育成ウマ娘 『ダイサンゲン』 ストーリー集   作:砂嵐36

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育成ウマ娘 『ダイサンゲン』 ウマ娘ストーリー①

 

たづなさん『それでは、これで説明は終了です。なにかわからないところはありますか?』

 

選択肢『いえ、大丈夫です!』

 

たづなさん『そうですか。では、何かありましたら何でも相談してくださいね。これからのトレーナーさんのご活躍、楽しみにしています。』

 

選択肢『ありがとうございました!』

 

知り合いのトレーナーの元で働きながら勉強をした甲斐があり、ようやくトレーナー試験に合格した…のはいいのだが。

 

色々な事情が重なり、活動を開始するのがずいぶん遅れてしまった…。

 

しかしようやく準備が整い、今日から活動開始だ。

 

過ぎたことは仕方がない。さて、担当するウマ娘を探そう!

 

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さっそく教官のもとでトレーニングするウマ娘たちに声をかけてみたのだが…。

 

ウマ娘A『目標?そうね。一回くらい重賞に出て踊ってみたいなーみたいな? センター?無理無理』

ウマ娘B『…え?今から走りを見せて欲しい?パス。これから遊びにいくんで』

 

なんというか、余りやる気が感じられない。

 

この時期になると、実力あるウマ娘や、やる気のあるウマ娘は大抵既にトレーナーを見つけているのだろう…。

 

この時期にまだフリーのウマ娘は、あきらかに実力不足、あるいは諦め気味である子が多いようだ。

 

そういったウマ娘にやる気を出させるのもトレーナーの腕ではあるのだろうが…。

 

考えつつ歩いていると、校内コースのそばを通りかかった。

 

どうやら学園内の選抜レースをやっているらしい。せっかくだし見ていこう。

 

ウマ娘たち『はっ、はっ、はっ…』『まだまだ…ぁ!』

 

必死で走るウマ娘たちを見るとやはり心が熱くなるな…。

 

選択肢『おや?』

 

ウマ娘が一人、ずいぶん遅れて走っている。

 

一着のウマ娘がゴールした。思わず時計を取り出し確認すると…。

 

選択肢『一位と13秒差か…タイムオーバーだな』

 

事情もないのに長い期間レースに出なかったり、トレーニングをしていない場合、学園から走る意志がないと判断され、地方のトレセンへの転校や転科を勧められ、最悪退学処分となることもある。

 

また、出走したレースの結果があまりにひどい場合…例えば、タイムオーバーを二回繰り返した場合もそうだ。

 

もっとも、勧告をもらう前に実力の差を思い知り、心が折れてしまい、退学を申し出るウマ娘も多いと聞く。

 

ビリのウマ娘『……』

 

彼女は黙ってコースから去っていった…。

 

彼女も諦めてしまうのだろうか?…次は頑張って欲しいと思いつつ、その場を後にした。

 

 

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そして数日後。また選抜レースが開かれるので、今度はゴール板近くで観戦していると…。

 

選択肢『確か、彼女は…』

 

数日前のレースでタイムオーバーした彼女の姿を見かけた。

 

険しい顔で準備体操をしているが…ちょくちょくバランスを崩していて危なっかしい。

 

選択肢(大丈夫かな…)

 

レースが始まる。

 

ウマ娘『…っ…』

 

スタートはよかったのだが、すぐに彼女は集団から遅れ始める。

 

コースを半分ほど回ったときには大きく取り残され、またしても大差でしんがりを走っていた。

 

ウマ娘『ぜぇ…ぜぇ…はぁ…』

 

他のウマ娘がゴールしても、彼女はまだ200メートルほど先にいる。

 

ようやくゴールまで近づいてきた彼女の顔を、何とはなしに見た。

 

絶望しているだろうか、それとも諦めているのだろうか…?

 

選択肢『…え!?』

 

彼女の表情は想像とは全く違い思わず呆気に取られる。

 

そのまはま彼女は結局7秒のタイムオーバーでゴールした。

 

基本的に二戦連続のタイムオーバーは勧告の対象となる。

 

彼女はしばらく息を整えたあと、一礼してよろよろと去っていく…。

 

選択肢『…追いかけよう!』

 

しばらく探して、校舎の影にいる彼女を見つけた。

 

ウマ娘『うっ…ぐぁ…』ばたり

 

なんと彼女はその場にくずおれるように倒れてしまった。

 

すぐにかけよって助け起こすが、返事はない。

 

それにすごい熱だ、足も腫れている…。

 

選択肢『ごめん!』

 

彼女を背負い、保健室に向かうことにした…。

 

 




トレーナーは基本的に30前後の男性を想定してます。
男女どちらでもとれるような書き方をするのは難易度が高くて…
プロのライターというのはすごいですね。

ダイサンゲンのモデルとなった競走馬はダイユウサクといい、
有馬記念で15頭中14番人気ながら1番人気メジロマックイーンを下し、
ダイタクヘリオスの出走レース1番人気必敗伝説の一つとして語られる馬。

これだけならば穴馬で終わるのですが
ダイユウサクの特異性は、四歳を未勝利のまま終え、その上で中央芝のG1で勝利した日本競馬史上唯一の馬だということです。

四歳というとシナリオ中ではクラシック級になりますので、アプリ中だと再現不可能(未勝利でクラシック10月を迎えると育成失敗)ですので、育成開始のタイミングを二年ほど後ろにずらしています。
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