『ダイサンゲン登場!』
あたいに、トレーナーがついた。
思えばこのトレセン学園の門をくぐって…今年で三年目。
それだけの間、身体が弱くろくにレースもトレーニングもできず、
輝かしい『同期』の皆の活躍を尻目に、おみそ扱いで、お情けで学園に置いてもらっていたこのあたいに。
どういうわけか、レースに無理に出走し、無様に負けたあたいの目を気に入ってくれたらしい。
変なトレーナー…とは思う。
新人といっていたが、他の新人よりは一回りは年上だ。
別の職業を経てからトレーナーになる人もいるらしい。
あ、料理は上手だと思う。おじやしか食べたことはないけど。
そして、彼のお陰で体質改善に成功し、あたいはまともに走れるようになった。
そこは感謝し、認めてあげなければ。
しかし、トレーナーとウマ娘は対等なパートナー。
正式に担当になったんだし、最初はガツンと言わないとね!
よーし!いくわよ!
------------------------------------------
ダイサンゲン『し、失礼いたしますわ…』
明らかに不審な態度で、変な声を作ったダイサンゲンが入ってきた。
選択肢『ど、どうしたんだ一体』
ダイサンゲン『な、なんでもないわよ…なんでもあり…ございませんわ、トッ、トレ、トレ…トレーラー…がさっき走ってましたわ。風流ですわねオホホ』
選択肢『オホホ!?』
なんだ…急に変な愛嬌を振り撒いて…まさか!?
選択肢『例の妖怪針仮面女の仕業か!?』
椅子から立ち上がり、ダイサンゲンの手を取る。
ダイサンゲン『ひゃっ、な、なに…え?妖怪針仮面?どこをやられた?なんの話…って針の跡なんてないから!どこまさぐって…キャー!』
ドンガラガシャーン
ダイサンゲン『あっ、わーっ!トレーナー!大丈夫!?』
------------------------------------------
選択肢『つまり、浮かれて緊張していただけ、と』
ダイサンゲン『そういうことよ…悪かったわね』
そっぽを向きながら謝るダイサンゲン。
まあ、俺も早とちりしたし、これくらいは甘受すべきだろう。
選択肢『とりあえず水に流して、これからの話をしたいんだが?』
ダイサンゲン『うん、そうね!これから頑張っていきましょ!トレーナー!』
とりあえず変な緊張はとれたようだが、
なんとも締まらない始まり方で、ダイサンゲンとの三年間は幕を開けた。
------------------------------------------------------------------------------------
『自己紹介』
これから、トゥインクル・シリーズを担当ウマ娘と駆け抜ける三年間が始まる。
共に歩む彼女の名前はー
ダイサンゲン『ダイサンゲンよ。よろしくね』
ダイサンゲン『身体が弱くて、長い間ろくにレースもトレーニングもできなかったんだけど…ようやく身体も丈夫になって、いよいよトゥインクル・シリーズに挑戦できる!貴方のおかげね!』
ダイサンゲン『地元の友達や…家族にも報告したんだけど…
無理だったらいつでも戻ってきていいのよ、とか、遊園地のダンサーの募集はいつでもやってるから、とか!もう明らかに期待されてないし!』
ダイサンゲン『皆を、ありゃあどないなっとるぎゃあ、って言わせてやるんだから!よろしくね!トレーナー!』
こうして、ダイサンゲンとのトゥインクル・シリーズへの挑戦が始まったのだった!
------------------------------------------------------------------------------------
『デビュー戦に向けて』
いよいよ、ダイサンゲンの『メイクデビュー』出走だ。
ダイサンゲン『よよよっよよようやく始まるのねっ、あたいのでっ伝説の1ページ目がががが』
ものすごい震えている…チョップしたら奇声をあげて飛んでいきそうだ。
ダイサンゲン『おおおおおおちつけあたい…こういうときは手のひらにウマ娘と書いて飲み込む…あれ?『ウマ』って漢字の点はいくつだっけ…二つ?四つ?』
どう見ても大丈夫ではない…カッとなりやすい上にあがり症なところはあると思っていたが…。
選択肢『このレース、負けても「勧告」は来ない。落ち着くんだ。』
ダイサンゲン『あ…』
選択肢『トレーニングの成果を出せばなんとかなる』
実際彼女の末脚は鋭い。ちゃんと走れれば勝機はある…。
ダイサンゲン『そっか…そうだね!よし!行ってくるわ!』
------------------------------------------------------------------------------------
『デビュー戦の後に・初勝利!』
ウイニングライブを終えたダイサンゲンが戻ってきた。
ダイサンゲン『ド、ドレーダー…あだい…あだいい…ひっく…うぇーん…』
涙と鼻水でズルズルの顔のダイサンゲンが戻ってきた。
選択肢『よくウイニングライブ中は泣かなかったな…』
ハンカチを差し出すと顔を拭いて迷わず鼻をかんだ。
ダイサンゲン『ずっ…そりゃライブ中は我慢するよ…ファンのみんなの前だもん…』
立派な気遣いだ。少しは人のハンカチにも分けて欲しいところだ…。
まあ無理もない。やっとつかんだ初勝利だ。
選択肢『さて、これからの予定だが…』
ダイサンゲン『これから…?』
正直適正距離を読みきれていないところもあるのだが、
しばらくは短距離、マイル路線を中心に走っていくと伝えた。
ダイサンゲン『そうなの?クラシックは?』
どうやら同期の活躍を見ていただけあってクラシックへの憧れがあるようだ…。
選択肢『これからの成績次第、だな。』
体質は改善したと言ってもまだ不安はある。様子を見ながらやっていこう、と伝えた。
ダイサンゲン『そうね!さー!これから頑張るわよ!』
既にモデル馬の年齢でいうと5歳馬、シニア級に当たる時期ですが、
明らかに幼いニシノフラワーや、同い年なのにデビュー時期がずれるキタサトのことを考えると、ウマ娘世界ではそのへんフレキシブルにやってんのかな、と考えました。
ただしクラシックは出れん模様。(理由はあとで出てきます)