インフィニット・ストラトス VS ガンダム   作:イーグル

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作者のイーグルです。
投稿が遅くなってしまい、申し訳ございませんでした!
筆がなかなか乗らなかったのが原因です!

本当に申し訳ございません!





第三話 モンド・グロッソ防衛作戦

 

「新たなガンダムを造り、造ったガンダムで操縦の練習をして、欠陥見つけて直して・・・・、を繰り返していると、あっという間に時は過ぎていくんだな~~~。」

 

俺は独り言をつぶやきながら、自分の研究所で半年前に開催が発表されたISの世界大会「モンド・グロッソ」の開会式の様子をポップコーンを片手に視聴していた。

 

「公になってから、僅か半年足らずでよくここまで大規模な大会を開くことが出来たな。まあそれだけ、ISが世界に与えた衝撃が強かったという事かな?」

 

黙々とポップコーンを口に運んでいると、ヴェーダが勝手にモニターの一つに映像から切り取り、拡大した画像を挙げて来た。そこには、冷静そうな顔で行進する原作最強キャラが映っていた。

 

「この人が、織斑千冬・・・。最強のIS乗りか・・・。」

 

その顔つきに俺が少しビビッている間に、ヴェーダは他の国の代表も次々に画面に挙げて来た。

織斑千冬と同じ様に、冷静にしている人もいれば、オリンピックの選手入場の時の様に、観客に笑顔で手を振っている人もいた。

 

「まさに、千差万別って事か。・・・さぁてと、ガンダム開発の為に色々と参考にさせていただきますよ。先輩方!」

 

俺は、モンド・グロッソに参加する各国のISの全てを理解する為に、全神経を集中して画面を凝視し始めた。

 

 

数日後

 

「流石に、連日長時間テレビを見るのはキツイな・・・。目がいてぇ・・・。」

 

赤く充血した目をこすりながら、モニターの前へと向かう。

モニターを付けるまで、眠気が襲っていた俺だったが、モニターにどでかく映った情報に眠気は、全て吹っ飛んでしまった。

 

「なっ!?ISを用いたモンド・グロッソ襲撃計画だって!?一体どこのバカが計画したんだ、こんな事!?」

 

眠気が全て吹き飛んだ智樹はすぐさま、キーボードを叩いて更なる情報をモニターに表示させた。

 

(計画したのは欧州の過激派女性権利団体か。目的は、「モンド・グロッソに参加している機体の強奪」だって!?決行日は決勝戦の日!?ヤバいな、このままだと平和の大会が地獄になってしまう!警察か軍に連絡・・・、いや、ダメだ。警察や軍が対応できるか怪しいし、そもそも身元不明の情報で公的機関が動くか?クソッ、俺がやるしかないという事か!)

 

モニターの電源を落とすと、智樹は直ぐに自作のISスーツに着替える。このISスーツは、アサルトライフル程度ならば、防ぐことが出来る防弾性を備えている。

 

(使う機体は・・・、アルテミスは論外だな。今でもまともに運用できないからな。他の機体も、まだ安定稼働できるかどうか不安だ・・・。ならば!)

 

智樹は機体格納エリアに向かうと、中央に目立つように置かれている機体を、待機形態に変化させて手に取る。

 

「ヴェーダ、モンド・グロッソ襲撃を計画しているテロリスト共の拠点にナビゲートしてくれ!!それと、テロリスト共が保有しているISの数と機体スペックを調べておいてくれ!よし、来てくれオリジン!」

 

最初の相棒、オリジンガンダムを身に纏うとテレポーテーション装置の上に乗る。

 

「フゥ~~~~~、よし行くか!桐島智樹、オリジンガンダムゲイルパッケージ、出撃します!!」

 

ガンダムシリーズお決まりの出撃コールを叫びながら、智樹はテレポートした。

 

 

フランス、アルデンヌの森

 

ベルギーとフランスに跨るアルデンヌの森の一角に、謎の明かりが存在していた。

 

「ISの準備は、整ったかしら?」

 

「はい、ISは万全の状態です。いつでも、襲撃できます。」

 

「そう・・・。」

 

「リーダー、遂に我々の望む世界への扉が開かれるのですね!!」

 

「ええ、ですがまだこれは序曲にすぎませんわ。気を抜かない様にしてくださいね。」

 

ここに集まっている女性達こそ、モンド・グロッソを襲撃しようと計画している女性権利団体である。表向きは、女性の社会地位向上を掲げて行動しているが、裏では自分達の都合の良い世界にする為にISの力を悪用していたのだった。

 

「さて、数日後にはモンド・グロッソの決勝戦が行われるわ。試合に参加した選手が疲弊した時を狙って、スタジアム内に侵入、下賤な男共を人質にして、ISを根こそぎに」

 

その時だった。

彼女たちがいた小さな小屋の隣の小屋が、いきなり爆発した。

突然起きた事に彼女たちは小屋から出てくると、意気良い良く燃えている小屋を呆然と見つめる。

 

「一体何が・・・。クッ、警備班!何をやっているの!?応答しなさい!?」

 

リーダー格の女が、半狂乱になりつつも手元のトランシーバーで、警備をしている仲間に問い質す。

しかし、彼女の叫びに誰も応えなかった。

不安になった彼女たちは、ISを展開し武器を取り出す。

 

数分後、いや数秒後かも知れない静寂の時間が流れた時、

 

彼女たちのISのハイパーセンサーが、何者かが接近している事を伝えた。

彼女たちがハイパーセンサーが何かを捉えた方向に向くと、角張ったフォルムに、闇夜に光る二つの目のようなものが特徴な、見た事のないナニかが歩いてこちらに向かってくるのが見えた。

 

「・・・あ、あれはなんなの?」

 

「あ、あなた一体何者なの!?」

 

強気だが不安を隠しきれない声色で、謎の存在に話しかけると相手は手に持っていた何かを、彼女たちの足元に放り投げた。

何を投げたのだろうと、足元に転がった物を見たリーダー格の女性は、全身の血が凍り付くような感覚を味わった。それは、警備班が持っていた筈のトランシーバーと警備隊のISの残骸の一部だった。

 

「ま、まさかアンタ、私の仲間を・・・。」

 

その問いに、謎の存在、いや謎の襲撃者はコクリと首を縦に振る。

 

「よ、よくも・・・。よくもーーー!!!」

 

仲間がやられたことに激情した、IS操縦者が襲撃者にライフルを向け、発砲しようとする。

次の瞬間、眩い光が漆黒の森に輝いた。

 

 

数分前 アルデンヌの森上空

 

アルデンヌの森で、モンド・グロッソを襲撃するという馬鹿な計画を画策していた女性権利団体のIS数機を撃墜した直後、智樹は呼吸を整えていた。

 

(ムカつくテロリストが相手とはいえ、人を殺すのは余り気分がいいものではないな・・・。)

 

創作物の様に嘔吐こそしなかったものの、気分はあまり良くなかった。

今すぐにでも家に帰って休みたいが、オリジンのハイパーセンサーが別の機体が存在している事を、智樹に伝えて来た。

 

「もう一仕事、頑張りますか・・・。」

 

少し元気のない声で、揺るいでいる自分の精神に活を入れると、智樹は撃墜した後に回収した残骸の一部とトランシーバーを取り出すと、ハイパーセンサーが示す方へと飛翔した。

 

 

全てが寝静まり沈黙が支配していたアルデンヌの森に、銃撃音とスラスター音が響き渡る。

女性権利団体の構成員が操る数機のラファールが手に持ったマシンガンを、智樹の駆るオリジンガンダムへと発砲し続ける。

当たりさえすれば、戦車ですら容易に破壊する威力を持った銃弾が、音速越えの速度でガンダムに向かって飛んでいくが、智樹は身をそらして交わしたり左手に持ったシールドで受け止めながら、右手のビームライフルの狙いを定める。

ライフルの引き金を引くと緑色に発光するビームが、寸分の狂いもなく真っすぐに女権のISへと吸い込まれていった。

その威力、ISのシールドバリアーどころか絶対防御ですら易々と貫通してしまう程だった。

無論、こんな威力の兵器を喰らって人体が無事なはずもなく、撃ち貫かれた女権のメンバーは一瞬で絶命した。

この世で最も強力な力を纏っているはずの仲間が、たった一撃で死んでいく事に驚いている間にも、次々にビームに撃ち抜かれてこの世から去っていく女性権利団体のメンバーたち。

 

最後に残ったリーダー格の女は、目の前の光景を信じたくない気持ちで一杯だった。

この世界で最も強力な兵器ISがあっという間に破壊され、それを身に纏っていた彼女の仲間たちは、二度と動くことのない存在となった。

そして彼女の目前には、目を覆いたくなるような惨状を作った張本人がいた。

 

「・・・・あ、ISなの?」

 

「・・・そうだ。」

 

彼女の口から出た声は、仲間に囲まれてた時の威勢の良い声ではなく、怯える小鹿の鳴き声の様な声だった。

その声に、智樹は内蔵されているボイスチェンジャーを通して変換した声で答える。

 

「な、なんでISが私たちを襲うのよ!?ISを使えるのならば、貴方は女性なのでしょう!?同じ女なら、私たちの信念が理解できるはずよ!?私たちは、この世の女性の為に・・・!!」

 

「・・・いつ、世の中がお前達に改革を要求した?」

 

「っ!!」

 

「・・・それに何か勘違いしていないか?お前みたいな、自己中心的な考えを持つ奴の為に、ISはこの世に生まれてきたわけではない。ISの産みの親だって、自分の発明品がこんな使い方されていると知れば、どんな感情を持つだろうかな?多分、ものすごい悲しむと思うぞ?」

 

「そ、そんな事はない!!束様は、私たちの行いを喜んで受け入れてくれるはずだわ!!」

 

「・・・発表時に何のリアクションも取らなかった癖に・・・。」

 

リーダー格の女の言葉を聞くのを堪えられなくなった智樹は、バックパックのビームサーベルを抜き取り、ビームの刃を発生させる。

智樹がビームサーベルを構えるとリーダー格の女の顔が、蒼くなり冷や汗が頬を伝る。

そして、必死に命乞いをする。

 

「ま、待って!!計画していたことを全部話す!!二度とこんなことをしない事も誓う!!だから、見逃して!!」

 

「アンタ達が計画していた事、全部知ってるから話さなくていいよ。・・・それにアンタは一つ勘違いをしている。それは・・・・。」

 

「そ、それは・・・?」

 

「・・・俺が、アンタ等が見下していた男だってことだよ!!!!!」

 

そう叫びながら、智樹は涙目で命乞いをしていたリーダー格の女を、纏っていたISごと一刀両断にした。

 

 

フランス軍のとある基地

 

「・・・以上が、アルデンヌの森での調査結果です。」

 

「・・・そうか。しかし、あの森で一体何があったんだ・・・?」

 

「・・・分かりません。ただ、モンド・クロッソの裏でこんなことが起きていた事と、この事を認知できなかった事は、我々の恥と言っても過言ではありません。」

 

部下からの報告を受け取った軍人達は、アルデンヌの森で起きた事について話をしていた。

 

事の発端は数日前の事、とある警察署のポストにある一通の手紙が入れられていた。

送り主の名前が書かれていない手紙には、「アルデンヌの森のある一角を調べろ」、「軍およびIS関係施設にもこの事を連絡しろ」と書かれていた。

最初、警察は何者かの悪戯かと考えていたが、手紙には正確な座標も書かれていた事や、悪戯にしては手紙の文字が綺麗で文長も丁寧ものだったので、警察は二人の警察官を手紙が示した場所に派遣した。

二人の警察官が出発してからわずか一時間後、フランス全体どころか全世界を揺るがす事態に発展した。

手紙に書かれていた場所には、燃え堕ちた木造の小屋が複数とすでに事切れた女性が、複数人倒れていた。

これだけなら一国だけでの話題になるくらいだが、問題は倒れていた女性の内の何人かが機能停止したISを纏っていた事だった。

フランス警察が総力を挙げて調べると、被害女性全員が過激な活動を行っていた女性権利団体であったことが発覚した。この事が発覚すると、警察はすぐさま団体のリーダーの自宅の捜査を行った。

すると、この団体がISを使ってテロを起こそうとしていた事が、判明した。しかも、標的はフランスで開かれていたモンド・クロッソであった事も判明した。

また彼女たちが保有していたISは、各国の研究所から盗まれ、所在が不明になっていたものだったことが発覚した。

死んだ女性達や彼女たちが計画していた事が判明したのは良かったのだが、最大の謎は彼女達を襲撃して殺害した者と、今回の一件を告発した者が何者なのかという事だった。

 

「・・・それで犯人は、誰だと思う?」

 

「・・・恐らく、襲撃犯と告発した人間は同一人物と捉えていいだろう。でなければ、手紙での告発などしないはずだ。」

 

「そうだろうな・・・。しかし、問題はどの様に複数のISを撃破したかだ。」

 

「報告によると破壊されたISは、シールドバリアーの許容ダメージを遥かに超える攻撃を受けて撃破された、としか考えられないとの事だ。」

 

「馬鹿な!?シールドエネルギーを突破することが出来るのは、日本の暮桜ぐらいだ!」

 

「いや、どうも暮桜とは違うやり方のようだ。暮桜がシールドを無効化して攻撃するのに対して、この襲撃者は超高火力の光学兵器で一撃で貫通させたとの事だ。」

 

「嘘だろ・・・。光学兵器なんて代物、何処の国もまだ開発中の技術だぞ・・・。」

 

撃破されたISの残骸から理解できる、謎の襲撃者の技術力の高さ。

恐らく、その高い技術力を以てして女性権利団体の企みを知り、事前に阻止をするために襲撃したのだろう。

 

「兎に角、二度とこのような事が起きない様にする為に、対策を取らなければいけないな。過激な活動を行っている女権の監視の強化と、国内の全てのIS関係施設の警備強化をするように指示をしてくれ。それから、この謎の襲撃者の素性を探ってくれ。」

 

「了解。」

 

ISを使ったテロが二度と起きない様にする為に、女権とISの警備強化を行う事にしたフランス。

それと同時に、テロを未然に防いだ謎の襲撃者の調査を行う事にした。

 

「・・・・出来れば、会って話をしたいものだな・・・。誰にも称賛される事のない、無名のヒーローに・・・。」

 

最後まで部屋に残っていた階級の高い軍人は、小さな声で呟いた。

 

 

 

後に、「第一回モンド・クロッソ襲撃未遂事件」と呼ばれることになった一連の出来事は、小さいが確実な変化を世界に与えていく事になった。

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