アズレン世界で陸軍特殊船   作:覚醒不知火

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妄想が止まらん。


第一話

私は今真っ白な空間にいた。

どうしてここに居るのかが分からない、辺りを見回しても何もないし誰も居ない。

この空間が少し怖くなってくる。

 

 

『いやあー遅れてすまないねー』

 

 

突然真っ白な空間に声が響く。

声のした方を見れば長髪の若い男性が立っていた。

 

 

「あの、貴方は誰なんですか?」

 

 

『まだ自己紹介してなかったね、僕は君たちが言うところの神様だ」

 

 

恐る恐る聞いてみると自分を神様だと言う男。

普通は信じないだろうが、状況的に見て本当に神様なんだろう。

 

 

『単刀直入に言うが君は死んだ』

 

 

「え?」

 

 

『驚くのも無理は無いだろう、死んだ時の記憶は無いだろうからね』

 

 

只々啞然としていた死んだと言う事は、どうなるのだろか。

両親とはもう会えないのだろうか?

目から涙が出て来る。

 

 

『やっぱり泣いちゃったか』

 

 

「うううううう」

 

 

『まあ少し落ち着くまでまつよ』

 

 

五分後

 

 

『どう落ち着いた?』

 

 

「はい・・何とか」

 

 

数分間泣いて何とか精神を安定させられた。

そして前向きに行こうと考える。

 

 

『取り敢えず泣き止んだようだね』

 

 

「はい何とか」

 

 

『じゃあこれから要件を言うね』

 

 

「はい」

 

 

『君には転生して貰う事になる』

 

 

「転生ですか?」

 

 

『違う世界に記憶を保持したまま転生して貰う事になる』

 

 

記憶を持ったまま転生するのか、異世界転生ものみたいな感じ感じか?

 

 

『何か質問はあるかな』

 

 

「どういった世界に転生するんでしょうか」

 

 

『残念ながらそれは答えられない』

 

 

「でわ私はどの様な親の下で産まれるのでしょうか」

 

 

どんな親の下に産まれるのか、これは一番重要だ。

虐待する親だったら目も当てられないし、貧困層も嫌だ。

 

 

『一様裕福な家庭に産まれる事になっている』

 

 

「それは良かったです」

 

 

これでどんな世界か以外の懸念事項は消えた。

 

 

『もう質問はいいかな?』

 

 

「はいありがとうございました」

 

 

『ではさようなら!』

 

 

そうし私の視界はブラックアウトした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が転生してから十八年が過ぎた。

 

 

私は今陸軍士官学校の卒業式に出ている。

なぜこんな事になっているかと言うと、それは産まれのせいである。

 

 

この世界に転生して私はすくすくと成長していった。

私はこの世界が戦前の様な世界だと周囲の状況で分かった。

そして私は両親から「お前も立派な軍人になるんだぞ」と言われた。

 

 

それでまあ軍人になるのは嫌だけどせっかく産んでくれた両親に何か恩返ししたいと思うじゃないですか、それで両親に聞いてみたら「お前が立派な軍人になることだ」で、しかも両親以外の人もみんな私が軍人になる事を期待してる感じで逃げ道が無くなってしまいました。

 

 

その後小学校で勉強しいて私は気が付いた。

国の名前が重桜だったりユニオンだったりロイヤルだったりした。

 

「これアズレンの世界じゃね?」

 

私は最初凄い喜んだ何せゲーム上のあの可愛いキャラ達に会えるしこのまま軍人としての道を進めば指揮官になれるのでわと。

しかし喜んだのも束の間私の家系は何と代々優秀な陸軍軍人を排出している家系だった。

しかも父は何と陸軍大学校卒で中将にまでなっていた。

重桜の陸軍と海軍は当然の如く仲が悪い。

アズールレーンに出て来るKAN-SEN達は海軍所属。

陸軍所属になるであろう私では、関わることすらできないだろう。

 

 

てゆうかセイレーンの攻撃でKAN-SEN達が登場する前に死ぬ可能性が高い。

そして私は思った。

死なない為に士官学校を優秀な成績で卒業して後方勤務になるしかない。

 

 

今ちょうど卒業証書授与式が終わり次に私を含む優秀な成績を収めた生徒に恩師品が贈られた。

ちなみに私は転生してから、神様からの特典なのか頭が非常に良くなり、陸軍幼年学校と陸軍士官学校でかなり優秀な成績を収めることに成功した。

あとこの世界は前世の戦前よりも女性への風当たりがすごく弱かった

 

 

私は卒業後父が指揮を執っている師団に配属されることになった。

それから二年間少尉として過ごし中尉に昇進したころに師団長(お父さん)に呼ばれた。

 

 

「何か御用でしょうか桜川中将」

 

 

「海咲、父でいい」

 

 

「では何でしょうかお父様」

 

 

「実はお前に陸軍大学校の推薦状をだそうと思っている」

 

 

「それは!ありがとうございます」

 

 

呼ばれた理由は陸軍大学校への推薦状と入学の話だった。

陸軍大学校とは参謀や将官などを育成するための学校である。

陸軍大学校を卒業した者は天保銭組と呼ばれ陸軍大学校を卒業していない者は無天組と呼ばれ区別されていた。

天保銭組は陸軍省や参謀本部などの後方勤務で無天組は通常部隊に割り振られた。

私がどちらを選ぶかは、自明の理だろう。

 

 

 

 

 

転生してから二十一年が過ぎた。

私は陸軍大学校の受験を突破し勉学に励んでいる。

そして半年前ついにセイレーンが出現し人類に大ダメージを与えた。

各陣営は今までのわだかまりを捨て巨大軍事連合アズールレーンを発足した。

 

 

更にメンタルキューブが発見され別世界の大戦の記憶を持つKAN-SENが生み出された。

セイレーン対抗できる戦力を手に入れた人類はKAN-SENを数多く生み出した。

重桜においてもそれは例外でなくメンタルキューブによって戦艦三笠や戦艦長門など多数のKAN-SENが生み出された。

 

 

しかし重桜陸軍ではある問題が発生していた。

セイレーンとの戦闘は基本的に海で行うため、KAN-SENは全て海軍の所属になっていた。

必然的に海軍の影響力が増し軍事資金も増大対して陸軍は影響力、資金共に削減されていった。

陸軍は影響力を取り戻そうとありったけの資金を使い何とかメンタルキューブを大型艦一隻分用意した。

しかしいくらやってもKAN-SENを生み出せずメンタルキューブを海軍に接収されかけていた。

 

 

そして私は今陸軍大学校の成績上位生徒数人と共に陸軍のメンタルキューブを視察しにきていた。

 

 

「これがメンタルキューブか」

 

 

「はい、これが人類反抗の切り札KAN-SENを生み出すメンタルキューブです」

 

 

「触ってみていいか?」

 

 

「はい構いませんどうせ海軍にもうすぐ接収されてしまうでしょうから」

 

 

憲兵の人がそう言うとみんながメンタルキューブを触り始めた。

 

 

私も興味本位でメンタルキューブを触ってみる。

すると行き成りメンタルキューブが強い光を放ち始めた。

 

 

強い光を放つメンタルキューブは私に集まり始め何かの形を成し始めていた。

私は光のせいで気絶してしまった。

 

 

 

次に私が見たのは白い天井だった。

すぐに軍医の人が来て色々と検査をさせられた。

驚いたのは私に重桜KAN-SENの特有である動物の耳と尻尾が生えていることだった。

検査してから暫くして病室に元帥の軍服を着た人と複数の士官の軍服を着ている人達が来た。

 

 

「っ!」

 

 

「ああ敬礼をする必要はない」

 

 

「はっ!」

 

 

「私は陸軍元帥の畑俊六だ」

 

 

「桜川海咲中尉であります!」

 

 

「君は自分の身に何が起こっているのか分からないだろうから私が説明しよう」

 

 

「ありがとうございます」

 

 

「まず君はメンタルキューブに触れた結果、メンタルキューブと融合しKAN-SEN化してしまった」

 

 

「な、なるほど」

 

 

驚いたまさかメンタルキューブと融合してKAN-SEN化するなんて。

 

 

「人間がKAN-SEN化した例は、世界でも君が初めてだ」

 

 

「そ、そうですか」

 

 

「そして君の立場は非常に不安定だ」

 

 

確かに陸軍軍人がKAN-SEN化した場合陸軍所属か海軍所属かで絶対もめるだろう。

 

 

「海軍の連中が君をよこせとうるさくてな」

 

 

やっぱり。

 

 

「海軍の連中は陸軍がKAN-SENを保有するのに反対でな、まあ大方陸軍の影響力が伸びるのが好ましくないんだろう」

 

 

海軍が私を欲しがるとは、まあこれを機に陸軍がKAN-SENを複数所持なんてしたら海軍が優勢じゃ無くなってしまう。

いや待てよこれはKAN-SENの子達と関係を持てる機会では!

 

 

「まあ勿論君を海軍に渡す気はないがな」

 

 

ですよねー

 

 

「そう言えばKAN-SENは別世界の大戦の記憶を持っていると聞くが、君はどうなんだい?」

 

 

そう言えばそんなのあったな、確かに頭の中に知らない記憶がある。

 

 

「あります」

 

 

「では君がどの様なKAN-SENなのか教えてくれ」

 

 

「まず私のKAN-SEN名は陸軍特殊船あきつ丸です」

 

 

「あきつ丸?」「今陸軍と」「陸軍特殊船といったぞ!」

 

 

士官たちがざわめきだした。

 

 

「どの様な事が出来るのかね?」

 

 

「記憶によると陸軍の強襲上陸作戦の援護と航空機の運用ができるようです」

 

 

「なるほど・・・別世界におけるその船の所属は?」

 

 

「陸軍です」

 

 

「おお陸軍所属と言ったぞ!」「これで海軍の連中に対抗できる!」

 

 

「ありがとう君に聞きたい事はこれで全てだ、しっかり療養して復帰するように」

 

 

「了解しました!」

 

 

畑大将は士官達と共に病室を後にした。

軍医の話によれば三日後に退院して陸軍大学校に復帰する事になるそうだ。

 

 

「私これからどうなるんだろう」

 

 

 

 

 

 

 

 




読んで頂きありがとうございました。
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