遊戯王ARC-V 次元戦争なんて冗談じゃない!!!   作:皐月の王

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遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます!
今年もマイペースですが投稿していくのでよろしくお願いします!


運命が変わる日

「カメラ復旧します!」

 

赤馬、柚子、黒咲が管制室にてユートと遊矢のやり取りを見ていた時、突如としてカメラが謎のシステムダウンを引き起こして数分、スタッフの懸命な復旧作業により、公園付近のカメラが復旧する。

 

「映像出ます!」

 

スタッフの声と共に映像が再び映し出される。そこにはユートと遊矢、それに対峙するようにバイクに乗った人物。そして……

 

「星風遊希やはり来ていたか」

 

赤馬が眼鏡を動かしつぶやく、しかし黒咲が異議を唱える。

 

「いや!あのマフラーと手に巻いたスカーフはユイ!何故あそこにいる!」

 

ユイと言い出す。しかし、両方を知る柚子は言う。

 

「遊希でも……ユイでも無いわ……でも、二人の特徴が…」

 

「何?」

 

その柚子の声に赤馬は柚子の方を見る。黒咲も視線を柚子に移し問い詰めるように聞く。

 

「アレがユイでも遊希でもその両方ではないというのが何故わかる!?」

 

黒咲の問い詰めに後ろに下がりながら不安に思いながらも答える。

 

「だって、デュエルディスクは遊希ので身につけているのはユイのマフラーだったり、スカーフもあるけど、髪の色や目、画面越しじゃ分からないけど……雰囲気が二人が混ざったような感じに見えたから……」

 

その言葉に黒咲はモニターを見る。纏う雰囲気はユイと似ているが異なるとも言えるし、デュエルディスクは遊希のもの。

 

「議論は、決着が着いてから本人に確かめるとしよう。わざわざ二人の決闘に割って入ったんだ。理由があるのだろう」

 

赤馬はモニターを見ながらに言う。柚子は遊希が言っていた事を考える。

 

『運命を決めるターニングポイント』

 

「あの二人の決闘が……ターニングポイントだから乱入した?」

 

柚子がそう考えながらモニターを祈るように見守る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゆ、遊希!?いや、でもなんか違うような……」

 

「ユイ!ユイか!?」

 

ユートと遊矢も目の前の光景に混乱していた。第三者の乱入、しかも遊希、ユイに似ているときた。その人物は二人に向き

 

「どうやら正気を取り戻しているみたいね兄さん。流石、遊矢という所か」

 

ユートの事を兄さんと呼び遊矢のことを認識しているであろう人物にますます混乱する遊矢。

 

「え!?兄さん!?ユートの妹!?でもあのデュエルディスクは遊希の!?それにオレの名前を!?」

 

「オレには妹のユイが居る。訳あってユイは遊希の体に宿って……でも、あの姿は……二人が混ざったような……」

 

「どういう事だよ!?」

 

遊矢が頭を抱え、ユートも疲弊しながらも思考を巡らせていた。そんな二人を他所に当の本人はなんて事ないように遊矢に

 

「話は後、とりあえずこの決闘の決着をつけさせてもらう。二人には悪いけどね。遊矢は巻き込まれるから下がってて」

 

そう言い、一歩前に出てユーゴとユートを見て動き始める。

 

ユーゴLP2600

手札0枚

場:クリアウイング・シンクロ・ドラゴンLv7 ATK2500

 

ユート LP1300

手札3枚

場:ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ランク4 ATK2500

 

少女LP2000

手札5枚

場:無し

 

「改めて、私のターンドロー!このモンスターは自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。ZS-昇華賢者を特殊召喚」

 

ZS-昇華賢者 Lv4 ATK900

 

「更に、自分フィールドのモンスターが『ZS-武装賢者』以外のレベル4モンスター1体のみの場合、このカードは手札から特殊召喚できる。私は手札からZS-武装賢者を特殊召喚」

 

ZS-武装賢者 Lv4 ATK300

 

「レベル4のモンスターが二体……!」

 

管制室でもその様子が映し出されている。

 

ZS(ゼアル・サーバス)?ユイのデッキにはそんなカードは無かったはずだ!」

 

「記録はしているな?」

 

「はい!抜かりなく!」

 

管制室では分析が始まる。柚子以外は初めて見るカードに驚きを隠せないでいるのだから。そんな中、彼女は更に動く。

 

「私は永続魔法、エクシーズ・チェンジ・タクティクスを発動!」

 

永続魔法を唱えて準備を整える。そして、遊希とユイが一体化した少女は考える。

 

(クリアウィングはレベル5以上のモンスター効果発動かレベル5以上のモンスターが対象となれば効果を発動する。ターン1制限も何も無いから何時でも破壊してくる。だが、モンスター効果でも対象を取らなければいい……!)

 

考えが決まったように

 

「私はレベル4の昇華賢者と武装賢者でオーバーレイ!エクシーズ召喚!現れろNo.39!希望皇ホープ!」

 

No.39 希望皇ホープ ランク4 ATK2500

 

希望皇ホープが少女の後ろに姿を表す。

 

「永続魔法、エクシーズ・チェンジ・タクティクスの効果、自分フィールドに『希望皇ホープ』モンスターがX召喚された時、500LPを払って発動できる。自分はデッキから1枚ドローする!」

 

少女LP2000→LP1500

 

ドローしたカードを見て少女は眉をひそめる。

 

「ZS-昇華賢者とZS-武装賢者は素材としてX召喚した『希望皇ホープ』モンスターに以下の能力を与える!ZS-昇華賢者はX召喚に成功した場合に発動できる。デッキから『RUM(ランクアップマジック)』通常魔法カード1枚を手札に加え、ZS-武装賢者はデッキから『ZW(ゼアルウェポン)』モンスター1体を手札に加える。私が手札に加えるのはRUM-リミテッド・バリアンズ・フォースとZWー風神雲龍剣を手札に加える!」

 

少女は手札に加えたカードを高らかに翳して宣言する。

 

「そしてそのまま、RUM-リミテッド・バリアンズ・フォースを発動!自分フィールド上のランク4のエクシーズモンスター1体を選択し選択したモンスターよりランクが1つ高い『CNo.(カオスナンバーズ)』と名のついたモンスター1体を、選択した自分のモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する!」

 

ホープは赤黒い光を纏い始める。その時管制室では

 

「強烈な召喚反応検知!!!社長が以前に星風遊希と対戦した際の召喚されたドラゴンと同等の召喚反応です!!!」

 

その声に赤馬は静かに目を見開く。ランクアップマジックと言うエクシーズ次元の人間にしか使われていないこの次元では珍しいカードであるが、それとは別系統の異質性を感じたのだ。それに

 

No.(ナンバーズ)CNo.(カオスナンバーズ)も見た事も聞いた事も無いぞ!」

 

同じ次元の人間であるはずの黒咲の反応を見て取れる。そして、モニターではホープの姿が変貌を遂げていた。

 

「出でよ、CNo.39!混沌を統べる紅き覇王!

悠久の戒めを解き放ち、赫焉となりて闇を打ち払え!降臨せよ!ランクアップ、カオスエクシーズチェンジ!ランク5 CNo.39希望皇ホープレイV!」

 

「何だあの禍々しいホープは……!」

 

遊矢は息をのみ姿を変えたホープを見る。禍々しくも堂々としたホープとそれを召喚した少女を。

 

CNo.39 希望皇ホープレイV ランク5 ATK2600

 

「エクシーズ・チェンジ・タクティクスの効果『希望皇ホープ』モンスターがX召喚された時、500LPを払って発動できる。自分はデッキから1枚ドローする!」

 

少女LP1500→LP1000

 

ライフポイントを削りドローをする。そして少女がそのカードを見て口角を少しあげる。

 

「私はVサラマンダーを通常召喚!」

 

Vサラマンダー Lv4 ATK1500

 

赤い4つの首を持つドラゴンの様なモンスターがホープレイVの隣に降り立つ。

 

「なんだ、あのモンスターは……!?」

 

「オレも……見た事がない!」

 

遊矢とユートはVサラマンダーに危機感めいたものを感じながら見ている。少女は手を前に出して、

 

「Vサラマンダーの効果発動!自分のメインフェイズ時、フィールド上のこのモンスターを自分の『CNo.39 希望皇ホープレイV』に装備できる!さらに、1ターンに1度、装備モンスターのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。装備モンスターの効果を無効にし、相手フィールド上のモンスターを全て破壊する!Vサラマンダー・インフェルノ!!」

 

VサラマンダーはホープレイVの背部に合体し砲身の形状になる。そして四門の砲身から激しく燃え盛る炎を放ち、クリアウイング・シンクロ・ドラゴン、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの二体の竜を破壊する。

 

「ぐっ!」

 

「くっ!」

 

二人は破壊された衝撃で少し後ずさる。ユーゴはバイクに乗っている為ふらついていた。

 

「そして、破壊したモンスターの1体につき1000ポイントのダメージを与える。破壊したモンスターは2体、よって二人に2000ポイントのダメージだ!兄さん、少し痛いが我慢できるだろ?」

 

「え?ま、待て!」

 

ユートが何を言うまでもなく、再び衝撃が襲いかかる。身構えていたユート。しかし、プレイヤーの意向がのっているのかダメージの割には衝撃が少なかった。

 

ユーゴLP2300→LP300

 

ユートLP1300→LP0

 

残るはユーゴだけである。場には守るモンスターも無く、伏せカードもない。ガラ空き状態である。

 

「ホープレイV、ユーゴにダイレクトアタック!ホープ剣・Vの字斬り!」

 

ホープレイVは巨大な2本の大剣を構えユーゴをVの字を描きながら豪快に叩き斬る。

 

「うぉぉおおおああああ!!!」

 

ユーゴLP300→LP0

 

容赦無く叩き伏せる少女に遊矢は何も言うことが出来ずに見ているだけだった。ユーゴはふらつきながら緊急停止をする。ユートは辛そうにしながらも立ち、少女の下に歩く。

 

「ユイと遊希……が混ざっているような感じがする今君は一体……」

 

少女は振り返り笑顔でユートに言う。

 

「兄さん正座しようか」

 

「え?先に答えを……」

 

「正座」

 

「アイツは融合の……!」

 

「三回も同じ事を言わせるのか?兄さん」

 

少女は有無を言わせずピシャリとユートを黙らせる。放つ圧に耐えきれずユートはその場に正座をする。

 

「それじゃあ、待ってて」

 

そう言うとユーゴの所に向かい、ユーゴに声をかける。

 

「正気に戻ったか?ユーゴ」

 

「え?ああ!リオ!いや、雰囲気的には遊希に近いか?久しぶりだな!でもなんでこんな所に……」

 

「それよりユーゴ、あそこで正座しているユートの所に行って並んで正座しよっか」

 

感動の再会なんて後だと言わんばかりに少女は言う。ユーゴは唐突で首を傾げるがさっきまで決闘してた相手が冷や汗を流して大人しく正座をしている姿を見ると鈍感なユーゴでも逆らわない方がいいと直感で理解する。

 

「わ、分かった……」

 

Dホイールから降りてユートの隣で正座をする。そして正座している二人の前に、乱入して二人を倒した少女が噴水に腰をかけて、足を組み圧を放ちながらに聞く。

 

「で?二人は何で決闘なんかしてたのかな?ただの遊びや競い合いじゃないよね?」

 

質問に対して先にユートが答える。

 

「奴が融合の手先だからだ!瑠璃や仲間をカードにした融合次元の!」

 

「だからオレは融合じゃなくてユーゴだ!何回も何回も名前を間違えやがって!!オレの大切な人を奪いやがった癖に!!」

 

「奪ったのはそっちだ!!」

 

決闘を始まる前と同じ口論に至る二人、そんな二人を止めるべく遊矢が

 

「お、落ち着け二人とも!い、今はそんな場合じゃ……」

 

間に入り仲裁しようとして少女の方を見る。その時遊矢は固まる。少女の表情は笑顔だが、笑顔何だが笑っていないと言うのが分かってしまう笑顔だった。遊矢は自分じゃどうすることも出来ないと内心悟り、後ろに下がる。そして少女はなおも言い合いしている二人に、

 

「ねぇ、私はあと何秒そのやり取りを見続ければ良いんだ?」

 

冷えきった低い声で問いを投げる。言われた二人はおろか、遊矢ですら震え上がるほどであった。

 

「経緯はやり取りを見て分かった。兄さん、この人の名前はユーゴ、シンクロ次元の兄さん、遊矢のそっくりだ。言っておくが融合では無くユーゴだ。そしてシンクロ次元は融合次元とは手を組んではいない。そして彼も瑠璃と同様に大切な人物を拐われて探して回っているんだ」

 

「ユーゴ……融合じゃないのか!?」

 

「さっきから言ってるだろ!?人の話を何も聞いてないのか!?」

 

ユーゴは驚いてユートに言う。ユートは小さくなりながら

 

「悪かった……」

 

謝罪をしていた。

 

「そして、ユーゴ。彼はユート、私……正しくはリオとそっくりであるユイの兄だ。ユートも親友の妹の大切な人である瑠璃を融合次元から救い出そうとしているエクシーズ次元の決闘者だ」

 

「ああ!そう言えば遊希はオレのそっくりで融合召喚を使う奴が攫ったやつだって言ってた!!」

 

「何故それを先に言わない!!」

 

今度はユートがユーゴに言う。ユーゴが苦笑いを浮かべながらに

 

「仕方ねぇだろ!?それどころじゃなかったんだから!!」

 

二人が言い合いを始める頃に

 

「共通の敵、共通の目的が分かったな。もう争う必要は無いだろ?この先、協力し合える戦力は必要になって来る……!?」

 

そこまで言うと少女はふらつく。顔を手で覆いながらに膝をおらぬようにするが意識が遠のく。それでも抗いながら

 

「負荷が……耐えきれないか……!!絶対に……協力して……皆が望む結末に……」

 

そう呟き倒れる。倒れると同時に、姿は何時もの遊希の姿へと戻っていた。

 

「オイ!大丈夫か!」

 

「おいおい!!しっかりしろ!!」

 

「遊希!しっかりしろ!!遊希!!」

 

遊矢が遊希を抱き抱えるが意識は無い。事態は大きく動き、また、運命も大きく動き始める。




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