エクシーズ・チェンジ・タクティクスの効果、自分フィールドに『希望皇ホープ』モンスターがX召喚された時、500LPを払って発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。うっ!」
星風遊希LP4000→LP3500
少々の苦悶の声を漏らしながらもカードを一枚ドローする。
「私はカードを1枚伏せてターンエンド」
星風遊希 LP3500
手札2枚
場:No.39 希望皇ホープ 2ランク4 ATK2500 ORU2
魔法・罠:エクシーズ・チェンジ・タクティクス
伏せカード:1枚
広井挑武LP4000
手札5枚
「僕のターンドロー!相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。H・C 強襲のハルベルトを特殊召喚!」
H・C 強襲のハルベルト Lv4 ATK1800
「なるほどH・Cね……」
遊希は冷静に分析しながらもコロッセオの観客席に向かう。
「さらにH・C サウザンド・ブレードを通常召喚!」
H・C サウザンド・ブレードLv4 ATK1300
「向こうもレベル4モンスターが二体並んだ!」
「向こうも!」
「いや、僕はまだそれをしないよ!僕はH・C サウザンド・ブレードの効果を使う!」
挑武は高らかに効果使用の宣言する。
「1ターンに1度、手札から『ヒロイック』カード1枚を捨てて発動できる。デッキから『ヒロイック』モンスター1体を特殊召喚することが出来る!僕はH・C ウォー・ハンマーを墓地に送り、デッキからH・C エクストラ・ソードを特殊召喚!」
H・C エクストラ・ソードLv4 ATK1000
挑武は着実にモンスターを並べていく。
「そしてサウザンド・ブレードを守備表示にする。この効果の発動後、ターン終了時まで僕は『ヒロイック』モンスターしか特殊召喚できない」
H・C サウザンド・ブレードLv4 DEF1100
「そして!自分フィールドに戦士族モンスターが2体以上存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する!こい!H・C モーニング・スター!」
H・C モーニング・スターLv4 ATK1500
「このモンスターが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから『ヒロイック』魔法・罠カード1枚を手札に加える!僕が加えるのは!ヒロイック・コール!」
(うげぇ、その魔法カードは)
少し嫌そうな顔をしながら、観客席席にたどり着く。全体を見るような立ち位置だ。
「さて、準備は整った!僕はレベル4のH・C 強襲のハルベルトとH・C モーニング・スターでオーバーレイ!エクシーズ召喚!応じてくれ!闇を切り裂く王者の剣!H-C エクスカリバー!!」
H-C エクスカリバー ランク4 ATK2000
赤と銀を基調とし、右手に大剣を持つモンスターが姿を現す。
「相手もエクシーズ召喚!?」
「でも、攻撃力は遊希の希望皇ホープの方が上だ!」
「ここからだよ!H-C エクスカリバーのモンスター効果発動!1ターンに1度、このモンスターのオーバーレイユニットを2つ取り除いて発動できる。このカードの攻撃力は相手ターン終了時まで元々の攻撃力の倍になる!」
「エクスカリバーの攻撃力は2000だから……」
「倍になると……」
「4000!?」
「痺れるぅ!」
H-C エクスカリバー ランク4 ATK2000→ATK4000
「さらに、僕は手札から魔法カードヒロイック・コールを発動!自分の手札・墓地から戦士族モンスター1体を選んで特殊召喚する!僕は墓地に行ったH・C ウォー・ハンマーを特殊召喚!」
H・C ウォー・ハンマー Lv6 ATK2100
「この効果で『ヒロイック』モンスター以外のモンスターを特殊召喚した場合、そのモンスターは攻撃できず、効果は無効化されるけど、ハルベルトは『ヒロイック』モンスターだから関係ない。さらにレベル4のH・C エクストラ・ソードとレベル4のH・C サウザンド・ブレードでオーバーレイ!エクシーズ召喚!駆けつけろ!ランク4 H-C ガーンデーヴァ!」
H-C ガーンデーヴァ ランク4 ATK2100
「エクシーズモンスターが2体も召喚した!」
「し、痺れるぅ!」
「まだ!H・C エクストラ・ソードを素材としたエクシーズモンスターはエクシーズ召喚に成功した時、このカードの攻撃力は1000ポイントアップする!」
「なっ!」
H-C ガーンデーヴァ ランク4 ATK2100→ATK3100
希望皇ホープの攻撃力を上回るモンスター二体が遊希の眼前に並び立つ。それだけではなく強襲のハルベルトも居る。モンスターの数は圧倒的に不利である。
「これで仕上げだ!手札より魔法カードヒロイック・チャンスを発動!自分フィールド上の『ヒロイック』と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。このターン、選択したモンスターは攻撃力が倍になり、相手プレイヤーに直接攻撃できない!選ぶモンスターはH-C エクスカリバー!」
「4000の倍!?」
「攻撃力8000!?」
H-C エクスカリバー ランク4 ATK4000→ATK8000
「遊希!アクションカードを取りに行くんだ!」
「バトル!H-C エクスカリバー で希望皇ホープに攻撃!一刀両断! 必殺真剣!」
遊希にアクションカードを取りに行くように遊矢は遊希に叫ぶが。
「希望皇ホープのモンスター効果発動。自分または相手のモンスターの攻撃宣言時、このカードのオーバーレイユニットを1つ取り除いて発動できる。そのモンスターの攻撃を無効にする。ムーンバリア!」
エクスカリバーの剣の攻撃をホープは防ぎ切る。
「やるな!しかし!ホープの攻撃力を上回るモンスターはもう一体いるぞ!H-C ガーンデーヴァでホープに攻撃!」
「ホープの効果発動!ムーンバリア!」
再び攻撃を無効にして防ぐ。ホープの効果を確認した挑武は分かったように
「そういう事か!H・C ウォー・ハンマーお前も攻撃だ!」
ウォー・ハンマーに攻撃の指令を出す。
「何考えているんだ!?攻撃力はホープの方が上なのに!」
「やってくれるじゃん。希望皇ホープはオーバーレイユニットの無い状態で攻撃対象に選択された場合に発動する。このカードを破壊する」
希望皇ホープはウォー・ハンマーと対峙すると同時に、体が透けていき光の粒子となって消え去る。
「モンスターが居なくなったから選択し直しだな!H・C ウォー・ハンマーでダイレクトアタック!」
斧の部分を遊希に振り下ろす遊希は咄嗟に後ろに飛ぶが衝撃で観客席に叩きつけられる。
「きゃああ……!ガハッ!……ゴホッ!ゴホッ!おう……!」
星風遊希 LP3500→LP1400
「これで僕はターンエンドだ。そしてこの時、エクスカリバーの攻撃力は4000に戻る」
H-C エクスカリバー ランク4 ATK8000→ATK4000
星風遊希 LP1400
手札2枚
場:無し
魔法・罠:エクシーズ・チェンジ・タクティクス
伏せカード1枚
広井挑武LP4000
手札1枚
場:H-C エクスカリバー ランク4 ATK4000 ORU:0
H-C ガーンデーヴァ ランク4 ATK3100 ORU :2
H・C ウォー・ハンマー Lv6 ATK2100
「遊希お姉ちゃん圧倒的に不利だね」
「ああ、場には伏せカードと永続魔法エクシーズ・チェンジ・タクティクス。このドローで決まると言っても過言じゃないな」
「大丈夫よ、遊希の目を見て。全然諦めてないわ」
「……!そうだな!頑張れ!遊希!」
「遊希お姉ちゃん頑張れ!」
塾の皆が遊希を応援する。遊希は
(あー、少し熱上がったかも。このターンで決着つけないと風邪ひくわこれ)
座席から立ち上がり、少しぼーっとする頭を振り、動き出す。
「私のターンドロー!私はゴブリンドバーグを召喚!」
ゴブリンドバーグ Lv4 ATK1400
「このカードが召喚した時に発動できる。手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。更にチェーンして手札のカゲトカゲの効果発動!レベル4モンスターの召喚に成功した時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。二体目のカゲトカゲを召喚」
カゲトカゲ Lv4 ATK1100
「チェーン処理でゴブリンドバーグ効果で、ゴゴゴジャイアント特殊召喚!」
ゴゴゴジャイアントLv4 ATK2000
「その後このカードが攻撃表示の場合、さらにこのカードは守備表示になる」
ゴブリンドバーグ Lv4 DEF0
「さぁ、撃ってきなよ。H-C ガーンデーヴァの効果を。ガーンディーヴァは1ターンに1度だと言うことは知っているよ。どちらか一方を撃っても止まらないけどね」
挑武は目を見開き驚く。遊希はコロッセオの観客席から挑武を見下ろしながらに言う。冷汗をかきながらでも笑いながらに
「それを見越しての連続の特殊召喚とは…お見事!!僕はH-C ガーンデーヴァの効果発動!相手フィールド上にレベル4以下のモンスターが特殊召喚された時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、その特殊召喚されたモンスターを破壊する!ゴゴゴジャイアントを撃ち抜け!」
ガーンデーヴァに破壊の一射を命じる。その矢はゴゴゴジャイアントを貫き破壊する。
「しかし、よもや二体目が居るとは!」
「ゴゴゴジャイアントが破壊されたけどまだ、遊希お姉ちゃんの場にレベル4が二体並んでる!」
「痺れるぅ!」
「またエクシーズ召喚が見れるよ!」
「でも、遊希のエクストラデッキにエクスカリバー、ガーンディーヴァの攻撃力を超えるモンスターいるのかな?」
素良が冷静に言う。現状、エクスカリバーの攻撃力は4000、ガーンディーヴァは3100であり、この二体の攻撃力を超えるとなると上級ランクのモンスターが要求される。もしくは
(ユートとの決闘で見せたランクアップマジックがあれば、遊希はホープレイVを出せて、ホープレイVの効果を使えば勝てるけど……!)
柚子はユートと遊希、ユイの決闘を思い出しながら決闘を見守っていた。
「罠カード発動、エクシーズ・ソウル!自分または相手の墓地のエクシーズモンスター1体を選択して発動できる。自分フィールド上に存在する全てのモンスターの攻撃力は、エンドフェイズ時まで選択したモンスターのランク×200ポイントアップする。私は自身の墓地にいる希望皇ホープを選択!自身のモンスターの攻撃力800ポイントアップ!」
カゲトカゲ Lv4 ATK1100→ATK1900
「え!?このタイミングでどうしてその罠カードを!?」
「攻撃力あげるならエクシーズモンスターを召喚したあとの方が……」
応援してくれているメンバーから不安の声が聞こえる。しかし、遊希の狙いは
「その後、選択したモンスターをエクストラデッキに戻す事ができる。私は希望皇ホープをエクストラデッキに戻すわ」
「そうか!ホープをエクストラデッキに戻すためにエクシーズ・ソウルを使ったんだ!もう一度ホープを召喚するために!」
「でも、ホープの攻撃力は2500だぜ?それでどうやって攻撃力4000のエクスカリバーと攻撃力3100のガーンディーヴァを倒すんだよ」
「え、えっと……それは……!」
タツヤは言葉に詰まる。遊希の狙いは何となくは分かったがどうするかは分からない。そんな心配を他所に
「私はレベル4のゴブリンドバーグとレベル4のカゲトカゲでオーバーレイ!エクシーズ召喚!No.39希望皇ホープ・ダブル!」
No.39希望皇ホープ・ダブル ランク4 ATK0 ORU:2
「攻撃力0のホープ!?」
「遊希お姉ちゃんは何を考えて…!」
「永続魔法、エクシーズ・チェンジ・タクティクスの効果、自分フィールドに『希望皇ホープ』モンスターがX召喚された時、500LPを払って発動できる。自分はデッキから1枚ドローする!」
星風遊希 LP1400→LP900
「遊希お姉ちゃんのライフが!」
「さらに!希望皇ホープ・ダブルの効果発動!オーバーレイユニットを1つ取り除いてデッキから『ダブル・アップ・チャンス』1枚を手札に加える」
「魔法カードを手札に加えて何をするつもりだ?」
警戒心を持った挑武はアクションカードを取るべく動き出す。周りも疑問を持つなか
「その後、『No.39 希望皇ホープ・ダブル』以外の『希望皇ホープ』エクシーズモンスター1体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてエクシーズ召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は倍になる」
「え!?」
「嘘!」
「エクシーズチェンジ!もう一度現れよ!No.39 希望皇ホープ!」
No.39 希望皇ホープ ランク4 ATK5000
「攻撃力5000!」
「エクスカリバーの攻撃力を上回ってるわ!」
「エクシーズ・チェンジ・タクティクスの効果、500LPを払ってデッキから1枚ドローする!」
星風遊希 LP900→LP400
さらにライフを削り手札を補充して
「このカードは自分フィールドの『希望皇ホープ』モンスター1体を対象として発動できる。自分の手札・フィールドからこのカードを攻撃力1000アップの装備カード扱いとしてその自分の『希望皇ホープ』モンスターに装備する!ZW-阿修羅副腕をホープに装備!」
No.39 希望皇ホープ ランク4 ATK5000→ATK6000
「こ、攻撃力6000!?」
「バトル!希望皇ホープでH-C エクスカリバー に攻撃!」
ホープは自身の剣を二本持ちエクスカリバーに切りかかる。しかし
「アクションマジック!回避!相手モンスター1体の攻撃を無効にする!」
「あぁ!ホープの攻撃が!」
回避の効果により、エクスカリバーはホープの攻撃を回避して無効にする。そして無効の効果は適応されたその瞬間。
「使う手間が省けた!速攻魔法!ダブル・アップ・チャンス発動!モンスターの攻撃が無効になった時、そのモンスター1体を対象として発動できる。このバトルフェイズ中、そのモンスターはもう1度だけ攻撃できる!もう一度エクスカリバーに攻撃!」
ホープは回避したエクスカリバーにもう一度切り掛る。
「さらにこの効果でそのモンスターが攻撃するダメージステップの間、そのモンスターの攻撃力は倍になる!」
「え!?今のホープの攻撃力は6000だから」
「攻撃力は12000!?」
No.39 希望皇ホープ ランク4 ATK6000→ATK12000
「切り裂いてホープ!」
「まだだ!アクションマジック!奇跡!自分場上のモンスター1体は破壊されず、戦闘ダメージを半分にする!」
「そんな奇跡!正面から切り伏せろ!ホープ!!」
柚子には一瞬、遊希の姿がユイと重なって見えた。
「ぐおおおおああああ!!!」
広井挑武LP4000→LP0
戦闘ダメージを半分にしてな4000のダメージを受けてその爆風で大きく吹き飛ぶ挑武。回避も奇跡も捩じ伏せて勝ったのだ。
星風遊希 WIN
「回避や奇跡のアクションカードを……」
「ち、力づくで突破した……!」
「なんか遊矢お兄ちゃんと遊希お姉ちゃんの一番最初の決闘を思い出すね!」
そう言われて遊矢は体を震わせる。アクションカードを封じたり、力づくで突破してくる遊希が少し恐ろしく思えたのはここだけの話である。
「いい決闘でした。ありがとう」
「ああ、まさか、攻撃力勝負で負けるとは、俺もまだまだ精進が他ならなかった!また決闘をしよう!」
「うん」
遊希は頭を抱えながらみんなの元に戻る。
「凄かったよ遊希お姉ちゃん!」
「痺れたぜ!」
「高い攻撃力同士の決闘凄かったよ!」
「ああ、あれだけじピンチを切り抜けるなんて流石だな」
「なかなかに面白かったよ」
「お疲れ様、遊希」
「皆応援するありがと」
遊希は感想を聞いた後、柚子と遊矢の肩に腕を回して体を預ける。
「ど、どうしたんだよ遊希!」
柚子は遊希の様子を見て、ため息を着きながらに言う。
「遊希……熱上がったでしょ?顔赤いわよ」
「え!?」
遊矢は遊希の額に手を当てると
「……これ熱あるよな!高そうだけど!?」
「という事で、だるいからこのまま柚子の家まで運んで」
遊希は二人の肩に腕を乗せて笑いながらに言う。
「たく」
「世話がかかるわね。ゆっくり休んで風邪を治しなさいよ?」
柚子と遊矢は苦笑いをしながらも遊希がずり落ちないようにかけてくる腕を持つ。
「そうだねぇ、ゆっくり休ませてもらうよ」
二人に運ばれる形で遊希は柊家に帰る。そしてゆっくり眠る。看病に柚子が着いたのは言うまでもない。
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