『有馬記念の後に・中山の峰に蓮は咲く』
ダイサンゲンは一着だった
ダイサンゲン(あたいに出来ること…それは…)
ダイサンゲン(道が見えたら突っ込む…それだけ!それだけ考える!)
脚だけではなく意思も溜め、ひたすらに前のウマ娘の背中だけを見て走る。
そして、最終コーナーを回り終えたその時。
ダイサンゲン(…道が…見えた!)
ダイサンゲン『う、ああアアアアアーーーーっ!』
叫びと共に全身全霊を脚に込め、中山の急坂を駆け上り、ゴール板を駆け抜けた…
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選択肢『おおおーーー!行けるぞ!!行けっ!行け~っ!』
車の小さなテレビに映るダイサンゲン。その走りはまさにこれまでの集大成、最高の走りだ!
実況『なんとビックリダイサンゲン!マックイーンまさかまさかの二着~!』
ダイサンゲンはゴール板を先頭で駆け抜けた!
選択肢『や、やったー!やったぞ!…痛っ…』
見れば右手が真っ赤に腫れ、車の天井がボコボコに凹んでいる。
興奮して愛車の天井を殴り付けていたようだ…なんてことだ…
実況『おや、勝利したダイサンゲンですが…様子がおかしいですね』
解説『コース場で立ち止まってきょろきょろと回りを見渡しています…』
選択肢『こうしちゃいられない!』
車から飛び出してコースへと急ぐ!
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選択肢『ダイサンゲン!』
コース場で呆然と立ち尽くすダイサンゲンに駆け寄る。
ダイサンゲン『ト、トレーナー…あたい…勝ったの?』
選択肢『ああ!君が1着だ!』
掲示板を、呆然とする他のウマ娘を、そして大歓声をあげるスタンドの観客を示す。
選択肢『ほら、ファンのみんなに手を振って』
ダイサンゲン『あ、うん!』
ダイサンゲンが控えめにスタンドに手を振ると、ファンの歓声がひときわ高くなり押し寄せた。
ダイサンゲンの目から涙が溢れる。
ダイサンゲン『う、うう…トレーナー…あたい…あたい…ひぐっ…
走るの…止めないでよかった…あなたに出会えて…本当によかった…』
選択肢『この後ライブがあるんだから…まだ泣いちゃダメだよ…グスッ…』
ダイサンゲン『トレーナーも泣いてるじゃん…うっうう…うわーん!』
ついに号泣し始めたダイサンゲンを抱き締めてこちらも泣いた。
そして次の日、新聞の一面に
『これはビックリダイサンゲン、涙止まらず号泣ライブ』との記事が載ってしまった…
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『エンディング』
ダイサンゲンは見事トゥインクル・シリーズで結果を残すことができた。
とても大事な「最初の三年間」を共に乗りきることが出来たのだ…
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有馬記念の写真の隣に、URAファイナルズの写真を張り付ける。
選択肢『これで一段落、かな…』
三年間使ってきたトレーニングノートだ。大分くたびれているが、これはまさに彼女と共に紡いできた物語そのものとも言える…
ダイサンゲン『ただーいまー』
ノートを閉じて、彼女を迎える。
選択肢『お帰り。どうだった?』
URAファイナルズ終了後、
理事長が新しく出来るウマ娘の保養施設のプレオープンに招待してくれたので、ダイサンゲンはしばらく滞在していた。
ダイサンゲン『悪くなかったわ、のんびりも出来たし施設も充実してたし。』
ダイサンゲン『ただ、一緒の部屋になった今年デビュー予定の子が
ダービーダービーってうるさくて…』
選択肢『それは…大変だったね…』
ダイサンゲン『元気があるのはいいことだけどね。で、何してるの?』
ダイサンゲンは机の上のノートに目を止める。そういえば見せるのは初めてだったか…
選択肢『君との思い出をまとめてたんだよ』
思えばずいぶん遠くまで来てしまった。
最初はトレーニングもままならなかったウマ娘が…
それでも諦めず、コツコツと努力を続け、這い上がり、ついに栄冠を手にした。
そんな物語を、ダイサンゲンと共に紡いで来れた。
自然に咲く花がある。
自らの力で咲く花もある。
しかし、手を掛けねば咲かない花もある…
師匠の言葉を思い出す。
まさに、トレーナーとして冥利に尽きるというものだ…
感慨に浸っていると、ダイサンゲンが笑って歩み寄ってきた。
ダイサンゲン『ふふ、そうね…けど、まだノートを閉じるには早いんじゃない?』
ダイサンゲンはノートの空白のページを開いて机に置く。
ダイサンゲン『だって…あたいと貴方の挑戦はまだまだ続いてくんだから!次は大阪杯!狙いは春三冠よ!』
選択肢『そうか、そうだな!』
ノートを開いたまま机に残して立ち上がる。
ダイサンゲン『じゃ、早速トレーニングを始めましょ?今日のメニューは?』
選択肢『そうだな、今日は…』
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彼女がレース場から去る日はいつか来るだろう。
だがそれはまだ今日ではない。
それまでは、彼女と共に物語を紡いでいこう。
いつか刻まれる、エンドマークへ向けて…
育成ストーリーは一段落ですが、思い付いたら書きます
ウマ娘ストーリーの5から7話とか…
ダイサンゲンについてですが、作中の出番は
・有馬記念で笑みを浮かべて走りマックイーンに勝利
・大阪杯で出走し、テイオーに敗北してヤムチャ
・天皇賞(春)で白いオーラを纏っていたがマックイーンの落鉄を心配そうに見ていたときには消えていて、やっぱりあっさり敗北
以上のの3シーンのみで、台詞は
『あたいはメジロマックイーンに勝った、トウカイテイオーにも勝てる!』という自信満々な台詞のみです。
ここから
・一人称はあたい
・調子に乗りやすいがすぐ自爆する
・人はいい
・よくわからんオーラを纏うことがある
という要素を抜き出し、史実のダイユウサクのエピソードを絡めつつ自分なりに構成してみました。
固有スキルの名前は、
汚い泥の中でも腐らず値を伸ばして一生に一度花を咲かせる蓮の花と、中山の急坂を山と捉えた上で麻雀ネタで嶺上開花をからめたものです。
この終わりのシーン、エンドマークに向けてを幻視してしまったがためにここまで話を書く羽目になりました
正直書いてみると思ったより大変でしたが、UAやお気に入りの数、そして感想をエネルギーにして最後まで書ききれました
初投稿のつたない文章を読んでいただき、ありがとうございました